海外ビジネス展開支援等事業費補助金(対内直接投資促進事業)
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
対日投資促進に特化した国家戦略補助金
本補助金は単なる海外展開支援ではなく、「外国企業・外資系企業の日本への投資意欲喚起」という対内直接投資(FDI誘致)促進を主目的としています。日本企業が外資と組んで事業実現可能性を調査する構図が求められるため、既存の海外展開補助金とは根本的に性格が異なります。対日投資のショーケースとなる事業を構想できる企業に向いています。
補助上限2,000万円・補助率1/2または1/3の高額支援
補助上限が2,000万円と非常に高く、事業の規模感に応じた大規模な調査・連携活動を実施できます。補助率は事業の性質によって1/2または1/3に分かれるため、申請前に担当窓口で確認することを推奨します。調査費・人件費・旅費等の幅広い経費が対象となり得るため、プロジェクト設計の自由度が高いです。
重点4分野でのターゲット支援
製造・ヘルスケア・グリーン・デジタル(モビリティ、Fintech等)の4分野が対象で、特に半導体・マイクロエレクトロニクス、ライフサイエンス、脱炭素分野に注力しています。これらの分野の日本企業であれば、外資との連携テーマを設定しやすく、採択可能性が高まります。
プレゼン審査を含む厳格な選考プロセス
書類審査通過後に6月5日のプレゼン審査があり、採択発表は6月中〜下旬を予定しています。プレゼン審査がある補助金は採択競争が高度化する傾向にあり、事業計画の論理的整合性・外資連携の実現可能性・波及効果の説明力が問われます。早期から審査担当者視点での準備が必要です。
JETRO事務局による手厚いサポート体制
事務局がジェトロ(日本貿易振興機構)であることは大きなメリットです。ジェトロは世界50カ国以上に拠点を持ち、外国企業とのマッチング機能・投資促進ノウハウを豊富に保有しています。申請段階からジェトロの相談窓口を積極活用することで、連携先外資企業の発掘や事業計画ブラッシュアップが期待できます。
ポイント
対象者・申請資格
対象事業者(基本要件)
- 漁業、建設業、電気・ガス、サービス業、農林業、鉱業、運輸業、不動産業、宿泊・飲食業、教育関連の日本企業
- 外国企業・外資系企業と協業連携できる体制を有する事業者
- 対日投資促進に貢献する事業実現可能性調査等を実施できる事業者
対象分野(重点領域)
- 製造業(特に半導体・マイクロエレクトロニクス関連)
- ヘルスケア・ライフサイエンス分野の企業
- グリーン・脱炭素関連事業を手掛ける企業
- デジタル関連技術(モビリティ、Fintech等)分野の企業
在日外資系企業の参加条件
- ジェトロのサービス利用規約への同意が必要
- 日本国内に事業拠点を有する外国企業または外資系企業であること
対象外となるケース
- 純粋に日本国内のみで事業が完結する取り組み
- 外国企業・外資系企業との連携要素がない事業
- 対日投資の促進に直接つながらない事業
ポイント
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申請ガイド
ステップ1:JETRO窓口への事前相談(申請前必須)
公募締切(5/11)の少なくとも2〜3週間前にJETROの担当窓口に相談することを強く推奨します。ジェトロは外資企業とのマッチング機能を持っており、連携先の発掘支援や事業計画への助言が受けられます。在日外資系企業が参加する場合はサービス利用規約への同意手続きも必要なため、早期調整が必要です。
ステップ2:外国企業・外資系企業との連携体制の構築
本補助金の根幹要件である外資との協業体制を文書化します。連携先企業の概要・事業への参画形態・役割分担・対日投資の意思を明確にした合意書やMOU(覚書)を取得できると申請書の説得力が大幅に向上します。
ステップ3:事業実現可能性調査計画の策定
「外国企業が日本に投資したくなる事業」の実現可能性を調査する具体的な計画を作成します。調査内容・実施体制・スケジュール・期待される成果(対日投資額・雇用創出等)を定量的に示すことが重要です。重点4分野との関連性も明確に記載してください。
ステップ4:申請書類の作成・提出(〜5/11 15:00)
JETRO指定の申請様式に従い必要書類を揃えます。公募要領を熟読し、補助率(1/2または1/3)の適用条件を確認したうえで経費計画を策定してください。締切厳守(5月11日15:00)が必須です。
ステップ5:プレゼン審査対策(6/5)
書類選考通過後はプレゼン審査があります。審査員は対日投資促進の観点から厳しく評価します。「なぜこの事業が日本への外資投資を促進するか」「事業化後の波及効果」を簡潔かつ論理的に説明する資料を準備してください。
ポイント
審査と成功のコツ
外資パートナーの質と具体性
対日投資促進への貢献を定量的に示す
重点4分野との明確な関連づけ
プレゼン審査での差別化ポイントを事前設計する
経費計画の適正化と証拠書類の充実
ポイント
対象経費
対象となる経費
調査・研究費(4件)
- 事業実現可能性調査(フィジビリティスタディ)費用
- 市場調査・競合分析委託費
- 技術検証・プロトタイプ開発費
- 専門家・コンサルタント委託費
人件費(3件)
- 事業担当者の人件費(補助事業分)
- 外国語対応スタッフの人件費
- プロジェクトマネージャー人件費
旅費・交通費(2件)
- 外国企業との協議・調査のための国内外出張費
- JETRO・関係機関との打合せ交通費
会議・イベント費(3件)
- 外資系企業との連携推進会議費用
- 投資促進セミナー・マッチングイベント参加費
- 会場費・通訳費
資料・翻訳費(3件)
- 事業計画書・調査報告書の翻訳費
- プレゼン資料・パンフレット作成費
- 多言語対応コンテンツ制作費
システム・ツール費(3件)
- 事業実施に必要なソフトウェアライセンス費
- データ分析ツール利用費
- オンライン会議システム費
対象外の経費
対象外の経費一覧(8件)
- 国内事業のみを対象とした活動費(外資連携に無関係な取り組み)
- 補助事業期間外に発生した経費
- 土地・建物の購入費・賃借費(通常の補助金と同様に不動産取得は対象外)
- 飲食・接待・慶弔費等の社交費
- 税金・保険料等の公租公課
- 既存の設備・機械の維持管理費・修繕費
- 汎用性の高い備品(事務用品等)で補助事業専用でないもの
- 反社会的勢力への利益供与につながる経費
よくある質問
Q外国企業とのパートナーシップがまだない場合でも申請できますか?
本補助金の根幹要件が「外国企業・外資系企業との協業連携」であるため、申請時点で連携体制を示せない場合は採択が困難です。ただし、JETROは外資企業とのマッチング支援サービスを提供しており、公募期間中(3月31日〜5月11日)にJETROに相談してパートナーを探す時間的余裕はあります。重要なのは、申請書提出時に「どの企業と」「どのような連携で」「何を調査するか」が具体的に説明できる状態にすることです。JETROへの早期相談が成功への最短ルートです。
Q補助率1/2と1/3はどのように決まりますか?
補助率の適用区分については公募要領に詳細が記載されており、一般的に事業規模・対象者の属性・事業内容によって異なります。自社がどちらの補助率に該当するかは申請前にJETROの担当窓口に必ず確認することを推奨します。補助率を誤って申請した場合、採択後の変更が認められないケースもあるため、事前確認が不可欠です。補助上限2,000万円の場合、補助率1/2では自己負担が2,000万円(総事業費4,000万円)、補助率1/3では自己負担が4,000万円(総事業費6,000万円)となります。
Q在日外資系企業がコンソーシアムに参加する場合の手続きは何が必要ですか?
在日外資系企業がコンソーシアムに参加する場合、ジェトロのサービス利用規約への同意が必要です。この手続きは外資系企業側が行うものですが、日本企業側がコーディネートして早期に対応を促す必要があります。利用規約への同意に要する時間を見越して、パートナーへの依頼は公募開始(3月31日)直後から着手してください。規約同意の具体的な手続き方法はJETROの担当窓口にお問い合わせください。
Qプレゼン審査はどのような形式で行われますか?
公募要領に具体的な形式が記載されますが、一般的な傾向として10〜15分程度の発表と5〜10分の質疑応答形式が想定されます。審査員はJETROおよび関係省庁の担当者で構成され、「対日投資促進への具体的貢献」「外資連携の実質性」「事業実現可能性」の観点から評価します。プレゼン資料は英語・日本語のバイリンガル対応が好印象を与える場合があります。審査通過後(採択発表6月中〜下旬)から補助事業を開始できる準備を事前に進めておくことが重要です。
Q半導体・ライフサイエンス・脱炭素以外の分野でも採択可能性はありますか?
対象分野は製造・ヘルスケア・グリーン・デジタルの4分野全体が対象であり、半導体・ライフサイエンス・脱炭素以外の事業も採択可能です。例えばモビリティ(自動車・交通)、Fintech(金融テクノロジー)、AI・クラウド、再生可能エネルギー、精密化学品等の分野も対象に含まれます。ただし、公募要領に「特に重視する分野」として明記されている半導体・ライフサイエンス・脱炭素に該当する事業は、同等条件での比較審査において優位に立てる可能性があります。自社事業がどの分野に最も近いかを明確にし、補助金申請書にその適合性を論理的に記述することが重要です。
Q事業実現可能性調査の期間や成果物はどのような形が求められますか?
補助事業の実施期間は採択発表(6月中〜下旬)から事務局が定める終了期限までとなります。成果物としては一般的に「事業実現可能性調査報告書」の提出が求められ、調査の過程・方法・結果・対日投資促進への効果分析を盛り込むことが想定されます。調査実施中は事務局への中間報告や会計書類の整備も必要です。事前に実施体制・役割分担・マイルストーンを明確にしたプロジェクト計画書を作成しておくと、補助事業管理がスムーズになります。
Q中小企業でも申請できますか?大企業との差はありますか?
本補助金は大企業・中小企業を問わず申請可能です(公募要領で具体的な対象者要件を確認してください)。ただし、中小企業と大企業では補助率に差がある場合があります。中小企業の場合は補助率1/2が適用される可能性が高く、自己負担を抑えやすいメリットがあります。一方で大企業のほうが外資との連携実績・信用力・財務基盤で有利な面もあります。中小企業の場合はJETROや産業支援機関のサポートを積極的に活用し、外資連携の実質性を担保することで採択競争力を高めることができます。
Q補助金を受給した後の義務や報告義務はありますか?
補助金受給後には一般的に以下の義務が発生します:①補助事業実施中の中間報告(事務局指定の頻度)、②補助事業完了後の実績報告書・精算報告書の提出、③会計書類(領収書・請求書・振込明細等)の一定期間保管義務(通常5年間)、④調査成果物(報告書等)の提出、⑤採択後の広報・PR活動(プレスリリース・JETRO公式サイトへの掲載等)への協力。また、補助事業完了後も対日投資促進効果の追跡調査への協力を求められる場合があります。これらの義務を履行する体制を申請前から整えておくことが重要です。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本補助金は経済産業省・JETROが所管する対内直接投資促進事業であり、他の補助金との併用については公募要領の規定を確認する必要があります。 一般的な原則として、同一事業・同一経費への複数補助金の重複受給は禁止されています。ただし、事業フェーズや経費区分が異なれば、複数の補助金を時系列・用途別に組み合わせることは認められる場合があります。 相性の良い補助金・支援制度としては以下が挙げられます: ・ものづくり補助金(製造業の設備投資フェーズに活用):本補助金で外資との事業可能性を調査し、採択後の設備投資段階でものづくり補助金を活用するという時系列の組み合わせが有効です。 ・IT導入補助金(デジタル化推進フェーズ):デジタル分野での外資連携を本補助金で実現し、その後のITシステム導入にIT導入補助金を活用できます。 ・中小企業海外展開支援補助金(各都道府県版):本補助金は対日投資誘致が目的ですが、同時進行で自社の海外展開も進める場合は都道府県の海外展開補助金との分けた活用が可能です。 ・JETROの輸出商社マッチング支援等の無料サービスとの併用も積極的に検討してください。 重要な確認事項:本補助金の採択後は、他の公的補助金との重複排除条項が適用される可能性があります。申請時に担当部署へ他の補助金受給状況を必ず申告し、二重受給にならないよう注意してください。
詳細説明
補助金概要:対日直接投資(FDI)誘致を目的とした国家戦略型補助金
海外ビジネス展開支援等事業費補助金(対内直接投資促進事業)は、日本企業と外国企業・外資系企業の協業連携による事業実現可能性調査等を支援する補助金です。経済産業省の対日投資政策の一環としてジェトロ(JETRO)が事務局を担い、外資の対日投資意欲の喚起と投資案件の具体化加速を主目的としています。
対象分野と重点領域
本補助金は以下の4分野を対象としており、特に括弧内の重点分野を優先的に支援します。
- 製造:半導体・マイクロエレクトロニクス(最重点)、精密機器、化学品等
- ヘルスケア:ライフサイエンス(最重点)、医薬品、医療機器、バイオテクノロジー等
- グリーン:脱炭素(最重点)、再生可能エネルギー、蓄電池、水素技術等
- デジタル:モビリティ、Fintech、AI、クラウド、サイバーセキュリティ等
補助金の基本スペック
- 補助上限額:2,000万円
- 補助率:補助対象経費の1/2または1/3(事業内容により異なる)
- 事務局:ジェトロ(日本貿易振興機構、JETRO)
- 申請受付期間:2026年3月31日〜2026年5月11日15:00
選考スケジュール
- 公募期間:2026年3月31日〜5月11日(15:00締切)
- プレゼン審査:2026年6月5日
- 採択発表:2026年6月中旬〜下旬
申請要件:外資連携が必須条件
本補助金で最も重要な要件は外国企業・外資系企業との協業連携です。以下の形態が想定されます。
- 日本企業が代表事業者となり、外国企業または外資系企業と共同で事業実現可能性調査を実施する
- 在日外資系企業が参加する場合は、ジェトロのサービス利用規約への同意が別途必要
- 連携先外資企業の選定にあたってはジェトロのマッチングサービスの活用が推奨される
事業内容:何を「調査」するのか
本補助金が支援する「事業実現可能性調査等」とは、外資の対日投資案件として成立し得る事業の市場性・技術的可能性・ビジネスモデルを検証する活動を指します。具体的には以下のような活動が含まれます。
- 外資との合弁事業・技術ライセンス等の実現可能性調査
- 外資による日本市場参入の際の法務・税務・規制調査
- 共同研究開発・技術移転の実現可能性検証
- 外資誘致のための投資環境整備に関する調査
- 対日投資案件のマーケティング・プロモーション活動
対象業種
以下の幅広い業種が対象です。
- 漁業、農林業、鉱業
- 建設業、製造業
- 電気・ガス・水道業
- 運輸業、不動産業
- 宿泊業・飲食サービス業
- 教育・学習支援業、サービス業全般
JETROを最大限活用する方法
本補助金の事務局であるJETROは、単なる書類受付窓口ではありません。以下のJETROのリソースを積極的に活用することで、申請の質を高めることができます。
- 対日投資部への相談:事業計画の対日投資促進効果についてアドバイスを受けられます
- 外資企業マッチング:JETROのグローバルネットワーク(50カ国以上の海外事務所)を通じた連携候補企業の紹介
- ビジネス情報サービス:海外市場調査レポート・規制情報等の無料提供
- ジャパン・インベストメント・サミット等のイベント:外資トップとの接点創出
審査のポイント:採択されるための視点
プレゼン審査(6月5日)を含む選考では、以下の観点から評価されると考えられます。
- 対日投資への貢献度:事業が日本への外資投資をどれだけ促進するかの定量的根拠
- 連携企業の実質性:外資パートナーが名目的でなく、本気で投資を検討しているかの確認
- 事業の実現可能性:調査計画の具体性・実施体制の適切さ・スケジュールの現実性
- 重点分野との合致:半導体・ライフサイエンス・脱炭素・デジタルとの関連性の強さ
- 波及効果:雇用創出・技術移転・産業育成等の社会的インパクト
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