室谷さん、大阪に住んでいるひとり親家庭のお母さんから「子どもが風邪を引くたびに医療費が心配で…」って相談が来ました。なにか助けになる制度、ありますか?
あります!大阪府の「ひとり親家庭医療費助成制度」が使えますよ。病院に行ったとき、通常は3割負担じゃないですか。この制度を使うと、1日最大500円だけ払えばあとは無料になるんです。
しかも月に最初の2日分だけ500円を払えばいい。つまり月に何度も通院しても、月の自己負担は最大で1,000円で済む計算です。3日目以降は完全に無料になります。
それ、かなり助かりますね!これは子どもだけが対象ですか?
いえ、親も対象なんです。18歳年度末までの子と、その子を監護するお父さんまたはお母さん、両方が助成を受けられます。家族みんなの医療費が軽くなるのが、この制度の大きな特徴ですよ。
親まで対象になるのは知りませんでした!さらに薬局の費用はどうなりますか?
院外処方で薬局に処方箋を持ち込んだ場合は薬代が完全に無料です!重度障がい者医療費助成制度では薬局でも500円かかりますが、ひとり親家庭医療費助成制度は薬局負担ゼロ。これは大きな違いですよ。
ひとり親家庭医療費助成制度 申請の流れ
対象になる人は大きく3つのグループがあります。まず、18歳に到達した年度末日までの子ども。次に、その子を監護する父または母。そして、子を養育する養育者(祖父母など)。
問われます。児童扶養手当法に準じた要件が必要で、主なものを挙げると「父母が離婚した」「父または母が死亡した」「父または母が重度の障がいを有する」「父または母が生死不明」「1年以上遺棄されている」といったケースが該当します。
それは対象外になります。事実婚(内縁関係)がある場合は、法律上ひとり親とみなされないので注意が必要です。これは児童扶養手当と同じ考え方ですね。
あります。ただ基準は「児童扶養手当の一部支給と同じ所得制限」なので、所得が比較的高くても対象に入れる範囲は広いです。扶養親族の数によって限度額が変わる仕組みになっています。
以下の全てに当てはまれば対象の可能性が高いです
大阪府内の市町村に住所がある
18歳年度末までの子を監護・養育している(または対象の子ども本人)
離婚・死別・遺棄等でひとり親状態にある
事実婚がない(内縁関係なし)
所得が児童扶養手当の一部支給基準を超えていない
主なケースは3つです。所得制限を超える場合、再婚した場合、それから大阪府外に引っ越した場合ですね。特に再婚は届け出が必要で、手続きを遅らせると過払い分の返還を求められることがあります。
ひとり親家庭医療費助成制度 自己負担額の仕組み
もう少し具体的に、どれくらいお金が変わるのか聞かせてもらえますか?
たとえば、内科で診察を受けて薬を処方されたとします。通常の3割負担だと、診察料3,000円なら窓口で900円、薬代2,000円なら薬局で600円、合計1,500円かかります。
診察料の自己負担は500円で固定。薬局では0円です。合計500円ですみます!しかも翌日また受診しても500円だけ。3日目からは病院も完全に無料。
そうです。月額上限は2,500円に設定されています。これを超えた分は市町村から後日返金されます。子どもが体調を崩しやすい季節でも、上限を超えたら心配しなくていいので安心ですよね。
| 状況 | 通常3割負担 | 医療証利用時 |
|---|
| 外来1日目(診察のみ) | 診察料の3割 | 500円 |
| 外来2日目(診察のみ) | 診察料の3割 | 500円 |
| 外来3日目以降 | 診察料の3割 | 0円(無料) |
| 薬局(院外処方) | 薬代の3割 | 0円(無料) |
| 月額上限 | なし(3割負担が続く) | 2,500円 |
入院も対象です。ただし差額ベッド代や診断書料、薬のビン代といった保険対象外の費用は助成対象外になります。あくまで健康保険が適用される医療費部分が助成の対象です。
わかりました。自己負担の仕組みがよく整理できました。次は申請の方法を教えてもらえますか?
はい、随時申請可能です。「もうすぐ申請期限が切れる」という心配はありません。ただし、医療証が交付される前に受診した場合は、その分は一旦自己負担で払って、あとから領収書を持って市町村窓口で償還払いの手続きが必要です。
大阪府内の医療機関であればどこでも使えます。ただ府外の医療機関では使えないのが注意点です。府外で受診した場合は、通常通り払って、後日市町村窓口で返還請求する手続きが必要になります。
府外の病院・薬局では医療証は使えません。旅行中や出張中に受診した場合は、必ず領収書を保管してください。
医療証を紛失した場合は、速やかに市区町村の担当窓口に再発行を申請しましょう。再発行の間に受診した分は、領収書があれば後から返還請求できます。
途中で大阪府内の別の市町村に引っ越した場合はどうなりますか?
引越し先の市町村で改めて申請が必要です。資格要件と所得制限をクリアしていて、以前の医療証の有効期間と切れ目がなければ、助成は継続されます。ただし市町村が独自に上乗せしている単独事業部分は、引越し先では対象外になるケースもあるので確認が必要ですね。
再婚(事実婚を含む)した時点で資格を失います。速やかに届け出を。届出が遅れると過払い分の返還請求が来ることがあるので、早めの手続きが大切です。
子が18歳に達した年度末日(3月31日)をもって資格喪失です。親も一緒に失います。ただし市町村によっては独自の延長制度がある場合もあるので、個別に確認してみてください。
複数の医療費助成制度の受給資格を同時に満たす場合は、どれを使うか選択できます。ただし市町村によって優先順位が設定されていることもあるので、担当窓口に確認しましょう。
精神病床への入院については制度が少し違うことがあります。詳細は受診先の市区町村担当窓口か大阪府にお問い合わせいただくのがベストです。
子どもが大学受験で他府県の病院に行くことがあるんですが…
府外受診は医療証が使えないので、一旦全額払って领収書を保管してください。帰ってから市区町村窓口に「償還払い申請」をすれば、一部自己負担を除いた金額が戻ってきます。
手続きが少し面倒ですが、戻ってくるのはありがたいですね!
そうですね!特に遠くの専門医に通っている場合は、領収書管理を習慣にしておくとよいですよ。
随時申請可能っていうのが助かりますね。時期を気にせず動けるのは大事!
そうです!「知らなかった」が一番もったいないので。要件を満たしているなら、今すぐ市区町村窓口に問い合わせてみてください。窓口に行くのが難しければ電話でも受け付けてもらえますよ。
この制度と一緒に使えるひとり親向けの支援制度って他にもありますか?
いくつかあります!子どもの医療費助成は大阪府全体の制度ですが、各市町村でも独自に上乗せしていることが多い。あとは富田林市のひとり親家庭向け医療費助成や、児童扶養手当、子ども医療費助成制度(大阪市)なども組み合わせで利用できる可能性があります。
| 制度名 | 対象 | リンク |
|---|
| 児童扶養手当 | ひとり親家庭の養育者 | 詳細を見る |
| こども医療費助成制度(大阪市) | 大阪市在住の子ども | 詳細を見る |
| 富田林市ひとり親家庭医療費助成 | 富田林市在住のひとり親家庭 | 詳細を見る |
ひとり親家庭向けの支援はここ数年で充実してきています。使い忘れがないよう、一度お住まいの市区町村に全部の制度を確認してみることをおすすめします!
ひとり親家庭向けの医療費助成制度を語った詐欺が発生することがあります。
行政がATMやコンビニでの振込を求めることは絶対にありません。電話で銀行口座の暗証番号や個人情報を聞き出すのも本物の行政機関ではありません。不審な連絡があった場合は、大阪府や市区町村の代表番号に直接確認してください。