子どもが風邪をひいたり、怪我したりするたびに病院代がかかりますよね。大阪府の乳幼児医療費助成制度って、実際どんな制度なんですか?
これはすごくありがたい制度で、ざっくり言うと「大阪府内に住んでいる0歳から18歳までの子どもの医療費を、ほぼ無料に近い形で助成する」制度ですね。子どもが病院にかかっても、1日の窓口負担が最大500円で済むんです。
えっ、500円! それは安い! 普通の保険証だと3割負担ですよね?
そうですよね。たとえば、お子さんが小児科に行って医療費が3,000円かかったとしましょう。通常の3割負担だと900円ですが、この医療証を使えば最大500円の支払いで済むわけです。
なるほど。じゃあ、「乳幼児医療費助成」って名前ですけど、乳幼児だけじゃないんですか?
これがポイントで、制度の名前は「乳幼児医療費助成」ですが、令和6年10月現在、大阪府内の全43市町村が対象を18歳到達年度末まで拡大しています。つまり、高校3年生が卒業する年度の末まで対象なんです。
全市町村で! 大阪って子育て支援が手厚いんですね。
そうなんです。しかも、所得制限も全市町村で撤廃されています。年収がいくら高くても、大阪府内に住んでいて子どもがいれば全員対象。これは他の都道府県と比べても相当手厚い水準ですよ。
全43市町村で18歳年度末まで対象(令和6年10月現在)
全市町村で所得制限なし
院外処方の薬代は0円
大阪府 子ども医療費助成制度 申請フロー
基本的に大阪府に住んでいる子どもが対象ということですが、もう少し具体的に教えてもらえますか? 転勤族とかだとどうなるんだろうって気になって。
判断基準は「大阪府内の市町村に住民登録がある子ども」です。ここが基準日で、引っ越してきた日に住民票を大阪府内に移せば、その時点から対象になります。
はい、転勤でも関係ないです。大阪府に住民登録されている0歳から18歳到達年度末までの子どもであれば、誰でも対象です。逆に言うと、大阪府外に引っ越したら、その時点で対象外になります。
| 条件 | 対象かどうか |
|---|
| 大阪府内に住民登録がある子ども(0〜18歳年度末) | ◎ 対象 |
| 大阪府内在住・所得が高い世帯の子ども | ◎ 対象(所得制限なし) |
| 大阪府内在住・生活保護受給世帯の子ども | 別途確認が必要 |
| 大阪府外から通学している子ども | × 対象外(住民票が府外の場合) |
| 大阪府外に引っ越した後 | × 対象外 |
なるほど。じゃあ申請はどのタイミングでするんですか? 出産した後すぐ?
そうですね。赤ちゃんが生まれたら、出生届の提出と合わせて市区町村の窓口に申請するのが理想的です。申請は随時受け付けているので、「しまった忘れてた」という場合でも後から申請できますよ。
申請が遅れた場合、遡って助成してもらえるんですか?
これは市区町村によって異なりますが、申請前に受診した医療費については、領収書を持って市区町村窓口で返還申請(償還払い)をするケースが多いです。まず早めに申請して医療証をもらうのが一番スムーズですね。
大阪府 子ども医療費助成 自己負担額の仕組み
実際いくらかかるのか、ちゃんと理解したくて。「1日最大500円」ってどういう意味ですか? 1日に何回病院に行っても500円?
そうです! 同じ医療機関であれば、1日に午前・午後2回受診しても、その日の負担は合計最大500円です。ただし「医科」と「歯科」は別々に計算されるので、同じ日に内科と歯科に行った場合は最大1,000円になります。
複数の医療機関に行った場合は、それぞれの医療機関ごとに1日最大500円です。たとえば小児科と耳鼻科を同じ日に受診したら、最大1,000円になります。
1か月間で最初に受診した日と2日目まで負担があって、3日目以降は無料になります。毎月の受診が多いご家庭、特に慢性疾患のお子さんには特に助かる仕組みですよ。
| 受診日 | 通常の場合 | 医療証使用時 |
|---|
| 1日目 | 本来の自己負担 | 最大500円 |
| 2日目 | 本来の自己負担 | 最大500円 |
| 3日目以降 | 本来の自己負担 | 0円(無料!) |
| 月額上限 | 制限なし | 最大2,500円 |
院外処方箋で薬局から薬を受け取る場合は、薬局での負担はゼロ円です。これはうれしいポイントですよね。ただし薬のビン(容器)代など、保険対象外の費用は実費になります。
1医療機関ごとに1日最大500円
月の最初の2日分だけ負担(3日目以降は無料)
つまり月額上限は2,500円(= 500円 × 5機関 × 1日 または 500円 × 2日 × 複数機関)
2,500円を超えた分は市区町村窓口で返金申請できる
院外処方の薬局費用は0円
領収書を保管しておいて、市区町村の窓口に申請すれば返金(償還)してもらえます。市町村によっては郵送受付や自動償還をやっている場合もあるので、お住まいの市区町村に確認するのが確実ですね。
医療費がほぼ無料になるのはすごいですが、対象外になる費用もありますよね?
大事なポイントです。保険診療が対象になるので、保険適用外の費用は助成されません。具体的に言うと…
入院時の室料差額(個室料など)
薬のビン代・容器代
診断書の作成料
紹介状なしで大病院を受診した場合の選定療養費
後発医薬品のある先発薬を希望した場合の選定療養費(令和6年10月から)
入院時の食事代(原則)
令和6年10月からジェネリックがあるのに先発薬を選んだ場合も対象外になったんですね。
そうなんです。2024年10月から新たに追加されたルールです。ジェネリックが嫌だという場合は差額分を実費で払うことになりますね。ただ、これは医療費全体から見れば一部の話なので、普通に受診する分には影響は小さいですよ。
府外の医療機関を受診した場合は、一旦は通常の自己負担額を全額払って、後日領収書を持って市区町村の窓口で返還申請をする流れになります。旅行先や帰省先で急に受診した場合でも、ちゃんと領収書を保管しておけば後で戻ってきます。
申請の流れを教えてもらえますか? 生まれてすぐだと手続きが多くて大変そうで。
健康保険証が届くまで時間がかかることがありますよね。その間に病院に行かなければいけない場合は?
その場合は一旦全額自費で払って、後から領収書で市区町村の窓口に返還申請をすることになります。保険証が交付される前でも、後日申請すれば遡って助成が受けられることが多いです。詳しくはお住まいの市区町村に確認してください。
市区町村によって若干違いますが、一般的には健康保険証、印鑑、お子さんの生年月日が確認できるものが必要です。窓口に行く前にお住まいの市区町村のウェブサイトで確認するか、電話で問い合わせると確実ですよ。
お子さんの健康保険証
印鑑
振込先口座情報(市区町村によって必要な場合あり)
マイナンバーカード(市区町村によって必要な場合あり)
医療証は一般的に毎年更新が必要です。有効期限が近づいたら市区町村から更新案内が来ることが多いですが、引っ越しや転居などで案内が届かない場合もあるので、有効期限は自分で確認しておくのがベストです。
大阪府の制度が特別手厚い、という話がありましたが、全国的にはどんな感じなんですか?
子ども医療費助成制度は全国の都道府県にありますが、対象年齢や所得制限はまちまちです。大阪府の特徴は、全43市町村が一致して18歳年度末まで対象を拡大して、かつ所得制限もゼロにしているところです。
そうなんです。都道府県によっては市区町村によって対象年齢が違ったりするんですが、大阪府は全市町村が均一に手厚い水準で実施しています。令和6年10月現在のデータですが、大阪市・堺市・高槻市など政令市から、千早赤阪村のような小さな村まで、全43市町村が18歳年度末まで、所得制限なしで対応しています。
| 市区町村の例 | 通院対象年齢 | 所得制限 |
|---|
| 大阪市 | 18歳到達年度末 | なし |
| 堺市 | 18歳到達年度末 | なし |
| 豊中市 | 18歳到達年度末 | なし |
| 吹田市 | 18歳到達年度末 | なし |
| 東大阪市 | 18歳到達年度末 | なし |
| 千早赤阪村 | 18歳到達年度末 | なし |
| 全43市町村 | すべて同条件 | なし |
大阪府内ならどこに住んでいても同じ制度が使える、ということですね!
そうです! 府内で引っ越しをする場合も、転入先の市区町村で改めて申請すれば引き続き制度を使えます。制度の内容は同一なので、転居先でも安心してください。
気をつけてください! 給付金や医療費助成に関して、電話や訪問で個人情報を求めたり、ATMや口座への振込を指示したりすることは絶対にありません。
市区町村や大阪府が「ATMで手続きを」と言うことはありません
電話で口座番号や暗証番号を聞くことはありません
「手数料が必要」「先に振り込んでください」は詐欺のサインです
不審な連絡があった場合は、すぐに市区町村や警察に連絡してください
基本的にはお住まいの市区町村の担当窓口が窓口になります。「子ども医療費助成」「乳幼児医療証」でウェブ検索すれば、各市区町村のページが出てきます。大阪府全体の問い合わせは、大阪府福祉部子ども家庭局子ども家庭企画課(06-6941-0351)まで。
お住まいの市区町村の担当窓口(各市区町村のウェブサイトで「子ども医療費助成」で検索)
大阪府福祉部子ども家庭局子ども家庭企画課: 06-6941-0351
公式サイト: 大阪府 乳幼児医療費助成制度
改めて整理すると、大阪府内に住んでいる子どもなら誰でも使えて、1日500円、月2日分だけ払えば3日目以降は無料、薬代も無料、所得制限なし、18歳まで…ということですね。
完璧にまとめてもらいました(笑)! 子育て世帯にとって医療費の不安は大きいですが、大阪府ではこの制度のおかげでかなり軽減されています。忘れずに申請して、医療証をちゃんと持ち歩くようにしましょう!
ほんとに、知らないと損な制度ですね。申請はとにかく早めに!ですね。
| 項目 | 内容 |
|---|
| 対象者 | 大阪府内市町村在住の0歳〜18歳年度末の子ども |
| 自己負担 | 1日最大500円(月2日分まで)。3日目以降無料 |
| 月額上限 | 2,500円(超えた分は返金申請可能) |
| 薬局負担 | 院外処方は0円 |
| 所得制限 | なし(全43市町村) |
| 申請先 | お住まいの市区町村窓口 |
| 問い合わせ | 大阪府福祉部子ども家庭局子ども家庭企画課、各市区町村窓口 |
| 公式URL | 大阪府 乳幼児医療費助成制度 |
子ども医療費助成と合わせて使えることが多い制度もあるので、チェックしてみてください。