室谷さん、愛知県でスタートアップを始めようと思っている人向けの補助金があるって聞いたんですけど、それって何ですか?
「あいちスタートアップ創業支援事業費補助金」ですね!愛知県が2019年度から続けている、地域課題の解決に取り組む起業家への補助金です。最大200万円を受け取れるうえに、専門家による伴走支援まで付いてくるので、初めて起業する方にはかなり手厚い制度ですよ。
しかも補助率が対象経費の1/2以内なんです。ざっくり言うと、400万円の事業費をかけて起業する場合、200万円を補助してもらえるイメージです。
それは事業の立ち上げ費用が半分になるってことですよね。すごく助かる!
そうなんです。ただ下限額が25万円に設定されているので、補助対象経費が50万円を下回る場合は申請できません。そこだけ注意してください。
- 補助上限額: 200万円
- 補助下限額: 25万円(対象経費50万円以上が目安)
- 補助率: 対象経費の1/2以内
- 支払方法: 精算払い(検査後に支払い)
補助金額と対象者チェックリスト
大きく3つのパターンがあります。まず「新たに起業する場合」「事業承継する場合」「第二創業する場合」ですね。
3パターンあるんですね。それぞれどういう人ですか?
新たに起業する場合は、2025年4月1日以降に愛知県内で開業の届出をする個人事業主か、愛知県内で株式会社等の設立登記をしてその代表者になる人です。「これから起業する!」という方が対象ですね。
そうです。事業承継は代表者の交代を伴い既存事業とは別に新たな事業に取り組む場合、第二創業は同一法人や個人が既存事業とは別に異なる新たな事業に取り組む場合ですね。こちらはSociety5.0関連業種等の付加価値の高い産業分野での事業が条件になってきます。
AIやIoT、ロボット、ビッグデータなどの先端技術を産業や生活に取り入れて、経済発展と社会的課題の解決を両立する新たな社会のことです。要はデジタル技術を活用した事業が対象ってことですね。
なるほど!単純に起業すればいいわけじゃないんですね。
そうなんです。事業の要件もあって、「地域課題の解決を目指す社会的事業であること」「ITや新しい技術等を活用して新市場の開拓・高成長を目指すこと」「愛知県内で実施される事業であること」「2025年4月1日以降、2026年1月31日までに起業すること」の4つをすべて満たす必要があります。
| 要件項目 | 内容 |
|---|
| 地域課題解決 | 生活の安心・安全、子育て支援、観光・まちづくり、環境・エネルギー、健康・医療など |
| デジタル技術活用 | AI、IoT、RPA、クラウドツール、キャッシュレス決済、SNSなど |
| 事業場所 | 愛知県内で実施 |
| 起業・承継時期 | 2025年4月1日以降、2026年1月31日まで |
地域課題の分野って具体的にはどんなものがありますか?
公式には7分野が挙げられています。「生活の安心・安全」「生活の利便性向上」「子育て支援」「観光・まちづくり推進・地域の魅力向上」「環境・エネルギー」「健康・医療」「その他地域の課題と認められるもの」ですね。かなり幅広い解釈ができますが、「社会性・事業性・必要性」の3つを満たすことが求められます。
発行済株式の過半数を大企業が所有している場合や、大企業の役員が役員総数の半数以上を占めている場合は「みなし大企業」として対象外になります。中小企業者であることが要件です。
新規起業の場合は、補助対象事業の完了日までに愛知県内に居住することが条件なので、今は県外でも移住予定があれば申請できますよ。事業承継・第二創業の場合は補助対象事業完了日までに県内で事業を実施することが条件です。
補助対象経費は結構幅広いです。人件費(補助対象事業に直接従事する従業員に限る)、店舗等借料、設備費、原材料費、知的財産権等関連経費、謝金、旅費、マーケティング調査費、広報費、外注費、委託費、その他の経費などが対象です。
そうですね。ただし「補助対象期間中」に支出した経費が対象です。交付決定を受けた日から補助対象事業完了日(2026年1月31日)までに支出したものになります。
はい、精算払いなんです。補助対象経費を事務局が検査して金額を確定した後に支払いとなります。2026年3月頃に支払われる予定です。一時的に立て替えが発生するので、資金計画はしっかり立てておく必要がありますよ。
| スケジュール項目 | 時期 |
|---|
| 公募開始 | 2025年5月30日(金) |
| 公募締切 | 2025年6月30日(月)午後5時必着 |
| 第一回公募説明会(オンライン) | 2025年6月5日(木)午後6時30分〜 |
| 第二回公募説明会(名古屋・ウィンクあいち) | 2025年6月20日(金)午後7時00分〜 |
| 審査 | 2025年7月中旬 |
| 交付決定 | 2025年7月下旬 |
| 採択者オリエンテーション | 2025年8月7日(木)予定 |
| 補助対象事業の終了 | 2026年1月31日(土) |
| 補助金の支払い | 2026年3月頃 |
あいちスタートアップ補助金 申請フロー
2025年度の募集期間は2025年5月30日から6月30日でしたからね。ただし、この制度は2019年度から毎年実施されている継続的な制度です。来年度(2026年度)の募集が始まる可能性は高いので、公式サイトをチェックしておくといいですよ。
1事務局公式サイト(aichihojokin.com)で公募要領をダウンロードし、補助対象者・対象事業の要件を確認する
2対象経費の積算表と事業計画書を作成する(審査に直結するので、地域課題の解決策・デジタル技術活用・成長性を具体的に書く)
3必要書類一式をそろえる(住民票、設立登記証明書等)
4公募期間中(2025年度は5月30日〜6月30日午後5時必着)に電子申請フォームから提出する
5書面審査とプレゼン審査を経て採択の可否が決定される
6採択後は交付申請→事業実施→事業完了報告→検査→補助金の支払いという流れ
具体的な必要書類の一覧は公募要領に記載されています。事務局サイト(aichihojokin.com)で公募開始後にダウンロードできるようになります。
そうです!2025年度は2回開催されました。第一回がオンライン(Zoom)で2025年6月5日、第二回が名古屋のウィンクあいちで2025年6月20日でした。第一回説明会のアーカイブ動画が事務局サイトで公開されているので、今からでも内容を確認できます。来年度も同様の説明会が開催される見込みです。
公募説明会への参加は起業支援金の応募の必須条件ではありません。ただし、採択率を上げるために事業計画書の書き方や審査のポイントを理解しておくことをおすすめします。
さっき「伴走支援」って話が出てましたよね。補助金とは別のものですか?
そうです!この制度の大きな特徴の一つが、お金の補助だけじゃなくて専門家による伴走支援が受けられることなんです。起業って、資金が手に入っても経営的なサポートがないと難しいじゃないですか。
たしかに。資金があっても経営ノウハウがないと困りますよね。
まさに。採択後は、事業の成長を加速させるための経営面での専門家によるアドバイスが受けられます。事業計画のブラッシュアップや、課題解決のサポートなど、実際の起業プロセスに寄り添ったサポートが提供されますよ。
補助金をもらいながら専門家にも相談できるのは心強い!
ですよね。特に初めての起業の場合、わからないことだらけになりがちです。この制度はお金と知見の両方を提供してくれるので、スタートアップにとってはかなりの強みになります。
「愛知県でものづくり系の新サービスを立ち上げたいけど、既存の会社に勤めながら準備中」という人も申請できますか?
申請要件の「2025年4月1日以降に県内で開業の届出を行う」という部分がポイントです。補助対象事業の完了日(2026年1月31日)までに正式に開業することが条件なので、今勤めながら準備しているという状況自体は問題ありません。ただし申請時点(公募期間中)に要件を満たしている必要があるので、公募要領をしっかり確認してください。
「事業計画書は難しそう」って感じている人はどうすればいいですか?
事務局への個別相談会が設けられています。2025年度は6月6日以降にオンライン個別相談会の申込受付が始まりました。来年度も同様のサポートが期待できます。一人で悩まず、まず事務局に相談することをおすすめします!
公募要領に特段の制限が記載されていなければ再申請は可能と思われますが、詳細は事務局に確認するのが確実です。採択に向けて事業計画をしっかり磨き上げることが大切ですね。
「あいちスタートアップ補助金の申請手続きを代行する」「補助金を受け取るためにATMを操作してほしい」といった連絡は詐欺です。事務局は個人情報をSNSや電話で求めることはありません。必ず公式サイト(aichihojokin.com)または公式電話番号(052-212-0557)で確認してください。
| 項目 | 内容 |
|---|
| 制度名 | あいちスタートアップ創業支援事業費補助金(起業支援金) |
| 対象者 | 2025年4月1日以降に愛知県内で起業・事業承継・第二創業する者 |
| 補助額 | 25万円〜200万円(対象経費の1/2以内) |
| 申請期間(2025年度) | 2025年5月30日〜2025年6月30日午後5時 |
| 申請方法 | 電子申請フォーム |
| 問い合わせ先 | 株式会社ツクリエ 名古屋オフィス(TEL: 052-212-0557) |
| 公式サイト | https://aichihojokin.com/ |
| 都道府県 | 愛知県 |
| カテゴリ | 事業者向け(スタートアップ・起業支援) |
愛知県で他にも使える補助金や支援制度はありますか?
そうなんです。愛知県と名古屋市の両方の制度を組み合わせて活用できる場合もあるので、それぞれ確認してみてください。なお2025年度の愛知県子育て応援給付金も
愛知県子育て応援給付金として別途展開されています。起業と家庭の両立支援として参考にしてみてください。