- 雇用保険を受給できない求職者(フリーランス廃業・雇用保険切れ・無保険で働いていた方など)
- ハローワークに求職申込みをしている
- 本人収入が月8万円以下
- 世帯全体の収入が月30万円以下
- 世帯全体の金融資産が300万円以下
最近、仕事を辞めてスキルアップを考えている友人から「求職者支援制度って何?」って聞かれたんですよ。雇用保険がない人向けの制度だって聞いたんですが、どんな制度なんですか?
えっ、それ友人さんにとってすごく重要な情報かもしれません! 求職者支援制度っていうのは、雇用保険を受給できない求職者が、月10万円の生活支援給付金をもらいながら無料の職業訓練を受けられる国の制度なんですよ。
月10万円もらいながら無料で訓練まで受けられるってことですか?!
そうなんです! 正式名称は「職業訓練受講給付金」といいます。訓練を受けながら生活費の支援を受けて、就職につなげるって仕組みですね。しかも交通費の手当(通所手当)や、転居が必要な場合の寄宿手当まであります。
主なターゲットは3タイプです。1つ目が「雇用保険の適用がなかった離職者」、2つ目が「フリーランス・自営業を廃業した方」、3つ目が「雇用保険の受給が終了した方」。あとは在職中でも収入が低いパートタイム労働者も対象になりますよ。
なるほど! 具体的な対象者の話は後で聞くとして、まず全体像を教えてもらえますか?
申請から受給までの流れ
ざっくりいうと、ハローワークで求職申込みをして、職業訓練コースを選んで、選考を受けて、訓練を受けながら毎月給付金を受け取る、という流れです。訓練開始から終了後3か月間まで、ハローワークが就職活動をサポートしてくれます。
そうです。給付金の申請も就職支援も、全部ハローワークを通じて行います。「訓練の相談がしたい」とハローワークの受付で伝えれば、制度の説明を受けられます。
幅広いですよ! IT系(WEBアプリ開発やプログラマー育成)、介護福祉、医療事務、デザイン、簿記・経理事務など、多様なコースがあります。訓練期間は2か月から6か月で、中には託児サービスを利用できるコースもあるんです。
育児中の方でも使いやすい制度なんですね! 対象者の詳しい条件を教えてください。
「雇用保険を受給できない」という条件がありましたが、もう少し具体的に教えてもらえますか?
訓練受講の要件としては、ハローワークに求職申込みをしていること、雇用保険被保険者や雇用保険受給資格者でないこと、働く意思と能力があること、ハローワークが訓練受講の必要性を認めること、この4つです。
じゃあ、現在正社員として働いている人は使えないんですか?
在職中の方でも使えるケースがあります! 「本人収入が月8万円以下」「世帯収入が月30万円以下」などの収入要件を満たす低収入のパートタイム労働者なら、給付金を受けながら訓練を受講できます。
えっ、在職中でも使えるんですか! それは知らなかった!
よく知られていないポイントなんですよ。ただ注意が必要で、給付金の支給要件を満たさない場合でも、無料の訓練だけ受けることはできます。たとえば「親と同居していて世帯収入は高いけど、自分は正社員を目指したい」という方は、給付金なしで訓練だけ受ける選択肢があります。
なるほど。「給付金あり」と「給付金なしで訓練だけ」の2パターンがあるんですね。
正確にはそうです。では「給付金あり」の支給要件を整理しますね。
支給要件チェックリスト
支給要件って、何かチェックすべきことがあるんですか?
厚生労働省の公式サイトによると、主な要件は5つあります。
- 本人収入が月8万円以下
- 世帯全体の収入が月30万円以下
- 世帯全体の金融資産が300万円以下
- 現在住んでいる場所以外に土地・建物を所有していない
- 訓練実施日の全てに出席(やむを得ない欠席でも8割以上)
世帯全体の収入って、同居している家族の収入も含むんですか?
そうなんです! 世帯主の収入だけじゃなく、同居する配偶者や子どもなど世帯全員の収入を合算して月30万円以下という条件があります。
金融資産300万円以下という条件もありますね。これは預貯金や株も含むんですか?
含みます。預貯金、株式など全ての金融資産の合計が世帯で300万円以下という条件ですね。ざっくり「余裕のない状態の方を支援する制度」なので、一定以上の資産があると対象外になる仕組みです。
出席要件も厳しいですね。8割以上って、病気のときはどうなるんですか?
やむを得ない理由(本人の疾病・負傷、親族の看護など)があって証明できる場合は、欠席分を含めて8割以上の出席でOKです。ただし求職者支援訓練の基礎コースを受講する方は、証明ができない場合でも8割以上で認められます。
あと「過去6年以内に受給していない」という条件もありましたが?
そうです。過去6年以内にこの給付金の支給を受けていない、というのも条件の一つです。また過去3年以内に不正受給で特定の給付金の支給を受けていないことも必要です。
| 手当の種類 | 金額 | 条件 |
|---|
| 職業訓練受講手当(生活支援) | 月額10万円 | 支給要件を満たす場合 |
| 通所手当(交通費) | 実費・月上限42,500円 | 収入要件を満たす場合 |
| 寄宿手当 | 月額10,700円 | 転居して寄宿が必要な場合 |
3種類も手当があるんですね! 通所手当って、具体的にどう計算されるんですか?
実際にかかる交通費(定期券代など)が支給されます。上限が月42,500円なので、ほとんどの方はカバーされますね。
上限42,500円、これは手厚いですね! でも本人収入が月8万円を超えていたら通所手当ももらえないんですか?
良い質問です! 本人収入が月12万円以下で、世帯収入が月34万円以下なら、通所手当だけは支給を受けられるケースがあります。生活支援の月10万円は受けられなくても、交通費だけは支援してもらえる可能性があるんです。
そうなんですよ。さらに、月10万円の生活支援を受けていても訓練期間中の生活費が足りないという場合は、「求職者支援資金融資」という制度も使えます。
単身者は月5万円、扶養家族がいる方は月10万円まで、訓練予定月数分借りられます。利率は年2%(うち信用保証料0.5%)で、担保・保証人は不要です。
給付金に加えて融資も活用できるなら、かなり手厚い支援ですね。次に申請の方法を教えてください!
ハローワークに求職申込みを行い、「訓練の相談をしたい」と伝える
ハローワークで職業相談を受けながら、希望の訓練コースを選択する
ハローワークの窓口で受講申込みと事前審査の申請を行う
合格後、ハローワークで訓練受講の「支援指示」を受ける(必須)
訓練開始後、毎月1回ハローワークに来所して職業相談 → 支給申請
これが重要なんですが、ハローワークから「この訓練を受けてください」という正式な指示のことです。この支援指示を受けないと、訓練受講も給付金受給もできません。訓練機関の選考に受かっても、ハローワークに戻って手続きが必要なんです。
忘れがちなポイントですね! 毎月ハローワークに来所するのも必須ですか?
訓練受講中から訓練終了後3か月間は、原則として月1回ハローワーク指定の日(指定来所日)に来所して職業相談を受けます。その後に支給申請を行うと、おおむね1週間程度で指定口座に振込になります。
| 場面 | 必要書類 |
|---|
| 事前審査時 | 本人確認書類、住民票謄本(3か月以内)、直近の収入証明書、前年の所得証明書、預貯金通帳(残高50万円以上の全口座) |
| 支給申請時 | 職業訓練受講給付金支給申請書(訓練機関の受講証明付き)、就職支援計画書、給付金支給状況 |
| やむを得ない欠席の場合 | 医師の証明書、医療機関の領収書、処方箋 など |
特に事前審査のときに必要な書類が多めです。残高50万円以上の預貯金口座は全口座の通帳が必要なので、早めに準備しておくといいですよ。
自分が世帯収入要件を満たすかどうかも、事前に確認しておいた方がよさそうですね。
そうです。ハローワークで相談すれば要件を満たすかどうかも教えてもらえますので、まずは気軽に行ってみてください。
| 分野 | 主なコース例 | 訓練期間 |
|---|
| 基礎 | ビジネスパソコン科、オフィスワーク科 | 2〜6か月 |
| IT | WEBアプリ開発科、Androidプログラマー育成科 | 2〜6か月 |
| 営業・事務 | OA経理事務科、営業販売科 | 2〜6か月 |
| 医療事務 | 医療・介護事務科、調剤事務科 | 2〜6か月 |
| 介護福祉 | 介護職員初任者研修科、介護職員実務者研修科 | 2〜6か月 |
| デザイン | 広告・DTPクリエーター科、WEBデザイナー科 | 2〜6か月 |
| その他 | 3次元CAD活用科、ネイリスト養成科 | 2〜6か月 |
政府がデジタル分野の訓練コースの定員増に向けた取り組みを進めているくらい、IT系は今一番人気です。全国のコースはハローワークインターネットサービスで検索できますよ。
自分の希望する地域でどのコースが開催されているか、事前に調べられるんですね!
そうです。ちなみに公共職業訓練(最長2年)というさらに長期のコースも選べます。求職者支援訓練と公共職業訓練のどちらが自分に合うかも、ハローワークで相談してみてください。
「自分は雇用保険に少し入っていたけど受給期間が終わった」という方はどうですか?
受給期間が終了した方は対象です! 「雇用保険の受給終了者」として対象者に含まれています。よく誤解されるのですが、「雇用保険を受給中」の方は対象外で、「受給が終わった後」は対象になります。
卒業してすぐ就職せず、アルバイトをしていた方はどうでしょう?
雇用保険の適用がなかった離職者、つまり「アルバイトだったので雇用保険に入っていなかった」という方も対象です。ただし収入要件(月8万円以下)を満たす必要があります。
フリーランス・自営業を廃業した方も対象です。廃業日の証明ができれば大丈夫です。
訓練実施機関の選考に落ちた場合、別のコースに申し込むことができます。ハローワークで相談しながら次の選択肢を探せますよ。
これは厳しいです! 不正受給が発覚した場合は、支給された給付金の全額返還に加えて、詐欺罪等の刑事責任を問われる可能性があります。虚偽の申告は絶対にやめてください。
- 「求職者支援制度を使えば給付金が受け取れる」と言って個人情報を要求したり、お金を請求してくる業者は詐欺です
- 給付金の申請は必ず「ハローワーク(公共職業安定所)」が窓口です
- 電話で口座番号や暗証番号を聞かれることは絶対にありません
- ATMを操作してお金を振り込むように求められることもありません
- 怪しい連絡があれば、すぐにハローワークか消費者ホットライン(188)に連絡を
| 項目 | 内容 |
|---|
| 制度名 | 求職者支援制度(職業訓練受講給付金) |
| 対象者 | 雇用保険を受給できない求職者 |
| 給付額 | 月10万円(生活支援)+通所手当(上限42,500円)+寄宿手当(月10,700円) |
| 申請先 | 最寄りのハローワーク(公共職業安定所) |
| 申請時期 | 随時 |
| 公式情報 | 厚生労働省 求職者支援制度のご案内 |
- 申請窓口: 最寄りのハローワーク(公共職業安定所)
- ハローワーク検索: ハローワーク所在地検索
- 受付: 「訓練の相談をしたい」と受付に伝える
- 電話: 所在地検索からお近くのハローワークの番号を確認してください
改めてまとめると、雇用保険が使えない求職者にとって本当に心強い制度ですね!
そうなんです! 「雇用保険がないから何の支援もない」という状況になりがちな方への、大きなセーフティネットです。月10万円もらいながら無料でスキルアップできて、ハローワークが就職活動まで支援してくれる。使わない手はないですよ!
友人にも早速教えます! ちなみに、再就職に成功したらもらえる手当もあるって聞いたんですが?
あります! 雇用保険の受給中に就職が決まった場合に
再就職手当というものがあります。求職者支援制度とは別の制度ですが、関連する給付金として一緒にチェックしておくといいですよ。
離職などで家賃が払えなくなりそうな方向けに
住居確保給付金という制度もあります。生活の基盤を守りながら訓練を受けられる環境を整えることも大切ですよね。
ひとり親の方向けには特別な訓練給付金もありますよね?
状況によって使える制度を組み合わせることが大切なんですね! ありがとうございました。
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