室谷さん、「山形市伝統工芸産業修行者支援給付金」って聞いたことありますか?なんか名前からして独特で気になったんですが。
これ、かなりレアな制度ですよ!漆器とか和傘みたいな、山形市の伝統工芸を継ぐ人を金銭的に応援する給付金なんです。月額最大12万5千円が最長3年間もらえるっていう、なかなかガッツリした内容でして。
えっ、月12万5千円!?それって最大でいくらになるんですか?
年間150万円が上限なので、3年間フルで受け取れたとしたら合計450万円になります。技術を学びながら生活費が支給されるイメージですね。
すごい!でも、普通の職業訓練給付とはちょっと違う感じですよね?
全然違います!この給付金が対象にしているのは、山形市内で事業者が3者未満しかいない、絶滅危惧種に近い伝統工芸だけなんです。対象業種は4種類に絞られていて、漆器・特技木工・鋸・和傘のみ。後継者を確保しないと消えてしまう技術を守るための制度なんですよ。
なるほど、「後継者がいない職人さんの技術を誰かが継いでくれたら給付金を出す」っていうことですね!
まさにそうです!しかも事業者の直系親子ではなく、第三者による技術承継が条件なんです。「おじいちゃんの技術を孫が継ぐ」というのはここでは対象外で、赤の他人が師匠として弟子入りするケースを支援するんですよ。
対象者チェックリスト
対象業種の4つ、もう少し具体的に教えてもらえますか?
はい!まず「漆器」は権之助塗の漆器です。室町時代から続く技法で、朱漆を何重にも塗り重ねる独特の仕上げが特徴なんですが、この技法を使う事業者が山形市内に3者未満しかいないんです。
2つ目が「特技木工」。これは山形市高瀬地区で造られる杵・臼を中心とした木工品のことです。お正月に餅をつく杵と臼、そういったものを手作業で造る技術ですね。
機械化が進む中で手作業で作り続けているわけですね!3つ目は?
3つ目が「鋸」。打刃物の鍛造技術を用いた手作業で造る鋸です。鉄を熱して叩いて形を作る鍛造技術で鋸を作るんですが、これも数人の職人しか残っていないんですよ。
「和傘」は皆さんイメージしやすいと思います。竹の骨組みに和紙を貼って作る、あの傘です。山形の和傘は茶道や日本舞踊の世界でも使われる高品質なものですよ。この4業種のどれかを学ぶ修行者が対象になります。
- 漆器: 権之助塗の漆器(室町時代から続く伝統技法)
- 特技木工: 高瀬地区の杵・臼を中心とした木工品(手作業)
- 鋸: 打刃物の鍛造技術を用いた手造り鋸
- 和傘: 竹骨組みと和紙による伝統的な和傘
いずれも山形市内の事業者が3者未満という希少な技術です
どの業種も本当に希少なんですね。じゃあ次は、具体的にいくらもらえるのかを教えてください!
給付金額シミュレーション
「月額最大12万5千円」とのことですが、毎月決まった金額がもらえるわけじゃないんですよね?
そうなんです。計算式があって、「当該年度の山形県最低賃金の時間額 × 修行時間」が給付額になります。月額12万5千円はあくまで上限で、実際の修行時間に応じた金額が支給されるんですよ。
なるほど!じゃあ修行時間が少ないと減るということですね。
しかも、月80時間未満の場合は交付の対象外になります。これは絶対に覚えておいてください!週5日働くとして1日4時間以上修行しないと、その月は1円も出ないということなので。
基準を設けることで「ちゃんと修行している」という証明になるわけです。月80時間フルで働いて最低賃金ベースだと、山形県の最低賃金(2024年度は時間額1,009円)で計算すると月約80,720円。125,000円の上限まで修行時間を積み重ねるのが理想ですね。
| 修行時間(月) | 目安の給付額(参考) | 備考 |
|---|
| 80時間未満 | 0円(対象外) | 下限あり |
| 80時間 | 約80,000円〜 | 最低賃金×80時間 |
| 100時間 | 約100,000円〜 | 最低賃金×100時間 |
| 120時間以上 | 最大125,000円 | 年間上限150万円 |
3年間続けると合計450万円になることもあるわけですね。
そうです。ただし「年間150万円が上限」なので、毎月125,000円もらえても12ヶ月で150万円に達したらその年の給付はストップです。3年間フルで受け取れた場合の最大総額が450万円ということになりますね。申請方法の話もしていきましょうか。
給付額が理解できました!でも、誰でも申請できるわけじゃないですよね?条件を教えてください。
はい、5つの要件があります。まず1つ目、申請時点で山形市に住所があること。転入する予定でも、申請時点では山形市民である必要があります。
山形市外に住んでいたら、まず引っ越してから申請するということですね。
そうです。2つ目が「後継者育成を図る事業者の直系親子以外」という条件。お父さんの漆器屋を子どもが継ぐのは対象外で、あくまで第三者が修行するケースを支援しています。
申請時点で55歳未満で、かつ対象業種に従事していないか、従事してから5年以内であること。ベテランの職人さんが今さら弟子入りするための制度じゃなくて、これから技術を学ぶ人を支援するイメージですね。
年齢制限が55歳未満なんですね!50代でも対象になれるのは意外と幅広い。
4つ目は「将来的に事業を承継する意思、または山形市内で独立を目指す意思があること」。ただ修行して技術を身につけるだけじゃダメで、山形市内でその技術を活かしていく意思が必要なんです。
技術を持って他の都市に行くつもりの人は対象外ということですね。
そして最後5つ目、市税を滞納していないこと。市民税・固定資産税・特別土地保有税・都市計画税などが対象です。滞納がある場合は申請前に解消しておく必要がありますよ。
- 55歳以上の方: 申請時点で満55歳以上の場合は対象外
- 直系親子: 育成事業者のお子さん・お孫さんは対象外
- 業種経験5年超: 対象業種に従事してから5年を超えている方は対象外
- 市外在住: 申請時点で山形市外に住んでいる場合は対象外
- 市税の滞納あり: 市税(市民税・固定資産税等)の滞納がある場合は対象外
5つの条件をきちんとクリアしているか確認してから申請ですね。続いて申請の手順を教えてください!
申請方法はどうすればいいんですか?オンラインでできるんでしょうか?
残念ながらオンライン申請ではなくて、まず電話で事前相談が必須です。問い合わせ先の商工観光部ブランド戦略課ブランディング係に電話してから始まります。
電話で事前相談
商工観光部ブランド戦略課ブランディング係(023-641-1212 内線412・413)に電話し、修行したい業種や現在の状況を相談する
必要書類の受け取り
相談後、担当者から交付申請書(別記様式第1〜3号)等の書類を受け取る
書類の準備と作成
履歴書・納税証明書を準備し、技術等習得計画書を作成する
計画書まで必要なんですね!どんなことを書くんですか?
「どの技術をどのくらいの期間で習得するか」という計画を書きます。修行先の事業者と話し合いながら作成することになるので、まず電話相談の段階で修行先が決まっていることが前提になります。修行先の事業者さんが協力してくれるかどうかが最初のハードルですよ!
なるほど、受け入れてくれる職人さんを見つけてから申請する感じなんですね。必要書類を一覧でまとめてもらえますか?
| 書類 | 備考 |
|---|
| 交付申請書(別記様式第1号) | 担当課から受領 |
| 修行者支援給付金申請者及び育成事業所概要(別記様式第2号) | 担当課から受領 |
| 技術等習得計画書(別記様式第3号) | 修行先事業者と共同作成 |
| 修行希望者の履歴書 | 自身で作成 |
| 市税の納税証明書又は納付確認書(前年度分) | 市役所・コンビニ等で取得 |
5種類の書類を揃えるんですね。受付はいつでもできるんですか?
随時募集なので、特定の締切日はありません。ただし予算枠に到達次第、受付終了になります。「そのうち申請しよう」と思っているうちに締め切られる可能性もあるので、検討中の方はなるべく早めに動くことをおすすめします!
気になる疑問がいくつか出てきました。例えば、修行中は他の仕事をしてもいいんですか?
公式の制限事項として明記はされていませんが、月80時間以上の修行時間を確保する必要があるので、実質的にはかなり時間を取られます。フルタイムで別の仕事をしながらというのは現実的には難しいでしょうね。詳しくは事前相談で確認してみてください!
修行先の事業者を自分で探さないといけないんですか?山形市が紹介してくれたりは?
相談の中で情報提供してもらえる可能性はありますが、基本的には自分で見つけるか、山形ブランド推進課に相談してみるのが良いと思います。対象業種の事業者数が極めて少ないので、職人さんとのご縁が大切になってきますよ。
修行を中断した場合は交付が止まります。ただし、再開すれば残りの期間については続けられる可能性があります。この点も事前相談でしっかり確認しておくことをおすすめします!
山形市外から引っ越してくる場合でも申請できますか?
申請時点で山形市に住所があれば大丈夫ですよ。ただ、住民票の移転と申請のタイミングに気をつけてください。転入届を出してから申請するという順番が必要です。
- 学びたい業種: 漆器・特技木工・鋸・和傘のどれか
- 修行先候補: 受け入れてくれそうな事業者の目処
- 現在の職歴: 対象業種への従事歴(5年以内か否か)
- 山形市への転居状況: 申請時点で山形市在住か
- 市税の状況: 滞納がないか事前に確認
| 項目 | 内容 |
|---|
| 制度名 | 山形市伝統工芸産業修行者支援給付金 |
| 対象者 | 山形市在住・55歳未満・直系親子以外 |
| 対象業種 | 漆器・特技木工・鋸・和傘の4業種 |
| 給付額 | 月額最大125,000円(年間150万円上限) |
| 給付期間 | 最長3年間(合計最大450万円) |
| 受付期間 | 随時募集(予算枠到達次第終了) |
| 申請先 | 商工観光部ブランド戦略課ブランディング係 |
| 電話番号 | 023-641-1212(内線412・413) |
| 公式ページ | 山形市公式 |
- 山形市が「給付金を受け取るためにATMを操作してください」と言うことは絶対にありません
- 電話で銀行口座番号・暗証番号・マイナンバーを聞くことはありません
- 不審な連絡があった場合は山形市役所(023-641-1212)に直接確認してください
制度の全体像がよくわかりました!最後に、この給付金を活用する上でのポイントをまとめてもらえますか?
ポイントは3つです!まず「修行先の事業者確保が最初の壁」であること。対象業種の職人さんは非常に少ないので、コネがない場合はブランド戦略課への相談から始めましょう。次に「月80時間の修行時間を毎月確保する」こと。一度でも80時間を下回るとその月の給付はゼロになります。そして「随時募集だが予算枠がある」こと。興味があるなら早めに動くのが吉ですよ!
山形市の貴重な伝統文化を守りながら生活費も支援してもらえる、非常にユニークな制度だと思います。職人の世界に飛び込む勇気と覚悟がある方にはぴったりの支援ですよ!
- 担当: 商工観光部ブランド戦略課ブランディング係
- 所在: 〒990-8540 山形市旅篭町二丁目3番25号
- 電話: 023-641-1212(代表・内線412・413)
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