補助金比較インフォグラフィック
室谷さん、うちの会社もそろそろホームページを作らないとって思ってるんですよ。愛知県内で使える補助金ってあるんですか?
ありますよ! むしろ今は選択肢が多すぎて迷うくらいです。国の制度だけでも複数あって、愛知県や名古屋市の独自制度も加わると、ざっくり10種類以上の支援制度を組み合わせられます。
え、そんなにあるんですか! どれがホームページ制作に使えるんですか?
大きく分けると3層構造で考えると分かりやすいです。「国の制度」「愛知県の制度」「市町村独自の制度」という3段階ですね。それぞれに特徴があって、目的と会社の規模によって最適な組み合わせが変わります。
国の制度で一番ホームページと相性がいいのは小規模事業者持続化補助金です。販路開拓を目的とした取り組みを支援する制度で、ホームページ制作は「販路拡大につながる施策」として多くのケースで認められています。
基本の通常枠は上限50万円・補助率2/3なんですが、賃上げを実施すると最大250万円まで拡大できます(通常枠50万円+賃上げ上乗せ200万円)。また創業間もない事業者向けの創業枠なら補助率3/4・最大200万円という枠も別にあります。制作費用が100万円かかっても、実質負担が25万円になるケースもあるんですよ。
一点だけ注意が必要で、ホームページ制作だけでの申請は審査で不利になりやすいです。チラシ制作や広告出稿などの他の販路開拓施策と組み合わせて「総合的な集客改善計画」として申請した方が採択率が上がります。あと小規模事業者限定なので、従業員数の要件を事前に確認してください。
そうなるとものづくり補助金が視野に入ってきます。上限4,000万円、補助率1/2または2/3という大型制度です。現在21次締切が2027年3月まで受付中で、22次締切も既に始まっています。ホームページそのものよりも、ECシステムや顧客管理システムと連携した大規模なウェブシステムを構築する場合に向いています。
はい、そちらに申請要件や募集内容が詳しく載っています。ウェブマーケティング基盤を構築したいとか、受発注システムをオンライン化したいとか、そういった高度なプロジェクトに使えます。
申請の流れフロー図
2026年度は2つ特に注目です。まず愛知県が2026年3月6日に新設した「中小企業デジタル化・DX促進補助金」、これが面白い。ホームページ制作を含むデジタルツール導入のほか、コンサルティング費用やシステム構築費用まで対象になるんです。
中小企業は補助率1/2・上限200万円、小規模企業者は2/3・上限200万円です。ただし申し込みには「あいち産業DX推進コンソーシアム」への加入が条件になっています。公募期間は2026年3月6日から5月12日までなので、2026年度分は既に締め切り間近か終了していますが、2027年度以降もまた募集が予想されます。
もう締め切ってるんですね。名古屋市のはどうですか?
名古屋市は「中小企業デジタル活用支援補助金」を令和8年度版で拡充して実施中です! ソフトウェア導入費、設備費、ロボット導入費が対象で、通常枠は補助率1/2・上限100万円、賃上げ枠は上限150万円まで拡大します。賃上げ枠の採択予定件数が令和7年度の10件から30件に3倍増えたんですよ(笑)
そうなんです。令和8年4月15日から通常枠・賃上げ枠の受付が開始されています。名古屋市内に事業所がある中小企業者が対象なので、名古屋市の方はまず要チェックです。
岡崎市、豊田市、豊橋市、東海市、犬山市など、愛知県内の各市町村が独自の中小企業デジタル化支援制度を実施しています。名前や内容は年度ごとに変わることも多いので、お住まいの市町村のウェブサイトか商工会・商工会議所で最新情報を確認するのがベストです。
市町村によって変わるんですね。窓口はどこが一番使いやすいですか?
商工会・商工会議所が一番のおすすめです。補助金の情報を一番早くキャッチしているし、申請書類の書き方も丁寧に教えてくれます。費用もかからないので、まずここに相談しに行くのが正解です。
IT導入補助金の話をしないといけませんね。これは中小企業のデジタル化を支援する全国制度です。年度ごとに補助額や枠の内容が変わるので、最新の補助額・要件は中小企業庁の
IT導入補助金公式サイトで確認してください。
IT導入補助金はホームページ制作に使えるんですか?
ここが注意点で、単純なホームページ制作は今の制度では対象外になってきています。予約管理システムや顧客管理システム(CRM)、ECサイト機能、決済システムといった業務効率化につながる機能を持つシステムなら対象になるケースが多いです。また、登録されたIT導入支援事業者経由での申請が必須になります。
なるほど、ただのホームページじゃなくてシステムとして機能させることが条件なんですね。
そういうことです。問い合わせフォームだけじゃなく、オンライン予約や在庫管理、顧客データ管理まで含めたサイトなら審査で有利になります。ECサイトを作りたい方、予約システムを導入したい方には特に相性がいいです。
思い切った事業転換なら事業再構築補助金の対象になり得ます。例えば実店舗中心のビジネスをオンラインビジネスに切り替えるとか、新たなEC事業に参入するとか。
第十三回事業再構築補助金は現在も交付申請が受付中で、上限は枠によって7,000万円から1億5,000万円規模です。ただしこれは「ホームページを作る」というより「事業を再構築する」のが目的なので、本格的な事業転換を検討している方向けです。
そうですね(笑)。愛知県内の製造業で自動車産業への依存度が高い会社が新しいウェブ販売チャネルを開拓する、みたいなケースなら検討の価値があります。詳しくは
事業再構築補助金の詳細ページも確認してみてください。
| 補助金制度 | 対象 | 補助率 | 上限額 | 主な対象経費 |
|---|
| 小規模事業者持続化補助金(通常枠) | 小規模事業者 | 2/3 | 50万円 | ホームページ制作費・広告費・チラシ制作費 |
| 小規模事業者持続化補助金(創業枠) | 創業5年以内の小規模事業者 | 3/4 | 200万円 | 同上 |
| ものづくり補助金(21次・22次) | 中小企業 | 1/2〜2/3 | 4,000万円 | 設備投資・システム開発 |
| 愛知県中小企業DX促進補助金 | 中小企業(コンソーシアム加入要) | 1/2〜2/3 | 200万円 | デジタルツール導入・コンサル・システム構築 |
| 名古屋市中小企業デジタル活用支援補助金(通常枠) | 名古屋市内中小企業 | 1/2 | 100万円 | ソフトウェア・設備・ロボット導入費 |
| 名古屋市(賃上げ枠) | 名古屋市内・賃上げ実施企業 | 1/2 | 150万円 | 同上 |
| IT導入補助金(通常枠) | 中小企業 | 1/2 | 年度により異なる(要確認) | IT化に資するシステム(機能要件あり) |
| 事業再構築補助金(13次) | 中小企業 | 枠により異なる | 最大1億5,000万円 | 事業転換に伴う設備・システム等 |
補助金は「先払い・後補助」が基本です。ホームページ制作費用を一旦全額自分で支払い、事業完了後に申請して補助金が振り込まれます。資金繰り計画は補助金受取まで数ヶ月かかることを前提に立てましょう。
実際に申請するときって、どこから始めればいいですか?
まず最初にGビズIDプライムアカウントを取得してください。多くの補助金でこのIDが必須になっています。発行まで2〜3週間かかるので、申請の1ヶ月前には手続きを開始するのが鉄則です。
GビズIDって初めて聞きました。どこで取るんですか?
gBizID公式サイト(gbiz-id.go.jp)で申請します。法人の場合は法人番号と印鑑証明書が必要です。無料なので早めに取っておくことをお勧めします。
そこが一番みなさん悩むところですね。コツは「現状の具体的な問題」→「ホームページでどう解決するか」→「数値目標」の3段構成で書くことです。「現在問い合わせ対応に月20時間かかっている」→「FAQ付きホームページで50%削減を目指す」みたいな形です。
なるほど! 抽象的な目標じゃなくて、数字で示すんですね。
あと「販路拡大につながるか」が審査の核心です。単なる会社紹介サイトより、顧客が問い合わせや購入ができる機能を持たせた方が採択率が上がります。補助金の趣旨と計画内容が一致しているかどうかが最大のポイントです。
申請して採択結果が出るまで1〜2ヶ月、交付決定後に制作・完了報告・入金まで合わせると半年から1年かかることも珍しくありません。ホームページが急いで必要な場合は、補助金なしで先に制作して、後から補助金申請できるかどうかも選択肢として持っておくといいです。
補助金は「交付決定通知書が来てから制作会社と契約・発注」が原則です。交付決定前に発注してしまうと補助対象外になります。ホームページ制作会社を先に選んでおくのはいいですが、正式発注は必ず交付決定後に。
GビズIDプライム取得(約2〜3週間) — gbiz-id.go.jpで申請。法人は印鑑証明書が必要
補助金選択と事業計画立案 — 会社規模・目的に合わせて最適な補助金を選択。商工会議所への相談も活用
申請書類の準備と提出 — 事業計画書・見積書・決算書等を揃えてJグランツ等で申請
採択結果の通知を待つ(1〜2ヶ月) — 採択されたら交付申請を行い、交付決定通知書を受領
ホームページ制作会社と正式契約・制作開始 — 必ず交付決定後に発注。制作期間は補助事業期間内で完了
完了報告と補助金受取 — 実績報告を提出し、審査通過後に補助金が振り込まれる
補助金を使う場合、制作会社ってどう選べばいいですか?
ここが結構重要で、IT導入補助金を使う場合は「IT導入支援事業者として登録された」制作会社を選ぶ必要があります。どんなに優秀な制作会社でも、登録されていない会社への支払いは補助対象外です。
選んでから「登録されてなかった」ってなったら困りますね。
そうなんです。持続化補助金やものづくり補助金の場合は制作会社の登録は不要なので、そちらの方が制作会社の選択肢が広いです。まず補助金を決めてから、その補助金の要件に合う制作会社を探す順番がベストです。
複数あります。名古屋商工会議所や各地の商工会は補助金申請サポートを無料でやっています。名古屋市の中小企業デジタル活用支援補助金については「名古屋市新事業支援センター」(公益財団法人名古屋産業振興公社)が専用窓口です。愛知県のDX促進補助金については「公益財団法人あいち産業振興機構」が事務局です。
補助金って採択率ってどのくらいなんですか? なんか怖くて...
「申請したら必ず通る」ものではないですが、きちんと事業計画書を書けば十分チャンスはあります。毎回多くの事業者が採択されていますし、採択されなかった場合も次の締切で再申請できます。最新の採択率は各補助金の公式ページや中小企業庁の採択結果公表資料で確認できますよ。
再申請もできるんですね! じゃあ諦めなくていいんだ。
補助金申請の経験をした事業者は、補助金なしで申請していた事業者より計画的にプロジェクトを進める傾向があって、ホームページの品質も高くなりやすいんです。補助金申請のプロセス自体がビジネス整理になっているんですよ。
なるほど、補助金を使う過程で事業も整理されるんですね。愛知県内の補助金一覧を見たい場合はどこを見ればいいですか?