室谷さん、NEDOが「2026年度 防災・BCP調査事業」の公募を出したらしいんですけど、これってどういう事業なんですか?
NEDOが自分たちの防災・BCPを見直すための調査を外部委託する案件です。予算規模は2,000万円以内で、2026年5月22日から6月10日正午まで公募中!防災コンサルや調査会社にとってはかなりおいしい受注チャンスです。
えっ、NEDOが自社の防災計画を見直す調査を外に頼むんですか?
そうなんですよ。東日本大震災を踏まえてBCPを作り、コロナ禍で感染症対策を追加してきたNEDOですが、①近年の風水害の激甚化・頻発化、②コロナ禍以降の働き方多様化、③2026年4月から高輪ゲートウェイオフィスが稼働開始という大きな状況変化が重なって、防災体制を抜本的に刷新する必要が生じたんです。
なるほど、環境が大きく変わったから一から見直すってことですね。
まさに!新しいオフィスが加わると避難経路もBCPも全部再設計が必要になりますし。受託者は防災の専門家として、NEDOの川崎本部・高輪オフィス・霞が関分室の3拠点を対象に伴走支援することになります。
NEDO防災・BCP調査事業の概要情報カード
大きく3つの柱があります。まず「防災関連業務のたな卸・他団体調査」、次に「防災関連計画(BCP・防災マニュアル)の見直しと再策定」、そして「防災訓練・セミナー・研修等の計画作成と実施」です。どれもNEDO職員に直接関わる実務的な支援ですね。
2,000万円という予算、どんな規模感なんでしょう?
1年間の調査・コンサルティング委託としては標準的な規模です。専門家の人件費、現地調査費、マニュアル作成費、訓練実施費などを合わせると2,000万円は十分使えます。BCP専門のコンサルティング会社や防災調査会社なら狙い目の規模感ですね。
| 項目 | 内容 |
|---|
| 予算規模 | 2,000万円以内 |
| 事業期間 | NEDOが指定する日から2027年3月31日 |
| 対象拠点 | 川崎本部・高輪オフィス・霞が関分室(3か所) |
| 事業分類 | 調査等(委託事業) |
| 実施機関 | 国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) |
| 申請窓口 | Jグランツ(電子申請システム) |
テーブルに整理してくれるとわかりやすいですね!では詳しい業務内容を教えてください。
最終成果物の納期も決まっていて、9月末までに「防災関連業務のたな卸レポート」と「他団体調査報告書」、10月末にBCPの再策定、11月末に防災マニュアルの再策定と防災訓練実施、2027年3月20日に最終報告書の提出というスケジュールで進めます。
3つの柱って言ってましたけど、もうちょっと具体的に教えてもらえますか?
第1の柱「防災関連業務のたな卸・他団体調査」では、まず現状のNEDOの防災関連業務を洗い出します。職員へのヒアリングと資料収集で現状把握して、類似機関(他の国立研究開発法人等)の防災対策も調査して、見直し提案を出します。
そうです!NEDO単独の視点だけでなく、ベストプラクティスを取り入れた提案が求められているんです。第2の柱は「防災関連計画の見直し」で、BCPの再策定、防災マニュアルの再策定、各種届出の見直しを行います。既存のBCPを分析して課題整理をしてから、策定されたBCPを実現するための調整と訓練まで含まれるのがポイントです。
計画を作るだけじゃなくて、訓練まで実施するんですか!
はい、それが第3の柱でもあります。防災訓練の事前説明会(11月の訓練1〜2週間前に実施)、防災eラーニング・セミナー・研修等の計画作成と実施、備蓄品の現状分析と5か年の購入・使用計画策定まで含まれます。
- 第1の柱: 防災関連業務のたな卸・他団体調査
- NEDO職員ヒアリング、資料収集
- 類似機関の防災対策調査
- 見直し提案の策定
- 第2の柱: 防災関連計画の見直しと再策定
- BCP(業務継続計画)の分析・再策定・訓練
- 防災マニュアルの分析・再策定・訓練
- 各種届出等の見直し・再策定
- 第3の柱: 防災訓練・セミナー・研修等の実施
- 防災訓練事前説明会(3拠点分)
- 防災eラーニング・セミナー・研修
- 備蓄品の現状分析と5か年計画策定
応募できるのは企業等(個人は不可)です。3つの条件を全て満たす必要があります。
まず(1)当該技術または関連技術の調査実績を有していること、かつ調査目標達成に必要な組織・人員を有していること。次に(2)委託業務を円滑に遂行するための経営基盤・資金・設備等の管理能力、そして情報管理体制を有していること。そして(3)NEDOが事業推進に必要とする措置を委託契約に基づき適切に遂行できる体制を有していること。
「防災・BCP関連の調査実績」がないと難しいですね。
そうなんです。新規参入より、防災コンサル・シンクタンク・調査会社として実績のある企業向けの案件ですね。単独でも複数でも応募できるので、コンソーシアム形式で応募するという手もあります。
国立研究開発法人が応募する場合、民間企業への再委託または共同実施(資金の流れがあるもの)は原則認められません。これは通常の企業応募とは異なるルールなので注意してください。
なるほど。申請するのにGビズIDが必要なんでしたっけ?
そうです!Jグランツで申請するにはGビズIDプライムアカウントまたはGビズIDメンバーアカウントが必要です。GビズIDの取得は2週間以上かかる場合がありますから、まだ持っていない場合は今すぐ手続きを始めてください。
2026年度防災・BCP調査事業 応募の流れ
1GビズIDを取得する(未取得の場合は2週間以上必要なので早めに!)
2公募説明会に参加する(2026年5月29日・金曜日、10時00分〜11時00分、オンライン開催・Microsoft Teams)
申込期限は2026年5月28日・木曜日・17時まで
申込はNEDO公式ページのリンクから
「機密保持誓約書」の提出も必要(申込フォームとは別にメール添付)
3説明会資料を受け取り、提案書類を作成する
仕様書・公募要領をNEDO HPからダウンロード
提案書(別添1)、提案者情報(別添2)、情報管理体制確認票(別添3)等を準備
4Jグランツで電子申請する(2026年6月10日・水曜日・正午まで)
郵送・FAX・メール提出は原則不可
締切を過ぎた提案は受け付け不可
「可能な限り出席してください」という表現なので強制ではないですが、実質的に参加必須と見ていいです。提案書類の作成に必要な参考資料が説明会申込者に送付されますから、参加しないと不利になりますよ。
特に「機密保持誓約書」を事前に提出しないと資料をもらえないので、申込フォームの記入と誓約書のメール送付を忘れずに。問い合わせ先はNEDO総務部の塩入さん・長谷川さんで、bousai[アット]ml.nedo.go.jp です。
審査基準は公募要領に記載の通りですが、いくつかポイントがあります。まず防災・BCP分野での実績・知見の豊富さが最重要です。類似プロジェクトの実績を具体的に示せるかどうかで差がつきます。
3拠点(川崎・高輪・霞が関)それぞれの特性を理解した提案内容にすることが大事です。川崎本部は本拠地ですし、高輪オフィスは2026年4月に開設したばかりで特に防災体制が手薄な状況。そこへの対応策を具体的に示せると強い提案になります。
- 実績の具体性: 過去の防災・BCP策定支援の成果事例を数字と共に示す
- 現状理解の深さ: NEDO特有の環境(川崎本部・高輪オフィス・霞が関分室)への対応策を提案
- 実施体制の充実: 防災の専門家を中心とした実施チームの専門性と体制を明示する
防災コンサル×IT企業(eラーニング担当)×研修会社という組み合わせで各社の強みを活かした提案なら有利になる可能性があります。ただし、コンソーシアム応募の場合は代表者を決めて契約関係を明確にする必要があります。
NEDOのホームページからダウンロードできる書類一覧です。
| 書類 | 形式 | 用途 |
|---|
| 仕様書 | PDF(177KB) | 業務内容の詳細確認 |
| 公募要領 | PDF(400KB) | 応募手続きの確認(必読) |
| 提案書類チェックリスト | Word(36KB) | 提出書類の確認用 |
| 機密保持誓約書 | Word(22KB) | 説明会参加時に必要 |
| 別添1 提案書 | Word(75KB) | 応募提案の本体 |
| 別添2 提案者情報 | Excel(24KB) | 応募者情報の記載 |
| 別添3 情報管理体制確認票 | Word(75KB) | セキュリティ体制の確認 |
締切は2026年6月10日(水)正午までなので、逆算して動くことが大事です。提案書(別添1)の作成に最も時間がかかりますから、公募要領と仕様書を熟読したうえで早めに骨子を作り始めてください。
ところで、成果報告書はいつまでに提出するんですか?
2027年3月20日が最終報告書の提出期限です。NEDOのプロジェクトマネジメントシステムで電子提出します。中間的な成果物も各月末までに逐次提出していくスケジュールになっています。
- 実施機関: 国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
- 担当部署: 総務部(担当者 塩入・長谷川)
- メールアドレス: bousai[アット]ml.nedo.go.jp([アット]を@に変えてください)
- 公募ページ: NEDO公式HP
- 申請システム: Jグランツ
- 公募期間: 2026年5月22日〜2026年6月10日(水)正午
| 項目 | 内容 |
|---|
| 事業名 | 2026年度「防災・BCP調査事業」 |
| 実施機関 | NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構) |
| 対象者 | 企業(団体等を含む)単独または複数 |
| 予算規模 | 2,000万円以内 |
| 公募開始日 | 2026年5月22日(金) |
| 応募締切 | 2026年6月10日(水)正午 |
| 説明会 | 2026年5月29日(金)10時00分〜11時00分(オンライン) |
| 説明会申込締切 | 2026年5月28日(木)17時まで |
| 事業期間 | NEDOが指定する日〜2027年3月31日 |
| 最終報告書提出 | 2027年3月20日 |
| 申請方法 | Jグランツによる電子申請のみ |
| 技術分野 | 基金・その他 |
似たようなBCP関連の補助金・助成金はほかにもありますか?
はい!NEDOの委託事業とは少し性格が違いますが、民間企業が自社のBCP策定費用を補助してもらえる助成金もあります。
| 制度名 | 予算/補助 | 対象 | 申請方法 |
|---|
| 令和8年度 第1回BCP実践促進助成金(R81BCP) | 最大500万円 | 中小企業 | 申請書提出 |
| 令和8年度 第1回BCP実践促進助成金 連携型(R81BCPREN) | 最大1,000万円 | 中小企業の連携 | 申請書提出 |
| 本事業(NEDO防災・BCP調査事業) | 2,000万円以内 | 調査受託企業 | Jグランツ |
自社のBCP策定を支援してもらいたい場合は別の制度を使うほうがいいんですね?
なるほど、立場によって使う制度が違うんですね。NEDOの他の研究開発関連事業はありますか?
最後に、申請前によくある疑問点をまとめてもらえますか?
できません。応募資格は企業等(団体を含む)に限られています。個人や個人事業主は対象外です。フリーランスのコンサルタントが応募したい場合は、法人化するか、法人と組んで共同で応募する形になります。
公募要領には採択件数の明示はありませんが、予算規模2,000万円の単一事業なので基本的に1社(または1コンソーシアム)の採択と見られます。複数件の採択は難しいでしょう。
公募要領に「応募状況等により公募期間を延長する場合があります」という記載があります!ただし延長を期待して準備が遅れるのはNG。2026年6月10日正午を絶対の締切として動くようにしてください。
Jグランツが使えない環境(技術的問題等)の場合はどうすればいいですか?
組織形態上GビズIDが取得できない場合や、Jグランツ等の外部システムの障害が発生した場合は、提出期限前までに必ずNEDO担当者に連絡し指示に従ってください。自己判断で他の方法で提出しても受け付けてもらえない可能性があります。
持参・郵送・FAX・メールによる提出は原則受け付けていません。Jグランツ上の電子申請のみです。万が一システム障害等があっても、必ず締切前にNEDO担当者に連絡すること。勝手に他の方法で提出してはいけません。
採択・不採択の結果はJグランツ上で通知される予定です。通常、NEDO事業では公募締切から2〜3か月程度で結果通知が行われます。6月10日に締め切れば、夏頃には結果が分かるイメージですね。
わかりました!防災・BCP分野の専門企業にとっては、2,000万円というまとまった受注チャンスですね。準備を急がなければ!