室谷さん、今日はすごく長いタイトルの制度ですね(笑)。「経済安全保障重要技術育成プログラム/ハイブリッドクラウド利用基盤技術の開発/不正機能排除技術の社会実装に向けた市場・技術動向等に係る調査」…もう呪文みたいですよ!
そうですね(笑)。でも中身はめちゃくちゃ面白いんです。要は、サプライチェーンに潜む不正機能や偽造部品のリスクをどう排除するか、そのための市場や技術の動向を調査する事業です。
例えば半導体チップに裏で不正な回路を仕込まれたり、サプライチェーンのどこかで純正じゃない部品にすり替えられたり。そういうリスクが最近すごく顕在化してきているんですよ。
まさに。今回の調査では、個体ID管理や人工物メトリクスといった技術を使って、どうやって信頼性を確保するかを整理します。そして、社会実装に向けた方向性を提示するのがゴールです。
なるほど!これってつまり、研究開発の前段階の「調査」って位置づけなんですね。
その通り。事業分類は「調査等」になっています。実際の研究開発に入る前に、市場や技術の今をしっかり把握しておこうというわけです。
はい。**国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)**の半導体・情報インフラ部が担当しています。政府の「経済安全保障重要技術育成プログラム」の一環として実施されます。
おっしゃる通り。だからこそ、しっかり調査して、今後の研究開発の方向性を決める必要があるんです。
で、気になるお金の話ですよ!いくらもらえるんですか?
ここがちょっと特殊なんです。今回の公募、補助上限額が「-」 なんですよ。
えっ、マイナス!?ってことは限度額がないってことですか?
いやいや(笑)。「-」って書いてあるのは、一律の上限額を設定していないという意味です。つまり、提案内容に応じて適正な金額を設定してねってこと。
そこはちゃんと公募要領で確認が必要です。調査内容に対して妥当な金額かどうか、審査でしっかり見られます。むしろ、無理に高く設定すると「ここまで必要ないんじゃない?」って突っ込まれる可能性もありますね。
ええ、今回のjGrantsの情報でも**補助率は「-」**になってます。これも公募要領で要確認ですね。ただ、委託事業なので、通常は全額支給(100%補助)のケースも多いんですが、今回は調査委託という形ですから、実費精算になる可能性が高いです。
なるほど。だから「補助金」じゃなくて「委託調査」って感じなんですね。
そう。なので、自由に使えるお金をもらうというより、NEDOから調査を委託されて、その費用を支払ってもらうというイメージの方が正確です。
じゃあ、大体いくらくらいを目安に考えればいいんですか?
そこが情報公開されていないので、正直なところは公募要領と仕様書で確認するしかありません。一つの目安として、過去の類似調査では数百万円台が多い印象ですが、あくまでも印象ですからね(笑)。
はい(笑)。でも、補助上限が明確じゃないからこそ、予算の組み方は工夫が必要そうですね。
そうなんです。だからこそ、仕様書に書かれている調査項目を全部カバーできる合理的な積算が求められます。
jGrantsの情報では、対象業種は**「学術研究、専門・技術サービス業」**となっています。でも、それだけじゃないんですよ。
はい、大丈夫です!この事業の対象者は**「企業(団体等を含む)」**と書かれています。個人事業主も「企業」に含まれると考えていいでしょう。
ただし、一つ注意点が。研究開発・実証事業を行いたい事業者であることが条件です。単なるコンサル会社でもいいんですが、調査をちゃんと遂行できる体制が必要です。
jGrantsには**「従業員数の制約なし」**と明記されています。だから、大企業でも中小企業でも、あるいは個人でも応募できます。
ただ、応募の際にはGビズID(プライムまたはメンバー)のアカウントが必要です。これを持ってない人は、先に取得しておかないと申請できません。
技術的な要素としては、半導体・情報インフラ分野に詳しい企業や研究機関がメインターゲットでしょうね。特に、セキュリティ技術やサプライチェーン管理に知見があるところ。
もちろん。学術研究が対象業種に入ってますからね。大学や国立研究所でも全然OKです。
じゃあ、もらったお金はどんなことに使えるんですか?
調査委託なので、調査に必要な経費が対象になります。具体的には、人件費、旅費、謝金、備品費、消耗品費、その他諸経費といったところ。
はい。今回の調査目的は大きく3つあります。1つ目はサプライチェーンセキュリティとハードウェア信頼性確保に関する市場・技術動向の整理。2つ目は個体ID管理や人工物メトリクスなどの関連技術分析と有望用途の整理。3つ目は今後重要性が増す技術分野や市場領域の探索。
なるほど。じゃあ、例えば専門家へのインタビュー費用とか、市場調査データの購入費とかも対象になるんですか?
なるでしょうね。調査に直接必要な経費ならOKです。ただし、事前にしっかり計画して、NEDOの了解を得ることが大事です。
一般的な委託調査のルールで言えば、事業と直接関係のない一般管理費や、後の研究開発に使う設備投資などは対象外でしょうね。
そう。この調査の後に実際の研究開発フェーズに入る可能性はありますが、この委託の範囲内では「調査」に限定されています。
仕様書や契約書の範囲内で、適正かつ合理的な金額であることが求められます。あと、NEDOの調査委託標準契約とKプロ特別約款に従う必要があります。
経済安全保障重要技術育成プログラム特有の契約条件ですね。公募ページの資料欄に**「調査委託標準契約とKプロ特別約款(373KB)」**というPDFが置いてあるので、必ず確認しましょう。
対象経費と対象外経費のイメージ- 人件費(調査担当者の給与)
- 旅費(現地調査やヒアリング)
- 謝金(外部専門家への協力費)
- 備品費(調査に必要な機器レンタル)
- 消耗品費(資料印刷費など)
×デメリット
- 一般管理費(本社経費等)
- 将来の研究開発のための設備投資
- 調査と無関係な活動の費用
- 公募要領で除外明記された経費
じゃあ、実際にどうやって申し込むのか教えてください!
大きく分けて、事前準備→応募申請→採択→契約という流れです。
**GビズID(プライムまたはメンバー)**の取得です。これがないとJグランツでの電子申請ができません。公募開始前に取得しておくことをおすすめします。
プライムだと審査があるので、申請から取得まで2週間〜1ヶ月くらい見たほうがいいですね。お早めに。
あります!2026年7月14日(火)10時〜11時に、オンライン(Microsoft Teams)で開催されます。参加は必須ではありませんが、参加推奨です。
2026年7月13日(月)17時までにNEDOの公募ページから申し込みます。会議URLは登録したメールアドレスに送られてきます。
公募ページの資料欄からダウンロードできる、公募要領、仕様書、提案に関する書類一式が必要です。あと、別紙のデータマネジメント基本方針や契約に係る情報の公表についても提出が必要な場合があります。
でも、全てJグランツ上で電子申請できます。持参、郵送、FAX、E-mailは原則受け付けてもらえないので注意!
当初は2026年7月下旬と言われていましたが、延長されて2026年8月3日(月)正午になりました!
でも、直前はシステムが混み合う可能性があるので、余裕を持って提出しましょう。あと、一度提出しても期限内なら再提出可能です。
申請の流れ- 1
GビズIDの取得
プライムまたはメンバーを事前に取得
- 2
公募要領と仕様書の確認
NEDOサイトからダウンロード
- 3
公募説明会への参加
7月14日(火)10時〜、オンライン(推奨)
- 4
- 5
- 6
採択されるためには、どんなところが評価されるんですか?
調査委託なので、提案内容の妥当性と実現性が最も重要です。
まず、調査目的の理解度です。不正機能排除技術、サプライチェーンセキュリティ、個体ID管理、人工物メトリクスといったキーワードの意味を正しく理解しているか。
次に、調査手法の妥当性。どうやって市場動向を調べるのか、どうやって技術を分析するのか、その方法がしっかりしているか。
超大事です!無駄のない適正な予算かどうかがしっかり見られます。高すぎても低すぎてもダメです。一つ一つの費目に根拠が必要。
もちろん。調査を遂行できる人材が揃っているかが重要です。半導体やセキュリティの専門家がいるか、市場分析の経験者はいるか、など。
必ずしもそうとは限りません。協力者や協力機関を明示することで、体制の充実をアピールできます。
この調査の後に、実際の研究開発に繋がるような提案が求められるんですか?
そうですね。社会実装に向けた方向性を提示することが目的の一つなので、調査結果をどう活用するかの展望も評価対象になるでしょう。
なるほど。単なる現状分析じゃなくて、次にどう繋げるかまで考えておく必要があると。
はい。まず2026年6月26日に予告が出ました。そして7月9日に正式な公募が開始。これでスタートです。
当初は7月上旬から7月下旬までの予定でしたが、延長されて**7月9日〜8月3日(正午)**になりました。
そう。書類作成期間として十分あるようで意外と短いと感じるかもしれません。準備は早めに始めましょう。
2026年7月14日(火)10時〜11時。申込締切は7月13日(月)17時です。これはもうすぐですね!
いいえ、まずNEDOとの委託契約の締結が必要です。契約手続きには時間がかかるので、採択後もすぐには動き出せない可能性があります。
はい。事業期間は2026年度と明記されています。年度内に調査を完了させる必要があります。
- 6月26日:予告発表
- 7月9日:公募開始、説明会申込受付開始
- 7月13日:説明会申込締切
- 7月14日:公募説明会(オンライン)
- 7月16日:公募説明会資料の公開
- 7月24日:提出期限延長の発表
- 8月3日(正午):提案書類の提出期限(絶対!)
- 採択後:NEDOと契約手続き
- 2026年度中:調査実施・完了
本調査のスケジュール2026年6月26日
予告発表
NEDOサイトで先行情報が公開
2026年7月9日
公募開始
正式な公募要領・仕様書が公開
2026年7月14日
公募説明会
オンライン(Teams)10時〜11時
2026年7月24日
期限延長発表
8月3日正午まで延長
2026年8月3日
応募締切
正午まで!Jグランツで提出
2026年度内
調査実施
契約後、調査を完了する全期間
そうですね。読者の皆さんが気になりそうなポイントを押さえておきます。
はい。必要です。GビズIDプライムまたはGビズIDメンバーのアカウントが必須。持っていない人は、すぐに取得手続きを始めましょう。
その通り。参加は必須ではありませんが、参加を推奨します。説明会でしか得られない情報や質疑応答の内容が、提案書作成に役立つ可能性があります。
はい。対象は**「企業(団体等を含む)」**なので、個人事業主も含まれます。ただし、調査を遂行できる体制をしっかり示す必要があります。
そうですね。NEDOの公募要領と仕様書をダウンロードして確認しましょう。それでも不明な点があれば、問い合わせ先(半導体・情報インフラ部 先端製造DXチーム:hybridcloud[@]nedo.go.jp)に直接確認するのが確実です。
はい。期限内であれば再提出可能と明記されています。一度提出した後でも、期限内にもう一度アップロードし直せます。ただし、期限を過ぎたら一切受け付けてもらえないので注意!
この調査の目的の一つが、社会実装に向けた方向性の提示です。調査結果が評価されれば、同じプログラム内の本格的な研究開発フェーズに繋がる可能性は十分あります。むしろ、そういう展望を込めた提案が好まれるでしょう。
そうですね。大事なところをもう一度確認しておきましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|
| 制度名 | 経済安全保障重要技術育成プログラム/ハイブリッドクラウド利用基盤技術の開発/不正機能排除技術の社会実装に向けた市場・技術動向等に係る調査 |
| 実施機関 | 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) |
| 補助上限額 | 公募要領で要確認 |
| 補助率 | 公募要領で要確認 |
| 募集期間 | 2026年7月9日〜2026年8月3日(正午) |
| 対象地域 | 全国 |
| 対象業種 | 学術研究、専門・技術サービス業 |
| 使途 | 研究開発・実証事業を行いたい(今回は調査) |
| 公式URL | https://www.jgrants-portal.go.jp/subsidy/a0WJ200000CDbyeMAD |
| 問い合わせ先 | NEDO半導体・情報インフラ部 先端製造DXチーム hybridcloud[@]nedo.go.jp |
室谷さん、ありがとうございました!なんとなく難しそうに聞こえた制度も、対話形式だとスッと頭に入ってきますね!
そう言ってもらえて嬉しいです!この分野は国としても力を入れているので、チャンスのある方はぜひチャレンジしてみてください。何か質問があれば、遠慮なくNEDOに問い合わせてみてくださいね!
はい!私も個人事業主として、応募を真剣に検討してみます!それではまた次回!