室谷さん、今日のテーマは「令和8年度外国意匠出願費用助成事業(第2回)」です。まず、名前がめちゃくちゃ長い! これは何をしてくれる制度なんですか?
端的に言うと、海外で意匠登録出願をするときに必要なお金の一部を助成してくれる制度です。意匠という言葉にピンと来ない方も多いですが、商品のかたちや見た目のデザインに関する権利、ぐらいの理解でいいと思います。
ああ、デザインの権利か! 海外で商品を売ろうとすると、その国ごとに出願しなきゃいけないんですよね。その費用を東京都が面倒見てくれる、と。
そうです。正式には「外国意匠出願費用助成事業」で、東京都内の中小企業者等が対象です。しかも今回は第2回の募集なので、令和8年9月2日から9月25日までに申し込む必要があります。
なるほど、もう募集期間が始まってるんですね。しかも締切が9月25日17時と書いてあって、意外と短期間な印象です。
そもそも、なぜ海外の意匠出願に対して助成するんですか?
公式の資料には、創造性や審美性のある意匠を有する優れた商品を持っていて、それを海外で広く活用しようとする中小企業者を支援するとあります。海外展開を後押しして、国際競争力を高め、東京の産業を活性化するのが狙いです。
なるほど、いい商品を作っている東京の企業が海外で戦えるように、というわけですね。
はい。だから単に「海外に出たい」ではなく、意匠を持った商品で海外に挑む企業向けの制度だと押さえておくと、申請書の書き方も変わってくるはずです。
外国意匠出願費用助成事業の全体像対象
東京都内の中小企業者、中小企業団体、一般社団・財団法人など
助成率・上限
補助率1/2以内、助成限度額は60万円
対象経費の例
外国出願手数料、代理人費用、翻訳料、先行意匠調査費用など
第2回スケジュール
令和8年9月2日から9月25日17時まで
全体像が見えました。助成率は半分、上限は60万円。これって申請を考えている事業者にはかなり大きいですよね。
海外出願になると、翻訳や現地代理人など複数の費用が重なってきますからね。まずは、この制度を申請する価値があるかどうか、具体的な数字を確認しましょう。
最初に数字をはっきりさせたいです。助成額はどう計算するんですか?
助成率は1/2以内です。そして、助成限度額は60万円。jGrantsのページにも「600,000円」と表示されていました。対象経費の半分を助成しつつ、60万円が上限になるイメージです。
ということは、出願費用がかなり高額になったとしても、もらえるのは最大60万円まで、と。
そうですね。逆に、費用が100万円を超えるような案件でも、助成金は最大60万円。上限を超えた分は自社負担になります。申請前に、どのくらいの費用がかかりそうか試算しておくのが大事です。
なるほど。助成率1/2と上限60万円はセットで覚えないとダメですね。
もうひとつ気になるのが、助成対象期間です。第2回の受付は9月からなのに、対象期間はいつからいつまでですか?
公式には、令和8年4月1日から令和9年9月30日までの1年6か月とあります。
え、待ってください。第2回の受付開始は令和8年9月2日ですよね? 対象期間の方が先に始まっているんですか?
そうなんです。第2回の受付は9月ですが、助成対象期間のスタートは4月1日になっています。つまり、この期間内に発生する外国意匠出願関連の費用を対象にした制度だと考えると分かりやすいです。
なるほど。受付が始まる前の費用でも、対象期間内なら対象になり得るってことですね。
その点はあくまで資料から読み取れる範囲です。実際にどの費用が対象になるかは、必ず公募要領で確認してください。自分が使いたい経費が期間内に収まるかどうかは重要なチェックポイントです。
| 項目 | 内容 |
|---|
| 助成率 | 1/2以内 |
| 助成限度額 | 60万円 |
| 助成対象期間 | 令和8年4月1日~令和9年9月30日(1年6か月) |
| 対象地域 | 東京都 |
| 申請受付期間(第2回) | 令和8年9月2日(水)~令和8年9月25日(金)17時まで |
コンパクトにまとまって、頭がスッキリしました! 特に「助成対象期間が4月から始まっている」という点は盲点でしたね。
申請を急ぐ前に、まずはここを押さえましょう。次は、誰が申請できるかです。
公式の申込資格には「東京都内の中小企業者(会社及び個人事業者)、中小企業団体、一般社団・財団法人」とあります。会社だけでなく個人事業者も含まれているのがポイントです。
個人事業主でもいけるんですか。それはありがたい! ちなみに「東京都内」の判断基準は本社所在地ですか?
資料では「東京都内の中小企業者」としか明記されていません。本社なのか、事業所なのか、実際の所在地のどこを見るのかは、公募要領で確認するのが確実です。ここを誤って申請すると、受付で弾かれる可能性もありますからね。
確かに。細かい条件は後でしっかり確認しようと思います。
中小企業ということは、従業員数の上限はありますか?
jGrantsの公式ページには、従業員数の上限300名以下と表示されています。ここは注意したいですね。
300名以下なら、それなりの規模の会社まで対象になりそうですね。
はい。さらに、業種の幅も広いです。jGrantsの一覧には、農業・林業、漁業、建設業、製造業、電気・ガス・熱供給・水道業、情報通信業、運輸業・郵便業、卸売業・小売業、金融業・保険業、不動産業・物品賃貸業、学術研究・専門・技術サービス業、宿泊業・飲食サービス業、生活関連サービス業・娯楽業、教育・学習支援業、医療・福祉、複合サービス事業、サービス業(他に分類されないもの)、分類不能の産業などが並んでいました。
ずいぶん広い! 飲食や医療・福祉まで入っているんですね。
業種だけを見て「自分は違うかも」と早合点しないで、一度確認してみる価値はあります。もっとも、対象になるのはあくまで意匠を持つ商品を海外展開するケースです。業種が広くても、制度の趣旨に合う事業計画が必要になるはずです。
ここで一つ気になるのが、「1年度1社1出願に限る」という文言です。これって、1社で複数件の出願をしたい場合はどうなるんですか?
公式の申込資格には「1年度1社1出願に限る」とあります。つまり、1年度に複数回応募して、複数の外国意匠出願費用を助成してもらうことは想定されていません。
ああ、だから第1回と第2回それぞれに申し込めるわけではない、と。
その理解でいいと思います。第2回に応募する場合は、その応募が1年度内で1社1出願の範囲に収まっているか、事前に確認してください。特に複数の海外出願を検討している企業は、どの案件をこの助成金で通すのか戦略的に選ぶ必要があります。
なるほど。数が多いからチャンス、ではなく、絞り込みが大事なんですね。
助成対象になる経費の具体的な中身を教えてください。
公式で挙げられているのは、外国出願手数料、代理人費用、翻訳料、先行意匠調査費用などです。
海外出願ならではの費用が並んでいますね。翻訳料が対象になるのは助かります。
海外の特許庁に出願するときの手数料や、現地の代理人に依頼する費用、日本語から外国語への翻訳料といったものが代表例です。あと、先に似た意匠がないか調べる先行意匠調査費用も挙げられています。
出願までに必要な一連のコストを見てもらえる、というイメージですか?
そうです。ただし「など」と付いているので、これ以外の費用が対象になる可能性もあります。逆に、ここに名前がなくても自動的に全部が対象になるわけでもありません。肝心なのは、個別の費用が助成対象になるかを公募要領で確認することです。
対象経費のイメージと注意点×デメリット
- 上記以外の関連費用の扱いは要確認
- 何が対象外かは公募要領で確認が必要
- 期間外に発生した費用は対象外の可能性がある
なるほど。助成対象になる費用はイメージできましたが、ならない費用も気になります。
実は、今回の公式資料には「この費用は対象外」という一覧が明記されていません。だからこそ、自分が想定している経費が対象になるかどうかは、公募要領を確認するのが最優先です。
分かりました。まだ公募要領を読んでいない段階で「これは対象だ」と決めつけるのは危険ですね。
特に、出願手続きのどこに費用が発生するかは企業によって違います。「この費用も対象になるだろう」と思い込まず、事前に問い合わせるか、公募要領で裏を取ってください。
そういえば、jGrantsのページを見ると、利用目的の欄に「販路拡大・海外展開をしたい」「研究開発・実証事業を行いたい」「資金繰りを改善したい」とありました。資金繰りの改善も目的に入っているんですね。
そうなんです。ここは少し意外ですよね。もっとも、助成金として受け取れるのは外国意匠出願にかかった費用に対してです。資金繰り改善を直接狙うというよりは、海外展開に必要な出願費用の負担を軽くすることで、結果的に資金繰りを助ける、という趣旨ではないでしょうか。
なるほど。申し込むときには、自社の事業目的とマッチしているかを見せられるといいわけですね。
申請の時期をもう一度確認させてください。第2回の受付期間は、いつからいつまでですか?
第2回は、令和8年9月2日(水)から令和8年9月25日(金)17時までです。jGrantsでも「2026-09-02〜2026-09-25」と掲載されていました。
9月2日から9月25日まで。つまり、募集期間は3週間ちょっとですね。
はい。ここで注意したいのは、17時締切であることと、提出方法が複数段階あることです。最終日にあわてると間に合わない可能性があります。
この助成金は、jGrantsでの交付申請と、申請書類の提出の両方の手続きが必要です。公式にも「両方の手続きを申請受付期間内に完了できない場合、申請を正式に受理することができません」とあります。
えっ、二つもあるんですか? 片方だけ出せばいいわけじゃないんですね。
そこが落とし穴です。電子システム上で交付申請をしただけでは終わらず、書類の提出も別に必要になります。受付期間内に両方終わらせないと、正式な申請として扱われないので注意してください。
それは怖い。書類の提出方法や提出先も、公募要領で確認が必要ですね。
申請の流れ- 1
申込資格と期間を確認
東京都内の中小企業者等か、1年度1社1出願かを確認
- 2
対象経費を確認
外国出願手数料、代理人費用、翻訳料などの対象範囲を確認
- 3
申請書類を準備
第2回の受付期間に間に合うよう余裕をもって準備
- 4
jGrantsで交付申請
電子申請システム上での手続きを行う
- 5
- 6
受付期間内に完了
両方の手続きが完了して正式受理につながる
フローにすると、やることがイメージしやすいです! でも、書類の中身まではまだ見えていません。
申請様式や公募要領は、公式のページから確認できます。まずは公募要領を開いて、書類名や記載事項をチェックしてください。「いざ申請」の段階で慌てないように、早めに資料を取り寄せるのがおすすめです。
この事業には第1回と第2回がありますよね。第2回に応募する場合、第1回と内容は変わるんですか?
公式の資料を比べると、助成率や上限額、助成対象期間は同じように書かれています。大きく変わるのは、募集期間の時期です。第1回は令和8年4月22日から5月14日まで。第2回は9月2日から9月25日までです。
ということは、第1回を逃しても第2回にチャンスがあるんですね。
はい。ただし繰り返しになりますが、申込資格に「1年度1社1出願に限る」とある点は要注意です。第1回と第2回で別々に応募できるわけではない、と読むのが自然でしょう。
第1回と第2回の比較| 項目 | 第1回 | 第2回 |
|---|
| 受付期間 | 令和8年4月22日~5月14日17時 | 令和8年9月2日~9月25日17時 |
| 助成率 | 1/2以内 | 1/2以内 |
| 助成限度額 | 60万円 | 60万円 |
| 対象期間 | 令和8年4月1日~令和9年9月30日 | 令和8年4月1日~令和9年9月30日 |
第1回と第2回で、補助率や上限は同じなのですね。だったら、自社の準備が整った回に申し込めばよさそうです。
そうですね。ただし、第2回の受付期間は9月です。助成対象期間の開始が4月ですから、既に発生している費用を対象に申請するケースもあるでしょう。どちらの回に出すにしても、準備期間をしっかり取ることが大事です。
もし制度内容で分からないことがあったら、どこに聞けばいいですか?
特に、自社の出願案件が対象になるかどうかは、早い段階で聞いておくのがおすすめです。申請直前の問い合わせは混み合うかもしれませんから、余裕をもって動きましょう。
せっかく申請するなら、通りやすいようにしたいです。審査ではどんなところが見られるんですか?
審査の採点基準そのものは公式資料に明記されていません。ただ、制度の目的には「意匠を有する優れた商品を持ち、海外で広く活用しようとする中小企業者」への助成だとあります。つまり、海外展開の意思が制度の趣旨と合っているかは、ひとつのポイントになりそうです。
要するに「海外でこの商品を売りたい」という目的がしっかり伝わる申請が必要、ということですね。
はい。意匠出願は、商品を海外で守るための手段です。権利を取って終わりではなく、その権利をどう活用するのか。事業計画や申請書の記載から、海外展開の具体性が伝わると良いと思います。
審査以前に、応募自体が受け付けられないケースもあるんですか?
あります。一番恐いのは、締切日までにjGrantsの交付申請と、申請書類の提出の両方が完了していないケースです。片方だけ終わっていても、正式に受理されないと明記されています。
それは怖いですね。ぎりぎりに提出しようとすると、システムが混んだり、書類の不備に気づいたりしたら終わりです。
そうなんです。だからこそ、受付開始日の令和8年9月2日を待ってから準備するのではなく、その前に公募要領を読み込み、必要書類をリストアップしておくのがおすすめです。
5項目を順番に見ていくだけで、申請できるかどうかの判断材料になりますね。
特に⑤は意外と忘れられがちです。電子申請だけして書類を出し忘れる、というミスは絶対に避けたい。第2回の受付期間中は、スケジュール管理を徹底してください。
では最後に、もう一度この制度の基本情報をまとめましょう。申請を検討している人が見返せる表が欲しいです。
| 項目 | 内容 |
|---|
| 制度名 | 令和8年度外国意匠出願費用助成事業(第2回) |
| 実施事業名 | 外国意匠出願費用助成事業 |
| 補助率 | 1/2以内 |
| 助成限度額 | 60万円 |
| 対象地域 | 東京都 |
| 第2回募集期間 | 2026年9月2日~2026年9月25日(17時まで) |
| 助成対象期間 | 令和8年4月1日~令和9年9月30日(1年6か月) |
| 対象者 | 東京都内の中小企業者、中小企業団体、一般社団・財団法人など |
| 対象業種 | 農業・林業、漁業、建設業、製造業、情報通信業、卸売業・小売業、医療・福祉など幅広い業種 |
| 補助対象経費 | 外国出願手数料、代理人費用、翻訳料、先行意匠調査費用など |
| 公式ページ | https://www.jgrants-portal.go.jp/subsidy/a0WJ200000CDe3RMAT |
これ一つあれば、申請を思い立ったときにすぐ確認できますね。ありがたいです!
電話でもメールでもいいんですね。申請前に不安な点を聞いておけば、不備なく進められそうです。
特に「自分の出願予定の費用が本当に対象になるのか」は、書類だけでは判断しづらい部分です。遠慮せず問い合わせてみてください。
とてもスッキリしました! 申請を考えている人は、まず9月2日を待たずに公募要領を確認するのが大事ですね。
そうですね。この制度は、意匠を持っている東京の中小企業にとって、海外展開の最初の一歩を後押ししてくれるはずです。締切に間に合うように、早めに動き出してください!
公式の申込資格に「東京都内の中小企業者(会社及び個人事業者)」とありますので、個人事業者も対象になり得ます。ただし、東京都内の中小企業者として認められる条件は公募要領で必ず確認してください。
助成率は1/2以内、助成限度額は60万円です。対象経費の半分が助成されるイメージですが、60万円を超える部分は対象になりません。
令和8年9月25日(金)17時までです。jGrantsでの交付申請と申請書類の提出の両方が、この受付期間内に完了する必要があります。
外国出願手数料、代理人費用、翻訳料、先行意匠調査費用などが公式で示されています。これ以外の費用が対象になるかは、公募要領で確認してください。
いいえ、違います。この助成金は、jGrantsでの交付申請と申請書類の提出の両方が必要です。片方だけでは正式に受理されないため、注意してください。