室谷さん、今回のテーマは「小規模事業者持続化補助金」の災害支援枠ですね。名前がとにかく長い!
正式には**小規模事業者持続化補助金<一般型 災害支援枠(令和8年熊本地震)>1次公募【商工会地区】**です。令和8年熊本地震で被害を受けた熊本県内の小規模事業者の事業再建を支える制度です。
令和8年熊本地震って、政令で指定された災害なんですよね?
はい。令和8年政令第260号により特定非常災害として指定された災害です。甚大な被害を受けた地域では、生産設備や販売拠点の流出・損壊、顧客や販路の喪失に直面している小規模事業者が多くいます。
設備が流されて、お客さんも来なくなってしまった……想像するだけでつらいですね。
そこで、そうした事業者の事業再建を支援するのがこの補助金です。商工会・商工会議所の助言も受けながら、災害からの事業再建に向けた計画を事業者自ら作成し、その計画に基づく取組に要する経費の一部を補助します。
この制度の特徴災害からの事業再建に特化
令和8年熊本地震で被害を受けた熊本県内の小規模事業者等が対象
商工会の助言を受けながら計画作成
計画は事業者自らが作成し、商工会・商工会議所が助言する立て付け
直接被害200万円・間接被害100万円
被害の区分によって補助上限が2段構えになっている
jGrantsで電子申請
募集期間は令和8年9月16日から令和8年10月16日まで
この申請ページでは災害支援が支援カテゴリーです。目的がはっきり「災害からの事業再建」に寄っているのが特徴ですね。類型は災害支援枠と示されています。
今回は<一般型 災害支援枠(令和8年熊本地震)>として、1次公募で募集されています。令和8年熊本地震の被災事業者向けの枠、というのがポイントです。
タイトルの【商工会地区】って、何か意味があるんですか?
大ありです。この申請ページは商工会の管轄地域で事業を営んでいる小規模事業者用です。商工会議所の管轄地域で事業を営んでいる事業者用のjGrants申請ページは、別に用意されています。
そうなんです。公募要領にも「お間違いのないようご申請ください」とわざわざ書かれているほどです。
それは怖い(笑)。自分の管轄が分からないときはどうすればいいんですか?
管轄地域が分からない場合は、電話番号03-6634-9307に電話して「管轄地域が分からない」と伝える案内が用意されています。窓口ごとの情報は後半の比較表にまとめますね。
補助金の上限は、直接被害で200万円、間接被害で100万円です。
そうなんです。被害の受け方によって上限が2段構えになっています。自分の被害がどちらに当てはまるかで上限額が変わるので、まずはそこを押さえましょう。
でも、直接被害と間接被害の線引きって、どこにあるんでしょう?
細かい定義は公募要領で要確認です。ここで勝手に判断すると危ないので、要領の記載をそのまま確認するのがいちばん安全です。
この公募の表記は**2/3、定額(一定の要件を満たす事業者のみ対象)**です。
2/3と定額が並んでいる……どう受け止めればいいんでしょう?
適用の条件が絡む部分なので、そこは公募要領で要確認、というスタンスでお願いします。表記としては「2/3、定額(一定の要件を満たす事業者のみ対象)」であることが示されています。
そのほうが安全です。数字の扱いは要領の記載どおりに、が鉄則ですよ。
| 区分 | 補助上限額 |
|---|
| 直接被害 | 200万円 |
| 間接被害 | 100万円 |
あわせて、被害の区分ごとの見方も図にしておきますね。上限だけを見て決めるのではなく、被害の区分とセットで確認してください。
直接被害と間接被害の上限額- 補助上限は200万円
- 該当するかの判断は公募要領で要確認
- 補助上限は100万円
- 該当するかの判断は公募要領で要確認
大枠は、熊本県に所在する、令和8年熊本地震により被害を受けた小規模事業者等です。そのうえで(1)から(5)までの要件をすべて満たす必要があります。
まず(1)が「被災地域に所在し、令和8年熊本地震の被害を受けた事業者であること」、(2)が「小規模事業者であること」です。jGrants上の対象地域も熊本県と示されています。
「小規模事業者」って、どこまでが小規模なんですか?
この公募の条件では従業員数の上限が20名以下と示されています。業種による扱いの違いもあり得るので、自分の業種の記載を要領で確認してください。
20名以下、メモしておきます。個人事業主でも申請できるんでしょうか?
対象は、日本国内に居住する個人または日本国内に本店を有する法人のうち、要件をすべて満たす小規模事業者等です。個人だから外れる、という書き方にはなっていません。
いえ、とても幅広いです。漁業、建設業、製造業、電気・ガス・熱供給・水道業、情報通信業、複合サービス事業、サービス業(他に分類されないもの)、農業・林業、鉱業・採石業・砂利採取業、運輸業・郵便業、卸売業・小売業がまず挙がっています。
続きます。金融業・保険業、不動産業・物品賃貸業、学術研究・専門・技術サービス業、宿泊業・飲食サービス業、生活関連サービス業・娯楽業、教育・学習支援業、医療・福祉です。
こんなに広いなら、被災したほとんどの小規模事業者が候補になりそうですね。
ただし「載っているから必ず対象」と決めつけず、自分の業種が当てはまるか要領で確認する。ここは慎重にいきましょう。
(3)は、資本金または出資金が5億円以上の法人に直接または間接に100%の株式を保有されていないこと。これは法人のみに関わる要件です。
(4)は、確定している(申告済みの)直近過去3年分の「各年」または「各事業年度」の課税所得の年平均額が15億円を超えていないことです。
3年分の年平均で15億円。数字がはっきりしているぶん、自分で判定しやすいですね。
そうなんです。決算書を見れば確認できるので、ここは先に潰しておきましょう。
(5)は、補助金の交付を受ける者として不適当な者に該当しないことです。法人等が暴力団であるとき、役員等が暴力団員であるとき、不正の利益を図る目的で暴力団を利用しているとき、資金等の供給や便宜の供与で維持・運営に協力・関与しているとき、そして暴力団員と社会的に非難されるべき関係を有しているとき、のいずれにも該当しないことが求められます。
ここは当然の要件ですね。すべての要件を満たすことが前提、と。
具体的に何に使えるんですか? 設備の入れ替えとか、販路の立て直しとか。
大きなくくりでは「事業再建の取組に要する経費」です。作成した計画に基づいて行う事業再建の取組に要する経費の一部を補助する、という立て付けになっています。
計画と結びついていない経費は出しにくい、ということですか?
少なくとも、計画なしに経費だけを並べても説明が立ちません。商工会の助言を受けながら計画を作るプロセスが、そのまま経費の整理にもつながります。
細目は公募要領で要確認です。ここで憶測で「これは対象」と断言するのは危険なので、必ず一次情報を見てください。
それがいちばん安全です。参照リンクから公募要領、公募要領の主な変更点、応募時提出資料・様式集、交付規程、よくある質問にたどれます。
さっき出てきた「公的証明等」、ここも気になります。
補助対象者は、熊本県内に事業所等を有し、令和8年熊本地震による被害について公的証明等により確認できる小規模事業者等に限られます。ここが申請の入り口です。
証明できないと、そもそもスタートラインに立てないと。
そういうことです。手元の書類は早めに集めておきましょう。
この制度のメリットと気をつけたい点- 直接被害なら補助上限200万円
- 間接被害なら補助上限100万円
- 商工会の助言を受けながら事業再建の計画を作れる
- jGrantsでの電子申請に対応している
×デメリット
- 募集期間が令和8年9月16日から10月16日までと短い
- 被害は公的証明等により確認できる必要がある
- 対象経費の細目は公募要領で要確認
- 商工会地区と商工会議所地区で申請ページが分かれる
流れは図にまとめました。jGrantsを使った電子申請なので、事前準備がものを言います。
申請の流れ- 1
公募要領・様式集を確認
公募要領、主な変更点、応募時提出資料・様式集、交付規程、よくある質問を確認
- 2
管轄の商工会へ相談
商工会検索サイトで事業所が属する地域の商工会を調べる
- 3
申請アカウントの準備
Jグランツ操作マニュアルに沿って進める
- 4
jGrantsの利用環境を確認
Windowsはchrome・firefox・edge、macOSはchrome・firefox・safari、Androidはchromeの最新バージョン
- 5
事業再建の計画を作成
事業者自らが作成し、商工会の助言を受ける
- 6
jGrantsで申請
受付は令和8年9月16日から令和8年10月16日まで
- 7
公募要領などの確認です。申請を行う前に必ず参照・確認してください、と案内されています。よくある質問のリンクも用意されているので、疑問は先に潰せます。
管轄の商工会への相談です。この制度は商工会・商工会議所の助言も受けながら計画を作る建て付けなので、早めに相談するのが得策です。
商工会検索サイトから、事業所が属する地域の商工会を調べられます。中小企業庁の案内でも、事業所が属する地域をご参照ください、とされています。
なるほど! まずは商工会を特定するところからですね。
jGrantsの動作環境が指定されています。Windowsならchrome、firefox、edge(InternetExplorerモードを除く)、macOSならchrome、firefox、safari、Androidならchromeの最新バージョンを使ってください。
InternetExplorerはダメ、edgeでもIEモードはダメ、と。けっこう細かい!
ここでつまずくと申請そのものが進みません。この申請ページにはJグランツ操作マニュアルへの案内もありますから、申請アカウントの準備はマニュアルに沿って進めてください。
募集期間は**令和8年9月16日(2026年9月16日)から令和8年10月16日(2026年10月16日)**までです。中小企業庁は2026年9月9日に公募要領を公開し、申請は令和8年9月16日より受け付けると案内しています。
短いです。だからこそ、要領を読むのは今日からでいいと思います。
公募スケジュール2026年9月9日
公募要領を公開
中小企業庁が公募要領を公開
2026年9月16日
申請受付を開始
jGrantsでの受付がスタート
2026年10月16日
募集期間の終了
この日までが募集期間
2026年10月16日以降
審査・交付
詳細な流れは公募要領で要確認
提示されている情報から言える攻略法を整理しました。ポイントは図にまとめています。
計画を事業者自ら作成しつつ、商工会・商工会議所の助言も受ける、という建て付けを活かすことです。ひとりで抱え込まないほうがいい。
自分で作るけど、助言はもらう。このバランスがポイントなんですね。
そうですね。募集期間が1か月しかないので、相談の時間を確保する意味でも早めの連絡が効きます。
まず、商工会地区と商工会議所地区の申請ページを間違えること。次に、jGrantsの動作環境。そして、被害の公的証明等の確認です。どれも早めに手を打てます。
あとは経費の細目です。「要領で要確認」の部分を締切前日まで放置しないこと。これに尽きます。
この補助金事業に関する問い合わせは、管轄の商工会へお願いします、と案内されています。窓口ごとの電話番号や受付時間は、次の比較表にまとめました。
ありがとうございます。時間を外さないようにしなきゃ。
地区ごとに受付時間が違うので、そこも表で確認してくださいね。
申請ページと問い合わせ先が変わります。ここを取り違えると、せっかくの準備が無駄になりかねません。
商工会地区と商工会議所地区のちがい| 項目 | 商工会地区(本ページ) | 商工会議所地区 |
|---|
| 申請ページ | 本ページ(jGrants) | 別に用意されたjGrants申請ページ |
| 問い合わせ先 | 管轄の商工会 | 商工会議所地区の事務局 |
| 事務局の電話番号 | 03-6634-9307 | 03-6633-2478 |
| 受付時間(土日祝日、年末年始を除く) | 9時30分から12時、13時から17時まで | 9時から12時、13時から17時まで |
違うんです。商工会地区は03-6634-9307、商工会議所地区は03-6633-2478です。受付時間も、商工会地区は9時30分から12時・13時から17時まで、商工会議所地区は9時から12時・13時から17時までと分かれています。
今回は1次公募として募集期間が区切られています。だからこそ、スケジュールを逆算して動くことが大事です。
そこは公募要領で要確認ですが、目の前の1次公募の期間が令和8年9月16日から10月16日までであることは明確です。この窓を逃さないことですね。
| 項目 | 内容 |
|---|
| 制度名 | 小規模事業者持続化補助金<一般型 災害支援枠(令和8年熊本地震)>1次公募【商工会地区】 |
| 実施機関/事業名 | 小規模事業者持続化補助金<一般型 災害支援枠> |
| 補助上限額 | 直接被害200万円 / 間接被害100万円 |
| 補助率 | 2/3、定額(一定の要件を満たす事業者のみ対象) |
| 募集期間 | 令和8年9月16日〜令和8年10月16日(2026年9月16日〜2026年10月16日) |
| 対象地域 | 熊本県 |
| 対象業種 | 漁業、建設業、製造業、電気・ガス・熱供給・水道業、情報通信業、複合サービス事業、サービス業(他に分類されないもの)、農業・林業、鉱業・採石業・砂利採取業、運輸業・郵便業、卸売業・小売業、金融業・保険業、不動産業・物品賃貸業、学術研究・専門・技術サービス業、宿泊業・飲食サービス業、生活関連サービス業・娯楽業、教育・学習支援業、医療・福祉 |
| 従業員数の上限 | 20名以下 |
| 利用目的 | 災害(自然災害、感染症等)支援 |
| 公式URL | https://www.jgrants-portal.go.jp/subsidy/a0WJ200000CDeYyMAL |
これを見ると、いつ・いくら・誰が・どこに申請するのかが一気に整理されますね。
そうですね。あとは被害の区分と経費の細目を公募要領で確認して、商工会に相談する。この順番で進めれば迷いません。
令和8年熊本地震で大変な思いをしている事業者さんに、この情報が届いてほしいです。
切実にそう思います。1か月という短い募集期間なので、まずは公募要領を開くところから始めましょう!