室谷さん、今回のお題はNEDOの公募ですよね。名前がもう、息継ぎしないと読めない長さなんですけど(笑)。
そうなんですよ。正式には「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/ロボティクス分野におけるソフトウェア開発基盤構築」の公募です。jGrantsに掲載されていて、実施機関は国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構、いわゆるNEDOですね。
えっ、NEDO! あの大きな研究開発機関ですよね。うちみたいな会社でも縁があるんですか?
概要欄には「NEDOは、実施者を広く一般に公募いたします」と書かれています。ですから門戸は広く開かれている、というのが公式の言い方です。ただし詳しい要件は公募要領を見ないと分かりません。
ただ、ここで一つ大事なポイントがあります。概要欄の言い回しが「受託を希望する方は」なんですよ。
受託……つまり委託事業としての発注ってことですか?
そう読めます。jGrantsには補助金として掲載されていますが、概要文は「本件について受託を希望する方は、NEDO HPをご確認いただき御応募ください」という書き方なんです。補助金なのか委託なのか、契約の形は公募要領で要確認です。
なるほど! そこを混同すると、お金の入り方のイメージがずれちゃいますね。
そうなんです。補助金なら後から精算という流れが一般的ですが、委託なら契約に基づく支払いという形になります。どちらなのかは必ず一次情報で確かめてください。
タイトルの後半「ロボティクス分野におけるソフトウェア開発基盤構築」。ここが今回のテーマですよね。
そうですね。公募名からは、ロボティクス分野のソフトウェア開発基盤を構築する取り組みの実施者を募るものだと読み取れます。
そこは残念ながら、jGrantsの掲載情報からは分かりません。研究開発の対象範囲や達成目標はNEDOの公募要領に書かれているはずなので、公募要領で要確認です。ここを想像で埋めてしまうと、応募書類がずれてしまいます。
たしかに! 想像で書いたら審査で刺さりますもんね。じゃあ次は、みんなが気になる金額の話を聞いていきましょう!
この公募の特徴実施機関はNEDO
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構が公募
研究開発・実証事業が対象
使途は研究開発・実証事業を行いたい
従業員数の制約なし
従業員数の上限は設けられていない
ここが一番気になるところです。いくらもらえるんですか?
それが、jGrantsの掲載情報では補助上限額は「-」、つまり記載なしなんです。
そうなんですよ。jGrantsのページには補助上限額の欄も補助率の欄も空欄で、詳細のところに公募要領・交付要綱・申請様式の枠があるだけです。金額は公募要領で要確認になります。
マジですか……。じゃあ「最大○○万円!」みたいな見出しは書けないですね。
書いちゃダメなんですよ(笑)。数字を勝手に置くのが一番危ない。分からないものは分からないと伝えるのが、うちの流儀です。
補助率はどうですか? 3分の2とか2分の1とか、そういうやつです。
補助率の欄も空欄です。jGrants上に記載はありません。ですから、こちらも公募要領で要確認です。
なるほど! 補助率が分からないと、自己負担の計算ができないですもんね。
そのとおりです。研究開発系の公募だと、対象経費の考え方も独特なことがありますから、要領の経費欄を先に読むのがおすすめです。
それも掲載情報にはありません。件数の記載もないので、公募要領で要確認です。
ただ、これだけは言えます。公募期間がきっちり示されていて、対象業種と対象地域も明記されている。そこはjGrantsの一次情報として信頼できます。
なるほど! 確実なところから押さえていくわけですね。
| 項目 | jGrantsの掲載内容 |
| 制度名 | ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業 |
| 公募名 | ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/ロボティクス分野におけるソフトウェア開発基盤構築 |
| 補助上限額 | 記載なし(-) |
| 補助率 | 記載なし |
| 募集期間 | 2026年9月17日〜2026年10月16日 |
| 対象地域 | 全国 |
| 対象業種 | 学術研究、専門・技術サービス業 |
| 従業員数の上限 | 制約なし |
| 利用目的 | 研究開発・実証事業を行いたい |
| 代理申請 | 不可 |
jGrantsの業種欄には「学術研究、専門・技術サービス業」と書かれています。これが対象業種です。
学術研究、専門・技術サービス業……大学とか、シンクタンクとか、技術コンサルみたいなイメージですか?
そういう区分ですね。自分の会社がこの区分に当てはまるかは、まず自社の業種を確認するところからです。
少なくともこの公募の対象業種欄には当てはまりませんから、その場合は別の公募を探すことになります。判断に迷ったらNEDOに問い合わせるのが確実です。
そこは明確です。**従業員数の上限は「従業員数の制約なし」**とjGrantsに書かれています。
えっ、じゃあ大人数の会社でもいいし、少人数でもいいんですか?
そう読めます。人数で足切りされる欄はありません。ただ、実際の審査では体制や実行能力が見られると思いますから、そこは要領の審査項目を確認しましょう。
それはjGrantsの掲載情報では判断できません。業種欄が「学術研究、専門・技術サービス業」であることと、従業員数の制約がないことは分かりますが、法人格が必要かどうかまでは書かれていません。公募要領で要確認です。
そうなんです。NEDOの公募は大学や研究機関が実施者になることもありますから、所属機関の担当部署に確認するのも早いです。書類の様式も機関によって違いますし。
たしかに! 大学なら産学連携の窓口に聞くのが早そうですね。
対象地域は全国です。jGrantsの対象地域欄にそう明記されています。
ええ、地域による制限は掲載情報からは読み取れません。ただ、実際の実施場所や研究体制については要領を確認してください。次は、このお金が何に使えるのかを見ていきましょう!
応募対象になりそうか確認する自社の業種は「学術研究、専門・技術サービス業」に当てはまる?
はい従業員数の制約はなし
対象地域は全国
あとは公募要領で法人格や要件を確認
いいえこの公募の対象業種には当てはまらない
NEDOの他の公募を確認する
jGrantsの利用目的には「研究開発・実証事業を行いたい」と書かれています。研究開発や実証に取り組みたい事業者・機関が対象になる、という整理です。
研究開発とか実証とか、ふわっとしがちな言葉ですけど、実際に何にいくら使えるかが大事ですよね。
そうなんですよ。そこは公募要領の経費の別表を見ないと確定しません。jGrantsには経費の内訳までは書かれていません。
まずはNEDOの公募要領です。jGrantsの詳細欄には公募要領・交付要綱・申請様式の枠が用意されていますが、中身はNEDO HP側で確認する流れになっています。
なるほど! つまりjGrantsは入り口で、本丸はNEDOのページだと。
その理解でいいと思います。経費の区分や単価の考え方は要領に書かれているはずなので、先にそこを読み込んでから申請書を書き始めるのが安全です。
これも掲載情報には書かれていません。公募要領で要確認です。ただ、研究開発の公募では、事業と関係のない設備や通常の運営費がそのまま対象になることは考えにくいので、要領の対象外リストを必ず確認してください。
ほんとに? なんとなく「研究に関係すればOK」と勘違いしそうでした。
そこが一番危ないんですよ(笑)。対象外の経費を積んでしまうと、審査の前に書類が通らなくなります。逆に言えば、要領を丁寧に読んだ人が有利になります。
なるほど! 要領を読むのが最大の近道なんですね。次はスケジュールを確認しましょう!
この公募の魅力と注意点- 対象地域は全国で地域の制限がない
- 従業員数の上限が設けられていない
- 研究開発・実証事業という使途が明示されている
×デメリット
- 補助上限額と補助率が掲載されていない
- 代理申請が不可で自分で手続きする必要がある
- 対象経費や要件の詳細は公募要領を確認しないと分からない
募集期間は2026年9月17日から2026年10月16日までです。約1か月ですね。
1か月! 研究開発の提案書を書くには短くないですか?
短いです。だからこそ、公募が始まる前から準備しているかどうかで差がつきます。要領を読む、社内の体制を固める、経費を積む。ここを1か月で全部やるのはかなり厳しいです。
締切の時刻まではjGrantsの掲載情報では分かりません。公募要領で要確認です。
なるほど! 日付だけ見て夕方に出す、みたいなのは危ないですね。
そうですね。NEDOの公募は受付時間が指定されることがありますから、日付だけでなく時刻まで必ず確認してください。あと、締切直前はシステムが混みますから余裕を持って出すのが鉄則です。
審査の期間や契約の時期、事業の開始時期については、jGrantsの掲載情報には書かれていません。公募要領で要確認です。
なるほど。スケジュールは自分で組み立てる必要があると。
そうなんです。逆に言うと、いつ採択されて、いつから契約なのかが分かると、社内のリソース計画が立てやすくなります。要領を読んだら真っ先にスケジュール表を作るのがおすすめです。
公募スケジュール(jGrants掲載情報)2026年9月17日
募集開始
募集期間の開始日
2026年10月16日
募集締切
締切時刻は公募要領で要確認
締切後
審査・契約
日程は公募要領で要確認
jGrantsのページには「ログインして申請する」というボタンがあります。ですから電子申請の入口は用意されています。
そのログインに必要なIDの種類までは、掲載情報からは確定できません。jGrantsのオンライン申請ではIDの準備が前提になることが多いので、必要なIDは公募要領とNEDO HPで要確認です。取得に日数がかかることもあるので、早めに動いてください。
えっ、ID取得に時間がかかるんですか? それは知らなかった!
はい、ここは本当に落とし穴です。締切の3日前に「IDがない」と気づくと、まず間に合いません。
jGrantsから出すのか、NEDOに直接出すのか、どっちなんでしょう?
概要欄は「NEDO HPをご確認いただき御応募ください」と案内しています。一方でjGrantsのページにはログインして申請するボタンもあります。どちらの経路が本番かは公募要領で要確認です。
そうですね。まずNEDO HPの公募ページを開いて、提出先と提出方法を確認する。そこが最初の一歩です。
うちは手続きが苦手なので、誰かに代わりに出してもらえますか?
それがjGrantsのページに代理申請は不可と明記されています。
はい。ですから申請の主体は応募者自身です。とはいえ、書類づくりを社内で分担したり、専門家に相談したりすることはできますから、手続きそのものを自分でやる必要がある、と理解しておけば大丈夫です。
なるほど! 丸投げはできないけど、相談はOKと。次は審査のポイントを聞いていきましょう!
応募までの流れ(掲載情報ベース)- 1
1. NEDO HPの公募ページを開く
概要欄で案内されている確認先
- 2
2. 公募要領・交付要綱・申請様式を入手
対象経費と要件、締切時刻を確認
- 3
3. 必要なIDと提出方法を確認
jGrantsのログイン画面も確認する
- 4
4. 研究開発・実証の計画をまとめる
対象業種に当てはまるかも再確認
- 5
5. 申請書類を作成する
代理申請は不可なので自分で作成
- 6
6. 募集期間内に提出する
2026年10月16日が締切
審査の観点は、jGrantsの掲載情報には出ていません。公募要領で要確認です。
ですよね(笑)。ただ、公募要領には審査の観点や評価の項目が示されるのが一般的な構成です。まず要領の審査に関する章を読んで、項目ごとに自分の提案が答えられているかを確認する。これが最短ルートです。
先に「対象外」と「締切」を読むのがおすすめです。ここで該当してしまうと、あとの努力が全部無駄になりますから。
そのあとで対象経費、審査の観点、提出書類の順に読むと、自分の提案をどう組み立てるかが見えてきます。あと、要領に書かれていないことを推測で埋めずにNEDOに問い合わせる。これも大事な攻略法です。
jGrantsの詳細欄には公募要領・交付要綱・申請様式の枠があります。ですから要領と様式を入手して、そこに記載された書類をそろえる流れです。具体的な様式の中身はNEDO HPで要確認してください。
ほんとに? 様式って自分で作るのかと思ってました。
指定様式がある場合は、それに沿って書くのが基本です。様式のダウンロードはNEDO HP側なので、まずはページを開いてみてください。
制度名、実施機関がNEDOであること、募集期間が2026年9月17日から10月16日であること、対象地域が全国、対象業種が学術研究・専門・技術サービス業、従業員数の制約がないこと、使途が研究開発・実証事業であること、代理申請が不可であること。ここまではjGrantsの掲載情報で確定しています。
そうなんです。逆に、補助上限額・補助率・審査基準・対象経費の詳細は載っていません。この線引きをはっきりさせるのが、今回の記事の役割です。
じゃあ金額が知りたいときは、どう動けばいいですか?
まずNEDO HPの公募ページを開いて、公募要領をダウンロードする。それでも分からない項目はNEDOの問い合わせ窓口に聞く。この順番です。
そうですね。あと、問い合わせは早めに。締切前は窓口も混みますし、回答を待っているうちに締切が近づく、なんてことになりかねません。では最後に、よくある質問をまとめましょう!
jGrants掲載情報と確認先の整理| 項目 | jGrantsの掲載内容 | 確認する場所 |
|---|
| 補助上限額 | 記載なし(-) | 公募要領 |
| 補助率 | 記載なし | 公募要領 |
| 募集期間 | 2026年9月17日〜10月16日 | 掲載どおり |
| 対象地域 | 全国 | 掲載どおり |
| 対象業種 | 学術研究、専門・技術サービス業 | 掲載どおり |
| 従業員数の上限 | 制約なし | 掲載どおり |
| 代理申請 | 不可 | 掲載どおり |
| 審査の観点・対象経費 | 記載なし | 公募要領 |
まず要領を入手して金額を確認してから判断すれば大丈夫です。要領に金額が示されていればそれで計算できますし、示されていなければ問い合わせる。順番を守れば迷いません。
そういうことです。締切が2026年10月16日ですから、逆算して動きましょう。
うちは研究開発の経験が浅いんですけど、挑戦できますか?
応募資格として研究開発の経験年数が条件になっているかは、掲載情報では分かりません。公募要領で要確認です。ただ、どのみち提案書で体制や進め方を説明することになるので、そこを丁寧に作り込むのが現実的な対策です。
なるほど! 実績がないなら、計画の説得力を上げる、と。
この公募、jGrantsの情報だけだと金額も補助率も見えません。でも確定している情報だけで、動き出す順番は決められます。NEDO HPを開く、公募要領を読む、分からなければ聞く。この3つを、2026年10月16日の締切から逆算して進めてください。