地上基幹放送ネットワーク整備事業(令和2年度第2次公募)
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
予備送信所設備の整備支援
災害時に主送信所が被災した場合でも放送を継続できるよう、予備送信所の設備整備にかかる費用を補助。送信アンテナ、送信機、電源設備等の導入・更新が対象となり、放送の冗長性確保に直結する重要な投資を国が後押しします。
災害対策補完送信所の整備
主送信所のカバーエリア外や難視聴地域において、災害時にも情報を届けるための補完送信所の整備を支援。中継局の新設・更新により、山間部や沿岸部など災害リスクの高い地域への情報伝達体制を強化できます。
緊急地震速報設備の導入補助
緊急地震速報を迅速かつ確実に放送するための専用設備の整備費用を補助。自動割り込み装置や専用受信装置等の導入により、地震発生時の即座の情報提供体制を構築できます。
地方公共団体・民間放送事業者が幅広く対象
NHK・民間テレビ局・ラジオ局に加え、地方公共団体が運営するコミュニティ放送等も申請可能。地域の実情に応じた防災放送体制の強化を、官民問わず支援する包括的な制度設計となっています。
ポイント
対象者・申請資格
本事業の申請対象は、地上基幹放送を行う放送事業者(テレビ・ラジオ)および地方公共団体です。具体的には、NHK、民間テレビ放送事業者、民間ラジオ放送事業者、コミュニティ放送事業者、地方公共団体が設置する放送設備の管理者等が該当します。申請にあたっては、災害時における放送停波のリスク分析と、整備による効果を具体的に示す必要があります。既存設備の老朽化状況や、過去の災害時における課題等を踏まえた整備計画の策定が求められます。また、事業完了後の維持管理体制についても明確にしておく必要があります。
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申請ガイド
申請は総務省情報流通行政局地上放送課が窓口となります。公募期間は令和2年6月1日から6月26日までと約4週間と短期間のため、事前準備が極めて重要です。申請書類には事業計画書、経費の積算根拠、整備対象設備の仕様書、災害時の放送継続に関する現状分析と整備効果の説明が必要です。申請後は外部有識者を含む審査委員会による評価が行われ、事業の必要性・妥当性・実現可能性等が総合的に判断されます。採択後は交付申請・実績報告等の手続きが必要となり、補助金は精算払いが基本です。
審査と成功のコツ
採択されるためには、災害時における放送停波リスクの深刻さと、整備による効果を具体的かつ定量的に示すことが最も重要です。過去の災害事例(地震・台風・豪雨等)における自局の被災状況や、ハザードマップに基づく送信所の災害リスク評価を盛り込みましょう。また、整備後の放送エリアカバー率の向上や、停波時間の短縮見込みなど、数値で効果を表現することが有効です。経費の積算は複数業者からの見積もりに基づき、妥当性を担保してください。さらに、地域防災計画との整合性や、自治体との連携体制を示すことで、公共性・必要性のアピールが強まります。
対象経費
対象となる経費
送信設備費(3件)
- 予備送信機の購入・設置費
- 送信アンテナの購入・設置費
- 給電線・フィーダーの整備費
災害対策補完送信所整備費(3件)
- 補完送信所用送信機の購入費
- 補完送信所用アンテナ設備費
- 中継回線設備の整備費
緊急地震速報設備費(3件)
- 自動割り込み装置の導入費
- 緊急地震速報受信装置の購入費
- 速報連動制御システムの整備費
電源設備費(3件)
- 非常用発電機の購入・設置費
- 無停電電源装置(UPS)の導入費
- 燃料タンク等の付帯設備費
建物・鉄塔関連費(3件)
- 送信所建屋の耐震補強工事費
- 鉄塔の補強・新設工事費
- 空調設備の整備費
伝送路設備費(3件)
- マイクロ波回線設備の整備費
- 光ファイバー回線の敷設費
- IP伝送装置の導入費
対象外の経費
対象外の経費一覧(6件)
- 通常の番組制作に使用するスタジオ設備・カメラ等の購入費
- 放送事業者の人件費・間接経費
- 土地の取得費用
- 既存設備の単純な老朽化更新で防災機能向上を伴わないもの
- 事業完了後の維持管理・運用にかかる経常的経費
- 消費税および地方消費税(仕入税額控除が可能な場合)
よくある質問
Q地上基幹放送ネットワーク整備事業はどのような事業者が申請できますか?
地上基幹放送を行うNHK、民間テレビ放送事業者、民間ラジオ放送事業者、コミュニティ放送事業者、および地方公共団体が申請対象となります。放送免許を保有し、地上波放送を行っている事業者であれば、規模を問わず申請が可能です。ただし、衛星放送やインターネット配信のみを行う事業者は対象外となります。
Q補助率や補助上限額はどのくらいですか?
補助率は整備する設備の種類や事業者の区分により異なります。一般的に、地方公共団体が実施する場合と民間放送事業者が実施する場合で補助率が異なることがあります。具体的な補助率・上限額については、公募要領に記載される条件を確認する必要があります。詳細は総務省情報流通行政局地上放送課(03-5253-5737)へお問い合わせください。
Q予備送信所と災害対策補完送信所の違いは何ですか?
予備送信所は、主送信所と同等のエリアをカバーできる代替送信設備で、主送信所が被災・故障した際にバックアップとして機能します。一方、災害対策補完送信所は、主送信所のカバーエリア外の難視聴地域や、災害時に孤立しやすい地域に対して情報を届けるための中継局です。両者は目的が異なるため、地域の実情に応じて必要な整備を選択・組み合わせることが重要です。
Q公募期間が短いですが、事前にどのような準備をすべきですか?
公募期間は約4週間と短期間のため、事前準備が採択の鍵を握ります。具体的には、整備対象設備の仕様検討、設備メーカーからの見積もり取得、施工業者の選定、災害リスク分析の実施、地域防災計画との整合性確認を公募開始前に進めておくことが重要です。また、総務省の各地方総合通信局に事前相談を行い、申請書の方向性について助言を得ることも有効です。
Q緊急地震速報設備とは具体的にどのような設備ですか?
緊急地震速報設備とは、気象庁から配信される緊急地震速報を受信し、放送中の番組に自動的に割り込んで速報を伝えるための専用システムです。主な構成要素として、緊急地震速報受信装置、自動割り込み制御装置、速報テロップ生成装置等があります。これらの設備により、地震発生から数秒以内に視聴者・聴取者に警報を届けることが可能となります。
Q他の補助金との併用は可能ですか?
同一の経費に対する二重補助は認められませんが、補助対象経費を明確に切り分けることで、他の補助金・交付金との併用が可能な場合があります。例えば、地方公共団体の場合は緊急防災・減災事業債との組み合わせ、民間事業者の場合は税制優遇措置の活用が考えられます。併用を検討する際は、総務省および関連省庁に事前確認を行うことをお勧めします。
Q事業完了後にはどのような報告が必要ですか?
事業完了後には、実績報告書の提出が必要です。報告書には、整備した設備の仕様・数量、支出した経費の内訳と証拠書類(契約書、請求書、領収書等)、設備の設置状況を示す写真、および整備による効果の説明を含める必要があります。提出期限は交付決定時に指定されますので、事業実施中から証拠書類の整理と写真記録を計画的に行うことが重要です。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本事業は総務省所管の放送インフラ整備に特化した補助金ですが、防災関連の他制度との併用検討が有効です。例えば、地方公共団体が申請する場合は、緊急防災・減災事業債(総務省)や社会資本整備総合交付金(国土交通省)との組み合わせが考えられます。また、放送事業者が独自に行う設備投資については、中小企業向けの税制優遇(中小企業経営強化税制等)の活用も検討に値します。ただし、同一の経費に対する二重補助は認められないため、補助対象経費の切り分けを明確にする必要があります。地域の防災計画に基づく総合的な情報伝達体制の整備として、防災行政無線やJアラート関連の整備事業と連携することで、より効果的な防災体制を構築できます。
詳細説明
地上基幹放送ネットワーク整備事業の概要
本事業は、総務省が実施する放送インフラの防災対策を目的とした補助事業です。大規模災害時に放送が停波することで住民への情報伝達が途絶える事態を防ぐため、放送設備の強靱化に必要な費用の一部を国が補助します。
整備対象となる設備
- 予備送信所設備:主送信所が被災した場合に放送を継続するための予備設備。送信機、アンテナ、電源装置等が対象となります。
- 災害対策補完送信所:主送信所のサービスエリア外や難視聴地域をカバーするための中継局設備。災害時の情報空白地帯を解消します。
- 緊急地震速報設備:気象庁からの緊急地震速報を自動的に放送に割り込ませるための専用装置。迅速な警報伝達を実現します。
対象事業者
地方公共団体、NHK、民間テレビ放送事業者、民間ラジオ放送事業者、コミュニティ放送事業者等、地上基幹放送に携わる事業者が幅広く対象となります。
申請のポイント
本事業では、災害時における放送停波リスクの低減効果が最も重視されます。申請にあたっては以下の点を明確にすることが重要です。
- 現在の放送設備の災害脆弱性(立地条件、設備の老朽度、冗長性の有無)
- 想定される災害シナリオと放送停波のリスク評価
- 整備後の放送継続能力の向上効果(カバーエリア、停波回避率等)
- 地域防災計画との連携・整合性
事業実施にあたっての注意点
補助金は精算払いが基本となるため、事業者側で一時的な資金負担が発生します。また、事業期間内に設備の調達・設置・検査を完了させる必要があるため、公募開始前からの事前準備が不可欠です。設備メーカーとの仕様調整や、工事業者との施工スケジュールの確認を早期に行いましょう。
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