富山市で「公共交通沿線住宅取得支援事業」っていう制度があると聞いたんですが、これってどんな仕組みなんですか?
これはですね、富山市のコンパクトシティ戦略の一環なんですよ!電車やバスの沿線エリアに住んでもらおうという目的で、中古住宅を購入した人に現金を給付してくれる制度です。住宅ローン借入額の3%、上限30万円が基本補助になります。
正確には「奨励金」という形で交付されます。ただ単に給付されるだけでなく、条件次第では最大50万円まで上乗せされるんですよ。
50万円!それはすごい!どんな条件があるんですか?
2つの上乗せ加算があります。まず「対象地区外から転入した場合」に10万円、それと「4人以上の家族で住戸専用面積125㎡以上の住宅を取得した場合」にも10万円が加算されます。両方の条件を満たせば合計50万円をもらえるわけです。
なるほど!じゃあ、誰でももらえるわけではないということですよね?
そうです。いくつか条件があるので、次のセクションで詳しく解説しましょう。
公共交通沿線住宅取得支援事業の補助額一覧
はい。対象者の条件は主に5つあります。自分が住むために中古住宅を新たに取得し、その住宅に転居・転入すること。市区町村税の滞納がないこと。同居する世帯全員の合計所得月額が44万5千円以下であること。取得した住宅に継続して3年以上居住すること。過去にこの補助金を受けていないこと、ですね。
「合計所得月額」っていうのは、どう計算するんですか?
ざっくり言うと、満18歳以上の申請者と同居する人全員の年間所得の合計から各種控除を差し引いた金額を12で割った額です。年間合計で約534万円以下が目安になります。ただし、細かい計算は市のウェブサイトの「合計所得金額積算シート」をダウンロードして確認されることをおすすめします。
所得制限があるんですね。ほんとに!じゃあ、住宅側の条件はどうですか?
対象住宅はまず「中古住宅」限定です。売買によって取得したもので、相続や贈与は対象外です。それから新耐震基準(昭和56年6月1日以降の基準)に適合していることが必要です。古い住宅の場合は耐震診断を受けているか、リフォームと同時に耐震補強工事が必要になります。
ありますよ!一戸建ての場合は住戸専用面積が75㎡以上、かつ公共交通沿線の住宅の場合は敷地面積が150㎡以上であることが条件になります。インナーガレージやポーチなどの非居住部分は面積に含められないので注意が必要です。
そういう細かいところが大事なんですね!では、「公共交通沿線」ってどのエリアを指すんですか?
鉄軌道の駅から半径500m以内の範囲、または運行頻度が高いバス路線(1日概ね60本以上)のバス停から半径300m以内の範囲で、用途地域が定められている区域(工業地域・工業専用地域を除く)です。具体的なエリアは「インフォマップとやま」というウェブサービスで確認できます。
地図で確認できるのは便利ですね。申請前に必ず確認したほうがいいですね。
実際のところ、いくらもらえるのか、もう少し詳しく教えてもらえますか?
基本的な計算式は「住宅ローン借入額×3%」です。たとえば住宅ローンを2,000万円借りたとすると、2,000万円×3%=60万円になりますが、上限が30万円なので30万円の支給になります。
1,000万円ちょうど借りれば計算が合うんですね。ローンが少なかったら実際の3%をもらえる感じ?
そうです!1,000万円以下のローンなら実際の3%をそのままもらえます。1,000万円以上なら上限の30万円になります。そこに転入や大家族の加算が乗る感じですね。
| 条件 | 補助額 |
|---|
| 基本補助(ローン借入額の3%) | 上限30万円 |
| 対象地区外からの転入加算 | +10万円 |
| 4人以上家族で125㎡以上住宅加算 | +10万円 |
| 最大合計 | 50万円 |
なるほど!最大で50万円か。大家族が対象地区外から引っ越してくれば一番もらえるわけですね。
そういうことです!富山市としては、コンパクトなエリアに定住人口を増やしたいわけですから、外からやってきて、しかも多世代で住んでくれる人を特に支援しようという意図が読み取れますね。
制度の背景がよくわかります!では申請方法を教えてもらえますか?
公共交通沿線住宅取得支援事業の申請フロー
大きく2パターンあります。「中古住宅の取得のみ」の場合と、「リフォームや建替えを伴う場合」で手順が異なります。
1補助対象区域内の中古住宅を探す(インフォマップとやまで対象地区確認)
3所有権保存登記が完了したら、その日から1年以内に交付申請を提出する
リフォームや建替えも一緒にやる場合はどうなりますか?
その場合は「認定申請」というステップが追加されます。工事の着手前、かつ住宅取得から1年以内に認定申請をして承認を得てから工事に入らないといけません。着手後に申請しても補助されないので注意が必要です!
リフォームや建替えを伴う場合は必ず工事着手前(工事請負契約前)に「認定申請」を提出してください。すでに工事に入った後では申請できません。
| 書類 | 備考 |
|---|
| 申請書(様式第8号) | 市のウェブサイトからダウンロード可 |
| 売買契約書の写し | 購入時に締結したもの |
| 住宅の登記簿謄本(原本) | 認定申請時に提出済みなら不要 |
| 所得課税証明書(原本) | 満18歳以上の申請者・同居者全員の最新年度分 |
| 市区町村税の納税証明書(原本) | 概ね1か月以内に取得したもの |
| 建築基準法の検査済証または台帳記載証明書 | 認定申請時提出済みなら不要 |
そうです。1か月以内という有効期限があるので、申請の直前に取得するようにしてください。リフォーム・建替えを行った場合は、さらに工事請負契約書や支払証明、工事写真なども必要になります。
富山市の「活力都市創造部 住宅政策課」です。電話番号は076-443-2112です。事前に電話して対象地区かどうかや必要書類を確認しておくとスムーズです!
富山市活力都市創造部 住宅政策課
電話: 076-443-2112(平日 8:30〜17:15)
補助対象地区の確認、所得要件の計算、必要書類の確認など申請前のご相談もお気軽にどうぞ。
この補助事業の認定または交付申請を行い、住宅金融支援機構の「フラット35地域連携型(地域活性化)」を利用する場合、当初5年間の金利を0.25%引き下げられます。住宅ローンの利息分が減るので、実質的な恩恵はさらに大きくなります。
DBに登録されている内容と、今の公式サイトで見た内容が少し違う感じがするんですが?
実はそうなんです。富山市は令和8年4月1日から、「まちなか居住推進事業」と「公共交通沿線居住推進事業」を統合・再編した「まちなか・公共交通沿線中古住宅取得等支援事業」という新しい制度に移行しています。
はい。近い将来に見込まれる世帯数の減少や空き家問題の深刻化などに対応するための見直しです。新制度の大きな変更点は「新築住宅が対象外」になったことです。令和8年4月1日以降は、中古住宅の取得のみが対象となっています。
新築は対象外になったんですね!それは知らなかった人もいそう。
所有権保存登記の受付日が令和8年3月31日以前のものは旧制度が適用されます。令和8年4月1日以降に取得(登記)した中古住宅が新制度の対象です。
令和8年4月1日以降に所有権保存登記を受けた住宅から新制度が適用されます。旧制度「公共交通沿線住宅取得支援事業」は2026年3月末で終了しています。新たに申請する場合は新制度の要件を確認してください。
旧制度と新制度で対象面積の基準も変わったりしましたか?
変わっています。旧制度では一戸建ての場合に敷地面積200㎡以上・住居面積100㎡以上・緑化率10%以上という要件がありました。新制度では住戸専用面積75㎡以上・公共交通沿線は敷地面積150㎡以上という基準になっています。面積要件が緩和されているので、より多くの住宅が対象になりやすくなっています。
新制度では中古住宅のみです!「過去に居住の用に供されたことがある、売買によって取得したもの」が対象です。新築や相続・贈与で取得した住宅は対象外になります。
マンション等の集合住宅は、住戸専用面積の75㎡以上という要件を満たせば対象です。ただし公共交通沿線の住宅で一戸建ての場合は敷地面積150㎡以上という要件があります。マンションの場合は個人の敷地がないので、その要件は実質的に一戸建てに適用されます。
合計所得月額44万5千円という上限は、世帯全員の所得の合計なので、月44万5千円を少しでも超えると対象外になります。申請前に必ず「合計所得金額積算シート」で計算してください。年度によっても変わる場合があるので、最新の情報を市に確認することをおすすめします。
補助対象経費が重複する他の補助金(国・県・市等)とは原則として併用できません。ただし、補助対象経費が重複せず、かつ契約を別々に締結する場合は併用可能です。たとえば「富山市木造耐震改修支援事業」などは条件次第で併用できます。不明な場合は住宅政策課に相談してください!
- 購入予定の住宅が補助対象区域内か「インフォマップとやま」で確認
- 住宅ローン利用が前提(ローンなしの現金購入は補助対象外の場合あり)
- 世帯全員の合計所得月額が44万5千円以下か計算
- 中古住宅であること(過去に居住実績があること)
- 新耐震基準適合または耐震診断・補強工事の実施
- リフォーム・建替えの場合は必ず着手前に認定申請
そもそも、なぜ富山市はこういった制度を作ったんですか?
富山市は日本で有数の「コンパクトシティ」推進都市として知られています。北陸新幹線の開業や路面電車の活用など、公共交通を軸にした都市づくりを進めてきました。クルマ社会の地方都市で公共交通を維持するためには、沿線に一定の人口が必要なんですよね。
市民にとっても公共交通が便利になれば嬉しいですよね!
そうです!補助金で住宅取得を後押しして沿線の人口を増やし、乗客が増えることで路線の維持・充実につながる。市民にも交通事業者にも市にもメリットがある仕組みを設計しているわけです。特に高齢化が進む中でクルマに頼らない生活スタイルを促進するという観点からも重要な政策です。
富山の路面電車は有名ですよね。補助金を使って沿線に住めば、日常的に路面電車が使えるわけか!
まさに!セントラムやポートラムといった路面電車、富山地方鉄道、北陸新幹線(富山駅)など、公共交通のインフラが整っているエリアが対象地区です。老後もクルマなしで生活しやすいエリアに今のうちに家を構えるという発想は、人生設計としても理にかなっています。
| 項目 | 内容 |
|---|
| 制度名 | まちなか・公共交通沿線中古住宅取得等支援事業(公共交通沿線住宅取得支援) |
| 対象地域 | 富山市の公共交通沿線居住推進補助対象地区 |
| 対象者 | 中古住宅を取得し対象地区に居住する方(所得要件あり) |
| 補助額 | ローン借入額の3%(上限30万円)+上乗せ最大20万円(合計最大50万円) |
| 申請先 | 富山市活力都市創造部 住宅政策課 |
| 電話番号 | 076-443-2112 |
| 申請期限 | 住宅取得(登記)から1年以内 |
| 新制度適用 | 令和8年4月1日以降の所有権保存登記分 |
| 公式ページ | 富山市公式ウェブサイト |
富山市からの補助金は、市の職員が自宅を訪問して現金を求めることは絶対にありません。ATMの操作を求められたり、手数料を先払いするよう求められた場合は詐欺です。不審な連絡があった場合は、富山市住宅政策課(076-443-2112)に直接確認してください。
富山市の公共交通沿線エリアで中古住宅を購入予定の方にとって、最大50万円の現金給付は非常に大きな恩恵です。新耐震基準の確認、所得要件の計算、申請タイミング(着手前認定申請)の3点を特に注意してください。令和8年度から制度が新しくなっているので、必ず最新の公式情報を確認してから動くのが大事ですよ!
完璧です!富山市で住宅購入を考えている方は、ぜひ活用してみてください。富山県内の他の給付金情報は
富山県の給付金一覧でも確認できますよ。
他にも富山市や富山県で住宅に関連する支援はありますか?
ありがとうございます!富山市のサポートが充実しているのがよくわかりました。
富山県の全給付金情報もあわせてご確認ください。