IT人材になれば奨学金を返してもらえる!?愛媛の制度を深掘り

佐藤
編集長
室谷さん、愛媛県にITエンジニアになると奨学金を返してもらえる制度があるって聞いたんですが、マジですか?

室谷
代表取締役
マジですよ!「愛媛県中核産業人材確保のための奨学金返還支援制度(IT人材確保枠)」という制度で、愛媛県内のIT企業に就職したITスキル保有者に対して、奨学金の返還を助成してくれるんです。

佐藤
編集長
えっ、すごい!具体的にいくらもらえるんですか?

室谷
代表取締役
年間で最大20.16万円、最長7年間助成されます。トータルで最大141.12万円です。奨学金の返還額の5分の4、または20.16万円の低いほうが助成される仕組みですね。

佐藤
編集長
ほんとに?141万円って相当でかいですよね!

室谷
代表取締役
そうなんです。しかも費用は愛媛県と就職先の企業が半分ずつ出し合ってくれるので、ダブルで応援してもらえる感じです。IT人材が愛媛に定着してほしいという県の本気度が見えますね。
対象者はどんな人?


佐藤
編集長
誰でももらえるわけじゃないですよね。どんな人が対象なんですか?

室谷
代表取締役
大きく3つの条件があります。まず、日本学生支援機構(JASSO)の第一種または第二種奨学金を借りている人であること。次に、ITスキルの要件を満たしていること。そして、愛媛県内の登録企業への就職を希望していること、です。

佐藤
編集長
ITスキルの要件ってどんなのですか?

室谷
代表取締役
ITスキル標準レベル2以上の情報処理技術者試験に合格していること、が基本です。一番わかりやすいのが基本情報技術者試験(レベル2)ですね。ただ、就職時点で合格していなくても「就職までに取得を目指す」という意思があればOKなので、学生のうちに申請できるのが使いやすいポイントです。

佐藤
編集長
「取得予定」でも申請できるんですか!それなら在学中でも動けますね。

室谷
代表取締役
そうなんです。大学・大学院・短大・高専・専修学校の在学生と既卒者が対象です。愛媛県内の大学生はもちろん、県外の大学に通っているUターン希望者にも使える制度です。
対象となるITスキル試験(レベル2以上)
- レベル2 基本情報技術者試験
- レベル3 応用情報技術者試験
- レベル4 ITストラテジスト試験 / システムアーキテクト試験 / プロジェクトマネージャ試験 / ネットワークスペシャリスト試験 / データベーススペシャリスト試験 / エンベデッドシステムスペシャリスト試験 / ITサービスマネージャ試験 / システム監査技術者試験 / 情報処理安全確保支援士試験

佐藤
編集長
なるほど、基本情報技術者試験さえ持っていれば入口に入れるんですね。それは取りやすくて助かります。
助成金はいくら?計算してみよう


佐藤
編集長
助成金の計算方法、もうちょっと具体的に教えてもらえますか?

室谷
代表取締役
計算はシンプルです。「奨学金の年間返還額 × 4/5」か「20.16万円」の、どちらか低い額が助成されます。

佐藤
編集長
例えば年間返還額が18万円だったら?

室谷
代表取締役
18万円 × 4/5 = 14.4万円が助成されます。返還額が25万円なら25万 × 4/5 = 20万円ですが、上限が20.16万円なので20.16万円になりますね。
| 年間奨学金返還額 | 助成額(4/5) | 実際の負担額 |
|---|---|---|
| 12万円 | 9.6万円 | 2.4万円 |
| 18万円 | 14.4万円 | 3.6万円 |
| 20万円 | 16万円 | 4万円 |
| 25万円以上 | 上限20.16万円 | 4.84万円以上 |

佐藤
編集長
7年間続いてくれるなら総額かなりでかいですね。

室谷
代表取締役
そうなんです。奨学金の返済って10〜20年かかることが多いですが、最長7年間は愛媛県と企業がざっくり80%支援してくれる。最大141.12万円は生活設計にめちゃくちゃ助かりますよね。
登録企業ってどんな会社?

佐藤
編集長
「登録企業」って書いてありましたが、全部の会社が対象じゃないんですか?

室谷
代表取締役
愛媛県に登録手続きをした企業だけが対象です。登録企業の要件は、愛媛県内に主たる事業所がある企業、または助成対象者を愛媛県内の事業所で働かせる企業です。

佐藤
編集長
じゃあ就職前に、その会社が登録企業かどうか確認しないといけないんですね。

室谷
代表取締役
正確にはそうです。愛媛県の公式サイトに登録企業一覧(PDF)が公開されていて、令和7年8月8日時点で更新されています。就活の際にはこのリストを事前に確認しておくといいですね。
登録企業の確認先
愛媛県産業人材課の公式サイトで「登録企業一覧」PDFが定期的に更新されています。 就活前に必ず最新版を確認しましょう。 愛媛県公式サイト(制度詳細)
申請の流れ(ステップガイド)

佐藤
編集長
実際にどうやって申請すればいいんですか?

室谷
代表取締役
流れは大きく4つです。まず登録企業に就職活動して内定をもらう。次に愛媛県に助成対象者として認定申請をする。就職後は毎年度、奨学金の返還実績を愛媛県に報告して助成金の交付申請をする、という流れです。

佐藤
編集長
毎年申請が必要なんですね。

室谷
代表取締役
そうなんです。一度認定されたら自動的にもらい続けられるわけじゃなくて、毎年度の実績報告が必要です。ただ、手間はあっても年間最大20.16万円が返ってくるなら十分見合うと思いますよ。
1愛媛県の登録企業一覧を確認し、就職希望先を選ぶ
2登録企業に就職活動・応募し、内定を受ける
3愛媛県産業人材課に助成対象者認定申請を行う
4認定後、登録企業に就職する
5就職後、毎年10月〜翌年9月の奨学金返還実績を報告し、助成金交付申請を行う
6審査後、助成金が振り込まれる(最長7年間繰り返す)

佐藤
編集長
UIターンの人、つまり愛媛出身で県外に出た人が戻ってくるケースにもピッタリですね。

室谷
代表取締役
まさにそうです。愛媛県出身で東京や大阪の大学に進学した方が地元に戻るとき、奨学金の重さで躊躇してしまうケースがあります。この制度があれば帰省のハードルがずいぶん下がりますよね。
必要書類まとめ

佐藤
編集長
申請に必要な書類は何ですか?

室谷
代表取締役
主に4種類です。日本学生支援機構が発行する奨学金貸与証明書、情報処理技術者試験の合格証明書(取得予定の場合は誓約書)、在学証明書または卒業証明書、そして登録企業との雇用契約書のコピーですね。
| 書類 | 発行元 | 備考 |
|---|---|---|
| 奨学金貸与証明書 | 日本学生支援機構 | JASSO の「奨学金貸与・返還証明書」 |
| 情報処理技術者試験合格証 | IPA(情報処理推進機構) | 取得予定の場合は誓約書 |
| 在学証明書または卒業証明書 | 在籍・卒業大学等 | 最新のもの |
| 雇用契約書(写し) | 登録企業 | 内定通知書で代替可能か要確認 |

佐藤
編集長
書類の準備は早めにしておいたほうがよさそうですね。

室谷
代表取締役
特に奨学金貸与証明書はJASSOのマイページから発行できますが、少し時間がかかることもあるので、就活シーズンに入ったら早めに取り寄せておくといいですよ。書類が揃っていないと申請が遅れて、助成の開始が後ろにずれることもあります。
よくある質問

佐藤
編集長
読者の方から聞きそうな疑問をまとめてほしいんですが、どんな質問が多いですか?

室谷
代表取締役
「県外の大学生でも使えるか」「転職したらどうなるか」「ITスキル試験がまだ未取得でも申請できるか」あたりはよく聞かれます。

佐藤
編集長
では一つずつ教えてください。まず県外の大学生は?

室谷
代表取締役
使えます!愛媛県外の大学・専門学校に在籍していても、愛媛県内の登録企業への就職希望があれば申請可能です。Uターン就職を検討している学生にも活用してほしい制度です。

佐藤
編集長
転職したらどうなりますか?

室谷
代表取締役
転職先が別の登録企業であれば継続できる可能性があります。ただし、登録企業以外への転職や離職した場合は助成が停止になる可能性があるので、転職を考える際は愛媛県産業人材課に事前に確認することをおすすめします。

佐藤
編集長
ITスキル試験がまだ取れていない学生でも申請できますか?

室谷
代表取締役
「就職までに取得を目指す」という意思があれば申請できます。就職内定後に試験合格を目指すスケジュールで動いている学生も対象になるので、まず申請しておいて試験はその後というルートも取れます。ただし、最終的に合格できないと認定が取り消されることがあるので注意が必要です。
転職・離職には注意が必要です
登録企業以外への転職や離職が発生した場合は、助成が停止となる可能性があります。 キャリアチェンジを検討する場合は、必ず事前に愛媛県産業人材課(産業DX推進課)に確認してください。
制度の背景 - なぜ愛媛県はIT人材を必要としているのか

佐藤
編集長
そもそも愛媛県はどうしてここまでIT人材の確保に力を入れているんですか?

室谷
代表取締役
愛媛県は製造業や農林水産業が盛んな地域ですが、2025年以降の物価高騰や人口減少、デジタル化の波に対応するためにDX推進が急務になっています。地元企業がデジタル変革できるかどうかが産業競争力に直結するんです。

佐藤
編集長
なるほど、だからIT人材が必要なんですね。

室谷
代表取締役
そうです。でも地方のIT企業は東京の企業と比べて給与水準や待遇面でどうしても差が出やすい。そこで奨学金という実質的な給与補填のような形で支援することで、優秀な人材に愛媛を選んでもらおうという戦略です。

佐藤
編集長
会社と県が半分ずつ出してくれるって、制度としてよくできてますね。

室谷
代表取締役
企業も採用コストや人材育成コストを考えると、基金への拠出は長期的に合理的な判断です。愛媛県産業のDX化が進めば地域経済全体が潤いますからね。IT系の学生や転職を考えている方は、一度真剣に検討してほしい制度です。
「IT人材確保枠」と「一般枠」の違い

佐藤
編集長
さっき「一般の制度」への言及がありましたが、IT人材確保枠と何が違うんですか?

室谷
代表取締役
愛媛県の奨学金返還支援制度には「一般枠」と「IT人材確保枠」の2種類があります。一般枠(ID 72795)はものづくり、IT関連、観光分野対象で、ITスキル要件がありません。IT人材確保枠はITスキル試験合格を条件に絞った専用枠です。
| 比較項目 | IT人材確保枠 | 一般枠 |
|---|---|---|
| 対象分野 | ITスキル保有者専用 | ものづくり・IT関連・観光分野 |
| ITスキル要件 | レベル2以上の試験合格(取得予定可) | なし |
| 助成上限 | 年間最大20.16万円 | 要確認 |
| 対象企業 | 別途登録企業 | 別途登録企業 |

佐藤
編集長
ITスキルを持っている・目指しているなら専用の「IT人材確保枠」で申請するほうが確実ですね。

室谷
代表取締役
そうですね。基本情報技術者試験を持っているなら迷わずIT人材確保枠を選ぶほうがメリットが明確です。両方の登録企業が重なっているケースもあるので、自分が志望する企業がどちらに登録しているか確認してみてください。
給付金詐欺にご注意ください
愛媛県の公式担当者が電話で口座番号や暗証番号を聞くことはありません。 「奨学金返還支援の手続きをする」と称してATM操作を求められた場合は詐欺です。 不審な連絡があった場合は、愛媛県産業人材課(089-912-2475)に直接確認してください。
制度の基本情報まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 制度名 | 愛媛県中核産業人材確保のための奨学金返還支援制度(IT人材確保枠) |
| 対象者 | 日本学生支援機構の奨学金借受者かつITスキル標準レベル2以上の試験合格(取得予定可)の学生・既卒者 |
| 助成額 | 年間返還額の4/5(上限年間20.16万円)×最長7年間、総額最大141.12万円 |
| 費用負担 | 愛媛県と登録企業が1/2ずつ負担 |
| 申請期間 | 随時募集中 |
| 申請先 | 愛媛県産業雇用局産業人材課 |
| 公式サイト | www.pref.ehime.jp/page/5701.html |

佐藤
編集長
まとめると、「JASSOの奨学金を借りているITスキルを持つ学生や既卒者が愛媛県内のIT企業に就職すると、年間最大20.16万円が最長7年間戻ってくる」という理解でOKですか?

室谷
代表取締役
ぴったりです!IT系の学生や転職を考えている方は、まず愛媛県の公式サイトで登録企業の一覧を確認して、自分が志望できる企業があるかチェックするところからスタートしてみてください。
愛媛のその他の給付金も調べてみよう

佐藤
編集長
愛媛県にはほかにも使える制度があるんですか?

室谷
代表取締役
ありますよ!例えば今治市にお住まいの方や就職先が今治市の場合は今治市UIJターン学生就職等応援助成金(ID 103208)も使えます。また、愛媛全般の奨学金返還支援の一般枠は愛媛県中核産業人材確保のための奨学金返還支援制度(ID 72795)で詳しく解説しています。

佐藤
編集長
Uターンの人だと移住支援も組み合わせられそうですね。

室谷
代表取締役
そうなんです。愛媛県移住支援事業(ID 72833)と組み合わせれば、引越し費用の支援も受けながら奨学金も軽減できます。愛媛でのITキャリアは制度的にかなりサポートが充実しているので、ぜひ都道府県別の給付金一覧も確認してみてください。愛媛県の給付金一覧は愛媛県の給付金・支援制度一覧からも確認できますよ。