最近、広島の建設会社の知人が「補助金を使って電動建設機械を入れたい」って言ってたんですよ。実際、広島県で建設業が使える補助金ってかなりあるんですか?
ありますよ!ざっくり言うと、国の制度と広島県独自の制度を合わせると83件以上の補助金・助成金があります。建設業は今、脱炭素化・デジタル化・人材確保という3つの課題を抱えていて、それぞれに対応した制度が揃っている状況です。
3つの課題ですか!具体的にはどういう制度になるんですか?
大きく分けると、こんな感じになります。1つ目が電動建設機械の導入やZEB化(ゼロ・エネルギー・ビル化)に使える「脱炭素系」、2つ目がBIMやDX推進に使える「デジタル系」、3つ目が広島県独自の労働環境改善や人材確保に使える「人材系」です。
まず全体像をテーブルで整理してみましょうか。どのカテゴリに補助金があるかを一目で確認できますよ。
広島県建設業向け補助金カテゴリ比較
| カテゴリ | 代表的な制度 | 補助率の目安 |
|---|
| 脱炭素・ZEB化 | ZEB実証事業、断熱リフォーム支援 | 1/3〜2/3 |
| 電動建設機械 | 建設機械電動化促進事業 | 2/3(上限なし) |
| 建築GX・DX | 建築GX・DX推進事業、BIM加速化事業 | 設計費・工事費の一部 |
| 広島県独自 | 建設業労働環境改善等助成事業 | 1/2(上限50万円) |
| 省CO2改修 | SHIFT事業(工場・事業場) | 1/3(上限5億円) |
テーブルで見ると分かりやすい!補助率2/3で上限なしっていう電動建設機械、これすごくないですか?
そうなんです(笑)。これは国土交通省が2026年度まで継続してきた制度で、電動ショベルや電動ホイールローダーなどGX建設機械と認定された機種が対象です。建設機械って数百万円〜数千万円しますから、2/3補助は相当でかいですよ。
たしかに!じゃあ今すぐ使いたい会社はどこから調べればいいんですか?
まず国の制度から当たるのが鉄則です。補助額も補助率も桁違いですから。次に広島県独自の制度。特に人材系は広島県しか出していない制度があるので、そっちも見落とさないようにしないといけないですね。
電動建設機械の導入支援
はい。国土交通省の
建設機械の電動化促進事業(令和6年度版)は、GX建設機械(電動建設機械)を導入する際の費用の
2/3を補助します。電動ショベル、電動ホイールローダー、電動クレーンなどが対象です。補助上限額の設定がないので、大型機械の導入にも使えます。
そうなんです。2050年カーボンニュートラルに向けて、建設業界のCO2削減は避けられない課題ですから。環境省も
商用車等の電動化促進事業(建設機械)を出していて、電動ショベルや電動ホイールローダーの購入費用について従来型機械との価格差額を補助しています。
国土交通省版と環境省版、それぞれ窓口や申請ルートが違うので注意です。ただ、令和7年度補正予算での環境省版は申請期間が約2週間と非常に短期間でした。こういう制度は公募情報を早くキャッチするのが大事ですよね。
ZEB(ゼロ・エネルギー・ビル)化の補助金
ZEBって建設会社が建てる建物のことですよね?どんな補助金があるんですか?
建設業者にとっては受注者としても申請者としても使える制度なので、ここは特に注目してほしいです。
令和7年度ZEB実証事業は
補助率2/3、上限10億円という大型制度です。新築1万平方メートル以上・既存2,000平方メートル以上の民間建築物が対象で、先進的な省エネ・創エネ技術を組み合わせたZEB化を支援します。
これはさすがに大規模プロジェクト向けですけどね。中小規模の建設事業者向けには
業務用建築物の脱炭素改修加速化事業もあります。ZEB基準の省エネ改修工事や再生可能エネルギー設備導入を支援するもので、全国の業務用建築物オーナーが対象です。
建設会社が自社の事務所や工場を省エネ改修するのにも使えそうですね。
まさにそうです!自社の施設をZEB改修するのにも、お客様の建物をZEB仕様で施工するのにも応用できます。さらに、住宅系では
断熱リフォーム支援事業があって、工務店・リフォーム業者が代理申請できる仕組みもあります。
建築GX・DX推進(BIM補助金)
BIMって最近よく聞きますけど、それにも補助金があるんですか?
あります!
建築GX・DX推進事業は、国土交通省が推進する制度で、複数事業者が連携してBIMデータを作成しながらLCA(ライフサイクルアセスメント)でCO2削減量を算定するプロジェクトに、設計費・建設工事費の一部を補助します。
そうなんです。実際に採択されるには設計者・施工者・MEP(設備)事業者がチームを組んで申請する必要があるので、広島の建設会社さんが元請けとして連携チームを組むのが現実的な申請方法ですね。
チームを組んで申請するんですか。それはちょっと難易度高そう(笑)
確かに(笑)。でも、採択されれば設計費も工事費もかなりの割合が補助されるので、挑戦する価値はありますよ。準備には3ヶ月くらい見ておいたほうがいいですね。
- 電動建設機械: 補助率2/3(国交省・環境省)。GX建設機械認定機種が対象
- ZEB化補助金: 補助率1/3〜2/3。自社施設にも顧客施設にも使える
- 建築GX・DX(BIM): 設計費・工事費を補助。複数事業者連携で申請
省CO2設備更新(SHIFT事業)
建設会社の工場や事業場をエコ化するための補助金はありますか?
ただ、注意点として「直近2期連続で債務超過でないこと」が要件の一つになっています。財務の健全性が求められる制度なので、申請前に財務状況を確認しておくことが大事です。
そういう裏ルールがあるんですね。知らなかったら申請してから「あ、ダメだった」ってなりそう。
そのパターン、結構あるんですよね(笑)。だからこそ事前確認が大事なんです。
広島県建設業労働環境改善等助成事業
広島県の目玉制度が「建設業労働環境改善等助成事業」です。これは広島県知事の建設業許可を受けた中小建設業者を対象に、補助率1/2、上限50万円で設備投資等を助成します。令和7年度は2025年11月28日をもって終了しましたが、毎年継続して実施されています。
使い道が4つあります。1つ目が労働環境改善経費(女性専用トイレ・更衣室・熱中症対策設備など)、2つ目が資格取得経費(建設関係資格の受講料・教材費)、3つ目が現場見学会等開催経費、4つ目が生産性向上に関する講習会経費です。
女性専用施設の整備って、建設業の女性活躍推進にも繋がりそうですね!
まさにそうです。建設業の人手不足は深刻で、女性や若者が「働きやすい現場」を作ることが重要なんです。広島県はこの点に力を入れていて、新規雇用を増やすための労働環境整備を補助するという仕組みです。ハローワークや広島県求人情報サイトで求人を出していることが申請要件の一つになっているので、積極的に採用活動をしている会社が対象ですね。
広島県税の滞納がないこと、過去3年間に労働関係法令に違反する重大な事実がないことが必要です。申請は広島県電子申請システムから行います。備品1点あたり10万円以上のものが対象なので、小さな備品の寄せ集めは対象外になります。
- 備品1点あたり総額10万円以上が対象(10万円未満は不可)
- 申請書提出時点で既に着手している事業は対象外
- 同一年度に既に助成金交付を受けた場合は対象外
- 他の助成金等と併用不可(他制度と重複申請禁止)
着手前に申請しないといけないんですね。工事と一緒にやってしまいがちかも(笑)
これは本当に落とし穴です!着手後の申請は一切受け付けてもらえないので、計画段階で先に申請することが鉄則です。
建設技術者等雇用助成事業
ありました。広島県の「建設技術者等雇用助成事業」は、一定の要件を満たす建設技術者を新たに雇用した事業主に対し1年間助成する事業でしたが、予算上限に達したため現在は終了しています。
ただ、こういう制度は毎年度予算を付けて復活することも多いんです。実際に令和7年度も実施されていました。広島県のホームページや広島県建設産業課のニュースを定期的にチェックしておくのがおすすめです。
そうです。ここで国の制度と広島県独自の制度を横並びで比較してみましょう。規模別にどの制度を使うかが一目でわかりますよ。
| 補助金名 | 主な使い道 | 補助率 | 上限額 | 対象者 |
|---|
| 電動建設機械導入補助 | GX建設機械購入 | 2/3 | 上限なし | 建設事業者 |
| ZEB実証事業 | 大規模ZEB化 | 2/3 | 10億円 | 建築主・ESCO事業者 |
| ZEB普及促進支援 | 業務用建築物ZEB化 | 1/4〜2/3 | 3〜5億円 | 事業者・地公体 |
| SHIFT事業 | 省CO2設備改修 | 1/3 | 5億円 | 中小企業含む全業種 |
| 建築GX・DX推進 | BIM+LCA推進 | 設計費・工事費の一部 | 公募要領参照 | 設計・施工業者連携 |
| 断熱リフォーム支援 | 住宅断熱改修 | 公募要領参照 | 公募要領参照 | 工務店・個人 |
| 広島県 労働環境改善助成 | 設備・資格取得 | 1/2 | 50万円 | 広島県内中小建設業 |
こうして並べると、規模によって使う制度がぜんぜん違いますね。
そうなんです。大規模ゼネコンは国の大型制度、中小工務店や建設業者は広島県の制度と国の中小企業向け制度を組み合わせる、という使い分けが基本です。
広島県建設業の補助金申請フロー
GビズIDを事前取得する
jGrantsを使った電子申請には必須。取得に最大2〜3週間かかるので、申請を思い立ったらまず取得する
補助金ごとの採択タイプを確認する
「先着順」か「審査・採点型」かで準備の深さが変わる。ZEB実証事業などは採点型なので、スコアを高める事業計画書の作成が重要
着手前に必ず申請する
広島県助成事業は着手後の申請は一切不可。交付決定通知が来るまで着工してはいけない
他の補助金との併用確認
一部の補助金は他制度との重複申請を禁止している。特に広島県の助成事業は「他の助成金等の交付を受けて行われる事業は対象外」と明記されている
申請書類の準備は3ヶ月前から
決算書・建設業許可証・事業計画書など必要書類が多い。GビズID取得と並行して書類収集を始める
国の法人向けの認証システムです。jGrants(J-net21のオンライン申請システム)で補助金を申請するときに必要で、中小企業庁や国交省系の補助金はほぼ全部これが要ります。取得自体は無料ですが、gBizIDプライムを取得するのに審査があって、2〜3週間かかることがあるんですよ。
それは早めに取っておかないといけないですね!知らなかったら公募開始と同時に取り始めて間に合わない、ってなりそう(笑)
よくあるパターンですよ(笑)。「締切2週間前にgBizIDの申請した」は補助金あるあるです。
- GビズID未取得で公募終了直前に申請しようとする
- 着手後に補助金の存在を知り、遡り申請しようとする(不可)
- 採択後に着工を焦るあまり交付決定通知前に発注する(採択取り消しになる)
- 他の助成金と重複申請して両方取り消しになる
広島の建設業向けの補助金、思ったよりもたくさんあって驚きました!
まとめると、2026年は大きく3つの流れがあります。1つ目は電動建設機械・脱炭素設備への投資を補助する国の制度が充実していること。2つ目はBIM・DXへの投資を後押しする制度が本格化してきたこと。そして3つ目は広島県独自の人材確保・労働環境改善への補助です。
この3つを意識して補助金を使っていくと、建設業の課題解決につながりそうですね!
そうです。特に広島の建設業は、2018年の西日本豪雨以降も防災インフラ整備の需要が根強く、公共工事受注比率が高い業者が多いんです。そのため、自社の生産性向上・人材確保・脱炭素化に補助金を使うことで、持続的な経営基盤を作っていくのが王道の戦略だと思います。
広島特有の事情まで踏まえたアドバイス、ありがとうございます!補助金の詳細は、各詳細ページで最新情報を確認するのが基本ですよね。
そうですね。各制度の公募要領は毎年変わりますし、予算上限に達すると早期終了することもあります。広島県内の建設業者さんは
広島県の建設業補助金一覧ページも随時更新しているので、参考にしてみてください。