徳島県で使えるエコ・SDGs補助金の全体像


佐藤
編集長
室谷さん、うちの会社も脱炭素だとかSDGsだとか言われ始めたんですけど、徳島県ってそういう補助金、実際どれくらいあるんですか?

室谷
代表取締役
結構あるんですよ!ざっくり言うと、国の制度だけで常時30件以上、徳島県独自の制度を合わせると50件近くが「エコ・SDGs」カテゴリで使えます。徳島県って再生可能エネルギーの普及が全国的にも進んでいる県で、補助制度も充実しているんですよね。

佐藤
編集長
へえ、そんなに!じゃあどこから手をつければいいんですか?

室谷
代表取締役
大きく3つのグループに分かれます。まず「省エネ・脱炭素設備導入」、次に「再生可能エネルギー(太陽光・蓄電池)」、そして「資源循環・プラスチック対策」。徳島県の中小企業さんが狙いやすいのは、この3つを組み合わせることなんですよね。

佐藤
編集長
組み合わせ?

室谷
代表取締役
そうです。たとえば太陽光と蓄電池を同時導入すれば、県の補助と国の省エネ補助が「重複しない範囲で」使えることもある。申請のタイミングさえ間違えなければ、1,000万円単位でコストを圧縮できるケースもあります(笑)

佐藤
編集長
マジですか!それは聞いておかないとですね(笑)
【事業者向け】徳島県独自のエコ・SDGs補助金

室谷
代表取締役
では次に、徳島県独自の補助金について詳しく見ていきましょう。

佐藤
編集長
県の独自補助から教えてください。

室谷
代表取締役
はい、徳島県が独自にやっているエコ系の補助金は、2026年度(令和8年度)に大きく2本柱があります。1つ目が「徳島県中小企業等GX促進事業費補助金」で、2つ目が「徳島県地域脱炭素移行・再エネ推進事業補助金(事業者向け)」です。

佐藤
編集長
GXって最近よく聞きますけど、どんな補助ですか?

室谷
代表取締役
GX促進補助金は、太陽光発電設備や蓄電池を「工場・事業所」に導入する中小企業向けの補助です。補助率は対象経費の1/2で、上限は2,000万円(次世代太陽電池の場合は4,000万円)です。ただ、令和8年4月6日時点で「新規受付は終了」となっているので、次年度の募集を狙う感じですね。

佐藤
編集長
そうか、もう終わっちゃってたんですね。

室谷
代表取締役
残念ながら。でも次の「再エネ推進事業補助金(事業者向け)」は令和8年度版として2026年9月30日まで交付申請を受け付けています!これは太陽光発電に対してパネル出力1kWあたり5万円の補助が出て、蓄電池は対象経費の1/3、上限1,000万円(太陽光+蓄電池セット)です。

佐藤
編集長
5万円/kWって、5kWのパネルなら25万円ですか?

室谷
代表取締役
そうです!さらに蓄電池も合わせれば上限1,000万円まで支援される。PPA方式(電力販売契約)やリースでの導入も対象なので、初期費用ゼロで始めたい会社にもよい制度です。

佐藤
編集長
それはいいですね。申請条件は?

室谷
代表取締役
主な要件は3つです。まず徳島県内(北島町の区域を除く)の事業所に設置すること。次に太陽光発電した電力を50%以上自家消費すること。そしてFIT・FIP制度の認定を取得しないこと。要するに「売電目的でなく、自分の会社で使う」という設計ですね。

佐藤
編集長
自家消費型なんですね。それは電気代削減にもなるし一石二鳥だ。

室谷
代表取締役
まさに!エネルギー価格が高止まりしている今、固定費を削れるのは会社にとって大きいですよ。
【全国制度】事業者が使えるエコ・SDGs補助金

佐藤
編集長
国の補助金も徳島の会社が申請できるんですよね?

室谷
代表取締役
もちろん!「全国制度」と呼ばれる国の補助金は、徳島の会社も同じ土俵で申請できます。ジャンル別にいくつか紹介しますね。
省エネ設備導入系

佐藤
編集長
省エネで使える国の補助金、教えてください!

室谷
代表取締役
代表格は「先進的省エネルギー投資促進支援事業費」です。経済産業省の案件で、予算規模が110億円と大型。省エネ性能の高い機器・設備を導入する事業者への支援が手厚く、ほぼ全業種が対象なので、徳島の製造業や農業法人でも申請できますよ。詳細は先進的省エネルギー投資促進支援事業費のページをご覧ください。

佐藤
編集長
全業種対応なら使いやすいですね。金額は?

室谷
代表取締役
これは執行団体を通じた間接補助の仕組みで、直接の上限額は公募ごとに異なります。ただ業界団体経由で中小企業でも数百万円単位の補助が受けられるケースが多いです。

佐藤
編集長
ほんとに?それは知らなかったです。

室谷
代表取締役
逆に直接申請できる省エネ系だと「令和6年度建設機械の電動化促進事業」があります。建設事業者さんが電動建設機械(GX建設機械)を導入する際に補助率2/3が出るもので、充電設備も一緒に補助されます。詳細は建設機械の電動化促進事業のページをご覧ください。
脱炭素・再エネ系

佐藤
編集長
再エネ関連の大型補助金はありますか?

室谷
代表取締役
あります!「ESGリース促進事業」、つまり「指定リース事業者公募」が面白い制度です。環境省がリース事業者を指定し、そのリース事業者が脱炭素機器をリース料低減で顧客中小企業に提供する仕組み。補助率は年1〜6%で、最大12億2,500万円の規模です。設備を直接買うのが難しい中小企業さんには特に活用余地あります。詳細は指定リース事業者公募のページをご覧ください。

佐藤
編集長
リースなら初期費用が抑えられるわけですね。

室谷
代表取締役
そうです!ちょっと毛色が違いますが「蓄電池等の製品の持続可能性向上に向けた基盤整備・実証事業」も注目です。EU電池規則への対応に向けた実証事業で、補助上限8.64億円。製造業やIT系の会社が「海外展開も視野にESG対応したい」という場合に使える大型案件です。詳細は蓄電池等製品の持続可能性向上のページをご覧ください。
物流・輸送系

佐藤
編集長
物流会社とかトラックを持っている会社向けにはありますか?

室谷
代表取締役
ありますよ。「低炭素型ディーゼルトラック普及加速化事業」は、中小トラック事業者が低炭素型ディーゼルトラックを導入する場合に1台あたり最大75万円が補助される制度です。1事業者あたり最大4台まで申請可能で、予算総額28億円の大型事業です。詳細は低炭素型ディーゼルトラック普及加速化事業のページをご覧ください。

佐藤
編集長
4台で300万円か。車両入替のタイミングで活用できそうですね。

室谷
代表取締役
そうです。ただ条件として「エコドライブを含む燃費改善体制の構築」が必要なので、管理体制を整える必要はあります。トラック会社さんにとっては燃費改善 + 補助金の両得ですね。
資源循環・プラスチック対策系

佐藤
編集長
SDGsっぽいプラスチック系の補助はありますか?

室谷
代表取締役
これが今かなりホットな分野で(笑)。「プラスチック等資源循環システム構築実証事業」という環境省の大型補助金があります。化石由来プラスチックをバイオプラスチックに転換する「代替素材事業」と、リサイクルプロセスを高度化する「リサイクル事業」の2トラック。補助上限は14.7億円、補助率は1/2〜1/3です。

佐藤
編集長
14.7億円!めちゃくちゃ大きい。

室谷
代表取締役
でも個社単独より複数社のコンソーシアム形成が採択の鍵です。製造業・食品業界・包材メーカーなど、サプライチェーンを巻き込んで申請するのが正攻法ですね。詳細はプラスチック等資源循環システム構築実証事業のページをご覧ください。

佐藤
編集長
なるほど、グループで申請するわけか。
補助金の横断比較テーブル

室谷
代表取締役
ここまでご紹介した補助金、ちょっと多くなってきましたね。比較表で整理しましょう。

佐藤
編集長
整理してもらえますか?どれが自分の会社に向いているか判断しにくくて。

室谷
代表取締役
では主な補助金を比較表にまとめますね。
| 補助金名 | 対象 | 補助率/額 | 上限額 | 管轄 |
|---|---|---|---|---|
| 徳島県GX促進補助金 | 中小企業(太陽光・蓄電池導入) | 1/2 | 2,000万円 | 徳島県 |
| 徳島県再エネ推進補助金(事業者) | 中小企業(太陽光・蓄電池) | 5万円/kW + 蓄電1/3 | 1,000万円 | 徳島県 |
| 先進的省エネルギー投資促進 | 全業種(執行団体経由) | 10/10 | 110億円 | 経済産業省 |
| 建設機械の電動化促進 | 建設事業者 | 2/3 | 約2.1億円 | 国土交通省 |
| 低炭素型ディーゼルトラック | 中小トラック事業者 | 定額75万円/台 | 4台まで | 国土交通省 |
| ESGリース促進(指定リース) | リース事業者・利用中小企業 | 年1〜6% | 12.25億円 | 環境省 |
| プラスチック資源循環実証 | 製造業・リサイクル業等 | 1/2〜1/3 | 14.7億円 | 環境省 |
| 蓄電池製品持続可能性向上実証 | 製造業・IT等 | 要領参照 | 8.64億円 | 経済産業省 |
| デコ活推進事業 | 民間・地自体等 | マッチングファンド | 規模に応じ | 環境省 |
| ゼロエミッション船建造促進 | 造船・舶用機器製造業 | 中小1/2・大企業1/3 | 300億円 | 国土交通省 |

佐藤
編集長
これはわかりやすい!自分の業種で絞り込めますね。

室谷
代表取締役
そうですよね。製造業なら資源循環系、物流なら低炭素トラック、小売・サービス業なら再エネ推進補助金というように業種で最初に絞ると判断しやすいです。
申請のポイントと注意点


佐藤
編集長
実際に申請するとき、何に気をつけたらいいですか?

室谷
代表取締役
まず大前提として「交付決定前に工事・契約を始めてはいけない」という鉄則があります。見積りを取るのはOKですが、発注や工事着手は交付決定通知が届いてから。これを守らないと補助金がもらえません。

佐藤
編集長
やらかす会社多そうですね(笑)

室谷
代表取締役
多いんですよ(笑)。「契約してから申請すればいいか」と思う経営者さん、わりといます。あとジョイントで大事なのが「GビズIDプライムアカウント」の事前取得です。国の補助金はjGrantsというシステムから申請するんですが、それに必要なIDです。取得まで数週間かかるので早めに準備を。
1GビズIDプライムアカウントを取得する(申請から2〜3週間かかる)
2申請したい補助金の公募要領をダウンロードして熟読する
3見積書・事業計画書・登記事項証明書等を準備する
4交付申請を提出する(期限厳守、先着順の場合は特に注意)
5交付決定通知を受け取ってから工事・発注を開始する
6事業完了後、実績報告書を提出して補助金を受け取る

佐藤
編集長
GビズIDって何ですか?

室谷
代表取締役
法人が国の行政サービスをオンラインで使うためのIDです。マイナンバーカードと登記事項証明書があればオンラインで申請できます。無料です。取得しておくと補助金以外の行政手続きにも使えるので、事業規模に関係なく取っておくべきですよ。
注意: 補助金の重複受給に注意
- 同じ設備・経費に対して複数の補助金を受け取ることは「重複受給」となり禁止されています
- 県の補助金と国の補助金を「異なる設備・経費」に充てる形であれば併用可能な場合もあります
- 申請前に必ず各補助金の公募要領で「他の補助金との関係」を確認しましょう

佐藤
編集長
後払いで資金繰りが大変にならないですか?

室谷
代表取締役
そこ、経験者ならではのリアルな懸念ですよね!補助金は基本「後払い」なので、事業完了後に請求して入金されるまでにタイムラグがあります。設備投資を先に全額支払い、後から補助金が入ってくる流れ。資金調達(融資)を補助金申請と並行して準備しておくのが鉄則ですよ。徳島県の制度は商工会議所や徳島銀行等と連携した相談窓口もあるので活用してください。
申請前チェックリスト
- 対象者要件 - 中小企業基本法の定義を満たすか確認
- GビズID - プライムアカウントを事前に取得済みか
- タイミング - 公募期間内かつ予算残があるか確認
- 重複確認 - 同一設備に対し他の補助金を受給していないか
- 自家消費要件 - 再エネ補助金は電力の自家消費割合を確認
- 施工業者 - 徳島県内の業者による施工か(県の補助金条件)
まとめ - 徳島県のエコ・SDGs補助金を活用するには

佐藤
編集長
最後にまとめてもらえますか?

室谷
代表取締役
徳島県でエコ・SDGs系の補助金を活用するなら、まず「自分の会社が何に投資したいか」を明確にすることが大事です。省エネ設備、太陽光、電動車、プラスチック対策… カテゴリで補助金が違うので、目的を絞れば申請先もすぐに見えてきます。

佐藤
編集長
「とりあえずSDGsに使えるやつ」という探し方はダメなんですね。

室谷
代表取締役
そうですね(笑)。あと徳島県は再生可能エネルギー先進県として独自補助も手厚いですし、国のGX政策とも連動した補助金が毎年新しく出ています。1度調べたら終わりではなく、毎年度の公募情報をチェックする習慣が大切です。徳島県の全補助金一覧も随時更新していますので参考にしてください。

佐藤
編集長
ありがとうございました!早速GビズIDの取得から始めます!

室谷
代表取締役
それが一番の第一歩ですよ(笑)。徳島の事業者さんが脱炭素と経営コスト削減を両立できるよう、この記事が役立てれば何よりです!