令和7年度エネルギー使用合理化技術開発等事業費補助金(サプライチェーンデータ連携基盤の構築に向けた実証・普及事業)
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
自動車LCAデータ連携基盤の構築支援
本補助金は、自動車のライフサイクル全体(原材料調達→製造→使用→廃棄)におけるCO2排出量データを企業間で共有・連携するための基盤構築を支援します。サプライチェーンに参画する部品メーカーから完成車メーカーまで、データの標準化と相互運用性を確保する仕組みづくりが対象です。
アプリケーション開発も補助対象
データ連携基盤そのものだけでなく、基盤上で動作するアプリケーションの開発費用も補助対象に含まれます。CO2排出量の自動算定ツール、サプライヤー向けのデータ入力インターフェース、可視化ダッシュボード等、実用的なツール開発に活用できます。
コンソーシアム形式での申請が可能
単独企業だけでなく、複数企業が連携したコンソーシアム形式での申請も認められています。幹事者を定めることが条件ですが、OEM・Tier1・IT企業等が共同で提案することで、実証の実効性と採択可能性を高められます。
産業競争力と脱炭素の両立を目指す国策事業
本事業はエネルギー使用合理化の一環として位置づけられ、温室効果ガス削減と産業競争力強化の両方を目的としています。欧州のバッテリーパスポート等、国際的なカーボンフットプリント開示要請に対応するための国内基盤整備という戦略的意義があります。
ポイント
対象者・申請資格
法人格・拠点要件
- 日本国内に拠点を有する民間団体等であること
- 法人格の種類は問わないが、国内法人であること
組織体制・能力要件
- 事業を的確かつ円滑に遂行するための組織体制・人員・技術力を有すること
- 事業を安定的に遂行できる財務基盤・資金管理能力を有すること
欠格要件(該当すると不可)
- 経済産業省から補助金交付等停止措置または指名停止措置を受けている者
- 暴力団等の反社会的勢力に該当する者
その他
- EBPMの取組に協力すること
- コンソーシアム形式の場合は幹事者を定めること
- 国内で事業を実施し、データ連携・実証も原則国内事業者が対象
ポイント
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申請ガイド
ステップ1:公募要領の確認と体制構築
ABtCの公式サイトから公募要領をダウンロードし、事業内容・補助対象経費・採択基準を詳細に確認します。コンソーシアム形式の場合は参画企業の調整と幹事者の決定を行います。
ステップ2:事業計画書の作成
自動車LCAデータ連携の具体的な開発計画、技術的アプローチ、期待される成果を明確にした事業計画書を作成します。CO2排出量の可視化による定量的効果を示すことが重要です。
ステップ3:申請書類の準備と提出
申請書様式に沿って必要事項を記入し、jGrants(電子申請システム)から期限内に提出します。GビズIDプライムの取得が前提となるため、未取得の場合は早急に手続きを進めてください。
ステップ4:審査・採択・交付決定
外部有識者による審査が行われ、採択事業者が決定されます。交付決定後に事業開始となり、交付決定前の経費は補助対象外となる点に注意してください。
ポイント
審査と成功のコツ
自動車LCAの技術的知見を具体的に示す
サプライチェーン全体への波及効果を明示する
国際規制対応の文脈で事業意義を説明する
コンソーシアムの役割分担を明確にする
ポイント
対象経費
対象となる経費
システム開発費(4件)
- データ連携基盤の設計・開発費
- アプリケーション開発費
- API開発・連携テスト費
- UI/UXデザイン費
実証・検証費(3件)
- パイロット実証の実施費用
- データ品質検証費
- サプライヤーとの連携テスト費
クラウド・インフラ費(3件)
- クラウドサーバー利用料
- データストレージ費
- セキュリティ基盤構築費
人件費(3件)
- プロジェクトマネージャー人件費
- エンジニア人件費
- LCA専門家人件費
外注費(2件)
- 専門コンサルタント費用
- 第三者検証費用
普及啓発費(3件)
- 成果報告会の開催費
- マニュアル・ガイドライン作成費
- サプライヤー向け説明会費
対象外の経費
対象外の経費一覧(7件)
- 交付決定前に発生した経費
- 汎用性の高いPC・タブレット等の購入費(事業専用でないもの)
- 通常の事業運営に係る一般管理費
- 他の補助金・助成金で賄われる経費
- 飲食・接待に係る費用
- 不動産の取得費
- 事業に直接関係のない研修・出張費
よくある質問
Q個人事業主でも申請できますか?
本補助金の対象は「民間団体等」とされており、法人格を持つ団体が対象です。個人事業主単独での申請は想定されていません。ただし、法人格を持つ企業のコンソーシアムに参画する形であれば間接的に関与できる可能性はあります。詳細はABtCの公募要領をご確認ください。
Q自動車業界以外の企業でも申請できますか?
対象業種は「情報通信業」と記載されていますが、事業内容は自動車LCAに関するデータ連携基盤の構築です。自動車メーカーやサプライヤーだけでなく、データプラットフォーム企業、IT企業、LCAコンサルタント等も申請可能です。ただし、自動車産業のサプライチェーンに関連する事業内容であることが求められます。
Q補助率はどのくらいですか?
補助率については公募要領で詳細が定められています。エネルギー使用合理化関連の補助金は一般的に補助率1/2〜2/3程度が多いですが、本事業の具体的な補助率はABtCの公式サイトで公開されている公募要領をご確認ください。自己負担分の資金計画も含めて事前に準備しておくことが重要です。
QGビズIDはどの種類が必要ですか?
jGrantsでの電子申請にはGビズIDプライムが必要です。GビズIDプライムの取得には法人の印鑑証明書等が必要で、申請から取得まで2〜3週間かかることがあります。まだ取得していない場合は、補助金の申請期間(3月30日〜4月20日)に間に合うよう、速やかに手続きを開始してください。
Qコンソーシアム形式の場合、補助金は各社に分配されますか?
コンソーシアム形式の場合、幹事者を定める必要があり、補助金は幹事者に対して交付されます。幹事者から各参画企業への経費の配分は、コンソーシアム内の取り決めに基づいて行われます。各社の役割分担と経費負担を明確にした協定書等の整備が必要です。
Q交付決定前に発生した経費は補助対象になりますか?
いいえ、交付決定前に発生した経費は補助対象外です。これは補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律に基づく原則です。事前着手が必要な場合でも、交付決定後に正式に事業開始となるため、スケジュール管理には十分ご注意ください。
Q海外企業との連携は可能ですか?
事業の実施は原則として日本国内で行い、データ連携・実証も国内事業者を対象とすることが求められています。ただし、国際データ標準への対応や海外規制への適合を目的とした技術調査等は、事業の一部として含められる可能性があります。海外企業との連携の可否については、ABtCに個別にご確認ください。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本補助金は経済産業省所管のエネルギー使用合理化関連の補助金であり、同一経費に対して他の国庫補助金との重複受給はできません。ただし、異なる経費項目であれば他の補助金と組み合わせることは制度上可能です。 自動車産業関連では、経済産業省の「蓄電池に係る供給確保計画」関連補助金や、環境省のカーボンニュートラル関連補助金との併用が検討できますが、事業の重複がないよう明確に経費を切り分ける必要があります。 また、本補助金で構築した基盤を活用した次フェーズの事業については、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の研究開発プログラムやグリーンイノベーション基金事業への展開も視野に入れるとよいでしょう。 注意点として、コンソーシアム参加企業が個別に受けている他の補助金との関係整理も必要です。同じ技術開発テーマで複数の補助金を受けている場合、補助対象経費の切り分けについて事前に確認することを推奨します。
詳細説明
自動車LCAデータ連携基盤構築事業の全体像
本補助金は、自動車産業のサプライチェーン全体でCO2排出量データを共有・活用するためのデータ連携基盤の構築を支援する事業です。経済産業省の「エネルギー使用合理化技術開発等事業費補助金」の一環として実施されます。
近年、欧州を中心にカーボンフットプリントの開示要求が強まっており、自動車業界ではライフサイクル全体でのCO2排出量の把握と開示が急務となっています。本事業は、こうした国際的な潮流に対応するための国内データインフラを整備するものです。
事業の背景と政策的意義
自動車産業は日本のGDPの約3%、製造業出荷額の約2割を占める基幹産業です。欧州では2027年からバッテリー規則によるカーボンフットプリント申告が義務化される見通しであり、サプライチェーン全体でのCO2データ把握は輸出を続けるための必須条件になりつつあります。
本補助金は、個別企業の取り組みでは限界がある企業間データ連携の仕組みを、国の支援により構築することで、日本の自動車産業の国際競争力を維持・強化することを目指しています。
補助対象事業の具体的内容
- データ連携基盤の開発・整備:企業間でCO2排出量データを安全かつ効率的に共有するための技術基盤の構築
- アプリケーション開発:基盤上で動作するCO2算定ツール、可視化ダッシュボード等の開発
- 実証事業:開発した基盤・アプリケーションを実際のサプライチェーンで検証する実証
- 普及事業:成果の業界全体への展開に向けた普及啓発活動
補助率と補助上限
補助率や補助上限額については公募要領を確認する必要があります。エネルギー使用合理化関連の補助金は一般的に補助率1/2〜2/3程度が多いですが、本事業の具体的な条件はABtCの公募要領に記載されています。
申請のポイント
本補助金は高度な技術力と業界知見が求められるため、コンソーシアム形式での申請が推奨されます。OEMメーカー、Tier1サプライヤー、IT・データプラットフォーム企業、LCA専門コンサルタント等が連携することで、技術的実現可能性と業界波及効果の両方を示すことができます。
申請期間は2026年3月30日から4月20日までの約3週間と短期間です。GビズIDプライムの取得が前提となるため、未取得の事業者は早急に手続きを開始してください。
採択後の流れ
採択された事業者は交付決定を受けた後に事業を開始します。交付決定前に発生した経費は補助対象外となるため、先行投資には注意が必要です。事業実施中は交付規程および事務処理マニュアルに従い、適切な経費管理と報告を行う義務があります。
なお、採択事業者の情報(採択日、法人番号、交付決定額等)は国の方針に基づき公開されます。
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