室谷さん、今回もよろしくお願いします!まずはこの「令和8年度SDGsファイナンス支援事業補助金(個人向けSDGs預金)」、名前が長くてびっくりですよ(笑)。個人向けSDGs預金って何なんですか?
佐藤さん、こんにちは。そうなんです、長い名前ですけど中身はけっこうシンプル。要は金融機関が個人向けのSDGs預金の枠組みを作るときに、第三者評価機関に外からレビューしてもらう費用の一部を東京都が補助してくれる制度なんです。
具体的な機関名はここでは出せないんですが、学術研究や専門・技術サービス業を営む事業者が想定されてます。この補助金の対象業種がまさに「学術研究、専門・技術サービス業」なんですよ。
あ、そうなんですね。業種が決まってるんだ。じゃあ金融機関だけじゃなくて、評価機関側も申請できるってこと?
いえいえ、応募資格はあくまで「都とサステナブルファイナンス活性化に向けた連携協定を締結した金融機関」です。金融機関が外部レビューを発注して、その費用を補助してもらう形ですね。
なるほど。でも今までもSDGs預金ってありましたよね。なぜ個人向けに特化した補助金が出てきたんですか?
それはですね、個人の貯金をSDGsに回す流れを加速したい狙いがあるんです。企業向けのグリーンボンドやローンは結構進んできたけど、個人預金者の意識改革までなかなか届いてなかった。そこで東京都が「個人向けSDGs預金フレームワーク」を金融機関に作ってもらう後押しをしてるわけです。
なるほどー。じゃあこの補助金があるから、金融機関も気軽に外部レビューを取れるってわけか。
そうそう。レビュー費用の半分を補助してくれるんで、金融機関の負担がぐっと減る。上限は100万円、補助率は対象経費の1/2で、千円未満は切り捨てですから、ざっくり言うと最大200万円のレビュー費用があれば100万円もらえる計算ですね。
えっ、それって結構大きいですね!いきなり200万円の外部レビュー費用って、金融機関でも尻込みしそうだけど、半分補助なら手が出しやすい。
まさにその通り。しかも募集期間が2026年7月1日から2027年3月19日までと長めに設定されてるので、じっくり準備できるのもポイントです。
令和8年度SDGs預金補助金の特徴個人向けSDGs預金に特化
金融機関が個人預金者を対象に含むSDGs預金フレームワークを策定する際の外部レビュー費用を補助。
補助率1/2、上限100万円
対象経費の半分、最大100万円。千円未満切り捨て。少額でも申請可能。
対象は連携協定締結金融機関
都と「サステナブルファイナンス活性化に向けた連携協定」を結んだ金融機関のみ。
ここは大事ですよね。具体的な数字をもう一度整理したいです。上限100万円、補助率1/2、ということは…例えばレビュー費用が80万円なら40万円もらえるってことですか?
はい、その通りです。正確には「補助対象と認められる経費の合計額の1/2」で、千円未満切り捨てです。80万円なら40万円ちょうど。もし81万5000円なら、半分の40万7500円のうち千円未満切り捨てで40万7000円になる、みたいな細かい計算になります。
あ、切り捨てがあるんですね。ざっくり半額と思っておけばいいかな。
そうですね。ただ、補助上限は100万円なので、レビュー費用が250万円かかっても補助は100万円まで。自己負担は150万円になりますから、そのあたりは計画時に注意ですね。
じゃあ対象になる経費って、外部レビュー費用だけなんですか?イベントとか事業運営支援も対象って書いてあるけど…。
ええと、jGrantsのページには「使途:イベント・事業運営支援がほしい」と書いてあるんですが、これはあくまでシステム上の分類です。実際の補助対象は「第三者評価機関による外部レビュー費用」に限定されます。申請書類を見ると、経費内訳の様式も用意されてますし、基本はレビュー費用ですね。
なるほど。ですから、SDGs預金フレームワークを外部レビューしてもらうためのコンサル料や評価料みたいなのが対象ってことか。
そうです。ただし、公募要領で具体的な費目が示されているはずなので、申請前に必ず確認してくださいね。ここではっきり言えるのは、補助率1/2、上限100万円という数字だけです。
補助金は後払いですよね?そうすると、一旦全額を金融機関が立て替える必要がある。資金繰りは大丈夫ですか?
その通り、基本的に事業完了後に実績報告をしてから補助金が振り込まれます。だから金融機関はレビュー費用を全額支払っておいて、後から半分戻ってくるイメージ。自己負担分は資金計画にしっかり組み込んでおかないと、途中で資金ショートしないようにね。
あと、補助金をもらったら会社名や補助内容が公表される可能性もあるって書いてありますね。これはちょっと気を付けたい。
そうなんです。備考欄に「名称、代表者名、補助内容等が公表される場合がある」と明記されてます。SDGsに積極的だというアピールになる反面、競合に知られたくない情報がある場合は注意が必要かも。
応募資格は「都とサステナブルファイナンス活性化に向けた連携協定を締結した金融機関」だけ。この連携協定って、どうやって結ぶんですか?
そこは東京都産業労働局の国際金融都市推進課に問い合わせるのが確実です。連絡先は電話03-5320-6274、住所は東京都庁第一本庁舎20階南。まずは協定締結の相談から始める必要がありますね。
なるほど。じゃあ、まだ協定を結んでいない金融機関は、この補助金の対象外ってこと?それとも申請前に協定を結べば大丈夫?
公募要領によると、応募資格の条件は「都と連携協定を締結した金融機関」ですから、申請時点で協定が成立している必要がありますね。まだの金融機関は、早めに東京都にコンタクトを取ることをおすすめします。
対象業種が「学術研究、専門・技術サービス業」ってなってるけど、これは金融機関じゃなくて評価機関側の業種ってことですか?それとも金融機関自体がこの業種に該当する必要があるの?
そこ、ちょっとややこしいんですよね。jGrantsの基本情報では業種に「学術研究、専門・技術サービス業」と書いてありますが、応募資格は金融機関に限定されています。おそらく、システム上で補助金を分類するための業種コードであって、実際の申請者は金融機関という解釈でいいと思います。
じゃあ個人事業主の研究者とかが直接申請することはできないってことですね。
はい、残念ながら。金融機関が外部レビューを発注する相手として学術研究・専門技術サービス業者が想定されている、という理解でいいでしょう。
従業員数の上限は「制約なし」と書いてありますね。これは大きい金融機関でも中小の信用金庫でもOKってこと?
そうです。業種の制約はあるけど、従業員数や資本金の要件は特にありません。ただし、都と連携協定を結べる金融機関という前提がありますから、実質的にはある程度の規模や信用が必要かもしれませんね。
なるほど。でも協定さえ結べば、地域の小さな信用金庫でもチャンスはあるってことだ。
ここからはお金の使い道を詳しく。外部レビュー費用って、具体的にどんなものが該当するんですか?
第三者評価機関に支払うレビュー料ですね。例えばSDGs預金のフレームワークが本当にSDGsの要件を満たしているか、外部の専門家がチェックする費用。あとはそのレビューに伴う打ち合わせや報告書作成費用も含まれる可能性があります。
申請様式の中に「経費内訳(連携金融機関用).docx」ってありましたよね。あれに従って書けばいいんですね。
そうです。様式第1別紙1ですね。補助対象事業実施計画書(様式第1別紙2)も合わせて準備が必要です。これらの書類を使って東京都に申請します。
逆に対象にならないものってありますか?例えば、金融機関が内部で作る費用とか、広告宣伝費は?
ここはっきり言えることは、制度の目的が「第三者評価機関による外部レビュー費用の一部を補助する」ことですから、内部人件費や自社のマーケティング費用は対象外でしょう。あくまで外部に支払うレビュー費用のみが補助対象です。
じゃあ例えば、評価機関に依頼する前の事前調査費用とかは?
それも「レビュー費用」の範囲内かどうか、個別の判断になると思います。公募要領や交付要綱に詳細な費目が書かれているはずなので、そちらを確認するか、直接東京都に問い合わせるのが確実です。
対象経費と対象外経費(目安)- 第三者評価機関への外部レビュー費用
- レビューに関する打ち合わせ費用
- 報告書作成費用(評価機関が作成)
×デメリット
- 金融機関の内部人件費
- 広告宣伝費
- コンサルティング費用(外部レビュー以外)
- 事務所の家賃や光熱費
じゃあ実際にどうやって申請するのか、流れを聞かせてください!まずは何から始めればいいですか?
まず最初の関門はGビズIDの取得です。この補助金はjGrants(デジタル庁が運営する電子申請システム)を使って申請するか、郵送でもOK。ただしGビズIDがないと電子申請できませんから、早めにアカウントを作っておきましょう。
GビズIDって、法人でも個人事業主でも取れるんですよね?
はい。金融機関なら法人格があるはずなので、法人用のgBizIDプライムを取得するのが一般的です。発行までに2週間程度かかることもあるので、公募開始前に準備するのが鉄則です。
募集開始は2026年7月1日だから、6月中にはGビズIDを取っておけってことですね。わっかりました。
公式サイトから交付要綱と申請様式をダウンロードします。jGrantsのページに「交付要綱」のPDFリンクと、様式一式(Wordファイル)が置いてあります。全部で14種類くらいの様式がありますね。
うわ、たくさんある!でも室谷さん、中には「申請書」とか「経費内訳」とか、見ればわかるものばかりですか?
そうですね。様式第1が補助金交付申請書、様式第1別紙1が経費内訳、様式第1別紙2が事業計画書、あとは変更や実績報告の様式があります。まずは交付申請書と経費内訳、事業計画書を埋めるのが最初のステップです。
外部レビューを依頼する評価機関の見積もりを取っておくことが前提です。見積書をもとに経費内訳に金額を書き込みます。事業実施計画書には、どのようなSDGs預金フレームワークを作るのか、いつまでにレビューを完了させるのか、具体的なスケジュールを記載します。
特に優遇条件は明記されていませんが、適正な価格かどうかは審査で見られるでしょう。相見積もりを取っておくに越したことはないですね。
書類が揃ったら、jGrantsにログインして申請するんですね。
そうです。jGrantsの該当補助金ページから申請フォームに進み、必要事項を入力して書類をアップロード。または郵送でも受け付けてもらえます。ただ、郵送の場合もjGrants上で申請番号を発行する必要があるかも?要領を確認してください。
補助金の代理申請は不可と書いてあったので、金融機関自身が手続きする必要があるんですね。コンサル任せにはできない。
そうですね。でも書類作成はコンサルに手伝ってもらうのはOKだと思います。あくまで申請者自身が最終的に申請する必要がある、という意味でしょう。
申請してから交付決定まで、どのくらいかかるんですか?
公募期間が長期なので、申請後数週間〜数ヶ月かかる可能性があります。早めに申請した方が審査も早く終わるかもしれません。交付決定後、事業を実施し、レビュー完了後に実績報告を提出します。
実績報告の様式も様式第10(実績報告書)と様式第10別紙(経費所要額精算調書)があるんですね。
そうです。実際にかかった経費を精算し、東京都が確定した金額の補助金が後日振り込まれます。ここまでスムーズにいけば、申請から入金まで3〜6ヶ月くらいでしょうか。
補助金申請の流れ- 1
- 2
2. 公募要領・様式を確認
jGrantsからダウンロード
- 3
3. 必要書類を作成
見積書を基に経費内訳・事業計画書
- 4
4. 申請(電子 or 郵送)
jGrantsにログインして申請
- 5
5. 交付決定
東京都から交付決定通知書(様式第2)
- 6
- 7
- 8
8. 補助金確定・入金
交付額確定通知書(様式第11)後、請求書(様式第12)で入金
ここが一番気になるところです!審査ではどこを見られるんですか?
公募要領に審査基準が詳しく書いてあるわけではないんですが、おそらく以下のような点が重視されるでしょう。
そう。どんな評価機関に依頼するのか、その評価機関は信頼できるか、レビューの範囲は適切か。個人向けSDGs預金として本当に効果的なフレームワークかどうかも見られるでしょう。ただ、あまり審査が厳しいと金融機関が尻込みするので、基本的には適正な審査だと思います。
重要です。いつまでに何をするのか、誰が担当するのか、費用の内訳は妥当か。特に千円未満切り捨ての計算を間違えないように。計画書が曖昧だと「本当に事業を遂行できるのか?」と疑われるので、具体的に書いた方がいいですね。
これはもう前提条件ですね。協定を結んでいなければ話にならない。
そう。まずは東京都産業労働局に相談して、協定締結の手続きを進めること。それが第一関門です。
ここからは読者の疑問に答えていくコーナーです。室谷さん、お願いします!
はい、よくある質問をいくつかピックアップしましょう。
Q. この補助金は何度でも申請できますか?
A. 制度上、同一金融機関が複数回申請できるかどうかは明記されていませんが、おそらく年度ごとに1回まででしょう。公募要領で確認してください。
Q. 他の東京都の補助金と併用できますか?
A. この補助金単体のルールでは明言されていませんが、一般的に同一経費に対する重複補助は禁止されています。もし他の補助金も利用する場合は、経費を重複させないように注意が必要です。
Q. 申請書類は英語でも大丈夫ですか?
A. 日本の補助金ですから、日本語での提出が基本です。東京都に問い合わせて確認するのが確実です。
Q. 交付決定前に事業を開始してもいいですか?
A. 基本的には交付決定後に事業を開始するのが原則です。事前着手する場合は、東京都に相談した方がいいでしょう。
Q. 個人向けSDGs預金のフレームワークって、何を書けばいいの?
A. 預金商品のデザイン、SDGs達成への貢献度、資金使途の管理方法などを記載する必要があります。東京都の参照ページにもヒントがあるかもしれません。
Q. 審査結果はいつわかる?
A. 申請書類が揃い次第順次審査されるでしょうから、早ければ申請から1ヶ月程度で結果が出る可能性もあります。ただし、年度末近くは混雑するので注意。
最後に、この補助金の基本情報を一覧で確認したいです!
| 項目 | 内容 |
|---|
| 制度名 | 令和8年度SDGsファイナンス支援事業補助金(個人向けSDGs預金) |
| 実施機関 | 東京都産業労働局 |
| 補助上限額 | 100万円 |
| 補助率 | 対象経費の1/2(千円未満切り捨て) |
| 対象経費 | 第三者評価機関による外部レビュー費用 |
| 応募資格 | 都と「サステナブルファイナンス活性化に向けた連携協定」を締結した金融機関 |
| 対象業種 | 学術研究、専門・技術サービス業(システム上の分類) |
| 対象地域 | 全国 |
| 募集期間 | 2026年7月1日 〜 2027年3月19日 |
| 申請方法 | jGrants電子申請 または 郵送 |
| 問合せ先 | 東京都産業労働局 国際金融都市推進課 TEL 03-5320-6274 |
室谷さん、ありがとうございました!すごくわかりやすかったです(笑)
いえいえ、こちらこそ。金融機関の皆さん、ぜひこの補助金を活用して個人向けSDGs預金の普及を進めてくださいね!わからないことは東京都に問い合わせて、しっかり準備してください。