室谷さん、こんにちは! 今日は「プラスチック等資源循環システム構築実証事業」の二次公募ですよね。長い名前だなあ(笑)。そもそも何を目指してる事業なんですか?
佐藤さん、いい質問です! この補助金、環境省がやっている「脱炭素型循環経済システム構築促進事業」の一部なんですよ。めっちゃ簡単に言うと、プラスチックをバイオマスに切り替えたり、リサイクルが難しい廃プラを再利用する技術を実証する事業にお金を出すんです。目的はエネルギー起源CO2の排出削減 、つまり脱炭素です。
へえ、脱炭素と資源循環を一気に進める感じですね。じゃあ、単なる研究じゃなくて、ちゃんと社会実装まで見据えてるってこと?
その通り! 単なる実験じゃダメで、「技術的な課題を解決して、実証後に実際に事業として回す」ことが求められます。だから補助金の対象になるのは、社会実装に向けて技術的な課題がある事業の技術実証 だけ。ちゃんと出口戦略があるかどうかがポイントなんです。
一次があって二次ってことは、前回の公募で残った枠とかあるんですか?
いや、正確には環境省が年度途中で追加公募をかけた形ですね。令和8年度(2026年度)の事業なので、この二次公募は 2026年6月30日から7月27日まで の短期決戦です。一次より期間が短めなので、準備はお早めに。
わあ、1ヶ月切ってる! これは急がないと。でも、なぜ二次公募をやるんですか?
事業の進捗や予算の兼ね合いで、環境省が追加で採択したい案件があるんでしょうね。チャンスと思って飛び込む価値はありますよ。
jGrantsのページにキャッチコピーが載ってましたよね。「化石由来資源を代替する省CO2型バイオプラスチック等(再生可能資源)への転換及び社会実装化又はプラスチック等のリサイクル困難素材等のリサイクルプロセス構築及び省CO2化を行う事業」…長い!
(笑)まさにそのまんまですね。要は 「バイオマスへの切り替え」か「リサイクルが難しいもののリサイクル技術を確立」 の二本柱。後で詳しく4つの類型に分けて説明しますけど、ここだけ押さえておけばOKです。
で、一番気になるのは「いくらもらえるか」ですよね。上限はあるんですか?
びっくりなことに、一事業者あたりの補助金額上限はありません ! ただし、予算の範囲内での採択なので、応募が多いと競争になります。補助率は 1/3~1/2 の範囲。実証に必要な経費の一部を国が負担してくれます。
1/3と1/2って結構差がありますね。どうやって決まるんですか?
そこは公募要領をよく見てほしいんですけど、たぶん事業の内容や規模によって変わるんでしょうね。jGrantsのページにも「補助率 1/2以内、または1/3以内(公募要領参照)」とあって、明確な線引きは書いてありません。まずは公募要領をダウンロードして、自分たちの事業がどっちに当たるか確認 しましょう。
なるほど。上限なしと言っても、自己負担が2/3~1/2もあるわけだから、資金計画はしっかり立てないと。
そうそう。補助金は後払い (精算払い)なので、事業者が先に費用を立て替える必要があります。そこも注意点ですね。
例えば、実証にかかる総費用が1000万円の場合、補助額はいくらになりますか?
補助率1/2なら500万円、1/3なら約333万円ですね。上限がないと言っても、採択額は補助金上限の内数 と書いてあるので、予算の範囲内で決まります。ざっくり「全額はもらえない」と思っておいた方がいいです。
うーん、自己負担の大きさがネックですね。でも、上限なしは大きい。大規模な実証も狙える!
補助金の基本スペック 補助上限額
一事業者あたりの上限なし(予算の範囲内)
公募期間
2026年6月30日~7月27日16時必着
必要アカウント
GビズID プライム(事前取得必須)
では次に、どんな会社や団体が応募できるんですか? うち、個人事業主なんですけど…。
大丈夫です! 対象事業者リストに「民間企業」とあるので、個人事業主も含まれますよ。ただし設立から1年以上経過していること が条件。あと、大学や独立行政法人、一般社団法人・財団法人、研究開発機関、地方公共団体の研究開発機関もOK。かなり広いですね。
ほんとですか! 個人事業主で設立1年って、開業して1年以上ってことですよね?
そうです。開業届を出してから1年以上経っていれば対象。ただし、GビズID プライムアカウントが必要 です。これは法人も個人も取得できますが、審査に時間がかかるので、今すぐ準備しましょう。
わ、それ重要! GビズIDってどうやって取るんですか?
別の回で詳しく話しますけど、電子申請システムjGrantsを使うために必須。プライムだと更に認証レベルが高いやつです。来週には取りかからないと7月27日に間に合いませんよ。
業種はどうですか? 製造業じゃないとダメとかあります?
いやいや、jGrantsのページを見ると、なんと 農業、林業から医療、福祉まで20以上の業種が対象 。漁業も建設業も情報通信業も入ってる。つまり、業種で門前払いはほぼない と考えていいでしょう。大事なのは事業内容が4つの類型に合致するかどうかです。
それは助かる! じゃあうちの会社でもチャンスがあるかも。
共同事業での申請も可能ですよ。その場合、代表事業者を1社決めて、その代表が補助金の交付対象者 になります。代表事業者は設立1年以上が必要。他のメンバーは1年未満でも大丈夫だと思いますが、公募要領を確認してくださいね。
なるほど。大学と企業のコンソーシアムなんかもありそうですね。
はい。①代替素材事業、②リサイクル事業、③代替ジェット燃料等事業、④廃油リサイクル事業。それぞれに細かい要件があります。
まずは①から。化石資源由来プラスチックをバイオマスとかに置き換える事業ですよね。
そうです。具体的には、原料をバイオマスに切り替えたプラスチック や、紙やセルロースなど再生可能資源素材に置き換える こと。条件として、技術的な課題を解決する実証であること、実証後にどう普及させるかが明確であることが求められます。
そういう社会実装済みのものは対象外でしょうね。あくまで「技術的に難しいところを実証する」のが目的。まだ実用化されていない新しい素材や製造プロセスが想定されます。
②は「リサイクル困難なプラスチック等」のリサイクル技術ですね。複合素材プラスチックとか、今までリサイクルできなかったやつ。
その通り。現状ではリサイクル困難なものを、材料リサイクルや化学原料として利用する ための技術実証。熱回収(燃やして熱にする)は対象外なので注意。あくまで資源として戻すことが目的です。
熱回收がダメなのは意外かも。でも、マテリアルリサイクルやケミカルリサイクルが求められるんですね。
③は最近よく聞くSAF(持続可能な航空燃料)ですね。廃棄物等バイオマスを使ってジェット燃料を作る事業。
そう。廃食用油や非食用米、古紙などを使ってバイオジェット燃料を製造・社会実装する事業。これも技術的課題の解決と普及計画が必要。航空業界の脱炭素が急務なので、かなり注目されています。
うちには関係ないかな…でも、廃食用油を提供する事業者として協力できるかも?
それもありですよ。共同事業体で参画すれば、原料供給側でもチャンスはあります。
最後に④。廃油のリサイクルプロセス構築ですよね。廃溶剤や廃潤滑油とか?
はい。リサイクルが進んでいない廃油(廃溶剤、廃潤滑油等)をリサイクルする技術 を実証します。これも①②同様、技術課題の解決と実用化計画が必要です。
廃油って結構種類があるんですね。油をリサイクルするのもCO2削減につながる。
そうなんです。すべての類型に共通するのは、国内のエネルギー起源CO2排出削減に資すること と、特別会計に関する法律を踏まえていること 。この2つはどの類型でも必須条件。
4つの事業類型 早見表 代替素材事業
バイオマスプラスチック等への転換 技術課題の実証と普及計画必須 廃油リサイクル事業
廃溶剤・廃潤滑油等のリサイクル リサイクルプロセス構築
お金の使い道で気をつけることは? 人件費とか設備費はOKですか?
環境省のプレスリリースには「当該実証事業に必要となる設備費、業務費等の費用 」とあります。詳細は公募要領で確認してほしいですが、ざっくり言うと実証に直接必要なものですね。逆に、実証と関係ない一般管理費や、事業終了後のランニングコストは対象外 の可能性が高いです。
もっと具体的に教えてください。例えば、実験装置の購入費は?
設備費に入るので対象でしょう。ただし、補助対象経費の範囲は公募要領の「対象事業の基本的要件」に詳細が載っています 。必ずダウンロードして確認してください。書類もjGrantsからダウンロードできます。
業務費に含まれると思いますが、自己負担分とのバランスを考えて。補助率が1/3~1/2なので、全額補助されるわけではない ことを忘れずに。
はっきり「対象外」のリストは事実にないので、公募要領でご確認ください。ただ、一般的な補助金では土地の購入費や、補助事業と直接関係ない交通費、飲食費などは対象外 になることが多いです。補助金はあくまで実証事業のための費用ですから。
わかりました。要は「実証に本当に必要なものか」を自分で問い直せってことですね。
じゃあ、実際にどうやって申し込むんですか? 書類が多そうで不安です。
大丈夫。流れを押さえれば怖くないですよ。まず必須なのがGビズID プライムアカウントの取得 。これがないとjGrantsで申請できません。次に、2026年7月15日16時までに「事業応募申請事前連絡票(様式1)」をメールで提出 。これが期限の前に一つ目の関門です。
GビズIDってどうやって取るんですか? 時間かかるって聞きました。
そうなんです。役所の手続きなので、申請から発行まで2週間程度 見ておいた方がいい。webで申請して、書類を郵送したり、役所に行ったりするケースもあります。今すぐ動かないと7月15日の事前連絡票提出に間に合いませんよ。
事前連絡票は、本申請前に事業の概要を事務局に伝えて、GビズIDを確認してもらう ためのもの。申請者が確実に連絡可能かも確認するためです。これを出さないと本申請ができません 。絶対に忘れずに。
本申請前に出す書類なんですね。様式はjGrantsからダウンロードできますか?
はい。jGrantsのページに「② ア 様式1 事業応募申請事前連絡票(二次公募).docx」があります。それをメールで提出。メールの件名には「代替素材事業」「リサイクル事業」「代替ジェット燃料等事業」「廃油リサイクル事業」のいずれかを書いて、
pla2026@jora.jp に送るんです。
事前連絡票を出したら、本申請はjGrantsでやるんですね。
そうです。公募要領に従って、応募申請書(様式2)、実施計画書(様式3)、事業概要スライド、経費内訳(様式4)、資金調達計画書 など、複数の書類をアップロードします。すべてPDFやWordの様式が揃っている ので、指示通りに埋めていくだけです。
おまけですが、公募説明会があります 。参加しなくても採択に影響はありませんが、申請方法や事業のポイントを直接聞けるチャンス。日程は日本有機資源協会のホームページをチェックしてください。
なるほど。わからないことがあれば直接質問できるのは助かりますね。
申請の流れ(二次公募) 1 GビズIDプライムを取得
2週間程度かかるので今すぐ
2 事前連絡票を提出
2026年7月15日(水)16時までメール送信
3 公募要領・様式をダウンロード
jGrantsページから全て入手
4 本申請をjGrantsで送信
2026年7月27日(月)16時まで
5
たくさん応募があったら競争ですよね。どうやったら採択されやすいですか?
環境省と日本有機資源協会が審査します。審査基準のPDF がjGrantsに公開されているので、それを熟読するのが第一歩です。主なポイントを押さえておきましょう。
「⑨ 審査基準.pdf」というファイルがあります。例えば、CO2削減効果の程度、技術の新規性・実現可能性、事業計画の具体性、体制の確実性、普及展開の見通し などが評価されます。特に重要なのが、実証後の社会実装計画 。ここが曖昧だと点数が伸びません。
そうです。例えば、実証でうまくいったら、その後どうやって量産するか、コストをどう下げるか、販路をどう広げるかまで考えておかないと。審査員は「これ、本当に社会で使われるの?」という目で見ます。
具体的な数字やスケジュールがあると良いんでしょうね。
もちろん。補助事業の期間は最大2年以内 ですが、その後の展開計画もセットで示すことが求められます。よくある質問にも「実証終了後にどのように実施していくかが明確であること」と書かれていますからね。
過去の採択事例とか見たいけど、事実にないから言えないですね(笑)。
(笑)そうなんです。でも、一般的なアドバイスとして、書類の不備や期限遅れで失格にならないように すること。特に事前連絡票の提出期限(7月15日)と本申請期限(7月27日)は絶対に守ってください。
あと、GビズIDの取得漏れも多いんじゃないですか?
それ、めっちゃ多いです。事前連絡票の提出前にGビズIDプライムを持っていないと「取得状況確認」ができない。なので、申請計画の最初のステップはGビズID取得 だと覚えておいてください。
審査で高評価を得るための3つのポイント
1. CO2削減効果を具体的に数値化する(エネルギー起源CO2削減に貢献)
2. 実証後の社会実装計画を具体的に記述する(誰が、いつ、どうやって普及させるか)
3. 事業体制の確実性を示す(共同事業の場合は役割分担と連携体制を明確に)
最後に、よくある質問をいくつかおさらいしましょう。
一事業者あたりの補助金額上限はありません。ただし、採択額は予算の範囲内で決まりますので、競争次第です。
できます。民間企業に該当するので、設立1年以上でGビズIDプライムがあればOKです。
いいえ。参加しなくても採択に影響はありません。ただし、制度の理解や質疑応答の機会として有益なので、参加をおすすめします。
できません。原則として、本応募申請前の2026年7月15日16時までに事前連絡票を提出 することが必須とされています。絶対に忘れずに。
公募要領と「対象事業の基本的要件.pdf」におそらく記載されています。jGrantsからダウンロードして確認してください。
今回の二次公募が令和8年度の最後のチャンスです。一次公募は既に終了しています。見逃した方はこの機会をお見逃しなく。
1 【上限なし】一事業者あたりの補助金額上限なし(補助率1/3~1/2) 2 【対象は4類型】代替素材・リサイクル・SAF・廃油リサイクル 3 【必須】GビズID プライムの事前取得と事前連絡票の提出(7/15〆切) 4 【本申請期限】2026年7月27日(月)16時まで 5 【設立1年以上】個人事業主もOK、業種制限ほぼなし 6 【社会実装計画がカギ】実証後の普及計画を具体的に書く