室谷さん、今日は「ゼロエミッション実現に向けた経営推進支援事業 助成金」についてお聞きします!名前がめちゃくちゃ長いんですけど(笑)、まずこれってどんな制度なんですか?
佐藤さん、おっしゃる通り名前長いですよね(笑)。略して「ゼロエミ助成金」って呼ばれたりします。簡単に言うと、東京都内の中小企業が脱炭素に取り組むための設備投資やPR費用を助成してくれる制度です!
脱炭素…つまり地球温暖化対策ってやつですね!でも、うちの会社は製造業じゃないし、関係ないかな…と思っちゃうんですけど。
いやいや、それが違うんですよ!対象業種を見てみると、農業、林業、漁業から建設業、製造業、情報通信業、サービス業、医療・福祉、教育、学習支援業まで、ほぼ全部の業種が対象なんです。飲食店も対象だし、塾や病院だってOK!
え、マジですか!?飲食店の脱炭素って何をすればいいんだろう…。
例えば、LED照明に変えたり、高効率の空調を導入したり。飲食店なら調理機器の省エネ化も効果的ですね。この制度の面白いところは、設備投資だけじゃなくて、自社の脱炭素の取り組みをPRする費用や、人材育成の費用も対象になることなんです。
でも待ってください。この助成金、申請するためには「ハンズオン支援」を受けないといけないって書いてありましたよね?それってどんなものなんですか?
良い質問です!ハンズオン支援っていうのは、東京都中小企業振興公社が提供する完全無料のコンサルティングなんです。最長2年6か月かけて、専門家が会社に来てくれて、脱炭素戦略を一緒に考えてくれるんですよ。
無料でコンサルしてくれるんですか!それは太っ腹ですね!
そうなんです。しかも、経験豊富な公社マネージャーや各分野の専門家が伴走してくれる。ただ設備を導入しましょうってアドバイスするだけじゃなくて、コスト削減効果やCO2削減効果をきちんと見える化してくれるんです。
それで、そのハンズオン支援を受けて戦略・ロードマップを作ったら、初めてこの助成金に申請できるって流れなんですね?
その通り!ハンズオン支援で脱炭素の戦略とロードマップを策定した事業者だけが、この助成金を申請できるんです。つまり、ただ設備を買いたいからお金ください!じゃダメで、きちんと計画を立てた上で申請する必要があるんですね。
なるほど。ハンズオン支援と助成金がセットになっている…それがこの制度の最大の特徴ってわけか!
ゼロエミ助成金の3つの特徴ハンズオン支援が前提
無料の専門家コンサルティング(最長2年6か月)を受けて戦略・ロードマップを策定した事業者が対象
設備+PR+人材育成まで幅広く対象
省エネ設備の導入だけでなく、自社の脱炭素取り組みのPR費用や人材育成費用も助成対象
ほぼ全業種が対象
農業から医療・福祉、教育まで、東京都内の中小企業なら幅広く応募可能
さて、気になるお金の話です!この助成金、いくらまで出るんですか?
上限は1,500万円です!結構大きな金額ですよね。補助率は助成対象経費の2分の1以内、つまり最大で半分まで補助してくれるんですね。
1,500万円!それは大きい!でも半分ってことは、例えば3,000万円の設備を入れたら1,500万円もらえるってこと?
その計算で合ってます!ただし、上限が1,500万円なので、それを超えることはできません。例えば5,000万円の設備を入れても、補助は1,500万円まで。逆に1,000万円の設備なら、500万円が補助額って感じですね。
ちなみに、この補助金って返さなくていいんですよね?いわゆる給付金的な?
返済不要です! ただし、後払いになるので注意が必要です。まずは自分で全額支払って、後で決められた金額が戻ってくる形ですね。
後払いか…資金繰りが心配だなあ。具体的な計算例を教えてもらえますか?
もちろん!例えばLED照明を500万円分導入した場合。対象経費が500万円と認められれば、補助率1/2で250万円が助成されます。ただし、千円未満は切り捨てになるので、実際には249万9,000円とかになる可能性もありますね。
設備だけじゃなくて、PR費用も対象になるんですよね。それも合算できるんですか?
できます!例えば設備400万円+PR用のHP制作50万円+人材育成の研修50万円、合計500万円の事業を計画したら、補助上限は250万円。そして上限1,500万円の範囲内なので、このケースだと250万円が支給されるってわけです。
じゃあ次は、どんな会社が申請できるのか詳しく教えてください。まず大前提として、ハンズオン支援を受けてる必要があるって話でしたよね。
そうです。具体的な応募資格はこれです。公益財団法人東京都中小企業振興公社が実施する「ゼロエミッション実現に向けた経営推進支援事業」のハンズオン支援により、脱炭素の戦略・ロードマップを策定した事業者。これが条件です!
つまり、ハンズオン支援に申し込んで、コンサルを受けながら計画を作って、それが完成したらこの助成金に申請できるって流れですね。
その理解でバッチリです!ただし、ハンズオン支援自体も申し込みが必要で、採択される必要があります。なので、まずはハンズオン支援にエントリーするのが第一歩です。
従業員数の上限はあるんですか?大企業も対象になるの?
従業員数は900名以下が条件です。実質的に中小企業が対象と考えていいでしょう。大企業は対象外ですね。
900人って結構多いですね。中小企業の定義よりは広い感じですか?
そうですね。一般的な中小企業の定義よりも緩い場合もあります。例えば製造業だと従業員300人以下が中小企業の目安になりますが、この制度では最大900人までOK。つまり、ギリギリ中小企業じゃないかな…という会社でも対象になる可能性が高いんです。
業種の話に戻りますけど、本当に全部の業種が対象なんですか?公務とかも対象になってるみたいですが…
はい、事実上ほぼ全ての業種が対象です!具体的に挙げると、農業、林業、漁業、鉱業、建設業、製造業、電気・ガス・熱供給・水道業、情報通信業、運輸業、卸売業・小売業、金融業・保険業、不動産業、学術研究・専門技術サービス業、宿泊業・飲食サービス業、生活関連サービス業・娯楽業、教育・学習支援業、医療・福祉、複合サービス事業…もう全部入ってる感じですよね(笑)
本当だ!飲食も宿泊も医療も福祉も全部ありますね!飲食店の脱炭素って、正直イメージしづらいんですけど…。
じゃあ具体的に、どんな費用が対象になるんですか?飲食店の例で教えてください!
はい!まず定番なのが省エネ設備の導入費用です。LED照明、高効率空調、高効率ボイラー、断熱窓、インバータ制御など。飲食店なら、キッチンの換気設備や冷蔵庫を省エネタイプに変えるのも効果的ですね。
なるほど!あとは、さっき言ってたPR費用も対象なんですよね?
そうです!自社のゼロエミ(脱炭素)の取組をPRする費用、例えばHP制作、動画制作、印刷物製作なんかが対象になります。「うちの会社はこんなにエコな取り組みをしてますよ!」って発信するためのお金ですね。
それ、面白いですね!SDGsとかエコって消費者にも響きますもんね。
そうなんです!さらに、人材育成の費用も対象。研修や講座の受講料、資格取得費用など。社内で脱炭素の知識を持った人材を育てるのも支援してくれるんです。
設備、PR、人材…3本柱で支援してくれるんですね!これはありがたい!
いくつか注意点があります。助成対象期間外に発生した経費は対象外です。助成対象期間は、交付決定日から1年6か月以内、またはハンズオン支援期間終了日までのいずれか早い方まで。
つまり、決まった期間内に工事や支払いを完了しないといけないってことですね。
そうです。あと、助成金の支払いは事業完了後の検査・審査を経た後になります。なので、資金繰りの計画はしっかり立てておく必要があります。
後払いだから、一時的に自分で費用を立て替えないといけない…それは中小企業にとっては結構大きいですよね。
ええ。なので、金融機関からつなぎ融資を受けるとか、計画的に進める必要があります。
対象経費と対象外経費のイメージ- 省エネ設備の導入費用(LED照明、高効率空調、高効率ボイラー、断熱窓、インバータ制御など)
- 運用改善費用(デマンド監視装置、EMS、人感センサ、蓄電池など)
- 自社のゼロエミ取組PR費用(HP制作、動画制作、印刷物製作)
- 人材育成費用(研修・講座受講・資格取得)
- 設計費、設備費、工事費
×デメリット
- 助成対象期間外に発注・支払いした経費
- ハンズオン支援の対象となっていない事業者の経費
- 戦略・ロードマップ策定前の経費
- 助成対象と認められない設備や活動の費用
- (詳細は必ず公募要領で要確認)
ここからは申請の実務的な話をお願いします!まず募集期間は?
令和8年5月13日から令和9年1月29日までです。かなり長い期間ありますね。ただし、受付は順次受付なので、早く申請したほうがいいのか、じっくり準備したほうがいいのか…そこは戦略が必要です。
そうです!順次受付ですが、予算が上限に達した時点で受付終了になります。なので、できるだけ早めに準備を始めて、募集開始と同時に申請するのが安全ですね。
じゃあ、申請までの流れをステップで教えてください!
まずステップ1は、ハンズオン支援に申し込むこと。これが大前提です。公社のWebサイトから申し込みます。
ハンズオン支援に申し込めば、必ず受けられるんですか?
いや、そこも審査があると思います。ただし、この制度のポータルサイトを見ると、ハンズオン支援は無料で専門家が伴走してくれると書いてあるので、まずは問い合わせてみるのがいいでしょう。
なるほど。で、ハンズオン支援を受けて戦略・ロードマップができたら、助成金の申請ですね?
はい!ステップ2は、公社のWebサイトから申請書類をダウンロードします。公募要領、申請書、誓約書などの様式が用意されています。
電子申請が基本です!jGrants(ジェイグランツ)という政府のポータルサイトから申請します。なので、事前にGビズIDの取得が必要になります。
そうなんです!GビズIDの取得には2週間から1か月程度かかることもあるので、申請を考え始めたらすぐに取得手続きを始めることをおすすめします!
ゼロエミ助成金 申請の流れ- 1
①GビズIDを取得
電子申請に必須!2週間〜1か月かかるので早めに
- 2
②ハンズオン支援に申込
公社のWebサイトから。無料の伴走支援を受ける
- 3
③戦略・ロードマップを策定
専門家と一緒に脱炭素計画を作る
- 4
④公募要領と申請書類を確認
公社サイトから様式をダウンロード
- 5
- 6
⑥jGrantsから電子申請
申請受付期間内に送信!
- 7
- 8
⑧事業を実施&支払い
対象期間内に設備導入やPRを完了
- 9
- 10
⑩検査・審査→助成金受取
完了後、審査を経て振り込み
電子申請って具体的にどうやるんですか?パソコン苦手なんで不安なんですが…
大丈夫です!jGrantsにログインして、画面の指示に従って書類をアップロードしていくだけです。申請様式はExcelやWord、PDFで用意されています。
申請書の他に、**反社会的勢力排除に関する誓約書、同意書(代理申請用)**などが必要です。あと、実績報告書の様式も最初からダウンロードできるので、どんな報告が必要か事前に確認しておくといいですね。
一番気になるのが、どうやったら採択されるのかです!審査のポイントを教えてください!
まず大前提として、ハンズオン支援で策定した戦略・ロードマップがしっかりしているかが問われます。「なんとなく省エネしたい」ではなく、具体的な数値目標と実行計画が求められるんです。
そうです!どれだけCO2が減るか、コストがどれだけ削減できるかを定量的に示す必要があります。ハンズオン支援の専門家が一緒に計算してくれるので、心配は不要ですけどね。
事業の実現可能性ですね。あまりにも高額な設備ばかりを計画に入れても、「本当に実行できるの?」と思われちゃう。現実的な予算とスケジュールで計画を立てることが大切です。
あと、PR費用や人材育成費用も入れたほうがいいんですか?
入れたほうが評価が高い可能性があります!なぜなら、この制度の目的は単に設備を導入することではなく、持続的な脱炭素経営を推進することだから。PRで社外に発信したり、社内に人材を育てたりすることで、事業が終わった後も継続的に取り組めるとアピールできます!
改めて、ハンズオン支援の申し込み方法を教えてください!
東京都中小企業振興公社のWebサイトから申し込みます。この助成金のページにもリンクが貼ってあります。最長2年6か月の無料コンサルティングなので、まずは問い合わせてみるのがいいでしょう。
事業が完全に完了した後です。実績報告書を提出して、公社の検査・審査を受けて、ようやく支払われます。なので、設備の導入費用は自分で立て替える必要があります。資金計画はしっかり立ててくださいね。
これ、他の補助金と併用できますか?例えば国のものとか。
この点は公募要領で要確認です。一般的には、同じ経費に対して複数の公的助成を受けることはできません。ですが、異なる経費であれば併用可能なケースもあります。必ず公社に問い合わせてください。
対象です! 業種のリストに農業やサービス業が入っていますから、個人事業主の方も安心してください。ただし、ハンズオン支援を受ける必要があるので、その点は同じです。
もしわからないことがあったら、どこに聞けばいいですか?
0570番号ってナビダイヤルですね。通話料かかるので注意しないと。
そうなんです!余裕をもって、メールでの問い合わせも併用するといいでしょう。
東京都には他にも省エネ関連の補助金がありますよね?違いを教えてください!
そうですね。例えば「ゼロエミッション化に向けた省エネ設備導入・運用改善支援事業」という別の制度があります。これは上限が4,500万円まで出る大型の制度で、補助率も最大3/4と手厚いんです。
えっ!?そっちの方が金額が大きいじゃないですか!じゃあ、そっちを狙ったほうがいいんじゃ…
ちょっと待ってください!そちらの制度は、省エネ診断を受けて、CO2削減量が大きいことが条件だったり、事前に計画を作成する必要があるなど、要件が異なります。また、事業規模が大きい分、準備も大変です。
なるほど。つまり、うちの会社の規模や目的によって、どっちが合うか選べばいいんですね。
そうです!このゼロエミ助成金の強みは、ハンズオン支援という無料コンサルがセットになっていること。中小企業がいきなり大きな設備投資をするのは勇気がいるけど、専門家のサポートを受けながら進められるのは心強いですよね。
確かに!いきなり1人でやるのは不安だけど、専門家と一緒なら安心です。
ゼロエミ助成金の魅力:無料コンサル付き- 最長2年6か月の無料コンサル
- 専門家が伴走して計画策定
- CO2削減効果を見える化
- 上限1,500万円
- 補助率1/2
- 設備・PR・人材育成まで幅広く対象
最後に、実際に申請を考えている事業者さん向けに、スケジュール感を教えてください!
まず、募集開始が令和8年5月13日です。でも、それまでにハンズオン支援を受けて戦略・ロードマップを作らなければいけません。ハンズオン支援は最長2年6か月と長期ですが、助成金申請のためには途中でも大丈夫。
つまり、今からでもハンズオン支援に申し込んでおくのがいいってことですね!
その通り!ハンズオン支援の申し込み自体は、この助成金の募集開始前でもOKです。早ければ早いほど、じっくり計画を練れますからね。
あと、助成対象期間はどうなってるんですか?設備を入れるタイミングに注意が必要ですか?
交付決定日から1年6か月以内、またはハンズオン支援期間終了日までのいずれか早い方までが対象期間です。つまり、交付決定をもらったら、それから1年半以内に工事を完了し、支払いまで終わらせる必要があるんです。
結構タイトですね。大きな設備だと工事に時間がかかることもあるのに…
そうなんです!大手メーカーの設備は納期が半年以上かかることもあるので、発注のタイミングは慎重に計画する必要があります。
申請から完了までの目安スケジュール今すぐ
ハンズオン支援に申し込み
公社Webサイトから申し込み。GビズIDも取得開始
2026年5月
助成金の募集開始
令和8年5月13日受付開始。早期申請が有利
2026年5月〜2027年1月
申請期間
令和9年1月29日まで。予算がなくなり次第終了
交付決定後
事業の実施
1年6か月以内に設備導入・PR活動を完了
事業完了後
実績報告と助成金受取
実績報告書提出後、検査・審査を経て入金
室谷さん、今日は本当にありがとうございました!最後に、この制度を一言でまとめるとしたら?
そうですね…「脱炭素に本気で取り組みたい都内中小企業の強い味方!」 ですかね!
本当にそうですね!無料の専門家コンサルティング付きで、しかも上限1,500万円の補助金が出る。設備だけでなくPRや人材育成も対象になるから、会社全体で脱炭素に取り組むきっかけにできますね。
そうなんです。しかも、ほぼ全ての業種が対象だから、飲食店も病院も塾もチャンスがあります!まずはハンズオン支援に申し込むことから始めてみてください!
わかりました!僕もさっそく公社のサイトをチェックしてみます!室谷さん、本日はありがとうございました!
ありがとうございました!皆さんもぜひこのチャンスを逃さずに、脱炭素経営をスタートさせてくださいね!