室谷さん、今日はなんかすごく長い名前の補助金が来ましたね。「令和8年度 脱炭素成長型経済構造移行推進対策費補助金(自律型資源循環システム強靱化促進事業)(事前着手届出)【一次公募】」。これ、何なんですか?
ははは(笑)。確かに長いですよね。でも中身はシンプルですよ。「資源を循環させる仕組みづくり」を国が応援してくれる補助金です。
資源循環…つまり、リサイクルとかリユースみたいな?
その通り!サーキュラーエコノミー(循環型経済)を強くするための事業です。でもね、この補助金の一番の特徴は、事前着手届出という仕組みがあることなんです。
事前着手届出?なんだか難しい言葉が出てきましたね。
簡単に言うと、補助金の正式な交付決定を待たずに、先に工事や発注を始められる届け出のことです。
えっ!そうなんですか?普通は交付決定を待ってからじゃないとダメですよね?
その通り。原則は交付決定後です。でも、この事業は緊急性が高いから、事前着手が認められるケースがあるんですよ。
それは画期的ですね。じゃあ、とにかく早く事業を始めたい人には朗報ってことか。
ただし、申請すれば誰でも通るわけじゃない。審査があって、受理されないと意味がないので注意です。
具体的に「資源循環システム」って、どんなイメージですか?
例えば、工場から出る廃プラスチックを別の製品に生まれ変わらせる設備を導入するとか、食品ロスを減らすためのシステム開発とかですね。
対象業種もめちゃくちゃ広いですよ。農業、漁業、建設業、製造業、情報通信、運輸、医療、福祉…何と19の業種が対象になってます。
19業種!それはほぼ全部の業種が対象になってるってことじゃないですか?
そうなんです(笑)。だから、あなたの会社がどの業種でも、まずは可能性ありと考えていいでしょう。
気になるのはお金の話です。この補助金、いくらもらえるんですか?
そこがですね…今回のデータでは、補助上限額は「-」、補助率は「公募要領をご確認ください」 なんです。
そうなんですよ(笑)。この補助金の本体は別にあって、今見ているのはあくまで「事前着手届出」のページだからです。
なるほど。事前着手の届出だけを見ても、金額は分からないってことか。
その通り。補助率や上限額は、本体の公募要領に詳しく書いてあります。そこを見ないと、実際いくらもらえるか分からない。
それはちょっと不便ですね。でも、急いでいる人にはとにかく先に動きたいわけで。
はい。ただし、ここは大事なポイントです。この記事では、提示された事実だけをお伝えするルールですので、「公募要領を確認してください」としかお伝えできません。
それじゃあ、まずはこの補助金の基本を表にまとめてみましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|
| 制度名 | 令和8年度 脱炭素成長型経済構造移行推進対策費補助金(自律型資源循環システム強靱化促進事業)(事前着手届出)【一次公募】 |
| 実施機関 | 経済産業省(執行団体を通じて実施) |
| 補助上限額 | 公募要領をご確認ください |
| 補助率 | 公募要領をご確認ください |
| 募集期間 | 令和8年7月28日(火)~ 令和8年9月14日(月)15時まで |
| 対象地域 | 全国 |
| 対象業種 | 農業、林業、漁業、鉱業、建設業、製造業、電気・ガス・熱供給・水道業、情報通信業、運輸業、卸売業、小売業、金融業、保険業、不動産業、学術研究、宿泊業、飲食サービス業、生活関連サービス業、教育、医療、福祉 など19業種 |
| 利用目的 | 新事業、研究開発・実証、設備整備・IT導入、エコ・SDGs活動 |
結構幅広いですね。これなら、自分の会社でも応募できるかも、と思える範囲です。
そうですね。ただし、あくまで「資源循環」に関係する事業であることが前提ですので、そこは間違えないように。
ところで、そもそもなんで事前着手という仕組みがあるんですか?
良い質問です。通常、補助金は交付決定通知が届いてから、初めて発注や契約ができます。でも、それだと事業の開始が遅れるんですよ。
確かに。審査に時間がかかると、現場が待てないこともありますよね。
特に資源循環の設備投資って、注文してから納品まで何ヶ月もかかるケースが多い。だから、緊急性の高い事業については、国が「先に始めていいよ」と認めてくれるんです。
なるほど。これはスピード感が求められる事業にはぴったりですね。
ただし、「先に始めたから必ずお金が出る」わけじゃない。採択されなかったら、自腹になりますからね。そこは理解しておかないと。
事務局が「緊急性・必要性がある」と判断した場合です。具体的な基準は公表されていませんが、事業の性質上、どうしても早く始めなければならない理由が求められます。
たとえば、市場の競争が激しくて、早く設備を導入しないと他社に先を越されてしまう、とか?
そういうのは有力ですね。あるいは、季節要因で工事ができる時期が限られている、なんてのもアリでしょう。
なるほど。ただやみくもに申請すれば通るものではない、と。
そうです。申請の段階で、しっかりと理由を説明できるように準備しておく必要があります。
対象になりますよ。対象業種のリストに、農業、林業、漁業、建設業、製造業などが入っていて、個人事業主も含まれますから。
個人事業主もOK。じゃあ、フリーランスのエンジニアでもいけますか?
可能性はあります。ただし、情報通信業に該当するかどうか。資源循環に関係するシステム開発などであれば、対象になるでしょう。
結構ハードルは低そうですね。でも、審査でしっかりした計画が必要なのは間違いない。
従業員数の制限はありますか?中小企業じゃないとダメとか。
今回のデータでは、従業員数の制約なしとなっています。
おおっ!大企業でも中小企業でも、どちらも応募できるんですか?
その通りです。ただし、補助率は事業者規模によって変わる可能性があります。具体的な数字は公募要領を確認してください。
これはチャンスですね。大企業と中小企業が同じ土俵で戦える補助金は珍しい。
そうですね。ただし、競争は激しくなることが予想されます。
この補助金で、具体的にどんなものに使えるんですか?
利用目的としては、新たな事業を行いたい、研究開発・実証事業を行いたい、設備整備・IT導入をしたい、エコ・SDGs活動支援がほしいと書いてあります。
かなり幅広いですね。設備導入から研究開発まで、一気にカバーしてる感じです。
はい。資源循環のための新しい機械を買うのも、そのためのシステムを開発するのも対象になり得ます。
逆に、これはダメ、という経費はありますか?
**: もちろんです。たとえば、補助事業に関係のない経費は対象外です。また、交付決定前に購入したものも原則NGですが、事前着手が認められれば、その日付以降のものはOKになります。
注意点が多いですね。しっかり計画を立てないと、思わぬ出費になる可能性もある。
そうなんです。特に、事前着手が受理されなかった場合は、すべて自腹になりますからね。そのリスクは十分に理解しておいてください。
具体的に、対象になる経費とならない経費を教えてください。
対象経費と対象外経費の比較- 設備購入費(新たな資源循環システムの導入)
- システム開発費(IT導入・ソフトウェア開発)
- 研究開発費(実証実験・試験研究)
- 原材料費(実証・試験に必要な資材)
- 外注費(専門業者への委託)
×デメリット
- 交際費(接待・贈答等)
- 一般管理費(事務所の家賃・水道代等)
- 人件費(従業員の給与) ※公募要領で確認
- 補助事業に関係のない経費
- 事前着手受理日より前の経費
なるほど。ざっくり言うと、プロジェクトに直接必要なものはOKで、間接費はNGって感じですね。
そういう理解で良いでしょう。ただし、人件費はプロジェクトに専従する人なら対象になる可能性があるので、公募要領をしっかり見てください。
申請の流れを教えてください。何から始めればいいですか?
まず、一番大事なのが、GビズID(ジービズアイディー) を取得することです。
GビズIDって、よく聞くけど、まだ持ってないんですよね。
これは必須です。jGrantsというオンラインシステムを使うために必要なんです。発行までに2週間ほどかかることもあるので、早めに手続きを。
えっ、そんなにかかるんですか?じゃあ、今すぐやらないと!
そうですね。募集開始が7月28日なので、その前にアカウントを作っておきましょう。
分かりました。早速取り掛かります。じゃあ、その次は?
公募要領をダウンロードして、対象経費や補助率を確認します。そして、事業計画を作成します。
そうです。事前着手届出の画面から、必要事項を直接入力します。jGrants上で完結します。
ただし、入力内容には細心の注意が必要です。誤字脱字はもちろん、数字の間違いも致命傷になりかねません。
では、:::figure stepsでまとめましょう。
事前着手届出の流れ- 1
- 2
- 3
- 4
事前着手届出を入力
jGrantsからオンラインで提出
- 5
- 6
事業開始(リスクあり)
受理後、発注・契約が可能に。ただし、不採択のリスクあり。
なるほど。提出してから受理されるまでの間、じっと待つんですね。
そうです。受理されたら、事業を始められます。ただし、採択されなかったら意味がないという点は、常に頭に入れておいてください。
室谷さん、やっぱり気になるのが審査基準です。どういうところが評価されるんですか?
今回のデータでは、審査の具体的な基準までは示されていません。しかし、一般的に補助金審査では以下の点が重視されます。
まず、事業の必要性・緊急性。なぜ今、この事業を始めなければならないのか。その理由が明確に説明できるかどうか。
なるほど。特に事前着手の場合は、緊急性が鍵になりますね。
次に、事業の実現可能性。計画が絵に描いた餅になっていないか、実行できる体制や資金があるか。
そういうことです。最後に、事業の効果。資源循環を促進し、脱炭素に貢献できるかどうか。
じゃあ、具体的にどういう書類を準備すればいいですか?
まず、事業計画書です。これは丁寧に作りましょう。特に、なぜ事前着手が必要なのかをしっかり書くこと。
たとえば、「市場の競争が激しいため、早期の設備導入が必要」とか?
良いですね。他にも「工事ができる時期が限られている」「既存システムの老朽化が進んでいる」など、具体的な理由を挙げましょう。
はい。数字で裏付けできるとベストです。たとえば「この設備を導入すれば、年間○トンのCO2を削減できる」とか。
そうなんです。だから、自社のデータをしっかり集めておくことが重要です。
このポイントを押さえれば、勝率が上がりそうですね。
そう願いたいです。ただし、絶対に通る保証はないので、そのリスクは常に意識してください。
具体的なスケジュールを教えてください。いつ、何をすればいいですか?
まず、公募期間は令和8年7月28日(火)から令和8年9月14日(月)15時までです。
この期間に、事前着手届出を jGrants で提出するんですね。
その通りです。この期間を過ぎると、受け付けてもらえません。絶対に遅れないように。
事務局が内容を確認して、受理するかどうかを判断します。通知までにどのくらいかかるかは、データにはありませんが、通常は数週間から1ヶ月程度でしょう。
なるほど。7月に申請して、8月には結果が出るイメージですか。
そうですね。ただし、早く申請したからといって、必ずしも早く受理されるとは限りません。
では、:::figure timelineでまとめましょう。
令和8年度 施策スケジュール(想定)2026年2月
執行団体公募
経済産業省が事業執行団体を公募
2026年7月28日
事前着手届出 受付開始
jGrantsでオンライン受付開始
2026年9月14日
事前着手届出 締切
15時までに届出を完了
2026年秋〜冬
審査・採択結果通知
交付決定通知が発出
2026年〜
事業実施期間
採択後、補助事業を実施
なるほど。この流れだと、事前着手を出す時期が非常に重要ですね。
はい。事業計画が固まっていないと、なかなか提出できないでしょうけど、締切に間に合うように準備を進めてください。
通常の申請は、交付決定後に事業を始めるものです。事前着手届出は、交付決定前に事業を始めることを認めてもらうためのものです。両方とも提出する必要があります。
交付決定日よりも前に行った発注・契約は、補助対象外となります。つまり、その費用は自腹です。
届出自体は無料です。ただし、GビズIDの取得や、事業計画書の作成にかかる費用は自社負担です。
今回のデータでは、公募要領をご確認くださいとされています。本体の公募要領を参照してください。
その点については、公募要領に記載があります。ご自身で確認されることをお勧めします。
最後に、この補助金のポイントをおさらいしましょう。
はい。この補助金の最大の特徴は、事前着手届出という仕組みで、交付決定前に事業を始められることです。
その通りです。事前着手が受理されなかった場合、事業を始めても補助対象外になります。
はい。ですが、しっかりと計画を練り、緊急性を説明できれば、受け入れられる可能性は高いです。
じゃあ、まずはGビズIDを取得するところから始めます!
それが良いですね。募集開始までに準備を整えて、スムーズに申請できるようにしておきましょう。
室谷さん、今日はありがとうございました!とても勉強になりました!
どういたしまして!ぜひ、チャンスを掴んでくださいね。応援しています!