室谷さん、まず、この公募の名前が長すぎて、何を読めばいいのか分かりません(笑)。改めて一言でいうと?
正式名称は「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期/バーチャルエコノミー拡大に向けた基盤技術・ルールの整備/バーチャルエコノミーにおける社会実装に向けた戦略検討、グローバルベンチマーク調査及び提供財の社会実装への取組提言」の公募です。長いですね(笑)。
長すぎて、むしろ清々しいです(笑)。これを短くすると?
Jグランツの制度名は「P23023_戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期」と表示されています。実施機関はNEDO、つまり新エネルギー・産業技術総合開発機構です。
なるほど。SIP第3期の一部の事業を公募している、と。
はい。NEDOの予告では、2023年度から2027年度までのSIP第3期のうち、2026年度が4年目にあたると説明されています。
公式の予告では「プロジェクト終了後の社会実装を実現していくための戦略立案に向けて重要な年度」とされています。
終了後を見据えた“仕上げ”のタイミングなんですね。
この調査では、プロジェクト参画者の取組状況をヒアリングし、第三者から見た現状シナリオの整理、戦略検討、グローバルベンチマーク調査、提供財の社会実装への取組提言を実施します。
大きく分けると「調べて」「分析して」「提言する」という仕事?
まさに。事業分類も「調査等」とされています。物をつくるというより、調査と提言が中心の公募ですね。
ところで、Jグランツのページに「本件について受託を希望する方は…」とありました。これ、補助金ではない?
いいところに気づきました。Jグランツは補助金のポータルですが、この公募は「受託を希望する方」向けの文言です。
そう捉えると理解しやすいと思います。ただし、制度の正式な枠組みが補助なのか委託なのかは、ここでは断定できません。公募要領で確認してください。
この公募の特徴を3つで整理SIP第3期の4年目
2026年度は社会実装に向けた戦略立案が重要な年度と位置づけ
調査・提言が中心
ヒアリング、現状シナリオ整理、グローバルベンチマーク調査、社会実装への提言
Jグランツで受付
GビズIDプライムまたはメンバーが必要。代理申請は不可
Jグランツの公募ページには「補助上限額:—」と表示されています。つまり、上限額がそもそも明記されていないんです。
えっ、そうなんですか?「最大○○万円」って書けないパターン?
はい。補助率も「記載なし」です。勝手に「○万円です」と言うと、正確な情報ではなくなってしまうので、この記事でも数字は作りません。
そうです。金額が後日公募要領で示されるのか、それとも別の形になるのかも、まずは要領を見ないと分かりません。
補助率の記載がないと、採算をどう考えればいいですか?
この公募のページには補助率の記載がありません。金額が出ない以上、正確な採算はまだ計算できません。
事業を請け負って対価をもらう形なら、補助率という概念自体が違いますか?
「受託を希望する方」という文言はあるので、その可能性はあります。ただ、制度の位置づけは公募要領で確認してください。
そうなります。募集期間は2026年8月21日から9月4日まで。要領は公募開始日にNEDOのWebサイトに掲載される予定です。
こちらです。数字が「—」と「記載なし」であることを、しっかり確認しておきましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|
| 補助上限額 | —(上限の記載なし) |
| 補助率 | 記載なし |
| 募集期間 | 2026-08-21 〜 2026-09-04 |
| 対象地域 | 全国 |
| 対象業種 | 学術研究、専門・技術サービス業 |
| 使途 | 研究開発・実証事業を行いたい |
表にするとすっきりしますね。ただ「—」をどう読めば?
「上限の公表がない」と読んでください。公募要領を確認しない限り、いくらまで応募できるかは分かりません。
NEDOの募集要項では「対象者:企業(団体等を含む)」とあります。
公式には「企業(団体等を含む)」と書かれていて、個人事業主が明確に含まれるとは書いてありません。逆に「個人事業主は不可」とも書かれていないので、該当するかは公募要領で確認しましょう。
そういうことです。「企業」の定義がどこまで含むのかも、ここでは断定できません。
Jグランツの対象業種は「学術研究、専門・技術サービス業」です。
公式にはこの区分の名称だけが表示されています。それ以上の具体例は書かれていないので、自分の事業が当てはまるかは公募要領で確認してください。
はい。一般論で補わず、一次情報を見るのが安全です。
Jグランツには「従業員数の制約なし」とあります。売上の条件も明記されていません。
人数による足切りは、このページの記載上はありません。対象地域も全国なので、場所を問わず応募できます。
門戸は広いですが、だからこそ応募者が多い可能性もあります。条件が緩い=受かりやすい、ではないので、そこは注意してください。
Jグランツのページには「使途:研究開発・実証事業を行いたい」とあります。
でも事業内容は調査ですよね? 研究開発・実証と調査は違うような…。
まさにそこが分かりにくいところです。NEDOの募集要項では事業分類が「調査等」、Jグランツの表示では「研究開発・実証事業を行いたい」。
両方とも公式の情報です。だから「調査を中心に、研究開発・実証につながる事業が対象」という可能性はありますが、断定はできません。
それらの経費項目が対象かどうかは、今回の公式情報には明記されていません。
すみません(笑)。でも、ここで「人件費はOK」と断言すると、うその情報になります。現時点で正直な答えは「公募要領で要確認」です。
確かに、知らないことを知ってるふりするのが一番怖いですからね。
そう。特に受託の可能性がある案件だと、経費の積算も「提案額」として提示する形になるかもしれないので、なおさら要領が重要です。
まず、募集内容を「ヒアリング」「戦略検討」「グローバルベンチマーク調査」「提言」という単位で分解するといいですね。
そのうえで、経費の使途が公募要領に示されたら、それに合わせて組み替えます。まだ要領が出ていない段階では、仮の計画を立てる程度にしておくのが安全です。
まさに。短い募集期間の中で全部を詰めようとすると、詰めが甘くなります。できることは先に済ませるのが正解です。
応募受付はJグランツ上で行います。応募にはGビズIDプライムまたはGビズIDメンバーのアカウントが必要です。
GビズIDの取得には2週間以上かかる場合もあるとNEDOが注意しています。募集期間が8月21日から9月4日なので、今からでも遅いくらいです。
募集が始まってからIDを取ろうとすると、終わっちゃいますね。
なので、応募するかどうか決めていなくても、まずIDだけ作っておくのがおすすめです。
申請までの基本フロー- 1
GビズIDを取得
プライムまたはメンバーが必要。2週間以上かかる場合があるので早めに
- 2
NEDOの公募ページを確認
公募要領・申請様式をダウンロード
- 3
条件と経費を確認
事業内容・対象業種・提出書類をチェック
- 4
Jグランツで申請
募集期間中に電子申請。代理申請は不可
最後にJグランツで申請、ですね。代理申請はできるんですか?
Jグランツのページには「当サイトの代理申請:不可」とあります。だから、当事者が自分でアカウントを操作して申請する必要があります。
社内の手続きを誰かに頼む、というわけにはいかないんですね。
はい。代行ではなく、自社のアカウントで応募することになります。ここも事前の準備が効きます。
事業内容・目的、対象者と応募条件、提出書類と締切。この3つは最初に確認します。
経費や契約条件も重要ですね。受託の場合は、成果物の範囲と納期、支払条件がどうなっているかを見逃すとあとで痛い目を見ます。
長い名前の裏に、細かい条件が隠れているわけですね。
まさに。公募名は長いですが、読むべきは細部です。初日から読み込みましょう。
そういえば、JグランツはP23023なのにNEDOの予告はP23025でした。同じ事業?
公式ページによってプロジェクトコードが違って見えます。Jグランツ上の制度名とNEDOの募集ページのプロジェクトコードの違いは、応募時に混乱しやすいポイントです。
応募先はJグランツの公募ページです。ただし、番号の意味については公募要領で確認してください。私も勝手に断定はしません。
残念ながら、審査基準の具体的な中身は今回いただいた公式情報に書かれていません。
「審査では○○が重視される」といった断言は避けます。まず公募要領が公開されたら、審査に関する項目が載っているか確認してください。
載っていない可能性もあります。それでもNEDOの公式ページやJグランツの更新情報など、使える一次情報を探すのが先決です。
2つあります。1つは「公式情報を正確に読む」こと。もう1つは「GビズIDを先に取得しておく」ことです。
募集期間が約2週間しかないので、書類作成に使える時間を増やすのが最大の対策になります。
そうとも言い切れませんが、準備が遅れて出し損ねるのは一番もったいないです。まずは出られる状態をつくる。そこから中身です。
応募前に必ずチェックすることをまとめてもらえますか?
なるほど、当たり前のようで、締切直前だと忘れそう。
特にGビズIDは2週間以上かかる場合があるので、ここだけは本当に先にやっておいてください。
募集期間は2026年8月21日から2026年9月4日まで。事業期間は2026年度です。
NEDOの予告では「2026年8月中旬以降、準備が整い次第公募を開始する」とされています。Jグランツ上では8月21日開始になっています。
予告と実際の開始日は、少しずれることがあるんですね。
なので、公募開始日はNEDO公式ページで必ず最新情報を確認してください。ここを見落とすと、「準備していたのに出せなかった」になりかねません。
公募スケジュールのイメージ2026年8月6日
予告公開
NEDOのページで公募予告が公開
2026年8月21日
公募開始
Jグランツで受付開始。公募要領・申請様式を確認
2026年9月4日
公募締切
受付終了。時間に余裕をもって申請
NEDOの自動車・蓄電池部 SIPチームが窓口です。担当者名として田坂、城所、佐野、井出本さんが公開されています。
メールアドレスは「sip3-virtualeconomy[]nedo.go.jp」。[]を@に変えて使います。予告ページにも同じ案内がありました。
はい。審査基準や経費の考え方も、推測より問い合わせで確認できることは確認するのがおすすめです。
今回の関連補助金リストには、比較対象になる制度が掲載されていません。
なるほど、他と比べるより、まず本制度を理解するのが先なんですね。
そうですね。無理に似た制度を探して混乱するより、この公募の要領を読み込むほうが確実です。
これを見れば、応募の第一歩に必要な情報が全部入ってますね。
あとは「お金の数字」が要領で公開されるのを待つだけです。ただ、待っている間もGビズIDは進められます。
ぜひ。長い名前の公募ほど、準備が肝心ですからね(笑)。