休廃止鉱山鉱害防止等工事費補助金(令和3年度補正・令和4年度予算)【近畿支部】
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
[{"body": "兵庫県北部の生野銀山(銀・銅)・明延鉱山(錫・銅・亜鉛・鉛)・神子畑鉱山(銀・銅)は近世から近代にかけて大規模採掘が行われた歴史的鉱山群です。現在も円山川・市川流域への重金属流出リスクが残り、下流域の農業用水・漁業環境保全のために継続的な鉱害防止工事が必要です。", "heading": "生野銀山・明延鉱山など歴史的鉱山群の鉱害対策"}, {"body": "近畿支部は中国地方の石見銀山(世界遺産)に隣接する地域も視野に入れつつ、歴史的鉱山の環境保全と観光・文化財保護の両立に関する知見を蓄積しています。鉱害防止工事と文化財・景観保全を両立させる計画立案についても相談可能です。", "heading": "世界遺産登録候補・石見銀山との連携知見を活用"}, {"body": "兵庫・和歌山の農業地帯を流れる円山川・紀の川は、流域農家の農業用水・稲作の要です。休廃止鉱山からの重金属汚染水の流入を防ぐ工事は、地域農業ブランドの保護と食の安全確保に直結します。", "heading": "円山川・紀の川流域の農業・漁業資源保護"}, {"body": "大阪市中央区大手前(大阪城近傍)に所在する近畿支部は、大阪・神戸・京都の主要都市から交通アクセスが良好です。山中・福田担当(06-6966-6062)が申請から完了まで一貫対応し、兵庫・奈良・和歌山の山間部自治体も遠隔相談で対応可能です。", "heading": "大阪・梅田からアクセス良好な近畿支部"}, {"body": "生野銀山は現在も観光坑道として年間多数の観光客を集める施設です。鉱害防止工事により周辺の水・土壌環境を改善することは、観光地としての持続可能性向上にも寄与します。観光振興と環境保全の相乗効果を訴える計画立案を支援します。", "heading": "観光地としての鉱山跡地の環境整備に貢献"}]
対象者・申請資格
地方公共団体
- 都道府県・市区町村で休廃止鉱山の坑廃水処理や鉱害防止工事を実施する団体
- 生野銀山周辺など日本遺産エリアを抱え、文化的景観と環境保全を両立させる自治体
坑廃水処理事業者
- 鉱業法に基づき坑廃水処理の義務を継続している民間事業者
- 三菱マテリアル等、近畿地区の金属鉱山跡地で処理施設を運営する事業者
指定鉱害防止事業機関
- 経済産業省が指定した公益法人等で、鉱害防止事業を専門的に担う機関
- 近畿地区の複数鉱山跡地(兵庫・和歌山・奈良・滋賀・京都・大阪)を統括管理する団体
ポイント
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申請ガイド
Step1: 近畿経済産業局への事前相談
近畿経済産業局資源エネルギー環境部に申請計画を提出します。生野銀山周辺では朝来市・兵庫県と三菱マテリアルとの役割分担確認が重要です。
Step2: 日本遺産管理機関との調整
生野銀山周辺では朝来市教育委員会・兵庫県教育委員会に日本遺産保全との整合性を確認します。坑廃水処理施設が景観に与える影響評価書を準備してください。
Step3: 申請書類の作成・提出
工事設計書・積算書・環境影響評価書に加え、円山川・市川水系の下流域農業・漁業への影響評価を添付して申請します。
Step4: 工事実施・完了報告
採択後は工事を実施し、完了後30日以内に実績報告書・精算書・施工写真を提出します。補助金は確定検査後の精算払いです。
ポイント
審査と成功のコツ
民間事業者と行政の役割分担の明確化
円山川・市川水系の水質改善効果の定量化
日本遺産観光との相乗効果の説明
和歌山・奈良との広域連携申請の検討
ポイント
対象経費
対象となる経費
坑廃水処理施設工事(5件)
- 坑廃水中和処理施設の建設・改修
- 円山川・市川流域等への廃水遮断工事
- 処理槽・沈殿池の造成・補修
- 配管・ポンプ設備の更新
- 自動計測システムの設置
鉱害防止土木工事(5件)
- 坑口・立坑の閉塞工事
- 廃坑道の充填・埋め戻し
- ズリ山・堆積場の安定化・覆土
- 防水壁・遮水構造物の設置
- 排水路・集水施設の整備
危害防止工事(3件)
- 観光坑道周辺の廃坑道崩落防止
- 急傾斜地の斜面安定化工事
- 老朽危険構造物の解体撤去
農用地鉱害防止工事(3件)
- 重金属汚染農地の客土・覆土
- 農業用水路の汚染防止工事
- 土壌不溶化・封じ込め処理
調査・設計費(3件)
- 地質・水質・土壌調査
- 測量費
- 工事設計費(工事に必要なもの)
対象外の経費
対象外の経費一覧(7件)
- 日常的な維持管理費(薬品・電気代等)
- 観光・文化財整備を主目的とした工事費
- 土地取得費・補償費
- 交付決定前着工分の工事費
- 鉱害に起因しない一般環境整備費
- 補助対象外事業者が実施する工事費
- 観光入場料収入が生じる施設の整備費
よくある質問
Q近畿支部の管轄都府県を教えてください。
兵庫県・大阪府・京都府・滋賀県・奈良県・和歌山県・福井県(一部)が管轄です。境界県については近畿支部(06-6966-6062)にご確認ください。
Q生野銀山の鉱害防止工事は現在も継続できますか?
はい、継続事業としての申請が可能です。設備の老朽化更新・処理能力増強工事なども補助対象となります。既存事業の継続申請は手続きが比較的スムーズです。
Q歴史的鉱山の坑道を観光施設として維持する費用は補助対象ですか?
観光・文化財整備を主目的とした費用は対象外です。ただし、観光坑道に近接する廃坑道の崩落防止工事(環境・危害防止が主目的)は対象となり得ます。用途の主目的を明確にして申請してください。
Q兵庫県以外(奈良・和歌山)の鉱山跡地も申請できますか?
奈良・和歌山県内の休廃止鉱山も申請対象です。奈良県の銅・金鉱山跡地、和歌山県の様々な鉱山跡地での鉱害防止工事が対象となります。
Q山中・福田担当への相談は電話のみですか?
電話(06-6966-6062)のほか、来庁相談も可能です。大阪市中央区大手前1-5-44(近畿支部)へ事前予約の上お越しください。
Q補助金申請前に現地調査は必要ですか?
申請書類に鉱害の状況を示す資料(現地写真・水質分析結果等)を添付する必要があります。現地調査の結果を基に工事計画を策定し、申請に臨んでください。
Q指定鉱害防止事業機関とはどのような機関ですか?
経済産業大臣が指定した鉱害防止の専門機関です。地方公共団体が直接工事を実施できない場合の代替として申請できます。詳細は近畿支部にご確認ください。
Q令和5年3月31日の期限に間に合わない場合はどうなりますか?
原則として期限内の工事完了が必要です。天候・災害等のやむを得ない事情がある場合は事前に近畿支部(06-6966-6062)に相談し、期限延長の可否を確認してください。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
近畿地区における本補助金と関連制度の調整について解説します。 **鉱業法に基づく鉱害賠償制度との関係** 生野銀山の場合、三菱マテリアルが鉱業権者として坑廃水処理の一定の義務を担っています。企業の自主処理を継続しつつ、処理能力・施設規模を超える部分について本補助金を申請するという役割分担が近畿地区の標準的な対応です。企業負担と公費負担の明確な区分が審査で重視されます。 **環境省の土壌汚染対策事業との関係** 兵庫県・奈良県・和歌山県の鉱山跡地周辺農地で重金属汚染が確認されている場合、農林水産省の農用地土壌汚染対策事業と本補助金を組み合わせた対応が可能です。坑廃水処理で汚染源を抑制しつつ、農地側では土壌修復事業を実施するという二段構えのアプローチが効果的です。 **近畿地方整備局の河川改修事業との関係** 円山川・市川など国管理河川での鉱害防止工事は、国土交通省近畿地方整備局の河川改修事業と施工区域が重複する場合があります。工事調整の手続きが発生するため、申請前に河川管理者との協議書を取得することが推奨されます。なお補助金の重複受給は認められませんが、工事の連携実施は可能です。
詳細説明
生野銀山と近畿地区の鉱山遺産
兵庫県朝来市に位置する生野銀山は、807年の開坑から1973年の閉山まで約1,200年の歴史を持つ日本最古の官営鉱山です。明治時代には日本初の機械式採掘が導入された近代鉱業の発祥地でもあります。2017年には「播但貫く、銀の馬車道 鉄の道」として日本遺産に認定され、観光資源としての価値が再評価されています。
閉山から半世紀を経た現在も、坑道からは銅・亜鉛・鉛を含む酸性坑廃水が継続的に発生しています。この坑廃水は市川・円山川水系を通じて播磨灘に流入するリスクがあり、下流域の農業用水・漁業資源の保全が長年の課題となっています。
補助金制度の概要
経済産業省所管の本補助金は、鉱業権者の不在・財政困難等により民間では対処困難な鉱害に対し、国が費用の大部分を補助する制度です。近畿地区の申請窓口は近畿経済産業局です。
- 補助率:補助対象経費の4分の3
- 上限額:1件あたり33億円
- 対象都府県:兵庫・和歌山・奈良・滋賀・京都・大阪・三重
生野銀山における工事の課題と解決策
- 坑道老朽化対応:1,200年分の坑道は総延長350kmに及び、老朽化した坑口・坑道壁からの雨水浸入が坑廃水量を増加させています。遮水工事・坑口封鎖が優先課題です。
- 処理施設の更新:既存の中和処理施設は1970〜80年代建設のものが多く、処理能力の増強と省エネ化が求められています。
- 観光坑道との共存:観光開放されている坑道エリアとの境界管理を徹底し、観光客の安全と工事の並行実施を両立させる設計が必要です。
- 汚泥の適正処分:中和処理で生じる重金属汚泥の最終処分場確保が近年の課題で、管理型最終処分場の整備費用も補助対象経費に含まれます。
日本遺産観光との相乗効果
鉱害防止工事の完了により水質が改善された市川は、アユ・サクラマスの清流漁場としての復活が期待されます。これは「銀の馬車道」観光ルートの自然体験コンテンツとしての魅力向上に直結し、朝来市・神河町・福崎町の観光振興に貢献します。環境修復と観光振興を連動させた「マイニングヘリテージ×清流観光」モデルとして、近畿地区から全国への発信が可能です。
申請のポイント
近畿経済産業局への申請では、三菱マテリアルとの費用分担協議書・円山川水系の水質改善予測データ・日本遺産管理計画との整合確認書の3点が審査で特に重視されます。朝来市・兵庫県との連名申請とすることで、行政としての責任体制が明確になり採択評価が向上します。
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