室谷さん、今日もよろしくお願いします。またすごく長い名前の制度が出てきました。「GX分野のディープテック・スタートアップに対する実用化研究開発・量産化実証支援事業第7回公募」……口が疲れますね(笑)。
ありがとうございます。これはNEDO、正式には国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構が実施する事業です。jGrants上では「P24011_GX分野のディープテック・スタートアップに対する実用化研究開発・量産化実証支援事業」というIDで掲載されています。
NEDOと言えば、研究開発系のイメージが強いんですが、今回はどんな会社向けなんですか?
ディープテック・スタートアップ向けです。NEDOの事業概要ページには「技術の確立や事業化・社会実装までに長期の研究開発と大規模な資金を要する革新的な技術」に取り組むスタートアップを支援する、とあります。その中でも今回は「GX分野」と銘打たれた第7回公募ですね。
そうですね。NEDOの説明では、カーボンニュートラル、資源循環、経済安全保障などの国や世界全体で対処すべき社会課題の解決に資する技術が想定されています。リスクは高いけれど社会課題の解決につながるインパクトのある技術を、国がサポートするという位置づけです。
なるほど。それなら「ディープテック」と言われる領域にぴったり合いますね。
ええ。全部を丸暗記するより、まずは「研究開発を長く続けないと社会実装まで届かない技術」を対象にした事業なんだ、と覚えておくと分かりやすいです。
募集期間は2026年9月3日から2026年9月8日までです。つまり、9月8日が締切日になります。
えっ、9月3日スタートで9月8日締切? 募集期間がすごく短い!
そうなんです。公募要領を読んで申請書類をそろえるには、けっこうタイトな日程です。先にサイトを確認して準備を始めてください。
GX分野ディープテック支援の特徴3つの支援フェーズ
STS(実用化研究開発(前期))、PCA(実用化研究開発(後期))、DMP(量産化実証)
ディープテック・スタートアップが対象
革新的な技術に取り組み、研究開発や実証を進めるスタートアップが想定される
ステージゲート審査がある
フェーズの実施後に審査を受け、認められれば次のフェーズへ進める仕組み
よし、それでは気になる金額を教えてください。上限はどのくらいなんですか?
ここが一番注意してほしいポイントです。jGrantsの公式ページには、**補助上限額は「-」、補助率は「記載なし」**と表示されています。僕らも勝手に「上限○○円」とはお伝えできないんですね。
マジですか? 補助金の記事なのに金額が書いていないんですか?(笑)
そういう回もあるんです。この事業の概要には「NEDOの第7回公募について、受託を希望する方はNEDO HPをご確認ください」という案内が載っています。つまり、詳しい条件や金額はNEDOの公募要領で確認してください、というのが公式のスタンスです。
それなら公式ページを全部見れば分かるんでしょうか?
jGrantsの概要欄には「公募要領」「交付要綱」「申請様式」という項目があります。ただ、この記事で確認できるページの表示上は、金額の詳細まで拾えませんでした。追加の情報は、NEDOの公募ページにアクセスして確認する必要があります。
こういう公募って、金額を出して集めるイメージがありますけど、なぜ出ていないんですかね?
あくまで公開情報を見る限りですが、この事業は「補助金」という形で単純に決まった額を渡す仕組みとは少し違う印象です。NEDOが「受託を希望する方」を広く募る形式になっています。なので、まずは技術テーマとフェーズを確認して、採択後の事業規模や交渉によって上限が決まるケースもあります。
なるほど。だから「先に公募要領を見てください」ということなんですね。
そうです。あと、この事業は3つのフェーズがあります。STS、PCA、DMPという区分ごとに支援内容が変わるので、金額を調べるときも「自分はどのフェーズに該当するのか」をセットで確認しないといけません。
過去の実績から、このくらいになるんじゃない? みたいな予想はできませんか?
それはできません。この制度について私が持っている公式情報には、過去の採択金額や補助率の一覧が含まれていないからです。仮に私の印象で「だいたいこのくらいじゃない?」と話すと、誤解のもとになりますからね。
確かに、補助金は金額を間違えると致命的ですからね。
ええ。読者のみなさんが申請を検討するときに一番困るのは、ネットの数字が正しいのかどうか分からないことです。だからこそ、「公募要領で確認してください」という、ちょっと地味な結論をあえて強調したいと思います。
申請資格の話に移りましょう。まず「ディープテック・スタートアップ」って、どんな会社を指すんですか?
NEDOのページには、技術の確立や事業化・社会実装までに長期の研究開発と大規模な資金を要し、リスクは高いものの、カーボンニュートラルや資源循環、経済安全保障といった経済社会課題の解決に資する革新的技術の研究開発に取り組むスタートアップ、とあります。
言葉が長いですね。でも要するに「研究開発型のスタートアップ」ですね。
はい。だけど、自己判断は禁物です。公募要領の定義に照らして「自分はディープテック・スタートアップに当てはまるか」を確認してください。
jGrantsの基本情報には「対象業種: 学術研究、専門・技術サービス業」とありました。これは幅が狭いイメージがありますが、どう捉えればいいですか?
そのとおり、公式に表示されている対象業種は「学術研究、専門・技術サービス業」です。さらに利用目的の欄には「研究開発・実証事業を行いたい」とあります。つまり、研究開発を中心にしている事業者が想定されていると考えられます。
そこは素直に「jGrantsに表示されている範囲では要確認」としか言えません。実際の研究開発には生産設備の導入を伴うこともありますが、制度名や業種区分だけで判断せず、公募要領を確認してください。
スタートアップなら、従業員数が少ない会社も多いですよね。上限とか下限はありますか?
jGrantsの基本情報では、従業員数の制約なしとなっています。これはありがたいポイントですね。
ほんとですか! では、少人数の会社でも応募を考えられる?
そのうえで、事業として研究開発に取り組んでいることが前提になります。あくまで公募要領で詳細を確認する必要がありますが、少人数だから即アウトにはならない可能性が高いですね。
対象地域は全国です。どこに本社があるかだけで門前払いにはならない公募ですね。
とはいえ、やっぱりNEDOとのやり取りや研究開発拠点のことはあるでしょうね。
実際の現場では出張や打ち合わせの頻度も関係しますが、それは制度的な「対象地域の制限」とは別の話です。まずは全国を対象に検討してよいと思います。
それでは、研究開発・実証支援という中身について詳しく伺いたいです。STS、PCA、DMPと3つあるのは分かったんですが、どう違うんですか?
NEDOの公式ページには次のように書かれています。前期、後期、量産化に分けて、支援するステージを整理しているんですね。
| フェーズ | 正式名称 | 支援する内容 |
|---|
| STS | Seed-stage Technology-based Startups | 要素技術の研究開発や試作品の開発等に加え、事業化に向けた技術開発の方向性を決めるための事業化可能性調査の実施等 |
| PCA | Product Commercialization Alliance | 試作品の開発や初期の生産技術開発等に加え、主要市場獲得に向けた事業化可能性調査の実施等 |
| DMP | Demonstration development for Mass Production | 量産技術に係る研究開発や、量産のための生産設備・検査設備等の設計・製作・購入・導入・運用等を通じ、商用化に至るために必要な実証等 |
おお、これは分かりやすい! STSは要素技術、PCAは試作や市場、DMPは量産化の実証ですね。
はい。特にDMPは、生産設備や検査設備の設計、製作、購入、導入、運用といった言葉が出てきます。単に研究開発だけではなく、実際に量産に近いところまで踏み込むのが特徴です。
STSとPCAの両方に「事業化可能性調査」という言葉がありました。研究開発だけじゃなく、ビジネス面の調査も支援に入るんですか?
公式ページの文言では、STSは「事業化に向けた技術開発の方向性を決めるための事業化可能性調査」、PCAは「主要市場獲得に向けた事業化可能性調査」がそれぞれ書かれています。つまり、技術開発とセットで事業化の方向性を検討する調査は支援対象として想定されています。
それは心強いですね。技術を磨くだけじゃなく、市場を見るフェーズも面倒見てくれる。
そうです。ただし、どこまでが経費として認められるかは、公募要領の費目リストで確認する必要があります。「調査っぽいから全部OK」とは考えないほうがいいですよ。
対象になる経費と対象外の経費の違いは、どこで判断すればいいんですか?
この事業の公式ページでは、経費の細かな区分までは確認できませんでした。なので、対象になる経費・ならない経費はNEDOの公募要領で必ず確認してください。
はい。申請書を書く前に、自分が行う研究開発や実証が、STS・PCA・DMPのどの定義に当てはまり、どの経費まで含まれるのかを精査してください。ここを曖昧にすると、あとで「この費用は対象外でした」となりかねません。
支援対象として確認したいポイント- STSは要素技術の研究開発・試作品開発・事業化可能性調査が想定されている
- PCAは試作品開発・初期生産技術開発・主要市場獲得に向けた調査が想定されている
- DMPは量産のための設備設計・製作・購入・導入・運用を伴う実証が想定されている
×デメリット
- 具体的な経費科目は公募要領で要確認
- 対象外経費も公募要領の費目一覧で確認する必要がある
応募はどこからやるんですか? 書類を郵送する形ですか?
jGrantsのページに「ログインして申請する」とあるので、電子申請のルートが用意されています。そして、jGrantsの基本情報には「当サイトの代理申請: 不可」と表示されています。
代理申請が不可……。つまり、代行業者に任せておけば終わり、ではないんですね。
そうなんです。自分の会社のIDでログインして申請する流れになります。そのため、GビズIDを用意しておくのが実務上の第一歩になります。
NEDOの公募ページとjGrantsのページ、どっちを先に見ればいいですか?
jGrantsの概要欄には、NEDOの公募ページの案内が掲載されています。ですから、まずはjGrantsの制度ページで公募期間を確認し、そのうえでNEDOの公募ページから公募要領を探すのがスムーズです。
公式のURLが要りますね。あとでまとめて見たいです。
この記事の基本情報まとめにURLを載せておきますので、そちらをご利用ください。
GX分野ディープテック支援 申請の流れ- 1
NEDOの公募要領を確認
支援内容・対象経費・申請様式をチェック
- 2
- 3
申請書類を準備
指定された申請様式に研究開発・実証計画を記載
- 4
募集期間内に提出
2026年9月3日〜9月8日の間にjGrantsから申請
やっぱり、公募要領→GビズID→書類作成→電子申請という流れなんですね。
そうです。第7回公募は2026年9月8日締切なので、公募要領を読むところから逆算して動き始めるのが鉄則です。
採択されたら終わりではなく、審査が続くって本当ですか?
NEDOのページには、ステージゲート審査の説明があります。各フェーズでの事業実施後、審査で認められた場合には次のフェーズへ進めるなど、事業を継続して実施することが可能になる、という仕組みです。
なるほど。つまり、最初の採択だけを目指すのではなく、次のフェーズにつながる計画にすることが重要なわけですね。
まさにそこがポイントです。STSからPCA、PCAからDMPという流れが想定されているので、自分たちの技術がいまどの段階にいて、次にどこへ進むのかを言語化できるかどうかが大きいでしょう。
この事業は、カーボンニュートラル、資源循環、経済安全保障など、国や世界全体で対処すべき課題に資する革新的な技術を支援する事業です。ですから、技術の新しさに加えて、その技術がどんな社会課題を解決し、どう実用化・量産化につながるのかというストーリーが求められると考えられます。
技術好きの会社だと、つい“すごさ”に寄りがちじゃないですか(笑)。
ありますね。でも、この事業の制度名には「実用化研究開発・量産化実証支援」とあります。要素技術がすごいだけで終わらず、製品化、実用化、量産化まで見据えた計画になっているかが問われるはずです。
最後に、審査の前に落ちてしまうパターンってありますか?
ストレートに言うと、公募要領の確認漏れです。対象業種、研究開発の内容、フェーズの該当、申請期限、必要書類。どれが欠けていても申請が成立しません。
確かに、どんなにいい技術でも、書類がズレていたら意味がないですね。
ええ。僕らの記事を読んで「面白い制度だ」と思ったら、すぐに公式ページへ行って、公募要領の文字を全部確認してください。
やはり今さらですが、締切日を絶対に間違えたくないです。改めてスケジュールを整理しましょう。
公式の募集期間は「2026年9月3日〜2026年9月8日」です。短いので、カレンダーにこの2日間を先に入れてください。
第7回公募スケジュール2026-09-03
公募開始
NEDOの第7回公募の受付が始まる
2026-09-08
公募締切
この日までにjGrantsから申請が必要
要確認
審査・採択
NEDO公募要領で詳細な日程を確認
9月8日が締切なら、それまでに書類を出すしかないですね。
そうですね。電子申請も締切日の何時まで、という設定があることが多いので、「9月8日まで」だけで安心せず、必ず募集要領で時間まで確認してください。
もちろんです。ここは記事の中でも特に大事な部分なので、申請前に確認してくださいね。
| 項目 | 内容 |
|---|
| 制度名(正式) | GX分野のディープテック・スタートアップに対する実用化研究開発・量産化実証支援事業第7回公募 |
| jGrants上の制度名 | P24011_GX分野のディープテック・スタートアップに対する実用化研究開発・量産化実証支援事業 |
| 実施機関 | 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) |
| 補助上限額 | -(jGrants掲載上は未記載) |
| 補助率 | 記載なし |
| 募集期間 | 2026年9月3日〜2026年9月8日 |
| 対象地域 | 全国 |
| 対象業種 | 学術研究、専門・技術サービス業 |
| 従業員数 | 制約なし |
| 利用目的 | 研究開発・実証事業を行いたい |
| 代理申請 | 不可 |
| 公式URL | https://www.jgrants-portal.go.jp/subsidy/a0WJ200000CDaMaMAL |
最終確認で、詳しい公募要領はNEDOのホームページにあるんですよね?
はい。jGrantsの公式ページにも「NEDO HPをご確認ください」とあります。公募要領や申請様式は、NEDOの公募ページから探すのが確実です。あわせて、問い合わせ先も必ず確認してください。
ラジオ感覚で聞いていると、つい締切直前までゆっくりしてしまいそうですが、今回は9月8日が勝負ですもんね。
そうなんです。この記事を読んだ今日のうちに、まず公式ページを開くことをおすすめします。
最後に、読者の方がよく聞きそうな質問をまとめておきますね。まず、公募要領はどこにあるんですか?
jGrantsの公式ページにNEDOの公募ページURLが掲載されています。記事の基本情報まとめにもURLを載せたので、そこからNEDOの公募要領を確認してください。
jGrantsのページには「ログインして申請する」とあり、当サイトの代理申請は不可です。ですから、GビズIDを準備して自分でログインする流れになります。
補助上限額が表で「-」になっていました。これはどう読めばいいですか?
jGrantsの基本情報上は「-」で、補助率も記載なしでした。ですから「この制度には上限がない」とも「補助率が100%」とも判断しないでください。詳細は公募要領で確認が必要です。
まだ製品になっていない、要素技術の段階でも大丈夫ですか?
STSフェーズは要素技術の研究開発や試作品の開発等が支援対象として挙げられています。とはいえ、事業化に向けた方向性を決める調査もセットになっています。つまり、早すぎる研究でも構わないというより、実用化を見据えた研究計画かどうかが問われそうです。
複数の研究テーマを持っている会社です。別テーマで応募してもいいんですか?
この公募の公式ページだけでは、その点の制限までは確認できませんでした。複数申請や同時申請のルールは、必ずNEDOの公募要領で確認してください。過去の制度と同様かどうかを想像するのは危険です。
制度の実施機関はNEDOです。まずはNEDOの公募ページに記載されている担当窓口や問い合わせ先を確認してください。SNSや口コミで聞くより、公式の問い合わせが確実です。