「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業(社会課題解決に向けた量子コンピュータ次世代機開発・実証の加速)」の公募
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
ポスト5G基盤強化の国家戦略
本事業は経済産業省のポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業の一部であり、次世代情報通信インフラの構築に向けた国家戦略に位置づけられています。量子コンピュータは5G/Beyond 5G時代の計算基盤として不可欠な技術です。
社会課題解決型の実証重視
単なる基礎研究ではなく、量子コンピュータを活用した具体的な社会課題解決(創薬、材料開発、最適化問題等)の実証を重視しています。技術開発と社会実装を同時に推進するアプローチが求められます。
NEDO委託事業としての手厚い支援
NEDOの委託事業であるため、研究開発費用は原則として全額支援されます。量子コンピュータの研究開発には高額な設備投資が必要ですが、委託事業により資金面の障壁が大幅に軽減されます。
約1ヶ月の公募期間
2026年3月25日から4月24日までの約1ヶ月間の公募期間が設定されています。量子技術分野は参入障壁が高いため、既に研究基盤を持つ機関を対象とした公募です。
ポイント
対象者・申請資格
研究機関・大学
- 量子情報科学、量子物理学等の研究実績を有すること
- 量子コンピュータのハードウェアまたはソフトウェアの研究開発能力を持つこと
- 国際的な研究ネットワークへのアクセスがあること
情報通信企業
- 量子コンピューティング技術の開発実績を有すること
- 量子コンピュータの実機またはシミュレータを運用できる体制があること
- 社会課題解決のためのアプリケーション開発能力を持つこと
半導体・精密機器メーカー
- 量子デバイスの製造技術を有すること
- 超伝導回路、イオントラップ等の関連技術の開発実績があること
コンソーシアム
- ハードウェア・ソフトウェア・アプリケーションの各層をカバーする体制
- 産学官の連携体制が推奨される
ポイント
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申請ガイド
ステップ1:NEDO公募要領の確認
NEDO公式サイトから公募要領、提案書様式、技術的要件等をダウンロードします。量子コンピュータの次世代機に関する具体的な技術目標や評価基準を把握してください。
ステップ2:研究開発計画の策定
量子コンピュータの性能向上(量子ビット数、エラー率、演算速度等)と社会課題解決のための実証計画を具体的に策定します。マイルストーンと定量的な目標設定が重要です。
ステップ3:実施体制とコンソーシアムの構築
必要に応じて産学官のコンソーシアムを形成します。ハードウェア開発、ソフトウェア・アルゴリズム開発、アプリケーション実証の各層をカバーする体制が理想的です。
ステップ4:jGrantsでの申請
GビズIDを用いてjGrantsから電子申請を行います。2026年4月24日の締切に向けて、十分な余裕を持って提出してください。
ステップ5:審査・採択
NEDO審査委員会による技術審査・ヒアリングを経て採択が決定されます。技術的実現可能性と社会的インパクトが重視されます。
ポイント
審査と成功のコツ
明確な技術目標の設定
社会課題解決の具体的シナリオ
国際連携と独自技術の両立
人材育成計画の組み込み
ポイント
対象経費
対象となる経費
人件費(3件)
- 研究者・エンジニアの人件費
- ポスドク・博士課程学生の人件費
- プロジェクトマネージャーの人件費
設備費(3件)
- 量子コンピュータ関連装置の購入・リース費
- 冷凍機・真空装置等の購入費
- 測定・制御機器の購入費
材料費・消耗品費(4件)
- 超伝導材料費
- 光学部品費
- 液体ヘリウム等の冷媒費
- クリーンルーム消耗品費
外注費(3件)
- 半導体プロセス加工の外注費
- 精密機器の製作委託費
- シミュレーション計算の委託費
旅費(2件)
- 国内出張旅費
- 国際会議・共同研究のための海外出張旅費
その他経費(3件)
- クラウド量子コンピューティングの利用費
- 知的財産関連費用
- 論文投稿費
対象外の経費
対象外の経費一覧(6件)
- 建物・土地の取得費
- 汎用的なPC・サーバーの購入費(量子計算専用でないもの)
- 事業に直接関係のない渡航費
- 飲食費・交際費
- 他の事業で計上済みの経費
- 間接経費上限超過分
よくある質問
Q量子コンピュータの研究実績がなくても応募できますか?
形式的には応募可能ですが、実質的には量子コンピュータまたは関連分野(量子物理学、超伝導技術、光量子技術等)の研究実績が必要です。審査では技術的能力と実施体制の確実性が重視されるため、新規参入の場合は既存の研究機関とのコンソーシアム参画をお勧めします。
Q支援規模(予算額)はどのくらいですか?
具体的な支援額はNEDOの公募要領に記載されますが、量子コンピュータの研究開発は設備投資が大きいため、プロジェクト単位で数億円から数十億円規模になることもあります。NEDOの委託事業であるため、経費は原則として全額支援されます。
Q企業単独でも応募できますか?
はい、企業単独での応募も可能です。ただし、量子コンピュータの研究開発は基礎科学と工学の両面が求められるため、大学・研究機関との産学連携体制が推奨されています。特にNEDO事業では社会実装を重視するため、ユーザー企業(量子コンピュータの利用者側)の参画も評価ポイントとなります。
Q海外企業やスタートアップは対象ですか?
日本国内に法人格を持つ企業であれば、スタートアップも応募可能です。海外企業は直接の応募対象ではありませんが、国内企業や研究機関が代表となるコンソーシアムの一員として参画できる場合があります。詳細はNEDOの公募要領を確認してください。
Q量子コンピュータの「次世代機」とは何を指しますか?
現在の量子コンピュータ(NISQ:ノイズあり中規模量子コンピュータ)の限界を超える次世代の量子コンピュータを指します。具体的には、量子エラー訂正を実装した誤り耐性量子コンピュータ(FTQC)や、大幅に量子ビット数を増大させた超大規模量子コンピュータ等が想定されます。
Q成果の知的財産権はどうなりますか?
NEDO委託事業では、原則として成果の知的財産権はNEDOに帰属します。ただし、日本版バイ・ドール制度(産業技術力強化法第17条)に基づき、一定の条件を満たせば受託者に知的財産権を帰属させることも可能です。具体的な条件は契約時にNEDOと協議します。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本事業はNEDO委託事業であり、同一テーマ・同一経費での他の補助金との重複受給はできません。ただし、量子コンピュータの研究開発は多面的なアプローチが必要なため、異なるフェーズや異なるテーマでの併用は可能です。例えば、文部科学省の「光・量子飛躍フラッグシッププログラム(Q-LEAP)」は基礎研究フェーズ、本事業は応用・実証フェーズという棲み分けが考えられます。また、JST(科学技術振興機構)のムーンショット型研究開発事業との連携も有効です。量子技術の社会実装段階では、経済産業省の他の実証事業や、各自治体のDX推進補助金との組み合わせも視野に入れましょう。
詳細説明
量子コンピュータ次世代機開発の背景
量子コンピュータは、量子力学の原理を利用して従来のコンピュータでは不可能な規模の計算を高速に実行できる次世代の計算機です。世界各国が量子技術の開発に巨額の投資を行っており、日本も2020年に策定した「量子技術イノベーション戦略」に基づき、研究開発の加速を図っています。
ポスト5G基盤強化との関連
5G/Beyond 5Gの情報通信インフラでは、膨大なデータ処理や複雑な最適化問題の解決が求められます。量子コンピュータはこれらの課題に対する革新的なソリューションとなり得るため、ポスト5G情報通信システム基盤強化の重要な技術要素として位置づけられています。
想定される研究開発内容
- ハードウェア開発:量子ビット数の増大、エラー率(ゲートエラー、読み出しエラー)の低減、コヒーレンス時間の延長
- 量子エラー訂正:論理量子ビットの実現に向けたエラー訂正符号の開発・実装
- ソフトウェア・アルゴリズム:量子優位性を発揮するアルゴリズムの開発、量子古典ハイブリッドアルゴリズムの最適化
- アプリケーション実証:創薬・材料設計、金融工学、物流最適化等の分野での実証実験
- 量子ネットワーク:量子コンピュータ間の接続技術、分散量子コンピューティング
社会課題解決への貢献
本事業は「社会課題解決に向けた」量子コンピュータの開発を掲げており、技術開発だけでなく、具体的な社会課題(気候変動シミュレーション、新薬開発の加速、サプライチェーン最適化等)の解決に向けた実証が重要な要素です。
応募にあたっての留意点
量子コンピュータの研究開発は高度に専門的な分野であり、関連する研究実績と設備が実質的な応募要件となります。公募期間は約1ヶ月ですが、提案書の質が採択を大きく左右するため、早期の準備開始をお勧めします。NEDOの公式サイトで最新の公募要領を確認してください。
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