えっ、東京都がフォークリフトの購入費を出してくれるって本当ですか?
本当です。燃料電池フォークリフト実装支援事業助成金。東京都が、水素で動く燃料電池フォークリフトの購入費の一部を助成する制度です。
フォークリフトって、倉庫で荷物を運んでいるあの小型の車ですよね。それが水素?
はい。燃料電池、つまり水素を使って発電し、モーターで走るフォークリフトです。制度の目的は、水素エネルギーが活用された水素社会の早期実現に向けて、燃料電池フォークリフトの普及促進を図ること。そのために購入費の一部を東京都が助成します。
なるほど! でも、なぜフォークリフトに注目したんでしょう?
目的に書かれているのは水素社会の早期実現に向けた普及促進までです。そこから先の細かい狙いは、実施要綱や公募要領で確認するのが確実ですね。
この助成金の3つの特徴対象地域は東京都
主たる定置場の住所が東京都内であることが要件
対象経費は本体と専用装備
車両本体価格と燃料電池仕様に必要な装備のみ。消費税やオプションは除く
国補助との併用が前提になりうる
国その他の団体からの補助金がある場合は、その交付を申請していることが要件
1つ目は、対象地域が東京都であること。2つ目は、助成対象経費が車両本体価格と燃料電池仕様に必要な装備に限られること。3つ目は、国その他の団体からの補助金がある場合は、その補助金の交付を申請していることがフォークリフト側の要件に入っていることです。
国のお金とセットで考えないといけない場合があるんですね。
そうです。国補助などがあるのに交付申請していない、という状態だと要件を満たさない可能性があります。ここは最初に確認したいポイントです。
正式名称は燃料電池フォークリフト実装支援事業助成金です。根拠は燃料電池フォークリフト実装支援事業実施要綱と、燃料電池フォークリフト実装支援事業助成金交付要綱の2つ。申請を考えるなら、この2つを最初に読むのがおすすめです。
なるほど! まず要綱を読むところからですね。次は金額が気になります!
いちばん知りたいのは金額です。いくらもらえるんですか?
助成額の上限は600万円です。ただし、単純に経費の何割という形ではなく、基準額という考え方を使った計算になります。
車両の定格荷重ごとに決められた金額で、これを助成対象経費から差し引いてから2分の1を掛ける、という設計です。順番に見ていきましょう。
定格荷重1.8tの場合が300万円、2.5tの場合が350万円です。本体助成金額は「助成対象経費から基準額を差し引いた額の2分の1」になります。
えっ、経費から300万円を引いてから半分にするんですか。けっこう独特な計算ですね。
そうなんです。しかも助成対象経費からは、消費税および地方消費税相当額と、オプション分の費用が除かれます。ここを忘れると計算がずれます。
なるほど、経費の範囲が先に決まっているんですね。表で見せてもらえますか?
| 項目 | 内容 |
|---|
| 助成対象経費 | 燃料電池フォークリフトの車両本体価格および燃料電池仕様に必要な装備(消費税・地方消費税相当額、オプション分の費用は除く) |
| 基準額 | 定格荷重1.8tは300万円、2.5tは350万円 |
| 本体助成金額 | (助成対象経費-基準額)×2分の1 |
| 助成金額の上限 | 600万円 |
| 上乗せ助成 | 東京都内の自らの営業所などに定置式水素ステーションの整備または誘致を図り、商用の目的で運用される場合。本体購入費用から本体助成金額および国補助などを差し引いた額で、上限350万円 |
| 国補助などを併用する場合 | 国補助などの金額が(助成対象経費-基準額)の2分の1を下回るときは、助成対象経費-基準額-国補助などの額、または本体助成金額のいずれか低い方 |
| 端数処理 | 助成金の額に千円未満の端数が生じたときは切り捨て |
上限600万円に加えて、上乗せが350万円。これは大きい!
ただし上乗せには条件があります。東京都内の自らの営業所などに定置式水素ステーションの整備または誘致を図り、その水素ステーションが商用の目的で運用される場合です。誰でも自動的につくわけではありません。
イメージしづらいので、仮の数字で計算例を見せてください。
ここからは計算式の理解のための仮の試算です。実額は見積もりと公募要領で必ず確認してくださいね。まず定格荷重1.8tで助成対象経費が600万円なら、(600万円-300万円)×2分の1で150万円です。
次に2.5tで助成対象経費が800万円なら、(800万円-350万円)×2分の1で225万円。もし助成対象経費が2,000万円まで大きくなると計算上は850万円になりますが、上限が600万円なので600万円が助成額になります。
上限にぶつかることもあるんですね。あくまで仮の話、了解です!
国のお金と一緒にもらう場合、金額はどう変わるんですか?
国補助などの金額が、助成対象経費から基準額を引いた額の2分の1を下回る場合は、助成対象経費から基準額と国補助などを差し引いた金額、または本体助成金額のいずれか低い方になります。
うーん、ややこしい(笑)。つまり損をしないように調整されるイメージですか?
そう捉えると分かりやすいです。国補助などがある場合は必ず交付申請をしておくこと。これが要件にもなっていますから、申請の順番も含めて公募要領で確認してください。
金額の全体像が見えてきました! 次は誰が申請できるのかを知りたいです。
この助成金、申請できるのはどんな人たちなんですか?
助成対象者として、民間企業(リース・レンタル事業者を含む)、東京都内で地方公営企業法第2条に定める事業を行う普通地方公共団体、独立行政法人、一般社団法人・一般財団法人・公益社団法人・公益財団法人、法律により直接設立された法人、その他知事が認める者が挙げられています。
思ったより幅広い! リース事業者も入っているのが意外です。
そうですね。リースやレンタルで導入するケースも想定されているということです。
個人事業主はどうなんですか? そこが気になります。
個人事業主が対象かどうかについて、今回確認できた記載の中では明示されていません。ですので「対象になる」とも「ならない」とも断言できません。公募要領で要確認、というのが正確なところです。
なるほど、曖昧なまま書かないでくれるのは助かります。
はい。法人だけでなく事業者区分の扱いは制度ごとに違うので、必ず一次情報で確かめましょう。
対象地域は東京都ですよね。住所が東京なら誰でもいいんですか?
そこは2段階で見る必要があります。助成対象者としての区分に当てはまることに加えて、フォークリフト側の要件として「主たる定置場の位置の住所が東京都内にあること」が求められます。
定置場、つまりそのフォークリフトが主に置かれる場所ですね。
はい。本社が東京でも、実際に置く場所が東京でなければ要件を満たしません。逆に、置く場所が東京なら検討の余地が出てきます。
あります。税金の滞納があるもの、刑事上の処分を受けたことがあるもの、公的資金の交付先として社会通念上適切でないと認められるもの、そして暴力団、暴力団員等及び法人その他の団体の代表者、役員、使用人その他の従業者もしくは構成員に暴力団員等に該当する者があるもの。これらいずれにも該当しないことが条件です。
なるほど。ここは申請の前提として当たり前にクリアしておくべきところですね。
そういうことです。税の滞納はうっかり気づかないこともあるので、申請前に確認しておきましょう。
はい、助成対象フォークリフトの要件として次の全てを満たす必要があります。購入時期、定格荷重、中古車でないこと、定置場が東京都内であること、国補助等がある場合の交付申請、そしてTOKYO H2プロジェクトの参画団体が導入するフォークリフトであることです。
TOKYO H2プロジェクト? これが一番なじみがないです。
そこが独特のポイントですね。順番に分解していきましょう。
令和5年4月1日から令和13年3月31日までの間に購入されたものであることが条件です。中古車は除かれます。
はい。そして定格荷重が1.8tまたは2.5tであること。この2つのサイズに限定されています。
なるほど! サイズが決まっているから基準額も2種類なんですね。
参画団体が導入するフォークリフトでないとダメ、というのはどういう意味ですか?
要件として「TOKYO H2プロジェクト」の参画団体が導入するフォークリフトであることが挙げられています。つまり、導入する主体がこのプロジェクトに参画している団体である必要がある、という整理です。
えっ、そこはハードルになりそうですね。どうやって確認するんですか?
参画の状況や手続きの詳細は、クール・ネット東京の事業ページや公募要領、問い合わせ先で確認するのが確実です。ここは自己判断せずに確認したほうがいい部分です。
導入するフォークリフトは対象になる?TOKYO H2プロジェクトの参画団体が導入するか?
はい購入時期・荷重・中古除外を確認
定置場が東京都内か確認
国補助等があれば交付申請を確認
いいえ要件を満たさない可能性が高い
参画の可否を問い合わせ先で確認
分岐が分かりやすい! ここを最初に確認しないと、後の手間が無駄になりかねないですね。
そうなんです。車両を探す前に、この分岐を確認するのが順番としておすすめです。国補助等がある場合の交付申請も忘れずに。
燃料電池フォークリフトの車両本体価格と、燃料電池仕様に必要な装備です。ここが助成対象経費になります。
車両そのものと、水素仕様にするための装備、ということですね。
はい。逆に、消費税および地方消費税相当額と、オプション分の費用は対象経費から除かれます。これは助成額の計算に直結します。
対象経費の整理- 燃料電池フォークリフトの車両本体価格
- 燃料電池仕様に必要な装備
確認できている記載では、オプション分の費用は助成対象経費から除かれます。どの費用がどこに該当するかは見積書の区分け次第なので、見積もりを取る段階で相談しておくといいですね。
なるほど! 経費の切り分けが勝負になりそうですね。
そう思います。基準額を引いてから2分の1なので、対象経費がいくらになるかで金額が変わります。ここは丁寧に積み上げましょう。
計算したら端数が出た、というときはどうなるんですか?
助成金の額に千円未満の端数が生じたときは、これを切り捨てる、とされています。細かい数字が出ても、千円未満は落ちるというルールです。
そこは覚えておきます。計算が合わないなと思ったら切り捨てを疑う、と。
まさにそのとおりです。仮の試算と実額がずれたときの原因のひとつになります。
公式の案内では、詳細ページの「助成金申請書類の手引き」などを確認してください、とされています。ですので手引きに沿って進めるのが基本になります。
はい。そのうえで、要件の確認、見積もり、国補助がある場合の申請準備という順番で組み立てていくと動きやすいです。
申請までの進め方- 1
実施要綱・交付要綱を読む
制度の目的と全体像を把握する
- 2
助成対象者の区分を確認
該当する区分と除外条件をチェック
- 3
フォークリフトの要件を確認
荷重1.8tまたは2.5t、中古車でないこと、購入時期を確認
- 4
TOKYO H2プロジェクトの参画状況を確認
参画団体が導入するものか問い合わせ先で確認
- 5
国補助等の交付申請を確認
国補助などがある場合は交付を申請していること
- 6
見積もりと経費の区分けを準備
本体、専用装備、消費税、オプションを分ける
- 7
手引きに沿って申請書類を作成
詳細ページの助成金申請書類の手引きを確認
- 8
電子申請の環境を準備
jGrantsポータルでの申請案内。必要なIDは手引きで要確認
- 9
不明点は問い合わせ先へ
クール・ネット東京モビリティチームに確認
手順が並ぶと動きやすいです。電子申請の部分は何が必要なんですか?
公式URLはjGrantsポータルなので、電子申請の案内が想定されています。必要なIDや提出方法の詳細は、手引きと申請先の案内で確認してください。ここは推測で進めないほうが安全です。
募集スケジュールの情報2026年9月15日
募集開始(基本情報)
基本情報ではこの日から募集期間が始まる
2026年3月1日17時00分
Tokyo支援ナビの受付期間
基本情報と食い違うため、どちらが正しいか公募要領で要確認
2027年3月31日
募集期間の終了(基本情報)
基本情報ではこの日まで。更新状況は公式ページで確認
あれ、日付の並びが気になります。2026年3月1日が2026年9月15日より前になっているような。
よく気づきました。基本情報では募集期間が2026年9月15日から2027年3月31日までとされていますが、公式ページ調査で取得したTokyo支援ナビの表示では受付期間が2026年3月1日17時00分までとなっていました。情報が食い違っています。
どちらかを勝手に選ぶのではなく、公募要領と公式ページの最新表示で確認してください。締切を過ぎてから気づくのが一番もったいないので、早めに問い合わせてしまうのがおすすめです。
電話番号までメモしました。受付時間が昼休みを挟むのがポイントですね。
そうですね。平日の9時00分から17時00分までで、12時00分から13時00分は除かれます。急ぎの確認は時間帯を意識しましょう。
ありがとうございます! 次は審査のポイントを知りたいです。
今回確認できた情報の中に審査基準の細目は示されていません。ですので、公募要領に載っている要件を漏れなく満たすことが出発点になります。
はい。要件が複数あるタイプの制度なので、1つでも抜けると対象外になりかねません。チェックリスト化してつぶしていきましょう。
あとは車両そのものの条件です。定格荷重が1.8tまたは2.5t、中古車でないこと、購入時期が令和5年4月1日から令和13年3月31日までの間であること。ここを外すと他の努力が響きません。
車両を発注する前に確認しないと、後の祭りになりかねないですね。
まさにそのとおりです。発注前に要件を固める。これが一番の近道です。
経費の区分けです。消費税および地方消費税相当額、オプション分の費用は助成対象経費から除かれるので、見積書の段階で分けておかないと後から計算が合わなくなります。
あとは国補助などの扱いです。併用する場合の計算式が別に定められているので、金額がどうなるかは早めに整理しておきたいところです。制度の情報が食い違っている点も含めて、問い合わせ先で確認しながら進めるのが安全です。
分かりました! 最後に全体をまとめてもらえますか?
では基本情報を表でまとめます。募集期間については情報が食い違っているので、その点も含めて載せておきます。
| 項目 | 内容 |
|---|
| 制度名 | 燃料電池フォークリフト実装支援事業助成金 |
| 実施機関・事業名 | 燃料電池フォークリフト実装支援事業助成金 |
| 募集期間 | 2026年9月15日〜2027年3月31日(基本情報)。公式ページ調査では2026年3月1日17時00分までと表示されており食い違いあり。公募要領で要確認 |
| 対象地域 | 東京都 |
| 対象業種 | 漁業、建設業、製造業、電気・ガス・熱供給・水道業、情報通信業、複合サービス事業、サービス業、公務、農業・林業、鉱業・採石業・砂利採取業、運輸業・郵便業、卸売業・小売業、金融業・保険業、不動産業・物品賃貸業、学術研究・専門・技術サービス業、宿泊業・飲食サービス業、生活関連サービス業・娯楽業、教育・学習支援業、医療・福祉 ほか |
| 使途 | 設備整備・IT導入 |
| 助成率 | 基本情報には記載なし。公式ページ調査では(助成対象経費-基準額)×2分の1 |
| 基準額 | 1.8tは300万円、2.5tは350万円 |
| 助成上限 | 600万円(上乗せは上限350万円) |
| 根拠法令 | 燃料電池フォークリフト実装支援事業実施要綱、燃料電池フォークリフト実装支援事業助成金交付要綱 |
| 公式URL | https://www.jgrants-portal.go.jp/subsidy/a0WfQ000003CWvFUAW |
そうですね。ただ、業種だけでなく助成対象者の区分や車両の要件も満たす必要があります。表は入口として使ってください。
これだけ押さえれば、あとは手引きを読んで動けそうです。
そうですね。金額の計算式、車両の要件、そして期限の確認。この3つを最初に固めると迷いません。
はい。まず「個人事業主でも申請できるのか」ですが、確認できた記載では明示がないため公募要領で要確認です。次に「補助率は何割か」ですが、基本情報には記載がなく、公式ページ調査の計算式では(助成対象経費-基準額)×2分の1という形になります。
そのとおりです。そして「上限を超えたらどうなるか」は上限600万円が適用され、「端数はどうなるか」は千円未満が切り捨てになります。締切については情報が食い違っているため、公募要領と公式ページの最新表示の確認が必須です。
分かりました。まずは問い合わせ先に電話して、締切と参画団体の扱いを確認してみます!
それが一番早いと思います。要件を固めてから見積もりを取れば、手戻りがぐっと減りますよ。