室谷さん、今日は「令和8年度第2回中小企業デジタル導入促進補助事業」について教えてもらえるんですよね。名前が長すぎて、口に出すだけで疲れるんですけど!
はは、そうですね。略さず言うとそれだけ長い制度です。実施しているのは公益財団法人東京都中小企業振興公社で、東京都内の中小企業者がデジタルツールを新しく導入するときの経費を一部助成してくれる仕組みです。
はい、対象地域は東京都です。対象になるのは都内中小企業者等、つまり会社・個人事業主・中小企業団体とされています。jGrantsにもそう書かれています。
なるほど。で、この「第2回」ってところが気になるんですけど、1回目があるってことですよね?
そういう書きぶりですね。ただ、今回の公募は令和8年度の第2回として出ていますので、応募するときは必ず今回の募集要項を見てください。前の回の条件がそのまま使えるとは限りません。
この制度の特徴対象は都内の中小企業者等
会社・個人事業主・中小企業団体が対象
デジタルツールの新たな導入を後押し
事業活動のデジタル化の促進が目的
上限150万円・2分の1以内
条件を満たすと3分の2以内
助成対象期間は2年間
単発ではなく2年を見据えた設計
図にすると一気に分かりやすくなりますね! 対象が広くて、期間が2年、金額は最大150万円、と。
そうですね。ただ、この4つは入口の情報です。ここから先、対象経費や要件の細かいところを詰めていきましょう。
jGrantsに載っている目的を読むと、「都内の中小企業者等に対し、デジタルツールの新たな導入にかかる経費の一部を助成することにより、事業活動のデジタル化の促進を図り、継続的な成長・発展を支援する」と書かれています。
そう読めますね。すでに使っている道具を入れ替えるだけなのか、新しく使い始めるのかで扱いが変わる可能性があります。この線引きは公募要領で要確認です。
ギリギリの判断は自分で決めずに、要領を読むか事務局に聞くのが安全ですね。
そのとおりです。自己判断で「たぶん対象だろう」と進めて、あとで対象外と言われるのが一番痛いですから。
さっき「2年間」とおっしゃいましたけど、それはどういう意味ですか?
助成対象期間が2年間とされています。つまり、単発で何かを買って終わりというより、2年を見据えてデジタル化を進める発想の制度なんです。
2年もあると、けっこう大きな計画も立てられますね。
できますね。ただ、期間が長いぶん、最初に何を導入して、次に何につなげるかという設計が問われます。場当たり的に買うより、2年間の道筋を書いたほうが伝わりやすいと思います。
なるほど! じゃあ今日は、その辺も含めて順番に聞いていきます。
ここが一番気になるところなんですけど、個人事業主でも申請できるんですか?
はい、助成対象者は都内中小企業者等で、内訳として「会社・個人事業主・中小企業団体」と明記されています。なので個人事業主も対象に入っています。
ただ、屋号だけではなく、事業としてやっていることが分かる形が必要になるはずです。開業届の有無など細かいところは公募要領で要確認してください。
いえ、これがかなり広いんですよ。漁業、建設業、製造業、電気・ガス・熱供給・水道業、情報通信業、複合サービス事業、サービス業、農業・林業、鉱業・採石業・砂利採取業、運輸業・郵便業、卸売業・小売業、金融業・保険業、不動産業・物品賃貸業、学術研究・専門・技術サービス業、宿泊業・飲食サービス業、生活関連サービス業・娯楽業、教育・学習支援業、医療・福祉まで入っています。
そう見えますね。ただ、これはあくまで「対象業種として挙げられている」という情報です。実際に自分の業種が該当するかは、公募要領の分類と照らし合わせて確認してください。
法人と個人事業主の違い- 助成対象者に含まれる
- 開業届など事業実態の確認が必要とみられる
- 小規模企業者に該当しやすい可能性
- 会社として助成対象者に含まれる
- 登記や決算の情報が必要とみられる
- 小規模企業者の判定は公募要領で要確認
有利・不利というより、小規模企業者に当てはまると補助率が上がる可能性がある、という違いです。ここは業種や資本金、従業員数で定義が変わるので公募要領で要確認です。
なるほど! 自分の区分をちゃんと確認しないといけないんですね。
はい。補助上限は150万円、補助率は助成対象経費の2分の1以内です。ここが基本形です。
じゃあ、300万円のデジタルツールを入れたら、いくら補助されるんですか?
2分の1で計算すると150万円。つまり上限にちょうど当たる、という考え方になります。ただし対象経費に何が入るかで変わりますので、あくまで考え方として捉えてください。
わっかりました。じゃあ320万円だったら、2分の1は160万円だけど、上限で150万円ってことですね。
そういう整理で合っています。上限があるので、いくらでも出るわけではないという点は押さえておきましょう。
さっき「3分の2」って言いましたよね。あれは何なんですか?
補助率は原則2分の1以内ですが、小規模企業者による申請、または環境負荷軽減に資するツールを導入する事業者の申請の場合は3分の2以内になります。
えっ、同じ150万円の上限で、率だけ上がるんですか?
そういう書き方になっています。2分の1で150万円に届かせるには300万円の経費が必要ですが、3分の2なら少ない経費で上限に届きます。小規模の事業者さんにはありがたい設計ですね。
なるほど! 自分が「小規模企業者」に当てはまるかどうかが分かれ目ですね。
そこは業種や資本金、従業員数によって定義が変わるので、公募要領で要確認です。環境負荷軽減に資するツールの範囲も、同じく要領で確認してください。
数字がこんがらがってきたので、表にしてもらえますか。
もちろんです。ポイントだけまとめると、こうなります。
| 項目 | 内容 |
|---|
| 補助上限額 | 150万円 |
| 補助率 | 助成対象経費の2分の1以内 |
| 補助率(条件付き) | 小規模企業者による申請、または環境負荷軽減に資するツールを導入する事業者の申請は3分の2以内 |
| 助成対象期間 | 2年間 |
| 対象地域 | 東京都 |
表にすると一気に見やすくなりますね! ここだけスクショして保存したい。
ぜひ。ただ、助成対象経費がどこまで入るかは公募要領で要確認です。率と上限が分かっても、対象経費が分からないと金額は確定しませんから。
確かに。掛け算の片方が決まらないと意味ないですね。
利用目的としては設備整備・IT導入、つまりデジタルツールの新たな導入にかかる経費です。制度の目的にも「デジタルツールの新たな導入にかかる経費の一部を助成」と書かれています。
デジタルツールって、アプリとかシステムとか、そういう感じですよね。
そういう理解でいいと思います。ただ、具体的にどの製品やサービスが対象になるかは、募集要項や対象経費の一覧で確認する必要があります。ここは推測で動かないほうがいいです。
わかりました。じゃあ、うちの業務を楽にする道具なら何でも、というわけではないんですね。
対象経費まわりの期待と注意- デジタルツールの新たな導入にかかる経費(制度の目的に明記)
- 設備整備・IT導入が利用目的として挙げられている
- 助成対象期間が2年間あり計画を立てやすい
×デメリット
- 具体的な対象経費は公募要領で要確認
- すでに導入済みのものの置き換えが対象かは要確認
- 上限150万円を超える分は自己負担
- 後払いの場合の資金繰りに注意
なるほど。期待できるところと、確認しないといけないところがはっきり分かれますね。
そうですね。特に「新たな導入」という言葉が入っているので、すでに同じような道具を使っている場合の扱いは慎重に見てください。
判断が分かれる可能性があります。そこは迷わず事務局に聞きましょう。
結局、自分の経費が対象かどうか分からなかったら、どうすればいいんですか?
問い合わせ先が用意されています。中小企業デジタル導入促進補助事業事務局、電話番号は03-4446-9058、受付は平日9時から16時30分までです。
平日の9時から16時30分か。昼休みに電話すればよさそうですね。
そうですね。ただ、問い合わせが混み合う時期もあるので、早めに聞いておくのがおすすめです。
なるほど! 分からないまま出すより、1本電話したほうが早いですね。
そのほうが安全です。特に「新たな導入」に当たるかどうかは、自分の言葉で説明して確認したほうが確実ですよ。
募集期間は2026年9月28日から2027年1月29日まで、和暦だと令和8年9月28日から令和9年1月29日です。
そうですね。ただし締切間際はアクセスが集中することがありますし、書類の準備にも時間がかかります。早めに動いたほうがいいですよ。
申請の流れ- 1
公募要領・募集要項を確認
公社のページで対象経費と要件をチェック
- 2
不明点を事務局に確認
平日9時から16時30分・03-4446-9058
- 3
GビズIDの要否を確認
jGrantsでの電子申請には必要とされている。取得方法は公社ページ・申請マニュアルで要確認
- 4
jGrantsから電子申請
申請マニュアルに沿って入力
- 5
- 6
流れが見えると安心しますね。やっぱり最初は要領を読むところからなんですね。
そうですね。そして2番目が「聞く」。ここを飛ばす人が多いんですよ。
たしかに、読み込んで分かったつもりになって、そのまま出しちゃいそうです(笑)。
jGrantsから申請するって書いてありますけど、何か準備が要りますか?
このページは、公益財団法人東京都中小企業振興公社が行う「中小企業デジタル導入促進補助事業」の申請用の画面だと案内されています。そして「事業に関する詳細は、必ず公社のURLから募集要項等を確認の上、申請マニュアルに沿って申請してください」と書かれています。
つまり、jGrantsのページだけ見て出しちゃダメってことですね。
そうですね。jGrantsでの電子申請にはGビズIDが必要とされていますが、要否や取得方法は公社のページと申請マニュアルで要確認です。あわせて、この制度は代理申請が可能という記載もあります。
代理申請ができるのは助かりますね。慣れてないと心細いので。
そうですね。ただ、代理に出す場合でも、事業の中身を説明するのは申請者自身です。準備は早めに始めてください。
スケジュールの目安令和8年9月28日
募集開始
公募がスタート
令和8年内
書類準備・不明点の問い合わせ
事務局は平日9時から16時30分
令和9年1月29日
募集締切
最終日は余裕を持って
交付決定後
事業実施
助成対象期間は2年間
締切が令和9年の1月29日で、そこから事業実施が2年間、と。
そういう流れですね。交付決定のタイミングなど細かい日程は公募要領で要確認です。
公開されている情報から言えるのは、あくまで目的に沿っているかどうかです。「事業活動のデジタル化の促進」と「継続的な成長・発展」を狙っている制度なので、デジタルツールを入れることがゴールではなく、その先に何があるのかが問われると思います。
そうですね。何を課題にして、どの道具を入れて、どう変わるのか。そこが一本の線でつながっていると伝わりやすいです。
よくあるのは、対象経費を自己判断してしまうケースです。デジタルツールと聞くと広く捉えたくなりますが、制度ごとに対象の線引きは違います。
あと、締切の直前になって書類が足りないと気づくパターンもありそうですね。
まさにそれです。あとは「新たな導入」に当たるのかどうか。すでに使っているものを更新するだけだと、判断が分かれる可能性があります。迷ったら事務局に確認しましょう。
この記事で確認できているのは、助成対象期間が2年間ということまでです。支払いのタイミングや精算の方法は、公募要領や交付要綱で要確認です。
じゃあ、基本的には立て替えて後でもらう形になりそうですね。
そう考えるほうが安全です。資金繰りに余裕を持って計画を立ててください。
すみません、この制度と他制度の併用可否については、今回の情報には記載がありません。ですので必ず公募要領で要確認としてください。
憶測で書くのが一番危ないので。分からないものは分からないとお伝えします。
代理申請ができるというのはjGrantsに書いてありましたよね。
はい、代理申請が可能という記載があります。ただ、必要な手続きは申請マニュアルで確認してください。
最後に、申し込み前に確認すべき基本情報をまとめてもらえますか?
はい、こちらです。ここを見れば全体像がつかめます。
ぜひ。ただ、最終的な判断は必ず公社のページと公募要領でお願いします。
まず公社のページで募集要項を開いてください。そのうえで、自分の経費が対象か迷ったら、平日9時から16時30分の間に事務局(03-4446-9058)へ電話する。この2つだけで、だいぶ事故が減ります。
なるほど! 読み込むだけじゃなくて、聞くのもセットなんですね。
そうですね。締切は令和9年1月29日です。早めに動けば、それだけ準備の質も上がりますよ。