まず名前から教えてください。「グリーンスローモビリティ」って、電気の小型バスみたいなものですか?
室谷: 近いイメージです。環境省の説明では「時速20km未満で公道を走ることができる電動車を活用した小さな移動サービス」と定義されています。車両そのものだけでなく、その車を使った移動サービスまで含めた呼び方なんですね。
佐藤: 時速20km未満って、だいぶゆっくりですね!
室谷: そこが持ち味で、街なかの細かい移動に向いたスピードです。今回の補助金は、その車両の導入にお金を出す仕組みになります。走らせる地域の側から見ると「地域の足をどう確保するか」という話とセットなんです。
佐藤: なるほど、地域の足を電動車でつくる話なんですね。で、対象地域はどこまで入るんですか?
室谷: 対象地域は全国です。だから都市部でも地方でも、要件を満たせば検討できます。ただ、どこをどう走らせるのかという計画の具体性は別で問われるので、そこは後半で触れますね。
タイトルに「三次公募」とあります。ということは、一回目と二回目もあったんですよね?
室谷: あります。環境省の報道発表では、令和8年9月7日から10月16日12時までを二次公募の期間として案内していました。今回の三次公募は、その後に組まれた募集です。
佐藤: じゃあ、二次で間に合わなかった人にもチャンスがあるってことですか!
室谷: 期間が分かれているので、今回出す人は三次公募の期間、令和8年10月27日から12月23日までに間に合わせる必要があります。ここは動かせないので、まずカレンダーに書き込んでください。
佐藤: 締切が違う別ルートなんですね。前期・後期みたいな感じか。
室谷: そう捉えると分かりやすいです。ただし募集回ごとに状況は変わるので、前回の話をそのまま当てにしないで、今回の公募要領を読むのが鉄則です。
で、この補助金は結局なにを買うためのお金なんですか?
室谷: 主役は車両の購入です。正確には、一般社団法人地域循環共生社会連携協会が登録・公開しているグリーンスローモビリティの車両を導入する事業が対象になります。
佐藤: 登録されている車両じゃないとダメ、という縛りがあるんですね。
室谷: はい、ここは外せない要件です。要件を満たしたものとして公開されている車両リストから選ぶ形になります。逆に言えば、リストを見れば候補が絞れるということでもあります。
佐藤: そのリストはどこで見られるんですか?
室谷: 協会のページで公開されています。まずリストを見て候補を絞る。そのあと金額の話にいきましょう!
この補助金の3つの特徴時速20km未満の電動車が対象
小さな移動サービス用の車両導入を支援
登録・公開された車両に限定
協会が要件を満たすものとして公開している車両から選ぶ
単年度・完了期限つき
交付決定の日から令和9年2月28日までに完了する必要がある
ここが一番気になるところです。いくら出るんですか?
室谷: 車体本体の購入に係る補助金交付額で、1台あたり200万円が上限です。
佐藤: 1台200万円! それは大きいですね。
室谷: ただし上限はあくまで天井です。実際の交付額は補助率との組み合わせで決まるので、200万円がそのまま出るとは限りません。ここを混同すると計画が狂います。
佐藤: なるほど、天井と率の両方を見るわけですね。
室谷: そうです。その「率」の話が次のテーマです。
補助率が1/2以下というのは、半分まで出るという意味ですか?
室谷: 半分を超えない、という天井の決め方です。1/2以下なので対象経費の半分が上限になり、さらに1台200万円の天井と両方を見ます。
佐藤: 両方を見るって、どう計算するんですか?
室谷: 小さいほうが採用されるイメージです。半分の額が200万円を超える場合は200万円で頭打ち、半分の額が200万円より小さい場合はその額まで、という考え方になります。
佐藤: つまり車体が高ければ高いほど半分もらえる、わけではないと。
室谷: そうです。上限200万円が先に効いてきます。実際の対象経費の範囲と計算方法は、必ず公募要領の定義どおりに確認してください。
| 項目 | 内容 |
|---|
| 補助率 | 1/2以下 |
| 補助上限額 | 車体本体の購入に係る補助金交付額で1台あたり200万円 |
| 対象地域 | 全国 |
| 補助事業期間 | 単年度(交付決定の日から令和9年2月28日までに完了) |
| 募集期間 | 令和8年10月27日〜12月23日 |
2台、3台と入れたいときはどう考えればいいですか?
室谷: 上限が「1台あたり200万円」と書かれているので、台数が増えれば枠も増えるように読めます。ただ、総額の扱いや台数の考え方は公募要領で確認が必要です。
佐藤: はい、そこは要確認で。まとめて出すのか分けるのかでも変わりそうですし。
室谷: そうですね。運行計画とセットで台数を決めるのが現実的です。台数だけ先に決めると、あとで計画が苦しくなります。
佐藤: 走らせる絵を先に描く、と。
室谷: まさに。台数は結果として決まるものです。次は、誰が申請できるかを見ていきましょう!
うちのような民間企業でも申請できますか?
室谷: はい、応募資格の(ア)に民間企業が入っています。しかも「導入する設備等をファイナンスリースにより提供する契約を行う民間企業を含む」とされているので、リースで提供する立場の企業も対象です。
佐藤: へえ! リース会社も出せるんですね。
室谷: そういう書きぶりです。実際にどの立場で申請するかは、契約形態とあわせて公募要領で確認してください。
佐藤: 分かりました。リースは自社で買わない選択肢にも見えますね。
室谷: 見えますね。ただし補助金の受け取り方や契約の組み方は要領で確認が必要です。ここは想像で進めないほうが安全です。
応募資格のざっくり判定民間企業・地方公共団体・法人・NPOなどに当てはまる?
自治体やNPOはどうですか?
室谷: (イ)地方公共団体、(ウ)一般社団法人・一般財団法人、(エ)特定非営利活動法人が挙がっています。地域の移動を担う主体がしっかり入っている形です。
佐藤: なるほど。(オ)と(カ)は何ですか?
室谷: (オ)は道路運送法施行規則第48条第2号から第8号に掲げる者、(カ)はその他環境大臣の承認を経て協会が認める者です。条文の号で示されているのが(オ)の特徴ですね。
佐藤: (オ)って、具体的には誰なんでしょう?
室谷: 自分の立場が当てはまるかは、公募要領と条文で確認するのが確実です。迷ったら協会に問い合わせるのが一番早いです。
業種の縛りはありますか?
室谷: 公表されている条件では、製造業、複合サービス事業、サービス業(他に分類されないもの)、公務(他に分類されるものを除く)、運輸業、郵便業、不動産業、物品賃貸業、医療、福祉が対象業種として挙がっています。
佐藤: けっこういろいろ入ってるんですね。従業員数の上限とかは?
室谷: 従業員数の制約は「なし」とされています。小さい会社でも門前払いにはなりません。
佐藤: それはありがたい! でも業種の当てはめは微妙になりそうですね。
室谷: そこは登記上の分類とズレることがあるので、公募要領で確認しておきましょう。次は、どんな経費が対象になるかを見ていきます!
補助の対象は、やっぱり車の代金だけですか?
室谷: 上限額の書き方が「車体本体の購入に係る補助金交付額」なので、まず車体本体の購入が対象の中心です。
佐藤: じゃあ附帯設備はどうなるんですか?
室谷: 附帯設備等については公募要領を参照、とされています。公表ページだけでは分からないので、要領を見るしかありません。
佐藤: そこが分かれ目なんですね。
室谷: はい。車体はOK、附帯設備は要領次第。この前提で見積もりを整理するのがおすすめです。
対象経費のポイントと注意点- 車体本体の購入費が対象の中心
- 補助率は1/2以下
- 1台あたり200万円が上限
×デメリット
- 附帯設備等の扱いは公募要領参照
- 対象外経費の一覧は公表ページに無い
- 登録・公開車両でないと対象にならない
逆に、これは対象外ですよという線引きは公表されていますか?
室谷: 公表されている情報では、対象外経費の一覧までは示されていません。だから「たぶん大丈夫」で進めるのが一番危ないです。
佐藤: うわ、それは怖い!
室谷: 申請前に、車体本体以外で計上したい費用を全部リストにして、1つずつ要領と照合する。これが事故を防ぐ一番の方法です。
佐藤: 経費の整理表を作るイメージですね。
室谷: そうです。表にして残しておくと、あとで担当が変わっても説明できます。
見積書はどのくらい細かく必要なんですか?
室谷: 提出書類の種類や粒度は公募要領と申請様式に書かれています。様式は協会のページからダウンロードする形なので、まず様式を開いて、求められている項目を見てから見積もりを取り直すのが早いです。
佐藤: 順番大事ですね。先に見積もり取ってから「足りない」ってなるやつだ。
室谷: そうなりがちです(笑)。様式を見てから動くと、取り直しが減ります。
佐藤: はい、様式ファーストで!
実際の手順を教えてください。最初に何をするんですか?
室谷: まず公募要領と申請様式を入手します。申請様式は協会のページからダウンロードする形になっています。
佐藤: で、いきなり書き始める?
室谷: いえ、先に要件チェックです。車両が登録・公開されているものか、応募資格を満たすか、令和9年2月28日までに完了できるか。この3点を先に確認します。
佐藤: 順番が大事!
室谷: ここを飛ばすと、書いた書類が全部やり直しになります。先に確認、が合言葉です。
申請から完了までの流れ- 1
公募要領と申請様式を入手
協会のページから様式をダウンロード
- 2
車両が登録・公開車両か確認
リストに載っているかを最初に確認
- 3
応募資格と完了期限を確認
令和9年2月28日までに完了できるか
- 4
- 5
- 6
- 7
車両の確認って、具体的に何を見るんですか?
室谷: 協会が登録・公開している車両のリストに載っているかどうかです。ここに載っていない車両は、この補助事業の対象として認められない形になります。
佐藤: 先に車を決めてから「載ってない」ってなったら悲しいなあ。
室谷: だから最初にリストを見る。これだけでだいぶ無駄が減ります。
佐藤: はい、最初に見ます!
室谷: あわせて、その車両がいつ納入できるかも確認しておくと、完了期限の不安が減ります。
書類づくりで気をつけることはありますか?
室谷: 書いた内容と、添付する見積もりや車両の情報が食い違わないようにすることです。数字が二重管理になると、まずそこで詰まります。
佐藤: あ、ありがちだ。
室谷: もう一つ、用語をそろえること。社内で呼び方が違うと、同じものを別物のように読まれてしまいます。
佐藤: 表記の統一ですね。
室谷: はい。地味ですが、読み手のストレスを減らすのは大事な仕事です。
書類ができたら、あとは出すだけですか?
室谷: 提出方法や電子申請の要否、アカウント準備の詳細は公募要領で確認してください。そのうえで審査、交付決定、事業完了という流れになります。
佐藤: 完了はいつまで?
室谷: 交付決定の日から令和9年2月28日までに完了する必要があります。ここは動かせない期限です。
佐藤: 逆算が必要ですね。
室谷: そうなんです。準備も含めて逆算する必要があるので、次は審査のポイントを見ていきましょう!
審査で一番見られるのって何でしょう?
室谷: 公表されている目的に「事業の実施により、エネルギー起源二酸化炭素の排出量が確実に削減されることが重要」と書かれています。ここがぶれていると厳しいと思います。
佐藤: 「確実に」って、かなり強い言葉ですね!
室谷: そうなんです。だから「環境にやさしい」だけの説明では足りなくて、どれだけ走って、何が置き換わるのかを数字で語る必要があります。
佐藤: 気持ちではなく数字、と。
室谷: はい。そこが書けているかどうかで、資料の説得力がまるで変わります。
もう一つ、目的に「地域課題の同時解決」とありましたよね。
室谷: はい。地域交通の脱炭素化と地域課題の同時解決が目的として掲げられています。だから車両を入れる理由を、地域の困りごととセットで書く必要があります。
佐藤: 車を買いたい理由だけじゃダメ、と。
室谷: そうです。誰が、どこを、いつ、どう使うのか。そこが具体的な事業ほど説得力が出ます。
佐藤: なるほど! 絵が浮かぶ資料が強いんですね。
室谷: そう思います。数字と絵、両方そろえるのが理想です。
よくあるつまずきを教えてください。
室谷: 一番は期限です。単年度で、交付決定の日から令和9年2月28日までに完了しないといけない。納車待ちで間に合わない、が一番怖いところです。
佐藤: 確かに、車ってすぐ来ないですもんね。
室谷: ここが一番の悲鳴どころです(笑)。あとは書類の不備と、車両が登録リストに載っていないケース。この3つを先に潰すだけで、かなり違います。
佐藤: 先に潰すリスト、作ります!
室谷: ぜひ。次のセクションで、そのスケジュールを具体的に逆算してみましょう!
募集期間をもう一度確認させてください。
室谷: 令和8年10月27日から12月23日までです。約2か月ありますが、書類作成と社内決裁を考えると実質はもっと短いです。
佐藤: 年末が近いのも嫌な感じですね。
室谷: そうなんです。12月は決裁が止まりがちで、ここで慌てるのが定番です(笑)。11月中に下書きを終えるくらいの気持ちが安全です。
佐藤: 前倒しで動きます!
室谷: それが一番の安全策です。
三次公募のスケジュール令和8年9月7日〜10月16日12時
二次公募の期間
環境省の報道発表で案内
令和8年10月27日
三次公募 開始
公募要領と様式を確認
令和8年12月23日
三次公募 締切
提出は余裕を持って
交付決定日
事業スタート
ここから完了期限を逆算
令和9年2月28日
事業完了期限
単年度・完了が必須
完了期限が2月28日なら、納車はいつまでに頼めばいいんですか?
室谷: 納車のスケジュールは車両や事業者によって違うので、ここは公募要領と導入先への確認が必要です。言えるのは、交付決定の日から令和9年2月28日までに事業を完了させる必要がある、という点です。
佐藤: 交付決定がいつになるかも効いてきますね。
室谷: はい。だから申請の時点で「この車両はいつ入れられるのか」を、見積もりとセットで確認しておく。これが現実的な対策です。
佐藤: 納期の書面をもらいましょう。
室谷: そうですね。口約束より書面が安心です。次は、よくある質問をまとめておきます!
申請様式はどこで手に入りますか?
室谷: 協会のページからダウンロードする形です。公募要領もあわせて確認してください。
佐藤: メモしました!
室谷: まず様式を開くと、何を書けばいいか分かります。そこから逆算するのがおすすめです。
個人事業主でも申請できますか?
室谷: 応募資格は民間企業、地方公共団体、一般社団法人・一般財団法人、NPO法人、道路運送法施行規則の該当者、その他環境大臣の承認を経て協会が認める者、という列挙です。個人事業主として申請できるかは公募要領で要確認です。
佐藤: なるほど、グレーは確認ですね。
室谷: はい。ここは自己判断せず、問い合わせるのが一番早いです。
逆に、どんな目的の事業だと相性がいいんでしょう?
室谷: 公表されている使途のタグは、安全・防災対策、まちづくり・地域振興、設備整備・IT導入、エコ・SDGs活動支援です。移動サービスの話なので、まちづくりやエコの文脈と重ねやすいですね。
佐藤: なるほど、タグは4つあるんですね。
室谷: ただしタグは検索の入口です。実際の対象可否は目的と要件で判断されるので、公募要領で確認してください。
分からないことがあったら、どこに聞けばいいんですか?
室谷: 一般社団法人地域循環共生社会連携協会の事業部で、担当は花田さんと品川さんです。問い合わせ用のメールアドレスは
koutsu08@rcespa.jpです。
佐藤: 電話ではなくメールなんですね。
室谷: 公表されている窓口がメールアドレスなので、そこに送るのが基本です。件名に法人名と用件が分かるように書いておくと伝わりやすいです。
佐藤: 件名から丁寧に、と。
室谷: そうですね。そこだけで印象が変わります。
最後に、基本情報をさっと確認させてください。
室谷: はい、表にまとめておきます。制度名は令和8年度_グリーンスローモビリティ等導入促進事業(三次公募)、実施機関は二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金で、執行団体が一般社団法人地域循環共生社会連携協会です。
佐藤: 募集期間と締切は?
室谷: 令和8年10月27日から12月23日まで。対象地域は全国、補助率は1/2以下、上限は車体本体で1台あたり200万円です。
佐藤: OK! 公式URLも載せておいてください。
室谷: 載せます。公式URL、申請様式のURL、問い合わせ先まで表に入れておきます。
じゃあ、明日から何をすればいいですか?
室谷: まず公募要領と申請様式のダウンロード。次に登録・公開車両のリストで候補を絞る。そして令和9年2月28日からの逆算で納期を確認する。この3つです。
佐藤: シンプルですね!
室谷: シンプルですが、ここを最初にやるかどうかで後の負担が全然違います。順番どおりに進めれば、迷う時間が減ります。
佐藤: 分かりました。まず様式を開きます!