令和5年度 系統用蓄電池等導入・配電網合理化等再生可能エネルギー導入加速化事業費補助金(系統用蓄電池等実証支援事業)
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
系統混雑緩和に特化した実証支援
本事業は再生可能エネルギーの大量導入に伴い顕在化している系統混雑問題の解決に特化した補助制度です。蓄電池や水電解装置を活用して、一般送配電事業者の指令に応じた柔軟な電力調整を実証することが中心です。
実証と事前検討の両方を支援
実際の機器設置・運用による実証だけでなく、実証前の検討(フィジビリティスタディ、技術・経済性評価)も補助対象です。まず事前検討で実証の可能性を検証してから本格実証に進む段階的なアプローチが取れます。
最大2,000万円・補助率1/2
補助上限は2,000万円、補助率は1/2と明確に設定されており、電力系統関連の実証としては取り組みやすい規模感です。
水電解装置(グリーン水素)も対象
蓄電池に加えて、水電解装置(電力を使って水素を製造する装置)も対象機器として含まれています。再エネの余剰電力を水素として貯蔵・活用する取組も支援対象となります。
ポイント
対象者・申請資格
申請主体要件
- 法人格を有する事業者であること
- 主に電気・ガス事業者、または電力系統に接続する事業者
- 系統用蓄電池または水電解装置の設置・運用が可能な事業者
事業内容要件
- 系統混雑緩和に資する蓄電池または水電解装置の実証事業であること
- 一般送配電事業者の指令に基づく混雑緩和への対応が可能な実証計画であること
- または上記実証の実施に向けた事前検討であること
技術的要件
- 実証対象機器が系統に適切に接続・連系できること
- 一般送配電事業者との協議・合意形成が見込まれること
- 実証データの計測・記録・報告ができる体制を持つこと
ポイント
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申請ガイド
ステップ1:SII公募情報の確認
SII(環境共創イニシアチブ)のウェブサイトで公募要領・申請様式を入手します。実証区分・事前検討区分のどちらに該当するかを確認します。
ステップ2:一般送配電事業者との事前協議
実証予定地域の一般送配電事業者に対し、実証の概要と協力の可能性について事前協議を行います。協議状況を記録した文書を用意します。
ステップ3:実証計画の策定
混雑緩和への貢献内容(混雑緩和量、対応可能な指令の種類)、使用機器のスペック、実施スケジュール、データ計測・報告計画を記載した実証計画書を作成します。
ステップ4:経費積算・申請書作成
補助対象経費(機器費・設置工事費・データ計測費等)を積算し、申請書類一式を作成します。
ステップ5:SIIへの申請・審査
SIIの申請窓口に書類を提出し、書類審査・ヒアリングを受けます。採択後は機器設置・実証運用・データ報告という流れで進みます。
ポイント
審査と成功のコツ
送配電事業者との早期協議開始
混雑緩和への定量的な貢献を示す
機器仕様の適合性を丁寧に説明
実証データの活用計画を明示
ポイント
対象経費
対象となる経費
機器費(3件)
- 蓄電池システムの調達費用
- 水電解装置の調達費用
- パワーコンディショナー費用
設置・工事費(3件)
- 機器設置工事費
- 系統連系工事費
- 計測装置設置費
実証運用費(3件)
- データ計測・収集費用
- 実証運用管理費
- 保守点検費(実証期間中)
事前検討費(3件)
- フィジビリティスタディ費用
- 技術・経済性評価費用
- コンサルティング費用
対象外の経費
対象外の経費一覧(6件)
- 系統混雑緩和と直接関係しない設備投資
- 土地・建物の取得・賃借費用
- 一般送配電事業者の指令対応と無関係な実証費用
- 接待・交際費
- 補助事業期間外の運用費
- 消費税(課税事業者の場合)
よくある質問
Q一般送配電事業者との合意がなくても申請できますか?
事前検討区分であれば、送配電事業者との協議を開始した段階でも申請可能です。ただし、実証区分では送配電事業者の指令対応が前提となるため、協議の進捗状況が採択審査に影響します。いずれの区分でも、申請前に関係する送配電事業者への連絡・相談を開始しておくことを強くおすすめします。
Q水電解装置とはどのような装置ですか?
水電解装置は、電気を使って水を水素と酸素に分解する装置です。再生可能エネルギーの余剰電力(系統に流せない電力)を使って水素を製造することで、電力の貯蔵と系統混雑の緩和を同時に実現できます。製造した水素は燃料電池や産業用途等に活用でき、グリーン水素供給チェーンの構築にも貢献します。本事業ではこの水電解装置を系統混雑緩和の手段として活用する実証が対象となります。
Q蓄電池はどのタイプが対象ですか?
公募要領で詳細な機器要件が定められていますが、一般的にリチウムイオン電池をはじめとした系統接続可能な蓄電池システムが対象となります。系統安定化(周波数調整、電圧調整等)に貢献できる応答速度・容量を持つことが技術要件として求められる可能性があります。具体的な機器要件はSIIの公募要領で確認してください。
Q実証後に補助対象機器を別の用途で使用できますか?
補助対象機器の処分・転用については、補助金の規定(財産処分制限期間等)に従う必要があります。一般的に、補助事業完了後一定期間内に補助対象機器を売却・廃棄・用途変更する場合は、事前に担当窓口への届出・承認が必要です。実証終了後の機器の取扱いについては、採択後にSIIに確認してください。
Q個人・個人事業主でも申請できますか?
本事業は法人を対象としており、個人・個人事業主は対象外となる可能性が高いです。電気・ガス事業者等の法人が対象の中心となります。なお、系統用蓄電池の設置・運用には電気事業法上の許認可が必要な場合もあるため、法人格を持ち電力系統に接続する事業者が実質的な申請主体となります。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本事業はSIIが事務局を担当する経済産業省・環境省の再エネ関連補助制度の一つです。組み合わせを検討できる関連制度として、同じくSIIが事務局を担う「需要家主導による太陽光発電導入促進補助金」や「省エネルギー投資促進・環境整備補助金」があります。また、蓄電池を活用したエネルギーマネジメントに関しては、NEDOの「スマートコミュニティ実証」関連事業との連携も考えられます。本事業(系統用蓄電池の実証)で技術・ノウハウを蓄積した後、再エネ事業者向けの系統安定化サービスとして事業化し、その際に中小企業向け事業化補助金等を活用するという段階的な活用が効果的です。なお、同一経費への重複補助は不可のため、各制度の対象経費の範囲を確認してください。
詳細説明
系統用蓄電池等実証支援事業とは
再生可能エネルギーの大量導入に伴い、電力系統での混雑(系統混雑)が増加しています。本事業は、蓄電池や水電解装置を活用して系統混雑を緩和する実証を支援するもので、SII(一般社団法人環境共創イニシアチブ)が事務局を担当します。補助上限2,000万円・補助率1/2で、電気・ガス事業者を中心とした法人が対象です。
対象となる2つの取組区分
- 実証事業:蓄電池・水電解装置を実際に設置・運用し、一般送配電事業者の指令に基づいた混雑緩和を実証する取組
- 事前検討:実証事業の実施に向けた技術的・経済的な事前検討(フィジビリティスタディ等)
一般送配電事業者との連携が前提
本事業は一般送配電事業者の指令に基づく混雑緩和を目的としているため、実証を行う地域の送配電事業者との事前協議が実質的に必要です。申請前から送配電事業者への連絡・協議を開始しておくことを強くおすすめします。
水電解装置も対象機器に含まれる
蓄電池に加えて水電解装置(グリーン水素製造装置)も対象です。余剰再エネ電力を水素として貯蔵・活用する取組も支援の対象となり、再エネと水素を組み合わせた革新的なエネルギー活用が可能です。
補助条件
補助率は補助対象経費の1/2以内、上限は2,000万円です。機器費・設置工事費・データ計測費等が補助対象となりますが、土地・建物取得費や接待費等は対象外です。
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