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やや難しい
準備期間の目安: 約90

令和3年度補正 再生可能エネルギー導入加速化に向けた系統用蓄電地等導入支援事業

基本情報

補助金額
25億円
補助率: 1/3、1/2、2/3のいずれか
0円25億円
募集期間
2022-02-16 〜 2022-03-31
対象地域日本全国
対象業種電気・ガス・熱供給・水道業
使途新たな事業を行いたい

この補助金のまとめ

再生可能エネルギーの大量導入に伴う電力系統への影響を緩和するため、系統用蓄電池および水電解装置の導入を支援する補助金です。令和3年度補正予算で措置され、最大25億円・補助率1/3〜2/3という条件で、電力市場での再エネ余剰電力の吸収・調整力の供出を担う設備投資を後押しします。一般送配電事業者を除く日本国内の法人が申請できます。

この補助金の特徴

1

最大25億円・補助率1/3〜2/3の大規模支援

系統用蓄電池・水電解装置という高額な設備投資に対して最大25億円・1/3〜2/3の補助率が適用されます。特に2/3補助を受けられる場合、大型案件でも自己負担を大幅に抑えた設備投資が可能です。

2

再エネ余剰電力の有効活用を実現

太陽光・風力等の再生可能エネルギーが増加する中、出力変動による余剰電力の系統安定化が課題となっています。本補助金は電力市場での蓄電池による需給調整(アービトラージ・調整力)や水電解による水素変換を支援します。

3

系統用蓄電池と水電解装置の両方が対象

大容量の系統用蓄電池システム(MW級)だけでなく、余剰再エネを水素に変換する水電解装置も補助対象です。蓄電・水素化という二つのエネルギー貯蔵・変換技術の普及を同時に支援します。

4

日本国内の法人(一般送配電事業者除く)が対象

電力会社・新電力・製造業・エネルギーサービス企業など幅広い法人が申請可能です。ただし、系統運用の責任を持つ一般送配電事業者(東京電力パワーグリッド等)は対象外です。

5

脱炭素・カーボンニュートラル政策の中核に位置づけ

2050年カーボンニュートラル達成に不可欠な電力系統の柔軟性確保という政策課題と直結しており、エネルギー転換分野における将来的な市場拡大も期待されます。

ポイント

補助率が1/3〜2/3と幅があります。事業の政策的意義・導入規模・系統貢献度によって補助率が変わる可能性があるため、公募要領での補助率算定ルールの確認が極めて重要です。高い補助率を得るための計画設計が費用対効果に直結します。

対象者・申請資格

申請できる法人

  • 日本国内に本店を置く法人格を有する組織
  • 電力会社・新電力(小売電気事業者)
  • 製造業・エネルギーサービス会社(ESCO)等
  • 特定目的会社(SPC)を設立しての申請も可能な場合あり

対象外となる主体

  • 一般送配電事業者(東京電力パワーグリッド、関西電力送配電等10社)
  • 個人・個人事業主
  • 外国法人(国内に本店がない場合)

対象となる設備・事業内容

  • 系統用蓄電池システム(MW級以上の大容量蓄電設備)の新設・導入
  • 水電解装置(Power-to-Gas)の新設・導入
  • 電力市場での需給調整・調整力供出に活用する設備であること
  • 再エネ余剰電力の吸収・有効活用を目的とすること

立地・系統接続要件

  • 日本国内の電力系統に接続可能な場所への設置
  • 系統接続の事前調整・協議が必要

ポイント

「一般送配電事業者を除く」という要件が重要です。送配電事業者と共同で事業を検討している場合でも、補助申請主体は送配電事業者以外の法人となる必要があります。SPCを設立して申請する設計も検討に値します。

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申請ガイド

1

Step 1: 系統接続の事前協議

蓄電池・水電解装置の設置場所・容量を決定し、管轄の一般送配電事業者に系統接続の事前相談を行います。接続可能容量・条件・スケジュールの確認が事業計画の基礎となります。

2

Step 2: 事業採算性・収益モデルの検討

電力市場(JEPX)でのアービトラージ収益、調整力市場での容量市場・需給調整市場での収益モデルを試算します。補助金を受けた上での事業収支計画を具体化します。

3

Step 3: 公募要領の確認と申請計画の策定

経済産業省・NEDO等が公表する公募要領を精読し、補助率算定基準・審査要件・申請書様式を確認します。補助率が1/3か2/3かを左右する要件を特定します。

4

Step 4: 申請書類の作成と提出

設備仕様書・系統接続協議結果・事業収支計画・環境アセスメント資料等を含む申請書類を作成します。法人基本書類(登記・財務諸表等)も合わせて提出します。

5

Step 5: 採択後の設備導入・実績報告

採択・交付決定後、設備の調達・工事・系統接続を実施します。設備稼働後は電力市場での実際の運用実績(充放電量・調整力供出量等)の報告が必要です。

ポイント

蓄電池・水電解装置は調達リードタイムが長いため、採択前から設備メーカーとの仕様協議・見積取得を進めておくことが重要です。採択後にスムーズに設備導入を進められる準備が完了している申請書は実現可能性評価で有利です。

審査と成功のコツ

系統貢献度を定量的に示す
蓄電池・水電解装置の導入によって年間何MWhの再エネ余剰電力を吸収できるか、調整力として何MW・何時間の供出が可能かを試算し、系統安定化への貢献を定量的に示すことが審査評価に直結します。
収益モデルの実現可能性を証明する
JEPX(日本卸電力取引所)のアービトラージ試算、容量市場・需給調整市場での収益予測を過去の市場価格データに基づいて示します。補助金がなくても長期的に収益性がある事業であることを証明できると、継続性・実効性の観点で高評価を得られます。
系統接続の確度を示す
系統接続協議の進捗状況(接続可能量の確認済み・条件合意済み等)を具体的に示すことで、事業実現の確度が高いと判断されます。接続協議未着手の状態では事業計画の実現可能性に疑問符がつきます。
技術的信頼性の証明
採用する蓄電池・水電解技術のメーカー実績・技術仕様・保守計画を示します。実証済みの技術・実績豊富なメーカーの採用は技術リスク低減の証拠となります。
地域の再エネ構成との整合性
設置地域の再エネ導入状況(太陽光・風力の導入量・出力制御実績等)を示し、その地域で蓄電池・水電解装置が特に必要とされている根拠を示すと、政策的優先度を訴求できます。

ポイント

系統用蓄電池は事業性・技術性・系統貢献性の三位一体が求められます。補助金ありきで事業採算を組むのではなく、「補助があれば収益性が高まり、補助がなくても中長期で黒字化できる」という財務モデルを示すことが採択への近道です。

対象経費

対象となる経費

設備費(蓄電池システム)(4件)
  • 系統用蓄電池本体(セル・モジュール・パック)
  • 電力変換装置(PCS)
  • 蓄電池管理システム(BMS)
  • エネルギーマネジメントシステム(EMS)
設備費(水電解装置)(3件)
  • 水電解スタック(AEL/PEM/SOE等)
  • 水素貯蔵・圧縮設備
  • 付帯設備(冷却・純水製造等)
建設・工事費(3件)
  • 設備設置工事費
  • 電力系統接続工事費
  • 土木・建築工事費(設備設置に必要な最小限)
設計・管理費(3件)
  • 設備設計費
  • 工事監理費
  • 系統接続協議費用
その他(2件)
  • 環境アセスメント費用(必要な場合)
  • 事業管理費(補助対象として認められる範囲)

対象外の経費

対象外の経費一覧(8件)
  • 土地取得費・用地費
  • 建物・構築物(設備設置に直接必要でないもの)
  • 補助事業と直接関係のない経費
  • 補助対象期間外の経費
  • 消費税(仕入税額控除可能な場合)
  • 運転資金・維持費(設備稼働後の電気代・人件費等)
  • 一般送配電事業者が負担すべき系統接続費用の肩代わり
  • 汎用車両・汎用機器

よくある質問

Q系統用蓄電池と一般的な産業用蓄電池の違いは何ですか?
A

系統用蓄電池は電力系統(送配電網)に直接接続し、電力の需給バランス調整・調整力供出を主目的とするMW級以上の大容量蓄電設備です。工場や施設の電力コスト削減を目的とする産業用蓄電池(kW〜数百kW規模)とは規模・用途が大きく異なります。本補助金は電力系統の安定化に貢献する系統用蓄電池が対象であり、一般的な産業用・家庭用蓄電池は対象外となります。

Q水電解装置の導入で作った水素の使い道に制限はありますか?
A

公募要領で詳細な制限が設けられる場合がありますが、一般的には余剰再エネ電力から製造した水素を、製造業・モビリティ・熱利用・電力再変換(燃料電池等)など幅広い用途で活用することが想定されています。ただし、水素の使途・供給先を明確にした事業計画が必要であり、貯蔵・輸送に関する安全規制への対応も求められます。

Q一般送配電事業者が補助対象外とされている理由は何ですか?
A

一般送配電事業者(東京電力PG・関西電力送配電等)は電力系統の維持・管理に責任を持ち、電気事業法上の規制料金体系の下で事業を営んでいます。系統安定化費用は送配電網の利用料(託送料金)で回収できる仕組みがあるため、競争市場の参加者である新電力・製造業等への補助と同列に扱うことが適切でないとの判断から、対象外とされています。

Q補助率が1/3と2/3で異なる条件はどのようなものですか?
A

公募要領に詳細が記載されますが、一般的に補助率が高くなる(2/3)条件としては、再エネ出力制御が多発している地域への設置、系統安定化への貢献度が高い案件、実証的・先駆的な技術の採用等が挙げられます。2/3補助を獲得するためには、単に設備を導入するだけでなく、系統貢献度の高さを定量的に示した計画が必要です。

Q設備導入後に電力市場での運用実績の報告は必要ですか?
A

はい、補助金で導入した設備の実際の運用実績(充放電量・調整力供出量・市場参加状況等)の報告義務が設けられるのが一般的です。補助目的(再エネ余剰電力の吸収・調整力供出)に沿った運用が行われているかを事後的に確認するためです。また、設備の財産管理・処分制限期間中は目的外使用・売却が制限される場合があります。

QSPCを設立して申請することはできますか?
A

特定目的会社(SPC)を設立して申請することが認められる場合があります。ただし、SPCの設立登記が申請時点で完了していること、親会社・スポンサー企業の財務基盤や実施能力が補完的に評価されることが条件となることが多いです。SPC形式での申請を検討する場合は、公募要領の法人要件を確認し、必要に応じて公募事務局に事前照会することをお勧めします。

Q令和3年度補正予算の本補助金は現在も申請できますか?
A

令和3年度補正(2021年度)の公募は終了している可能性が高いです。経済産業省・NEDOの公式サイトで後継事業・最新公募情報を確認してください。系統用蓄電池の導入支援は引き続き重要政策として位置づけられており、関連する補助事業が継続的に実施されています。「蓄電池産業戦略」関連の最新施策も合わせて確認されることをお勧めします。

Q他の補助金・助成金と併用できますか?
A

本補助金は系統用蓄電池・水電解装置の設備投資に特化していますが、関連する取組との組み合わせも検討できます。蓄電池を活用した再エネ電力の自家消費・オフサイトPPAを組み合わせる場合、「需要家主導による太陽光発電導入促進補助金」等の需要側支援策との連携が考えられます。水電解装置を水素サプライチェーン構築に活用する場合、経済産業省・NEDO等が実施する「水素社会構築技術開発事業」との役割分担を整理することで補完的に活用できる場合があります。ただし、同一設備・同一経費への複数補助の重複適用は不可です。税制面では「カーボンニュートラルに向けた投資促進税制」(環境負荷低減設備等)の活用も合わせて検討することをお勧めします。

詳細説明

補助金の概要と政策背景

「再生可能エネルギー導入加速化に向けた系統用蓄電池等導入支援事業」は、令和3年度補正予算で措置された補助金で、再生可能エネルギーの大量導入に伴う電力系統の課題を解決するための設備投資を支援します。

太陽光・風力発電の急速な普及に伴い、出力変動による系統不安定・余剰電力問題が深刻化しています。特に九州・北海道等の再エネ比率が高い地域では出力制御(カーテイルメント)が常態化しています。本補助金はこの課題に対応するため、系統用蓄電池による余剰電力吸収・調整力供出、および水電解装置による余剰電力の水素変換を促進します。

対象設備の詳細

系統用蓄電池システム

  • 役割:再エネ余剰電力を充電(吸収)し、需要が高い時間帯に放電(供出)することで電力の需給バランスを調整
  • 市場活用:電力卸市場(JEPX)でのアービトラージ、容量市場・需給調整市場での調整力供出
  • 規模:MW級の大容量が想定(kW級の家庭用・小規模は対象外)

水電解装置(Power-to-Gas)

  • 役割:余剰再エネ電力を使って水を電気分解し、水素を製造・貯蔵
  • 活用先:製造業・モビリティ・熱利用等への水素供給
  • 技術種別:アルカリ電解(AEL)・固体高分子型(PEM)・固体酸化物型(SOE)等

補助内容

  • 補助上限額:25億円
  • 補助率:1/3〜2/3(要件・審査により変動)
  • 対象:日本国内の法人(一般送配電事業者を除く)

事業採算性の考え方

系統用蓄電池の収益源は主に以下の3つです。

  • アービトラージ:安価な時間帯に充電し高価な時間帯に放電する価格差益
  • 需給調整市場:三次調整力等の調整力入札による収益
  • 容量市場:容量確保の対価としての容量収益

これらの市場収益と補助金を組み合わせた事業収支計画の策定が申請に不可欠です。

申請時の主な注意点

  • 系統接続協議を事前に一般送配電事業者と進めておくことが重要
  • 補助率(1/3か2/3か)は要件充足状況により変わるため公募要領を精読
  • 設備調達リードタイムが長いため、採択前から機器メーカーとの協議を開始
  • 令和3年度補正の公募は終了している可能性があるため、後継事業の確認が必要

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