令和5年度 水力発電導入加速化事業費(初期調査等支援事業のうち水力発電の地域における共生促進等を図る事業)二次公募
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
補助対象:地域共生促進の初期調査
水力発電所(20kW〜30,000kW規模)の新設・増設にあたり、地域住民・自治体との合意形成に必要な調査・活動費用が補助対象となります。事業化の最初の壁となる「地域の理解獲得」に特化した珍しい補助制度です。補助率は対象費用の1/2以内で、上限は3,730万円です。
対象事業者:水力発電所の設置を計画する者
水力発電所の設置・運営を計画する法人・個人が対象です。既存水力発電所の改修・増強も含まれます。自治体、民間企業、地域エネルギー会社など幅広い主体が申請可能ですが、申請時点で具体的な発電所建設計画を有していることが前提となります。
補助対象費用:合意形成・環境調査関連
地域住民への説明会開催費、環境影響の初期調査費(生態系・水流量調査等)、地域課題解決のための付帯施設設計費(農業用水路との兼用施設等)が対象です。建設工事費そのものは対象外となります。
公募期間:2023年10月〜11月(二次公募)
令和5年度の二次公募として2023年10月30日〜11月24日の約1ヶ月間が受付期間です。年度内の早期申請が求められるため、地域との合意形成を事前に一定程度進めておく必要があります。
ポイント
対象者・申請資格
申請主体の要件
- 水力発電所(20kW以上30,000kW以下)の設置を計画している法人または個人
- 申請時点で具体的な計画地・発電規模の見通しを有していること
- 国内法人・個人であること
対象地域・設備要件
- 設置場所は全国(離島・山間部含む)
- 発電規模は20kW以上30,000kW以下の水力発電所
- 既設水力発電所の改修・能力増強計画も含む
地域共生の要件
- 地域住民・自治体との合意形成プロセスを適切に踏むこと
- 環境影響に関する初期調査を実施すること
- 地域の課題解決(農業用水・観光・防災等)に貢献する付帯計画があること
除外条件
- 既に建設工事が始まっている事業は対象外
- 補助率1/2を超える他の国庫補助との併用は不可
ポイント
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申請ガイド
Step1:事前準備(申請前1〜3ヶ月)
計画する水力発電所の規模・場所・事業者を確定させます。地域住民・自治体への事前相談を開始し、合意形成の現状を整理しておきます。公募要領を熟読し、補助対象となる活動の範囲を事前に確認することが重要です。
Step2:申請書類の作成
事業計画書(発電規模・計画地・合意形成の現状・実施スケジュール)、収支計画書、法人登記簿謄本等の必要書類を揃えます。補助対象費用の内訳と算出根拠を明確に記載します。
Step3:新エネルギー財団への提出(10/30〜11/24)
公募期間内に書類一式を新エネルギー財団へ提出します。不備があると審査が遅延するため、提出前にチェックリストで確認します。
Step4:審査・交付決定
書類審査後、ヒアリングが実施される場合があります。交付決定通知を受けてから事業着手となります(交付決定前の着手は補助対象外)。
Step5:事業実施・実績報告
補助対象活動を実施し、証拠書類(領収書・議事録・調査報告書等)を適切に保管します。事業完了後に実績報告書を提出し、精算手続きを行います。
ポイント
審査と成功のコツ
観点1:地域合意の現状を可視化する
観点2:地域課題解決との連携を強調する
観点3:環境調査の計画を具体化する
観点4:スケジュールの現実性
ポイント
対象経費
対象となる経費
合意形成活動費(3件)
- 住民説明会の開催費(会場費・資料作成費)
- 地域自治体との協議費用
- コンサルタント費(合意形成支援)
環境初期調査費(4件)
- 生態系・水生生物調査費
- 流量・水質調査費
- 土砂・土質調査費
- 景観影響調査費
地域課題解決設計費(3件)
- 農業用水兼用施設の設計費
- 防災インフラ連携設計費
- 観光活用設計費
事業可能性調査費(3件)
- 水力資源賦存量調査費
- 電力系統接続可能性調査費
- 事業収支シミュレーション費
その他直接費(2件)
- 交通費(現地調査・住民協議)
- 資料印刷・翻訳費
対象外の経費
対象外の経費一覧(8件)
- 水力発電所の建設工事費
- 発電設備・機械の購入費
- 土地取得費・用地補償費
- 既に発生した費用(遡及適用不可)
- 交付決定前に着手した活動の費用
- 補助率1/2を超える部分の費用
- 消費税(課税事業者の場合)
- 間接費・一般管理費(原則対象外)
よくある質問
Q水力発電所の規模は何kWから申請できますか?
20kW以上30,000kW以下の水力発電所が対象です。20kW未満の小型水力発電は対象外となります。また、30,000kWを超える大規模水力発電所も本事業の対象外です。農業用水路を活用した小水力発電(20kW以上)は対象となり、地域共生の観点からも評価されやすい案件です。
Qまだ住民説明会を一度も開催していない段階でも申請できますか?
申請自体は可能ですが、採択には不利となる場合があります。審査では地域との合意形成の現状と課題が評価されるため、少なくとも地域自治体・農業用水権者・地元住民代表との初期相談を実施した記録があると評価が高まります。申請書に現状の課題と今後の解決計画を明確に記載することが重要です。
Q建設工事費も補助対象になりますか?
なりません。本事業は初期調査・合意形成フェーズに特化した補助制度であり、建設工事費・発電設備購入費・土地取得費は対象外です。建設フェーズの補助は、別途再エネ導入支援関連の補助制度を検討する必要があります。
Q複数の水力発電所計画をまとめて1件として申請できますか?
原則として計画地ごとの申請となります。複数箇所を同一事業者が計画する場合でも、地域・合意形成の状況が異なるため別々に申請することが一般的です。連携する複数の水力地点を一体的に整備する計画の場合は、事前に新エネルギー財団へ相談することを推奨します。
Q採択後どのくらいの期間で事業を完了させる必要がありますか?
令和5年度事業として採択された場合、原則として令和6年3月末(年度末)までに事業を完了し実績報告書を提出する必要があります。二次公募の採択から年度末まで4〜5ヶ月程度となるため、採択後は速やかに活動を開始することが求められます。
Q地域エネルギー会社を通じた申請は可能ですか?
地域エネルギー会社が水力発電所の設置を計画する主体であれば申請可能です。自治体や農業組合が出資する地域エネルギー会社の場合、地域との利害関係が一致していることを申請書で示せるため、採択上有利に働く場合があります。
Q補助金の精算はどのように行いますか?
事業完了後に実績報告書・領収書等の証拠書類一式を新エネルギー財団へ提出します。審査完了後に確定した補助金額が振り込まれます。補助金は収入として計上し、圧縮記帳(損金処理)の適用可否を税理士に確認することをお勧めします。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本補助金は「初期調査・合意形成フェーズ」を支援するため、建設フェーズでは別制度との組み合わせが有効です。建設フェーズでは「地域脱炭素移行・再エネ推進交付金」や環境省の脱炭素先行地域関連補助金の活用が考えられます。地方自治体が地域エネルギー会社を通じて参画する場合は「地域脱炭素推進交付金」との連携も検討できます。注意点として、同一事業に対して補助率が1/2を超えるよう国庫補助金を重複させることは原則禁止です。税制面では、カーボンニュートラル投資促進税制の対象となる可能性もあり、補助金と税制優遇の両輪での資金調達計画を立てることを推奨します。
詳細説明
水力発電導入加速化事業(地域共生促進)とは
本事業は、環境省が新エネルギー財団(NEF)に委託して実施する補助制度で、20kW〜30,000kWの水力発電所の新設・改修にあたり、地域との共生促進に必要な初期調査・合意形成活動を支援します。令和5年度の二次公募として2023年10月30日〜11月24日の期間で募集が行われました。
なぜ地域共生支援が必要か
水力発電は安定した再生可能エネルギー源ですが、建設にあたっては地域住民・自治体・農業用水権者などとの合意形成が不可欠です。この「地域受け入れ」プロセスは事業者にとって最初の大きな壁となっており、費用と時間を要するにもかかわらず、従来の補助制度では建設フェーズの補助に限られていました。本事業はこの空白フェーズを埋める支援制度です。
補助の対象となる活動
- 住民説明・合意形成活動:説明会の開催、資料作成、地域自治体との協議
- 環境初期調査:生態系・水量・土砂・景観等の基礎調査
- 地域課題解決設計:農業用水兼用・防災連携・観光活用の付帯施設設計
- 事業可能性調査:発電量推計、系統接続可能性調査
補助条件の概要
- 補助率:対象費用の1/2以内
- 上限額:3,730万円
- 対象規模:20kW以上30,000kW以下の水力発電所
- 公募期間:2023年10月30日〜11月24日(二次公募)
申請から交付までの流れ
書類を新エネルギー財団へ提出後、審査・ヒアリングを経て交付決定通知が届きます。交付決定前の活動費用は補助対象外となるため、採択通知後に活動を開始することが基本ルールです。事業完了後は実績報告書を提出し、精算を受けます。
採択のポイント
審査では「地域の課題を発電事業がどう解決するか」という視点が重視されます。農業用水との兼用、地域防災への貢献、観光資源化など、発電以外の地域メリットを具体的に示すことが採択率向上につながります。また、既に実施した住民説明の実績を定量的に示すことも効果的です。
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