令和5年度成長産業チャレンジ支援事業補助金
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
3段階の事業類型で段階的な成長を支援
本補助金はA類型(可能性調査・100万円)、B類型(早期事業化・500万円)、C類型(地域経済牽引型・3,000万円)の3段階で構成されています。初期段階の市場調査から本格的な事業化まで、企業の成長フェーズに合わせた支援を受けられる設計です。A類型で可能性を検証し、成果を踏まえてB・C類型にステップアップする戦略も有効です。
成長産業4分野に特化した支援
対象は宇宙・航空・ヘルスケア・持続可能社会技術の4分野に限定されています。福井県が有する高精度加工技術、繊維技術、素材技術などの強みを活かし、これらの成長産業分野で新たな市場を開拓する企業を重点支援します。各分野における福井県企業の参入可能性が高い領域が想定されています。
産学官金連携が必須条件(B・C類型)
B類型とC類型では産学官金連携体制の構築が申請の必須条件です。福井大学をはじめとする県内外の大学・研究機関、県や市町の産業支援機関、地元金融機関等との連携により、技術開発から資金調達まで一体的な支援体制を整える必要があります。単独企業の取り組みだけでは採択は困難です。
C類型は最大3,000万円の大型支援
地域経済への牽引効果が期待される大型プロジェクトにはC類型で最大3,000万円の補助が受けられます。地域経済牽引事業計画の承認を受けた事業者が対象で、雇用創出や地域サプライチェーンの構築など、福井県全体への波及効果が求められます。
ポイント
対象者・申請資格
事業者の要件(全類型共通)
- 福井県内に事業所を有する中小企業者・中堅企業
- 県税の滞納がないこと
- 暴力団等反社会的勢力に該当しないこと
対象分野(いずれかに該当すること)
- 宇宙分野(衛星部品、地上設備、宇宙利用サービス等)
- 航空分野(航空機部品、MRO、無人航空機等)
- ヘルスケア分野(医療機器、健康関連サービス、介護機器等)
- 持続可能社会技術分野(再生可能エネルギー、リサイクル技術、環境素材等)
類型別の追加要件
- A類型(可能性調査):特になし、成長産業分野への関心があれば申請可
- B類型(早期事業化):産学官金連携体制の構築が必須
- C類型(地域経済牽引型):産学官金連携体制の構築が必須、地域経済牽引事業計画の承認が望ましい
ポイント
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申請ガイド
ステップ1:対象分野・類型の選定
自社の技術シーズや経営リソースを踏まえ、4つの成長産業分野のどれに参入するか、3つの類型のどれで申請するかを決定します。福井県産業支援センターの事前相談を活用すると適切な類型の選択ができます。
ステップ2:連携体制の構築(B・C類型)
B類型・C類型では産学官金連携体制の構築が必要です。大学・研究機関との共同研究の合意、行政機関のサポート体制、金融機関の融資・出資の意向確認を行い、連携体制図と各機関の役割分担を整理します。
ステップ3:事業計画書の作成
事業の背景・目的、技術開発の内容、市場分析、事業化計画、スケジュール、経費内訳、連携体制を記載した事業計画書を作成します。成長産業分野における市場規模と自社が狙うポジションを明確に示すことが重要です。
ステップ4:申請書類の提出・審査
福井県の所管部署に申請書類一式を提出します。書類審査に加えてプレゼンテーション審査が行われる場合があり、事業の実現可能性と福井県への経済波及効果が総合的に評価されます。
ステップ5:採択後の事業実施・報告
交付決定後に事業を開始し、計画に沿って実施します。中間報告や成果発表の機会が設けられる場合があります。事業完了後は実績報告書を提出し、成果の検証を経て補助金が確定します。
ポイント
審査と成功のコツ
福井県の既存技術と成長産業の接点を明確に示す
市場調査データに基づく参入戦略
産学官金連携の実効性
段階的な事業化ロードマップ
ポイント
対象経費
対象となる経費
調査・分析費(3件)
- 市場調査委託費
- 技術動向調査費
- 特許・知財調査費
試作・開発費(3件)
- 試作品の材料費
- 試作品の加工・製造費
- 金型・治具の製作費
機械装置費(3件)
- 研究開発用設備の購入費
- 計測・分析機器の購入費
- 試験用装置のリース費
外注費(3件)
- 設計・開発の外部委託費
- 試験・評価の外部委託費
- 技術コンサルティング費
旅費・研修費(3件)
- 展示会・学会への参加旅費
- 技術研修の受講費
- 連携先訪問の旅費
知的財産関連費(3件)
- 特許出願費用
- 商標登録出願費用
- 技術ライセンス取得費
対象外の経費
対象外の経費一覧(7件)
- 土地・建物の取得費や賃借料
- 量産設備の導入費(試作目的でないもの)
- 汎用的な事務用品・消耗品の購入費
- 人件費(申請者側の社内人件費)
- 交際費・接待費・飲食費
- 交付決定前に発生した経費
- 他の補助金・助成金と重複する経費
よくある質問
QA類型からB類型へのステップアップは可能ですか?
はい、A類型で可能性調査を行った結果を踏まえて、翌年度以降にB類型やC類型で申請することは推奨されている活用方法です。A類型で得た市場調査データや技術検証結果をB類型の申請に活用することで、事業の実現可能性をデータで裏付けることができます。ただし、A類型の採択がB類型の採択を保証するものではなく、改めて審査が行われます。A類型の成果を効果的に活かした計画を立ててください。
Q福井県外の企業でも申請できますか?
原則として福井県内に事業所を有する企業が対象です。県外企業が単独で申請することはできません。ただし、県内企業との連携体制の中で県外の大学や研究機関、技術パートナー企業が参画することは可能です。県外企業が福井県内に新たに事業所を設置する場合の取り扱いについては、福井県の担当窓口に個別にご相談ください。
Q産学官金連携の「金」はどの金融機関でもよいですか?
地元の金融機関(福井銀行、福邦銀行、福井信用金庫等)が一般的ですが、日本政策金融公庫や商工中金など政府系金融機関、県外の金融機関でも連携先として認められる場合があります。重要なのは金融機関が事業計画の実現性を評価し、資金面での支援意向を示していることです。融資の内定や出資の意向表明書があると連携の実効性を証明できます。
Q4つの分野に該当するか判断が難しい場合はどうすればよいですか?
対象分野の範囲は比較的広く解釈されており、直接的な製品開発だけでなく関連するサービスや部素材の開発も含まれます。例えばヘルスケア分野では医療機器本体だけでなく消耗品や周辺機器、健康データサービスなども対象となり得ます。判断に迷う場合は福井県産業支援センターに事前相談することをお勧めします。自社の技術がどの分野に適合するかの助言を受けられます。
Q補助率2/3ということは自己負担は1/3ですか?
はい、補助率3分の2以内ですので、対象経費の3分の1以上は自己負担が必要です。例えばB類型で総事業費750万円の場合、補助金は500万円(上限)、自己負担は250万円となります。A類型の場合は総事業費150万円であれば補助100万円・自己負担50万円です。ただし補助金は後払い(精算払い)が一般的なため、事業実施中は全額を自己資金で賄う必要があります。資金計画は余裕を持って立ててください。
Q同じ年度にA類型とB類型を併願できますか?
同一企業が同一年度にA類型とB類型を同時に申請することは原則として認められません。企業の挑戦段階に応じた類型を1つ選択して申請する形です。ただし、異なるテーマ(例:A類型で宇宙分野の調査、B類型で既に調査済みのヘルスケア分野の事業化)であれば認められる場合もあります。詳細は公募要領を確認するか、福井県の担当窓口にお問い合わせください。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
成長産業チャレンジ支援事業補助金は福井県独自の支援制度ですが、国の補助金との組み合わせで開発から事業化までを総合的にカバーできます。経済産業省の「ものづくり補助金」は試作品の量産化段階で活用でき、成長産業チャレンジで開発した技術の本格導入に適しています。NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の各種委託事業は宇宙・航空・持続可能社会技術分野で大型の研究開発資金を提供しており、技術レベルが高い場合は応募を検討してください。ヘルスケア分野では厚生労働省の「医工連携事業化推進事業」やAMED(日本医療研究開発機構)の支援プログラムが活用可能です。福井県内では「ふくいのものづくり企業活力強化事業」や「福井県中小企業者等設備投資促進補助金」など、事業化後の設備投資を支援する県独自の制度があります。金融面では日本政策金融公庫の「新事業活動促進資金」が成長産業分野への参入に対する低利融資を提供しています。
詳細説明
成長産業チャレンジ支援事業補助金の概要
令和5年度成長産業チャレンジ支援事業補助金は、福井県が県内企業の成長産業分野への参入・事業化を総合的に支援する補助制度です。宇宙・航空・ヘルスケア・持続可能社会技術の4つの成長産業分野を対象に、企業の挑戦段階に応じた3つの類型で最大3,000万円の補助を提供します。
3つの事業類型の違い
- A類型(可能性調査):補助上限100万円。成長産業分野への参入可能性を調査する初期段階を支援します。市場調査、技術シーズの活用可能性検証、FS(フィージビリティスタディ)などが対象です。産学官金連携は不要で、成長産業に関心のある企業が最初に活用しやすい類型です。
- B類型(早期事業化):補助上限500万円。調査段階を経て具体的な試作開発やテストマーケティングに取り組む段階を支援します。産学官金連携が必須条件で、大学との共同開発や金融機関の支援を受けた体制づくりが求められます。
- C類型(地域経済牽引型):補助上限3,000万円。地域経済への大きな波及効果が見込まれる大型プロジェクトを支援します。雇用創出、地域サプライチェーンの形成、関連産業への波及など、福井県全体の産業競争力強化に寄与する計画が求められます。
対象となる4つの成長産業分野
本補助金が対象とする成長産業分野は、福井県の既存のものづくり技術との親和性が高い領域が選定されています。
- 宇宙分野:小型衛星の部品製造、地上局設備、宇宙データの利活用サービスなど。福井県の精密加工技術を衛星部品に転用する取り組みが典型例です。
- 航空分野:航空機部品の加工・製造、MRO(整備・修理・オーバーホール)、無人航空機(UAV)の開発など。炭素繊維複合材や精密金属加工の技術が活かせます。
- ヘルスケア分野:医療機器・部品の開発、健康関連サービス、介護・リハビリ機器の開発など。繊維技術を活用した医療用テキスタイルや、眼鏡産業の精密技術を医療機器に転用する事例があります。
- 持続可能社会技術分野:再生可能エネルギー関連機器、リサイクル技術、環境配慮型素材の開発など。福井県のものづくり基盤を活かした環境技術の事業化が期待されています。
産学官金連携の重要性
B類型・C類型では産学官金連携体制の構築が必須条件です。福井大学、福井県立大学、福井工業大学等の県内大学をはじめ、国立研究機関や県外大学との連携も可能です。福井県産業支援センターがコーディネーターとして連携先の紹介や技術マッチングを支援しています。金融機関の関与は事業計画の客観性を担保する効果があり、審査でも高く評価されます。
申請のポイント
採択のためには、福井県の産業基盤と成長産業分野の接点を明確に示すことが最も重要です。「自社の既存技術がなぜ成長産業で通用するのか」「福井県で取り組む意義は何か」という問いに説得力のある回答を用意してください。段階的なステップアップ(A→B→C)を視野に入れた中長期的な事業戦略も審査では好意的に評価されます。
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