募集終了全国対象
普通
準備期間の目安: 約30

【愛知県】2021年度 新あいち創造研究開発補助金

基本情報

補助金額
金額未定
補助率: 中小企業 2/3以内、大企業 1/2以内
募集期間
2021-03-21 〜 2021-04-06
対象地域日本全国

この補助金のまとめ

新あいち創造研究開発補助金は、愛知県が県内での研究開発・実証実験を支援する制度で、航空・宇宙、医療・健康・福祉、農業・食糧、環境・エネルギーの4つの戦略産業分野を重点対象としている。中小企業は補助率2/3で上限1億円(トライアル型は500万円)、大企業は補助率1/2で上限2億円と、大企業も対象に含む点が特異的だ。2021年度の公募期間は2021年3月21日から4月6日までの約2週間で、愛知県内に研究開発拠点を有することが要件となる。自動車産業を中核とする愛知県のものづくり基盤を活かしつつ、次世代産業への転換を促進する戦略的な補助金として設計されている。トライアル型の設定により、研究開発の初期段階にあるスタートアップや中小企業にも門戸が開かれている。愛知県は製造品出荷額等が全国1位であり、その産業集積を活用した研究開発の加速が期待される制度だ。

この補助金の特徴

1

大企業も対象の手厚い支援

多くの研究開発補助金が中小企業に限定される中、本制度は大企業も対象としている。大企業は補助率1/2・上限2億円、中小企業は補助率2/3・上限1億円と、双方に手厚い支援を提供。大企業と中小企業の連携による研究開発も期待できる制度設計であり、愛知県の産業集積を最大限に活用するための戦略的な判断がうかがえる。

2

4つの戦略産業分野への集中

航空・宇宙、医療・健康・福祉、農業・食糧、環境・エネルギーの4分野に特化している。愛知県は航空宇宙産業の国内最大の集積地であり、自動車産業からの技術移転も進む。県の産業政策と直結した分野設定により、採択後の事業化・産業化への道筋が明確だ。

3

トライアル型で研究初期段階にも対応

上限500万円のトライアル型が用意されており、研究開発の初期段階やフィージビリティスタディに活用できる。スタートアップや研究開発型ベンチャーにとって、本格的な補助金申請前のステップとして有用。トライアル型で実績を積み、翌年度に本格型への申請につなげる段階的戦略も可能だ。

4

県内での研究開発拠点要件

愛知県内に研究開発の拠点を有することが要件であり、県外企業でも愛知県内に拠点を設置すれば申請可能。この要件により、県内への研究開発投資の誘引効果が期待される。自動車関連の一大サプライチェーンが集積する愛知県での研究開発は、実証実験パートナーの確保にも有利だ。

ポイント

大企業も対象という点が最大の差別化要素。多くの県の補助金が中小企業限定の中、愛知県は大企業の研究開発投資を県内に呼び込む戦略を取っている。大企業にとっては2億円の補助が研究開発の意思決定を後押しし、中小企業にとっては大企業との共同研究のきっかけになる。

対象者・申請資格

申請者要件

  • 愛知県内に研究開発の拠点を有する企業・団体であること
  • 中小企業または大企業であること(個人事業主は対象外の場合あり)
  • 研究開発の実施能力を有すること

研究開発テーマ要件

  • 航空・宇宙分野の研究開発
  • 医療・健康・福祉分野の研究開発
  • 農業・食糧分野の研究開発
  • 環境・エネルギー分野の研究開発
  • 上記4分野のいずれかに関連する研究開発・実証実験であること

補助類型

  • 本格型:中小企業上限1億円(2/3)、大企業上限2億円(1/2)
  • トライアル型:中小企業上限500万円(2/3)

ポイント

「愛知県内に研究開発拠点」が必須条件。県外企業でも愛知に拠点を置けば申請可能だが、形式的なレンタルオフィスでは不十分な場合がある。実質的な研究活動の実態が求められるため、県内の大学や研究機関との連携拠点を設ける方法が現実的だ。名古屋大学や豊橋技術科学大学との産学連携を前提に拠点を構えるのも有効な戦略。

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申請ガイド

1

ステップ1:戦略分野との適合確認

自社の研究開発テーマが4つの戦略産業分野(航空・宇宙、医療・健康・福祉、農業・食糧、環境・エネルギー)のいずれかに該当するか確認する。分野の境界にあるテーマの場合は、県の担当窓口に事前相談することを推奨する。

2

ステップ2:補助類型の選択

研究開発の段階と予算規模に応じて、本格型またはトライアル型を選択する。初期段階の研究ではトライアル型から始め、成果を得てから本格型にステップアップする戦略も有効。

3

ステップ3:研究開発計画の策定

研究開発の目標、手法、スケジュール、期待される成果、事業化への道筋を具体的に記述した計画書を作成する。愛知県の産業集積を活用する観点が重要。

4

ステップ4:申請書類の作成・提出

研究開発計画書、収支計画書、企業概要等の申請書類を作成し、公募期間内に愛知県に提出する。公募期間は約2週間と短いため、事前準備が不可欠。

5

ステップ5:審査・採択

書類審査およびプレゼンテーション審査を経て採択が決定する。外部有識者による審査委員会で、技術的新規性、事業化可能性、県内産業への貢献度等が評価される。

ポイント

公募期間が約2週間と極めて短い。愛知県の窓口に事前相談して制度の詳細と審査のポイントを確認し、公募開始前に計画書のドラフトを完成させておくべきだ。プレゼン審査があるため、研究の新規性と事業化シナリオを5分程度で簡潔に説明できる準備も必要。

審査と成功のコツ

愛知県の産業集積との連携
自動車・航空宇宙産業の一大集積地である愛知県の強みを活用する研究計画が高く評価される。既存のサプライチェーンとの連携、県内企業との共同研究、県内の大学・研究機関との産学連携を計画に盛り込む。
技術的新規性と実現可能性のバランス
革新的な技術開発であると同時に、実現可能性を示すエビデンスが求められる。過去の研究実績、予備実験データ、技術的なバックグラウンドを具体的に示し、「机上の空論」ではないことを証明する。
事業化への明確なロードマップ
補助期間終了後の事業化シナリオを具体的に示す。ターゲット市場の規模、想定される顧客、競合分析、事業化までのタイムライン等を含む。愛知県経済への貢献(雇用創出、税収増等)も明示する。
トライアル型の戦略的活用
研究初期段階であれば、まずトライアル型(500万円)で実績を作り、翌年度に本格型へステップアップする段階的アプローチが有効。トライアル型の成果が本格型審査での強力な実績証明となる。

ポイント

審査のキーワードは「愛知県にとっての価値」だ。いかに優れた研究であっても、県外で事業化されるなら愛知県の補助金として採択する理由が弱い。県内での事業化・量産化・雇用創出のシナリオを明確に描き、愛知県の次世代産業を担う研究であることを訴求せよ。

対象経費

対象となる経費

研究開発費(3件)
  • 原材料・消耗品費
  • 試作品製造費
  • 研究用設備・機器のリース料
人件費(3件)
  • 研究開発従事者の人件費
  • 外部研究者の委託費
  • 技術コンサルタント費
外注・委託費(3件)
  • 試験分析費
  • 設計・加工の外注費
  • データ収集・分析の委託費
知的財産関連費(3件)
  • 特許出願費用
  • 技術調査費
  • ライセンス取得費

対象外の経費

対象外の経費一覧(6件)
  • 土地・建物の取得費用
  • 汎用性のある備品(PC、事務用品等)の購入費
  • 研究開発に直接関係しない一般管理費
  • 販売促進・営業活動に要する費用
  • 海外での研究開発に要する費用
  • 飲食費・接待費・交際費

よくある質問

Q大企業も申請できますか?
A

はい、本補助金は中小企業だけでなく大企業も申請可能です。大企業の場合は補助率1/2、上限2億円で支援を受けられます。中小企業は補助率2/3、上限1億円です。多くの自治体の研究開発補助金が中小企業に限定される中、大企業も対象としている点は愛知県の本制度の大きな特徴です。大企業の研究開発投資を県内に呼び込み、中小企業との連携を促進する狙いがあります。ただし、大企業の場合はより高度な研究内容と明確な事業化計画が求められる傾向にあります。

Q愛知県外の企業でも申請できますか?
A

愛知県内に研究開発の拠点を有することが要件です。県外に本社がある企業でも、愛知県内に研究開発拠点(研究所、開発センター、実証施設等)を設置していれば申請可能です。ただし、形式的な登記だけでは不十分で、実質的な研究活動の実態が求められます。県外企業が新たに拠点を設置する場合は、名古屋大学や豊橋技術科学大学等との産学連携を前提とした拠点設置が現実的です。県の担当窓口に事前相談して拠点要件の詳細を確認することをお勧めします。

Qトライアル型と本格型の違いは何ですか?
A

トライアル型は研究開発の初期段階向けで、中小企業限定、補助率2/3、上限500万円です。フィージビリティスタディ、予備実験、市場調査等に活用できます。本格型は本格的な研究開発プロジェクト向けで、中小企業は補助率2/3・上限1億円、大企業は補助率1/2・上限2億円です。戦略的には、まずトライアル型で基礎的な検証を行い、成果を得てから翌年度に本格型に申請するステップアップ方式が有効です。トライアル型の実績は本格型審査での強力なアピール材料となります。

Q4つの戦略分野以外のテーマは対象外ですか?
A

原則として、航空・宇宙、医療・健康・福祉、農業・食糧、環境・エネルギーの4つの戦略産業分野に関連する研究開発が対象です。ただし、分野の解釈は比較的広く、例えばAI・IoT技術の開発であっても、その応用先が上記4分野のいずれかであれば対象となる可能性があります。自動車関連技術も「環境・エネルギー」分野の電動化やカーボンニュートラル関連として位置づけられるケースがあります。テーマの該当性に迷う場合は、愛知県の担当窓口に事前相談されることをお勧めします。

Q公募期間が約2週間と短いですが、どう準備すべきですか?
A

公募期間が約2週間と非常に短いため、事前準備が不可欠です。まず、前年度の公募要領を入手し、申請書類のフォーマットや審査基準を事前に把握します。研究開発計画書のドラフトは公募開始前に完成させておくべきです。特に重要なのは、研究の新規性、実現可能性、事業化シナリオ、愛知県経済への貢献を明確に記述することです。プレゼンテーション審査がある場合に備え、5分程度で研究内容を簡潔に説明できるスライドも事前に準備しておきましょう。愛知県の担当窓口への事前相談も強く推奨されます。

Q研究開発の成果は公開する必要がありますか?
A

補助金の性質上、研究開発の成果について愛知県への報告義務があります。成果報告書の提出が求められ、県の成果発表会等で概要を公表することを求められる場合もあります。ただし、企業秘密や特許出願前の技術情報については、公開範囲の調整が可能です。知的財産権は原則として補助事業者に帰属しますが、県が成果の普及・活用に関与する権利を留保する場合があります。知的財産の取り扱いについては、交付申請時に条件を確認することが重要です。

Q他の補助金・助成金と併用できますか?
A

愛知県の補助金であるため、国の補助金との併用が可能な場合がある(同一経費の二重計上は不可)。特に相性が良い組み合わせとして、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の研究開発助成との併用が考えられる。NEDO助成で基礎研究を行い、本補助金で愛知県内での応用研究・実証実験に充てるといった役割分担が可能だ。また、中小企業の場合はものづくり補助金やIT導入補助金と組み合わせ、研究開発成果の量産化・システム化を段階的に進める戦略も有効である。愛知県の他の補助金(あいちスタートアップ支援事業等)との併用可否は個別に確認が必要だが、目的の異なる別事業であれば認められるケースが多い。さらに、名古屋市独自の研究開発支援制度や、あいち産業科学技術総合センターの技術支援サービスと連携することで、研究開発の効率を高められる。

詳細説明

愛知県の産業戦略と本補助金の位置づけ

愛知県は製造品出荷額等が40年以上連続で全国1位を誇る日本最大のものづくり県である。自動車産業を中核としつつ、航空宇宙、ロボット、医療機器等の次世代産業への転換を推進している。本補助金は、この産業転換を研究開発面から支援する制度として、愛知県の産業戦略の中核に位置づけられている。

4つの戦略産業分野

  • 航空・宇宙:中部地区は国内航空宇宙産業の約50%が集積する一大拠点。ボーイング787の機体構造の約35%が中部地区で製造されるなど、世界的なサプライチェーンの一角を担う
  • 医療・健康・福祉:名古屋大学医学部を中心とした医療研究の集積と、医療機器メーカーの存在が強み。高齢化社会への対応技術の開発ニーズも大きい
  • 農業・食糧:温室園芸、花き栽培等で全国トップクラスの農業県。スマート農業、食品加工技術の研究開発が活発
  • 環境・エネルギー:自動車産業の電動化に伴うバッテリー技術、水素エネルギー、カーボンニュートラル関連技術の開発が加速

補助類型の詳細

本補助金には以下の2つの類型が用意されている。

  • 本格型:本格的な研究開発プロジェクト向け。中小企業は補助率2/3・上限1億円、大企業は補助率1/2・上限2億円
  • トライアル型:研究開発の初期段階向け。中小企業限定で補助率2/3・上限500万円。フィージビリティスタディや予備実験に活用可能

過去の採択事例のイメージ

過去の採択事例としては、以下のようなテーマが想定される。

  • 航空機用CFRP(炭素繊維強化プラスチック)部品の低コスト製造技術の開発
  • AI画像診断を活用した医療診断支援システムの実証実験
  • 植物工場における省エネ型栽培システムの開発
  • 工場排熱を利用した発電システムの実証研究

申請から採択までの流れ

公募期間は約2週間と短く、書類審査とプレゼンテーション審査の2段階で評価される。プレゼン審査では、外部有識者からなる審査委員会に対して研究開発の新規性、実現可能性、事業化見込み、愛知県経済への貢献等を説明する。採択率は公表されていないが、戦略分野との適合性と事業化の具体性が重視される傾向にある。

愛知県の研究開発支援エコシステム

愛知県には、あいち産業科学技術総合センター、名古屋大学、豊橋技術科学大学、名古屋工業大学、産業技術総合研究所中部センター等の研究機関が集積している。本補助金の採択企業は、これらの機関との連携により研究開発の効率を高めることが可能だ。また、あいちシンクロトロン光センター等の大型実験施設も利用可能であり、材料分析や構造解析等の高度な実験にも対応できる環境が整っている。

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