休廃止鉱山の鉱害防止に係るエネルギー使用合理化事業費補助金(令和4年度予算)【東北支部】
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
高補助率3/4で大規模設備更新を支援
補助対象経費の4分の3を国が負担するため、事業者の自己負担は4分の1に抑えられます。坑廃水処理施設では大型ポンプや送風設備の更新費用が高額になりがちですが、この高い補助率により、設備の老朽化が進む東北地方の旧鉱山でも更新に踏み切りやすい制度設計となっています。
上限5.2億円の充実した補助額
1件あたり最大5.2億円まで補助が受けられるため、複数棟・複数設備の同時更新にも対応可能です。秋田の阿仁・院内銀山や岩手の松尾鉱山跡など、規模の大きな施設では設備更新費が億単位に達するケースもあり、現実的な補助上限として機能します。
東北特有の過酷環境に対応した省エネ投資
東北地方は冬季の積雪・凍結が激しく、設備の消耗が早い環境です。省エネ型設備への更新は電力コスト削減だけでなく、耐久性・信頼性向上にもつながり、地域の河川水質保全という長期的な公益貢献を実現します。
専任担当者による伴走支援体制
東北支部では菅・柴田両担当者が窓口対応を担い、申請書類の準備から審査対応まで相談できる体制が整っています。鉱山管理の専門知識を持つ担当者が対応するため、専門用語や技術的な説明が通じやすい点も申請者にとっての強みです。
脱炭素・省エネ政策との親和性
国のカーボンニュートラル目標に沿って、既存インフラの省エネ化を進める本事業は、補助金採択後の継続的な電力コスト削減効果もあり、中長期的な経営安定化に貢献します。
ポイント
対象者・申請資格
申請資格は、東北地方(主に青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島)に所在する休廃止鉱山の坑廃水処理施設を管理・運営する事業者です。鉱山保安法に基づく鉱害防止義務を有する旧採掘権者またはその承継者が対象となります。施設が東北支部の管轄エリア内にあることを確認してください。省エネ更新の対象設備が現に稼働中であり、更新によって具体的なエネルギー削減効果が見込まれることが条件です。
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申請ガイド
申請は2022年4月19日から2023年3月31日までの間に東北支部へ提出します。必要書類は①事業計画書(省エネ効果の計算根拠を含む)、②見積書・仕様書、③施設の現況写真、④登記事項証明書等の資格証明書類です。事前に担当者(菅・柴田、022-221-4968)へ連絡し、申請書様式と記載要領を入手することを強く推奨します。採択前着工は補助対象外となるため、採択通知を受け取るまで発注・契約を行わないことが必須です。
審査と成功のコツ
採択率を高めるためには、省エネ効果の定量的な根拠が鍵です。既存設備の年間電力使用量(実績データ)と更新後設備のカタログスペックを比較した「省エネ計算書」を丁寧に作成してください。また、設備の老朽化状況を示す写真・点検記録も審査において有効な資料となります。東北地方の厳冬環境における設備稼働の安定性向上という観点も、事業の必要性として明記すると説得力が増します。
対象経費
対象となる経費
設備更新費(4件)
- 省エネ型ポンプへの更新費用
- インバータ制御機器の導入費用
- 省エネ型送風機・コンプレッサーへの更新費用
- LED等省エネ照明設備への更新費用
附帯工事費(3件)
- 設備更新に伴う配管・配線工事費
- 基礎工事・架台設置工事費
- 旧設備の撤去・処分費(更新工事に附帯するもの)
設計・監理費(3件)
- 省エネ改修設計費
- 工事監理費
- 省エネ効果検証のための測定・調査費
その他諸費用(2件)
- 申請書類作成のためのエネルギー診断費
- 省エネ計算書作成費
対象外の経費
対象外の経費一覧(6件)
- 設備の修繕・維持管理費(省エネ更新を伴わないもの)
- 坑廃水処理に直接関係しない建屋・建物の改修費
- 消耗品・備品の購入費
- 人件費・委託管理費
- 省エネ効果が認められない単純更新工事
- 補助事業採択前に着工・発注した工事・設備
よくある質問
Qどのような設備が補助対象になりますか?
坑廃水処理施設で使用するポンプ、送風機、コンプレッサー、照明設備など、エネルギー(主に電力)を消費する設備の省エネ型への更新・改修が対象です。単純な修繕ではなく、省エネ効果が認められる更新工事である必要があります。
Q補助率3/4とはどういう意味ですか?
対象となる工事費・機器購入費の合計額に対して、4分の3(75%)を国が補助します。例えば総事業費が2億円の場合、補助金額は1.5億円、自己負担は0.5億円となります。
Q補助上限の5.2億円は1施設あたりですか?
1申請あたりの上限です。複数の施設・設備を1件の申請にまとめることができますが、合計補助額が5.2億円を超えることはできません。
Q申請できる事業者の要件はありますか?
休廃止鉱山の鉱害防止義務を負う事業者(旧鉱山の採掘権者またはその承継者)が対象です。東北支部の管轄区域(主に東北6県)内の施設が対象となります。
Q省エネ効果をどのように証明すればよいですか?
既存設備と更新後設備のエネルギー消費量(kWh)の比較データや、メーカーのカタログスペックを活用して省エネ率を算出します。申請時に省エネ計算書の提出が求められます。
Q申請から補助金受給までの流れはどうなりますか?
申請書類の提出→審査→採択通知→工事着工→実績報告→補助金交付という流れです。着工は必ず採択通知後に行う必要があります。
Q担当窓口への相談はどこにすればよいですか?
東北支部(仙台市青葉区本町3-2-23)の菅・柴田両担当者(電話:022-221-4968)にご相談ください。申請書類の事前確認や技術的な疑問にも対応しています。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本補助金は休廃止鉱山の坑廃水処理施設におけるエネルギー合理化事業を支援する非常に特殊な補助金です。対象者が地方公共団体・坑廃水処理事業者・指定鉱害防止事業機関に限定されており、一般の事業者向け補助金との関係は限定的ですが、以下の点を確認してください。【鉱害防止工事費補助金(本体)との関係】経済産業省が同様のスキームで交付している「休廃止鉱山鉱害防止等事業費補助金」(工事費補助、補助率3/4)と本補助金(エネルギー合理化費補助)は、補助対象が異なります。鉱害防止工事(坑廃水処理施設の新設・更新)は工事費補助金で、その施設のエネルギー合理化(省エネ設備への改修・更新)は本補助金で補助を受ける形が想定されています。同一事業への重複交付は不可ですが、工事費補助と省エネ改修費補助を別途申請することは可能です。【省エネ法関連支援との関係】省エネルギー投資促進支援事業(補助金)やSIIの省エネ補助金等の一般的な省エネ補助金とは、本補助金との関係を事前に確認する必要があります。本補助金の対象施設(坑廃水処理施設)は通常の工場・ビルとは異なる特殊施設であるため、一般の省エネ補助金との重複可否について事務局(関東東北産業保安監督部東北支部)への事前相談を強く推奨します。【東北地方の地域振興補助金との関係】東北地方の地域産業振興補助金や廃鉱山地域の環境整備補助金と組み合わせることで、施設全体の維持管理コストを低減できる可能性があります。秋田・岩手両県には独自の環境保全補助制度もあるため、都道府県の担当窓口にも相談することを推奨します。
詳細説明
補助金の概要と政策背景
「休廃止鉱山の鉱害防止に係るエネルギー使用合理化事業費補助金(令和4年度予算)【東北支部】」は、経済産業省 関東東北産業保安監督部東北支部が所管する特定地域向けの補助金です。東北地方(主に秋田県・岩手県)に点在する休廃止鉱山の坑廃水処理施設における省エネルギー化・エネルギーコスト削減を支援します。
日本の鉱山産業は明治・大正時代に最盛期を迎えましたが、現在では多くの鉱山が休廃止状態です。しかし鉱山跡地では今もなお坑廃水(坑内から流出する重金属等を含む水)の処理が継続的に必要であり、その処理施設の維持管理に多大なエネルギーコストが発生し続けています。本補助金はこの長期継続的な環境保全活動を省エネの観点から支援する制度です。
東北地方の鉱山群と対象施設
東北支部管轄区域には日本有数の鉱山跡地群が集中しています。
- 秋田県:院内銀山、荒川鉱山、小坂鉱山、花岡鉱山、松峰鉱山等の非鉄金属鉱山跡地
- 岩手県:松尾鉱山(日本最大の硫黄鉱山跡)、釜石鉱山等
これらの鉱山では、重金属を含む強酸性の坑廃水を中和・浄化する大型処理施設が稼働しており、その電力消費量・薬品使用量は非常に大きく、エネルギー合理化の余地が大きい施設です。
補助対象者
本補助金の対象者は一般事業者ではなく、以下に限定されます。
- 地方公共団体:鉱害防止義務者が無資力または現存しない休廃止鉱山について、鉱害防止事業のエネルギー合理化を実施する県・市町村
- 坑廃水処理事業者:鉱業権消滅鉱山または長期採掘停止・再開見込みのない鉱山において坑廃水処理事業を実施する者で、関係地方公共団体が必要と認めたもの(自己の採掘活動以外の部分について補助)
- 指定鉱害防止事業機関:法令に基づき指定を受けた機関
補助率と上限額
補助率は補助対象経費の3/4という高い補助率が設定されています。補助上限額は5億2,000万円(年度予算総額)。対象設備のエネルギー合理化改修費の4分の3を補助することで、財政力の限られた地方公共団体でも省エネ投資を実施できる仕組みになっています。
補助対象となるエネルギー合理化事業
坑廃水処理施設における以下のようなエネルギー合理化工事・設備更新が対象です。
- ポンプ設備の高効率化(インバーター導入・高効率モーターへの更新)
- 中和処理設備における薬品投入の自動化・最適化による電力削減
- 照明設備のLED化・センサー導入
- 監視・制御システムの高度化による運転最適化
- 太陽光発電等の再生可能エネルギー設備の導入
申請のポイント
- 対象鉱山の要件確認:石炭鉱業および亜炭鉱業に係る鉱山は対象外。非金属・金属鉱山が対象となります
- エネルギー削減量の定量的な示し方:現状のエネルギー消費量データを整備し、改修後の削減見込みを具体的な数値で示すことが重要
- 地方公共団体との連携確認:坑廃水処理事業者が申請する場合、関係地方公共団体の「必要と認める」という確認を事前に取得しておく必要があります
申請手続きと問合せ先
問合せ・申請先は経済産業省 関東東北産業保安監督部東北支部 鉱害防止課(〒980-0014 仙台市青葉区本町3-2-23 仙台第2合同庁舎9階)です。担当:菅、柴田(TEL:022-221-4968)。申請前に必ず事前相談を行ってください。
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