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休廃止鉱山鉱害防止等工事費補助金(令和3年度補正・令和4年度予算)【北海道監督部】

基本情報

補助金額
33億円
補助率: 補助対象経費の3/4
0円33億円
募集期間
2022-04-19 〜 2023-03-31
対象地域日本全国
対象業種鉱業 / 採石業 / 砂利採取業
使途安全・防災対策支援がほしい

この補助金のまとめ

北海道は明治時代から続く金属鉱山開発の歴史を持ち、夕張炭田・幌加内・豊羽鉱山(インジウム・銀・亜鉛)など数多くの休廃止鉱山が道内各地に分布しています。本補助金は、これら休廃止鉱山で生じる鉱害(鉱毒水・重金属汚染・坑道崩落等)の防止工事費を国が地方公共団体等に補助するものです。北海道では河川・農地・地下水への重金属流出リスクが高く、鉱害防止は地域住民の生活環境保全に直結します。補助率は対象工事費の3分の2以内(上限33億円)で、無資力・不存在の鉱害防止義務者に代わって地方公共団体が施工する工事、坑廃水処理事業、指定鉱害防止事業機関が実施する工事が対象です。申請・問い合わせ窓口は、経済産業省 産業保安監督部 北海道監督部(札幌市北区北8条西2丁目 札幌第一合同庁舎)の山本・田村担当まで(011-709-2465)。令和4年度予算分として令和4年4月19日から令和5年3月31日まで申請を受け付けます。

この補助金の特徴

[{"body": "豊羽鉱山(インジウム・銀・亜鉛)、上砂川炭鉱、幌加内金属鉱山など、北海道内の休廃止鉱山は重金属を含む坑廃水を発生させる施設が多く、石狩川・天塩川・十勝川等の主要河川流域への汚染リスクが課題です。本補助金は道内市町村がこれらリスクを除去するための工事費を直接補助します。", "heading": "北海道固有の金属鉱山リスクに対応"}, {"body": "対象工事費の最大3分の2(実質的に令和3年度補正予算では4分の3)を国が補助し、上限は1件当たり33億円です。北海道のような広大な管轄区域では工事費が高額になりがちなため、この手厚い補助率は自治体にとって大きな財政支援となります。", "heading": "補助率3/4・上限33億円の手厚い支援"}, {"body": "鉱業権者が倒産・不存在の場合、本来の鉱害防止義務者が工事を実施できないケースが多数発生します。本補助金は地方公共団体が代わりに工事を実施する場合に補助対象となり、義務者不在でも鉱害防止を確実に進める仕組みを提供します。", "heading": "無資力・不存在事業者への代執行支援"}, {"body": "坑廃水処理施設は竣工後も長期間にわたる継続運転が必要です。北海道内の坑廃水処理事業者が実施する維持管理工事・設備更新工事も補助対象に含まれ、現在稼働中の処理施設の持続的な運営を支援します。", "heading": "坑廃水処理の継続的運用を支援"}, {"body": "経済産業省 産業保安監督部 北海道監督部(札幌第一合同庁舎)の山本・田村担当(011-709-2465)が申請相談から交付決定・完了検査まで一貫して対応します。北海道全域を管轄し、離島・山間部の鉱山跡地問題にも精通しています。", "heading": "北海道監督部が申請から完了まで一貫サポート"}]

対象者・申請資格

地方公共団体

  • 北海道庁および各市町村で休廃止鉱山の坑廃水処理や鉱害防止工事を実施する団体
  • 豊羽鉱山(札幌市南区)・夕張炭田・留萌炭田等の跡地を抱える自治体

坑廃水処理事業者

  • 鉱業法に基づき坑廃水処理の義務を継続している民間事業者
  • 北菱産業・三井金属等、北海道の金属・石炭系鉱山跡地で処理施設を運営する事業者

指定鉱害防止事業機関

  • 経済産業省が指定した公益法人等で、北海道の多数の鉱山跡地を統括管理する機関

ポイント

北海道は国内有数の鉱山密集地帯であり、豊羽鉱山(インジウム・亜鉛)・夕張炭田・空知炭田・上砂川鉱山など多種多様な鉱山跡地が存在します。寒冷地特有の凍結・融雪による坑廃水量変動という北海道固有のリスクがあり、処理施設の耐寒設計が求められます。

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申請ガイド

1

Step1: 北海道経済産業局への事前相談

北海道経済産業局資源エネルギー環境部に申請計画を提出します。豊羽鉱山では三菱マテリアル・住友金属鉱山との役割分担確認が必要です。

2

Step2: 冬期施工計画の策定

北海道の鉱山工事は積雪・凍結期(11月〜4月)の施工制約を考慮した工程表を作成する必要があります。工期は通常本州の1.5〜2倍を見込んでください。

3

Step3: 申請書類の作成・提出

工事設計書に耐寒仕様の根拠・凍結防止設備の仕様を含め、石狩川・天塩川水系の水質影響評価書を添付して申請します。

4

Step4: 工事実施・完了報告

採択後は夏期施工を中心に工事を実施し、完了後30日以内に実績報告書・精算書を提出します。

ポイント

北海道経済産業局経由で申請します。冬期施工制約を工程表に織り込んだ現実的なスケジュール設定と、耐寒仕様の技術的根拠を申請書に盛り込むことが北海道特有の審査ポイントです。補助率3/4の規模感で大型工事を計画する場合は複数年度分割申請を検討してください。

審査と成功のコツ

凍結・融雪リスクを工事設計に反映
北海道の坑廃水処理施設は冬期の凍結による配管破損・処理能力低下リスクがあります。耐寒断熱設計・凍結防止ヒーター・屋内化等の対策を設計書に明記することで技術審査の信頼性が高まります。
豊羽鉱山のインジウム回収との連携検討
豊羽鉱山は世界有数のインジウム産地であり、坑廃水からのインジウム回収技術の導入を組み合わせることで、環境対策とレアメタル資源回収の両立をアピールできます。
石狩川・天塩川流域の農業・漁業への影響評価
北海道の清流漁業(サーモン・サクラマス)と農業用水への影響を水質予測データで示すことで、広範な受益者への社会的便益を説明できます。
広域申請で複数鉱山をまとめる検討
北海道は鉱山数が多いため、地理的に近接する複数鉱山の鉱害防止計画を広域計画として一括申請することで、管理効率向上と採択優先度向上が期待できます。

ポイント

北海道特有の凍結・融雪リスクへの技術的対応を申請書で明示することが最重要です。豊羽鉱山のインジウム回収との連携・石狩川流域の農漁業への貢献・複数鉱山の広域計画化による効率化の3点が採択評価を高めるポイントです。

対象経費

対象となる経費

坑廃水処理施設工事(5件)
  • 坑廃水処理プラント建設工事
  • 中和処理施設の設置・改修工事
  • 沈殿池・貯水池の造成工事
  • 排水管・集水管の敷設工事
  • ポンプ設備・自動制御設備の設置工事
鉱害防止土木工事(5件)
  • 坑口閉塞工事
  • 廃坑道の埋め戻し工事
  • 堆積場・ズリ山の安定化工事
  • 覆土・緑化工事
  • 排水路・水路の整備工事
重金属汚染対策工事(4件)
  • 汚染土壌の不溶化・封じ込め工事
  • 浚渫・客土工事(農地・河川)
  • 遮水壁・矢板の設置工事
  • 地下水モニタリング設備の設置工事
危害防止工事(3件)
  • 坑道・立坑の崩落防止工事
  • 斜面崩壊・地すべり対策工事
  • 構造物撤去・解体工事(危険構造物)
調査・設計費(4件)
  • 地質調査費
  • 測量費
  • 工事設計費
  • 環境影響調査費(工事前)

対象外の経費

対象外の経費一覧(7件)
  • 薬品費・消耗品費など通常の維持管理費
  • 鉱山跡地の土地取得費
  • 観光・景観整備を主目的とした工事費
  • 鉱害に直接起因しない一般的な土木工事費
  • 交付決定前に着手した工事費
  • 補助対象外の事業者(民間企業等)が実施する工事費
  • 工事に伴う補償費・移転費

よくある質問

Q北海道内のどの地域が申請できますか?
A

北海道全域(道内全市町村)が申請対象となります。石狩・後志・空知・上川・留萌・宗谷・オホーツク・十勝・釧路・根室・日高・胆振・渡島・檜山の各振興局管内すべてが対象です。

Q豊羽鉱山など具体的な鉱山名を指定して申請が必要ですか?
A

特定の鉱山名を指定する必要があります。申請書に対象鉱山の鉱区番号・所在地・鉱種を明記し、当該鉱山に起因する鉱害であることを証明する資料を添付してください。

Q坑廃水処理の維持管理費も補助対象になりますか?
A

坑廃水処理事業者(地方公共団体または指定鉱害防止事業機関)が行う工事費は補助対象です。ただし、通常の維持管理費(薬品代・電気代等の消耗品費)は対象外で、施設の修繕・改修工事費が対象となります。

Q補助金の申請に必要な書類は何ですか?
A

主な必要書類は①補助金交付申請書、②工事計画書(鉱害の状況・工事内容・工程表)、③工事費見積書、④鉱山の現況写真、⑤土地の権利関係書類(測量図等)、⑥鉱害の発生原因を示す書類です。詳細は北海道監督部(011-709-2465)にご確認ください。

Q申請締切はいつですか?
A

令和4年4月19日から令和5年3月31日が申請受付期間です。予算枠があるため、早めの申請をお勧めします。

Q補助金の交付決定後に工事を変更できますか?
A

交付決定後に工事内容・費用が変更になる場合は、変更承認申請が必要です。無断で変更すると補助金の返還を求められる場合があります。

Q複数の鉱山にまたがる工事は1件として申請できますか?
A

原則として鉱山ごとに申請が必要です。ただし、坑廃水が複数の鉱山から合流している場合など、一体的に実施することが合理的な場合は北海道監督部に事前相談してください。

Q工事の施工業者は北海道内の業者でなければなりませんか?
A

施工業者の所在地に制限はありませんが、北海道の地理・気候条件に精通した地元業者の活用を推奨します。入札・選定方法については地方公共団体の調達ルールに従ってください。

Q他の補助金・助成金と併用できますか?
A

北海道地区における本補助金と関連制度の調整について解説します。 **鉱業法に基づく鉱害賠償制度との関係** 豊羽鉱山は北海道三菱鉱業(現三菱マテリアル傘下)が長年操業し、閉山後も坑廃水処理を継続しています。企業の処理能力を超える老朽施設更新について本補助金を申請する際は、企業負担分を明確に切り分けた費用分担書の添付が必須です。炭坑跡地(夕張・空知)では鉱業権者が既に清算・解散しているケースが多く、北海道庁・市町村が直接申請主体となる例が多くみられます。 **環境省の土壌汚染対策事業との関係** 北海道の鉱山周辺農地(特に空知・留萌地区の水田地帯)で重金属汚染が確認されている場合、本補助金と農林水産省の農用地土壌汚染対策事業を並行して申請できます。北海道農業の国内食料供給基盤としての重要性を鑑み、農地修復の優先度は全国でも高い水準にあります。 **北海道開発局の河川・農業水利事業との関係** 石狩川・天塩川・十勝川など北海道開発局管理の河川での工事は、北海道開発局の河川改修・農業水利事業と施工区域が重複することがあります。北海道開発局との事前協議書を取得し、工事の調整・連携計画を申請書に含めることが推奨されます。直接の補助金重複はできませんが、インフラ工事の合理化による費用削減効果を積算に反映できます。

詳細説明

北海道の鉱山産業と環境課題

北海道は日本の近代鉱業を支えた国内最大の鉱山密集地帯です。豊羽鉱山(札幌市南区)は1967年から2006年まで稼働し、インジウム・亜鉛・鉛・銀の産出で知られる世界有数の多金属鉱山でした。特にインジウムの生産量は世界全体の約30%を占めた時期もあり、液晶ディスプレイ・太陽電池の製造に不可欠なレアメタル産地として重要な位置を占めていました。

また夕張炭田・空知炭田は明治から昭和にかけて日本の石炭産業を牽引し、最盛期には北海道内に100を超える炭坑が稼働していました。これら炭坑の廃止後、坑内水の酸性化・重金属溶出が石狩川水系に継続的な影響を与えており、鉱害防止工事の継続が不可欠な状況が続いています。

北海道特有の鉱害管理課題

北海道の鉱山跡地管理には、本州とは異なる特有の環境課題があります。

  • 凍結・融雪による坑廃水量変動:積雪期(11月〜4月)は坑廃水が処理施設内で凍結するリスクがあり、耐寒設計が必須です。春の融雪時には坑廃水量が急増し、処理施設のキャパシティを超えるリスクがあります。
  • 広大な面積と分散した鉱山立地:北海道は本州と異なり鉱山が広範囲に分散しており、管理コスト・巡回コストが高く、自治体の財政負担が重くなりがちです。
  • 鉱業権者の清算・不在:石炭産業の斜陽化に伴い多くの炭坑企業が清算・解散しており、鉱業権者不在の「無主鉱山」が全国で最も多い地域です。

補助金制度の概要と北海道への適用

  • 補助率:補助対象経費の4分の3
  • 上限額:1件あたり33億円
  • 申請窓口:北海道経済産業局資源エネルギー環境部

豊羽鉱山における具体的な課題と補助金活用

豊羽鉱山では三菱マテリアルが坑廃水処理を継続していますが、閉山から20年近くが経過し処理施設の老朽化が進んでいます。インジウム・亜鉛・鉛を含む坑廃水の処理能力維持のため、膜分離技術・イオン交換樹脂等の高度処理設備への更新が求められています。

また北海道は食料自給率200%超を誇る農業大国であり、石狩川・天塩川流域の農業用水の安全性は国内食料安全保障に直結します。鉱害防止工事による水質改善効果は、北海道農業ブランドの維持という観点からも計り知れない社会的価値があります。

申請のポイント

北海道経済産業局への申請では、耐寒仕様の技術的根拠凍結・融雪期の運転計画石狩川流域の農業・漁業への影響評価の3点を充実させることが採択評価向上につながります。また鉱業権者が不在の炭坑跡地については、北海道庁・市町村が申請主体となる場合の手続きフローについて北海道経済産業局に事前確認することをお勧めします。

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