令和4年度 分散型エネルギーリソースの更なる活用に向けた実証事業
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
最大1億円の大型実証支援
補助率1/2または定額で、上限1億円という大規模な実証予算が確保されています。需給調整市場向けのDER制御システム開発や大規模実証試験など、本格的な技術実証に必要な投資をカバーできる規模です。
A事業・B事業の2類型
基盤整備事業(A事業)は電力市場の基盤システム構築、DERアグリゲーション実証事業(B事業)はアグリゲーターによるDER制御の実証を担います。事業者の役割に応じた柔軟な参加形態が用意されています。
電力市場への直接アクセス
需給調整市場や容量市場という実際の電力市場での実証を前提とした事業設計です。実証結果がそのまま市場参入の実績となるため、事業化への距離が非常に近い点が大きな魅力です。
コンソーシアム型の連携実証
アグリゲーションコーディネーターとリソースアグリゲーターが連携するコンソーシアム型の実証体制を採用しています。単独では困難な大規模実証を業界横断で実現できる枠組みです。
ポイント
対象者・申請資格
共通要件
- 日本国内で事業活動を営む法人であること
- 補助事業を確実に遂行する経営基盤があること
- 成果データの国・SIIへの提供に同意できること
- 情報セキュリティ対策が実施されていること(JIS Q27001相当推奨)
- サイバーセキュリティガイドラインに準拠した対策を実施できること
A事業(基盤整備事業)固有要件
- 基盤整備事業者として補助対象経費が発生すること
- B事業者との共通実証に必要な連携が行えること
B事業(DERアグリゲーション実証)固有要件
- コンソーシアムに所属するアグリゲーションコーディネーター、リソースアグリゲーター、または実証協力者であること
- 補助対象経費が発生する事業者であること
ポイント
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申請ガイド
ステップ1:コンソーシアムの組成
A事業者・B事業者間の連携体制を構築します。アグリゲーションコーディネーターを中心に、リソースアグリゲーターや実証協力者との役割分担を明確にしましょう。
ステップ2:実証計画の策定
需給調整市場・容量市場でどのようなDER制御を実証するか、具体的な計画を策定します。技術的な実現可能性とビジネスモデルの両面から検討が必要です。
ステップ3:セキュリティ対策の整備
サイバーセキュリティガイドラインに準拠した対策を事業完了までに実施する必要があります。申請時点で詳細対策要件の作成が求められます。
ステップ4:jGrantsからの電子申請
必要書類を整え、jGrantsで電子申請します。GビズIDプライムが必要です。
ステップ5:実証実施と成果報告
採択後、計画に沿って実証を実施し、データ採取・提供・成果報告を行います。
ポイント
審査と成功のコツ
市場参入戦略の明確化
DER制御技術の先進性
データ活用の具体性
コンソーシアム体制の実効性
ポイント
対象経費
対象となる経費
機械装置費(3件)
- DER制御用サーバー・通信機器
- 蓄電池・EV充放電設備
- 計測・監視用センサー機器
システム開発費(3件)
- アグリゲーションプラットフォーム開発
- DER制御アルゴリズム開発
- 市場連携インターフェース構築
実証試験費(3件)
- 電力市場での制御実証費用
- データ採取・分析費用
- 実証環境構築費
人件費(2件)
- 実証事業に直接従事する技術者・研究者の人件費
- プロジェクト管理者の人件費
外注費(2件)
- 技術コンサルティング費用
- セキュリティ監査費用
リース費(2件)
- 実証設備のリース料
- クラウドサービス利用料
対象外の経費
対象外の経費一覧(6件)
- 土地・建物の取得費用
- 実証事業に直接関係しない一般管理費
- 補助事業期間外に発生した経費
- 他の補助金で支援を受けている経費
- 既存設備の維持・修繕費用
- 消費税及び地方消費税
よくある質問
QDER(分散型エネルギーリソース)とは何ですか?
DERとは、電力系統に分散して存在するエネルギーリソースの総称です。具体的には、太陽光発電、蓄電池、電気自動車(EV)、ヒートポンプ、エネファーム等が含まれます。これらを個別に運用するのではなく、ICT技術で束ねて協調制御することで、大規模発電所に匹敵する調整力を発揮できます。これがアグリゲーションビジネスの基本コンセプトです。
Qアグリゲーションコーディネーターとリソースアグリゲーターの違いは何ですか?
アグリゲーションコーディネーターは、電力市場と直接取引を行い、需給調整の全体を統括する事業者です。一方、リソースアグリゲーターは、個々のDERリソース(蓄電池やEV等)を直接制御・管理する事業者です。コーディネーターが市場からの指令を受け、アグリゲーターが配下のリソースを制御するという階層構造になっています。
Q中小企業でも参加できますか?
はい、中小企業も参加可能です。特にリソースアグリゲーターや実証協力者として、コンソーシアムに参加する形態が想定されています。大手電力会社やIT企業がコーディネーターを務め、地域の中小エネルギー事業者がアグリゲーターとして参加するケースが多く見られます。自社のDERリソースや顧客基盤を活かした参加を検討してみてください。
Qセキュリティ要件は具体的にどの程度求められますか?
事業完了までに「エネルギー・リソース・アグリゲーション・ビジネスに関するサイバーセキュリティガイドライン Ver2.0」に準拠した対策の実施が必要です。JIS Q27001(ISO 27001)相当の第三者認証取得が望ましいとされていますが、必須ではありません。ただし、詳細対策要件の作成と国・SIIへの提出は必須です。エネルギーインフラのセキュリティは年々厳格化の傾向にあるため、早期の対応をお勧めします。
Q実証データの公開義務はありますか?
はい、実証で得られたデータは国・SII及び委託分析機関への提供が義務づけられています。成果報告書の公開版は一般に公開され、提出データも公開対象となります。個人情報保護法に定める個人情報は除外されますが、技術的なデータや実証結果は広く共有されることを前提に参加する必要があります。これは業界全体の技術発展に寄与するための仕組みです。
Q補助金の交付はいつ行われますか?
補助金は原則として精算払いです。事業完了後に成果報告書と経費の証拠書類を提出し、SIIの確定検査を経て交付額が確定した後に支払われます。事業期間中は自己資金またはつなぎ融資で費用を賄う必要があるため、資金計画には十分な余裕を持たせてください。概算払いが認められるケースもありますので、詳細は事務局にご確認ください。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本補助金は経済産業省・SII(環境共創イニシアチブ)が執行する大型実証事業のため、同一経費に対する他の国庫補助金との重複受給は認められません。ただし、実証で確立した技術を本格導入する段階では、「需要家主導型太陽光発電導入促進補助金」や「蓄電池導入支援事業」等との組み合わせが考えられます。また、DER関連技術の研究開発段階ではNEDOの各種研究開発事業、実用化段階では中小企業向けの「ものづくり補助金」等を時間軸をずらして活用する戦略も有効です。地方自治体のエネルギー関連補助金との併用可否は個別に確認が必要ですが、異なる経費区分であれば併用可能なケースもあります。
詳細説明
分散型エネルギーリソース実証事業とは
本事業は、分散型エネルギーリソース(DER)の活用拡大とカーボンニュートラルの実現を目指し、需給調整市場や容量市場において求められる高度なDER制御技術の実証を支援する補助金です。SII(一般社団法人環境共創イニシアチブ)が執行団体として運営しています。
DERアグリゲーションビジネスの意義
DERアグリゲーションとは、家庭や企業に分散する蓄電池・EV・太陽光発電・ヒートポンプ等のエネルギーリソースを束ね(アグリゲート)、あたかも一つの発電所のように制御するビジネスモデルです。VPP(バーチャルパワープラント)とも呼ばれ、再生可能エネルギーの変動を吸収し、電力系統の安定化に貢献します。
2つの事業類型
- A事業(基盤整備事業):電力市場でDERを活用するための基盤システムの構築・高度化を行う事業。補助率は1/2以内または定額。
- B事業(DERアグリゲーション実証事業):アグリゲーションコーディネーターとリソースアグリゲーターがコンソーシアムを組成し、実際のDER制御実証を行う事業。
補助条件
- 補助率:1/2以内または定額
- 補助上限額:1億円
- 対象地域:全国
セキュリティ要件
エネルギーインフラに関わる事業のため、サイバーセキュリティ対策が重要な審査ポイントです。「エネルギー・リソース・アグリゲーション・ビジネスに関するサイバーセキュリティガイドライン Ver2.0」への準拠が求められ、JIS Q27001相当の第三者認証取得が推奨されています。
今後の展望
2050年カーボンニュートラル実現に向け、DERアグリゲーションは電力システムの要となる技術です。本実証事業で得られた知見は、今後の制度設計や市場ルールの整備にも反映されるため、エネルギービジネスの未来を形づくる重要な事業といえます。
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