地上基幹放送等に関する耐災害性強化支援事業(令和3年度第1次公募)
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
災害時の放送継続を保証する防災投資
本事業は、大規模災害時に放送が途絶えないよう、放送局の停電対策や予備設備の整備を支援します。テレビやラジオは災害時に住民が最も頼りにする情報伝達手段であり、その耐災害性の強化は人命保護に直結する極めて重要な投資です。
事業者の属性に応じた2段階の補助率
地方公共団体等には補助率1/2、地上基幹放送事業者等には1/3が適用される2段階構造です。放送インフラの公益性を反映し、地方公共団体等にはより手厚い支援が設定されています。いずれの補助率でも、高額になりがちな放送設備の防災対策費用の負担を大幅に軽減できます。
停電対策と予備設備整備の両面を支援
本事業は、非常用発電設備の導入などの停電対策と、故障時に備えた予備送信設備・予備回線等の整備を対象としています。電源の確保と設備の冗長化という2つの観点から放送インフラの耐災害性を総合的に強化できます。
地方放送局の防災力底上げ
大手キー局に比べてリソースの限られた地方の放送事業者にとって、放送設備の防災対策は大きな財務負担となります。本補助金を活用することで、地方局でも放送の耐災害性を計画的に強化でき、地域住民の安全確保に貢献します。
ポイント
対象者・申請資格
対象となる事業主体
- 地上基幹放送事業者(テレビ放送事業者、ラジオ放送事業者)
- 地方公共団体(都道府県、市町村)
- その他放送に関連する団体等
補助率の区分
- 地方公共団体等:補助率 1/2
- 地上基幹放送事業者等:補助率 1/3
事業内容の要件
- 放送局等の停電対策に関する整備事業であること
- 予備設備の整備に関する事業であること
- 大規模自然災害時の放送継続に資する事業であること
基本要件
- 事業を適正に遂行できる体制を有していること
- 法令に基づく適正な経理処理が行えること
ポイント
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申請ガイド
ステップ1:整備計画の策定
自社放送施設の災害リスクを評価し、停電対策や予備設備の整備計画を策定します。過去の災害での被害実績や、ハザードマップに基づく想定被害を踏まえた計画が効果的です。
ステップ2:見積書の取得
整備工事や設備購入に関する見積書を取得し、事業費の積算を行います。非常用発電設備、蓄電池、予備送信設備、伝送路の冗長化等、具体的な整備内容に応じた見積りが必要です。
ステップ3:申請書類の作成・提出
公募要領に定められた様式で申請書類を作成し、期間内に提出します。応募期間は2021年2月8日から2月26日までの約3週間です。整備の必要性、効果、実施体制等を明確に記載してください。
ステップ4:審査・交付決定
提出された申請内容について、事業の必要性、効率性、効果等の観点から審査が行われ、採択された事業者に交付決定通知が送付されます。
ポイント
審査と成功のコツ
災害リスクの具体的な分析
放送エリアの住民への影響を数値化
段階的な整備計画の提示
費用対効果の明示
ポイント
対象経費
対象となる経費
停電対策設備費(4件)
- 非常用発電設備の購入・設置費
- 蓄電池システムの購入・設置費
- 燃料貯蔵設備の整備費
- 電源切替装置の設置費
予備設備費(3件)
- 予備送信設備の購入・設置費
- 予備STL回線の整備費
- 予備スタジオ設備の整備費
工事費(3件)
- 設備設置工事費
- アンテナ・鉄塔の耐震補強工事費
- 伝送路の冗長化工事費
設計・調査費(3件)
- 設備の設計費
- 耐震診断費
- 電波伝搬調査費
対象外の経費
対象外の経費一覧(6件)
- 通常の設備更新や老朽化対策に該当する費用
- 土地・建物の取得費
- 放送番組の制作費
- 日常的な保守・メンテナンス費
- 事業期間外に発生した経費
- 他の補助金で手当済みの経費
よくある質問
QコミュニティFM放送局もこの補助金の対象ですか?
コミュニティFM放送局も地上基幹放送事業者に含まれるため、本事業の対象となる可能性があります。コミュニティFMは災害時に地域密着の情報提供を行う重要な役割を担っており、その耐災害性強化は地域防災の観点から意義があります。ただし、補助率は地上基幹放送事業者として1/3が適用されます。具体的な適用条件は公募要領を確認してください。
Q地方公共団体が補助率1/2で申請できるのはどのような場合ですか?
地方公共団体等が設置・管理する放送関連設備(防災行政無線と連携する放送設備等)の耐災害性強化について、補助率1/2が適用されます。例えば、自治体が保有するコミュニティ放送設備の非常用電源整備や、防災情報を発信するための放送設備の予備システム整備などが該当します。具体的な適用範囲は公募要領で定められています。
Q通常の設備更新・老朽化対策との違いは何ですか?
本事業は「耐災害性強化」を目的とした設備整備を対象としており、通常の老朽化に伴う設備更新や定期的なメンテナンスは対象外です。例えば、送信機の経年劣化による更新は通常の設備更新ですが、災害に備えた予備送信機の追加設置は耐災害性強化に該当します。非常用発電設備の新規導入や蓄電池の追加設置など、災害時の放送継続に直接寄与する設備の整備が補助対象となります。
Q第2次以降の公募はありますか?
本公募は令和3年度第1次公募です。第2次以降の公募が行われるかどうかは、第1次公募の採択状況と残予算によって判断されます。一般的に、総務省の放送関連補助事業では年度内に複数回の公募が実施されることがありますが、保証されたものではありません。確実に支援を受けたい場合は、第1次公募で申請することをお勧めします。
Q停電対策として太陽光発電の導入も対象になりますか?
太陽光発電設備が停電対策として放送の継続に直接寄与するものであれば、対象となる可能性があります。ただし、太陽光発電は天候に左右されるため、単独での停電対策としては不十分です。蓄電池やディーゼル発電機と組み合わせたハイブリッドシステムとして整備する場合に、その一部として認められるケースが考えられます。具体的な適用可否は総務省に確認してください。
Q衛星放送やケーブルテレビもこの補助金の対象ですか?
本事業は「地上基幹放送等」を対象としており、衛星放送やケーブルテレビは基本的に対象外です。地上基幹放送とは、地上波のテレビ放送(地上デジタル放送)及びラジオ放送(AM・FM放送)を指します。ただし、「等」の範囲については公募要領で具体的に定義されていますので、詳細は総務省に確認してください。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本事業は総務省の放送インフラ防災関連補助金であり、同一経費に対して他の国庫補助金との重複受給は認められません。ただし、異なる経費項目であれば、総務省の他の放送関連補助事業や地方公共団体の防災関連補助金との組み合わせが検討可能です。例えば、本事業で停電対策設備を整備し、別途「民放ラジオ難聴解消支援事業」等で放送エリアの拡大を図るといった連携が考えられます。また、地方公共団体が防災対策として実施する場合は、緊急防災・減災事業債などの起債措置との併用も検討可能です。放送事業者においては、設備投資減税などの税制優遇措置も合わせて検討することで、総合的な負担軽減が図れます。
詳細説明
事業の背景と目的
近年、日本では大規模な自然災害が頻発しており、2011年の東日本大震災、2016年の熊本地震、2018年の北海道胆振東部地震、2019年の台風19号など、深刻な被害が相次いでいます。これらの災害時に、テレビやラジオは被災者にとって最も重要な情報源となり、避難情報、安否確認、物資配給情報等の提供を通じて人命救助・保護に大きく貢献してきました。
しかし、大規模停電や設備の損壊により放送が途絶えるリスクは依然として存在します。本事業は、地上基幹放送局等の停電対策や予備設備の整備を支援することで、災害時にも確実に放送を継続できる体制の構築を目指しています。
補助対象と補助率
本事業の補助対象は、放送局等の耐災害性強化のための設備整備です。
- 地方公共団体等:補助率 1/2
- 地上基幹放送事業者等:補助率 1/3
停電対策の重要性
2018年の北海道胆振東部地震では、北海道全域にわたるブラックアウト(全域停電)が発生しました。このとき、非常用発電設備を備えた放送局は放送を継続できましたが、燃料の枯渇により放送継続が危ぶまれる場面もありました。本事業では、以下のような停電対策を支援します。
- 非常用発電設備:ディーゼル発電機やガスタービン発電機の導入
- 蓄電池システム:瞬時停電にも対応できるUPS(無停電電源装置)の導入
- 燃料備蓄:長時間の停電に備えた燃料貯蔵設備の整備
予備設備の整備
地震による送信設備の損壊や、伝送路の断絶に備えた予備設備の整備も本事業の重要な対象です。
- 予備送信設備:主要送信設備が使用不能になった場合に代替する送信設備
- 予備伝送路(STL回線等):スタジオと送信所を結ぶ回線の冗長化
- 耐震補強:アンテナ・鉄塔等の耐震性強化
対象となる放送事業者
本事業は地上基幹放送事業者(テレビ局、ラジオ局)及び地方公共団体等を対象としています。NHK、民間放送事業者、コミュニティ放送事業者など、幅広い放送事業者が利用可能です。特に経営基盤の限られた地方局やコミュニティFMにとって、本補助金は放送インフラの防災対策を進める貴重な機会です。
応募期間
令和3年度第1次公募の応募期間は2021年2月8日から2月26日までです。問い合わせ先は総務省情報流通行政局地上放送課です。
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