私募債を活用した事業承継の取組支援補助金
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
私募債と事業承継の組み合わせ
本補助金の最大の特徴は、私募債による資金調達と事業承継支援を組み合わせた点にあります。取扱金融機関が発行する私募債を通じて事業承継に必要な資金を調達し、その取り組みに対して東京都が補助を行う仕組みです。金融機関との連携により、資金面と経営面の両方からサポートを受けられます。
上限200万円、補助率1/2
補助上限額は200万円で、対象経費の1/2以内が補助されます。事業承継に伴う各種経費(コンサルティング費用、システム導入費、人材育成費など)を幅広くカバーできる設計です。私募債による資金調達と組み合わせることで、より大規模な事業承継計画を実行できます。
公的機関の支援実績が前提条件
申請には、過去3年以内に東京都中小企業振興公社・東京商工会議所・認定経営革新等支援機関・経営承継円滑化法の認定のいずれかを受けていることが必要です。これにより、計画的に事業承継に取り組んでいる企業を重点的に支援する制度設計となっています。
東京都内の法人が対象
対象は都内に事業所を有する法人に限定されます。個人事業主は対象外です。東京都の中小企業施策として、都内産業の持続的発展と雇用維持を目的に実施されています。
ポイント
対象者・申請資格
事業者要件
- 都内に事業所を有する法人であること
- 中小企業であること
- 取扱金融機関と連携して私募債を発行すること
事前要件(いずれか1つ)
- 過去3年以内に東京都中小企業振興公社の支援を受けていること
- 過去3年以内に東京商工会議所の支援を受けていること
- 過去3年以内に認定経営革新等支援機関の支援を受けていること
- 過去3年以内に経営承継円滑化法の認定を受けていること
事業内容
- 事業承継に係る取り組みを行う計画があること
- 私募債を活用した資金調達を行うこと
ポイント
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申請ガイド
ステップ1:公的支援実績の確認
過去3年以内に東京都中小企業振興公社、東京商工会議所、認定支援機関、経営承継円滑化法認定のいずれかの支援を受けているか確認します。未取得の場合は、まず公的機関への相談から始めてください。
ステップ2:取扱金融機関との相談
私募債の発行について取扱金融機関に相談します。事業承継計画と資金調達計画を金融機関と共に策定し、私募債の発行条件を確認してください。
ステップ3:事業計画書の作成と申請
事業承継計画書、私募債発行に関する書類、公的支援実績の証明書類などを準備し、補助金の交付申請を行います。事業計画の具体性と実現可能性が審査のポイントです。
ステップ4:交付決定・事業実施・報告
交付決定を受けた後、計画に沿って事業承継の取り組みを実施します。完了後に実績報告書を提出し、審査を経て補助金が交付されます。
ポイント
審査と成功のコツ
公的支援機関の早期活用
金融機関との連携強化
事業承継計画の具体化
ポイント
対象経費
対象となる経費
コンサルティング費用(3件)
- 事業承継専門家への相談料
- M&Aアドバイザリー費用
- デューデリジェンス費用
人材育成・研修費(3件)
- 後継者育成研修の受講料
- 経営者研修・セミナー費用
- 従業員の技術承継に係る研修費
システム・設備導入費(3件)
- 業務引継ぎのためのシステム導入
- 技術・ノウハウのデジタル化費用
- 事業承継に伴う設備更新費
法務・税務関連費用(3件)
- 株式移転に関する法務手続き費用
- 事業承継税制の申請支援費用
- 契約書作成等の弁護士費用
広報・対外周知費(2件)
- 取引先への承継通知に係る費用
- 事業承継に伴うウェブサイト改修費
対象外の経費
対象外の経費一覧(6件)
- 私募債の発行手数料そのもの
- 通常の運転資金や既存借入の返済
- 事業承継に直接関係しない設備投資
- 土地・建物の取得費用
- 役員報酬や従業員の通常の人件費
- 交際費・接待費
よくある質問
Q個人事業主でも申請できますか?
いいえ、本補助金の対象は都内に事業所を有する法人に限定されています。個人事業主は対象外です。個人事業主の方で事業承継を検討されている場合は、まず法人化を検討するか、東京都中小企業振興公社や東京商工会議所の個人事業主向け相談窓口をご利用ください。国の事業承継・引継ぎ補助金には個人事業主も対象とするメニューがあります。
Q公的支援実績がない場合はどうすればよいですか?
過去3年以内の公的支援実績が必須要件のため、実績がない場合はまず支援を受けることから始めてください。東京都中小企業振興公社の事業承継相談、東京商工会議所の経営相談、認定経営革新等支援機関(税理士、中小企業診断士等)への相談など、無料で利用できるサービスが多数あります。相談から支援実績として認められるまでの手続きを確認した上で、計画的に準備を進めてください。
Q私募債を発行したことがなくても申請できますか?
はい、過去に私募債を発行した実績がなくても申請可能です。本補助金の申請に合わせて新たに私募債を発行することが前提となります。ただし、私募債の発行には金融機関による企業の信用審査があるため、一定の財務基盤が求められます。まずは取引金融機関に相談し、私募債発行の可否を確認してください。
Q補助金はいつ受け取れますか?
補助金は後払い(精算払い)です。交付決定後に事業を実施し、完了報告書を提出して審査を経た後に補助金が交付されます。事業実施から補助金受領まで数ヶ月を要する場合がありますので、その間の資金繰りは自社で確保する必要があります。私募債による資金調達と組み合わせることで、資金面の課題を解決できます。
Qどのような事業承継の取り組みが対象になりますか?
親族内承継、従業員承継、M&Aによる第三者承継のいずれの形態も対象です。具体的には、後継者育成のための研修、事業承継計画の策定支援、デューデリジェンス、株式移転の法的手続き、業務引継ぎのためのシステム導入、取引先への周知活動など、事業承継に直接関連する幅広い取り組みが対象となります。
QM&Aによる事業承継でも対象になりますか?
はい、M&A(第三者への事業承継)も対象です。M&Aアドバイザリー費用、デューデリジェンス費用、法務手続き費用などが補助対象経費に含まれます。ただし、M&Aの成約手数料(成功報酬)が対象になるかは個別に確認が必要です。M&Aを検討する場合は、東京都事業引継ぎ支援センターの無料マッチング支援も併せて活用することをお勧めします。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本補助金は東京都の単独事業であるため、国の事業承継・引継ぎ補助金との併用を検討できます。ただし、同一経費に対する二重補助は認められないため、経費の切り分けが必要です。例えば、本補助金でコンサルティング費用を賄い、国の事業承継・引継ぎ補助金で設備投資を行うといった使い分けが考えられます。また、東京都の他の中小企業向け補助金(販路開拓、IT導入支援等)との併用可否は個別に確認が必要です。事業承継税制(特例措置)は税制上の優遇であり補助金ではないため、併せて活用することで株式承継に係る税負担を大幅に軽減できます。さらに、小規模企業共済の活用で退職金の準備を行うなど、補助金以外の支援制度も含めた総合的な事業承継プランを策定することをお勧めします。
詳細説明
私募債を活用した事業承継の取組支援補助金の概要
本補助金は、東京都が中小企業の円滑な事業承継を促進するために設けた制度です。取扱金融機関と連携して私募債を発行し、事業承継に取り組む中小企業に対して、対象経費の1/2以内・上限200万円の補助を行います。
制度の背景と目的
中小企業の経営者の高齢化が進む中、事業承継は日本経済の重要課題です。東京都内には約40万社の中小企業があり、その多くが事業承継の課題を抱えています。本制度は金融機関との連携を通じて、資金面と経営面の両方から事業承継をサポートすることを目的としています。
私募債とは
私募債(しぼさい)とは、企業が特定の投資家(主に取引金融機関)に対して直接発行する社債です。通常の銀行借入と比べて、以下の特徴があります。
- 発行企業の信用力を対外的にアピールできる
- 資金使途の自由度が比較的高い
- 金融機関との関係強化につながる
- 企業の信用格付けに一定の基準が必要
申請要件の詳細
本補助金の申請には、以下の要件をすべて満たす必要があります。
- 都内に事業所を有する法人であること
- 中小企業であること(中小企業基本法の定義に準拠)
- 取扱金融機関と連携して私募債を発行すること
- 過去3年以内に以下のいずれかの支援を受けていること:
- 東京都中小企業振興公社の支援
- 東京商工会議所の支援
- 認定経営革新等支援機関の支援
- 経営承継円滑化法の認定
補助対象と補助額
事業承継に係る取り組みに要した経費の1/2以内、上限200万円が補助されます。コンサルティング費用、人材育成研修費、システム導入費、法務手続き費用など、事業承継に直接関連する幅広い経費が対象です。
申請期間と現在の状況
令和5年度の申請期間は2023年7月31日から2024年2月29日まででした。現在は申請を終了しています。次年度の実施については、東京都産業労働局からの発表をご確認ください。
お問い合わせ先
東京都産業労働局の担当窓口、または東京都中小企業振興公社にお問い合わせください。事業承継に関する各種相談も受け付けています。
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