グリーンイノベーション基金事業とは?農林水産業のCO2削減に2兆円!

佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

室谷さん、「グリーンイノベーション基金事業」って最近よく耳にするんですけど、これって何ですか?名前がちょっと難しくて…
室谷

室谷

代表取締役

これね、2050年カーボンニュートラルを本気で実現するための国家プロジェクトなんですよ!政府が2兆円を基金として積み立てて、企業や大学が長期で研究開発に取り組める仕組みです。しかも最長10年間継続して支援してもらえるんです。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

2兆円!?それはすごい規模ですね!
室谷

室谷

代表取締役

でしょう?!で、今回公募が出ているのはその中でも「食料・農林水産業のCO2等削減・吸収技術の開発」というプロジェクト。農業、畜産、林業、水産業からのCO2排出を減らすための技術開発に絞って支援するんです。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

農業でもCO2って出るんですか?なんか意外な感じが…
室谷

室谷

代表取締役

出るんですよ、かなり!水田からはメタンガスが出ますし、家畜のゲップからもメタンが出る。肥料の使い方でも亜酸化窒素が発生します。農林水産業全体で日本のGHG排出量の約3.9%を占めているんです(農林水産省データより)。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

そうなんだ!それを技術で解決しようということですね。農業って環境負荷が大きいイメージはなかったですけど、意外なところで排出があるんですね。データで見るとインパクトが違う!
室谷

室谷

代表取締役

その通り。そして今回の公募は、研究開発項目1「高機能バイオ炭等の供給・利用技術の確立」プロジェクトに絞った、追加公募なんです。

グリーンイノベーション基金事業の全体像
グリーンイノベーション基金事業の全体像

グリーンイノベーション基金事業の骨格

  • 目的: 2050年カーボンニュートラルに向けた研究開発・社会実装の継続支援
  • 基金規模: 2兆円(国家プロジェクト)
  • 支援期間: 最長10年間(中間評価あり)
  • 実施機関: NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)
  • 今回の対象分野: 農林水産業のCO2削減・吸収技術(バイオ炭製造・利用)

今回の公募の核心 — バイオ炭で農地に炭素を固定する!

佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

「高機能バイオ炭等の供給・利用技術の確立」って、具体的にどういうことですか?バイオ炭ってなんですか?
室谷

室谷

代表取締役

バイオ炭というのは、稲のもみ殻や木材廃材などのバイオマスを酸素の少ない状態で加熱してつくる炭のことです。農地に施用すると土壌中で数百年以上安定して存在できるため、大気中のCO2を長期間固定できるんですよ!
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

へえ!農業がカーボンマイナスになれるかもしれないってことですか?
室谷

室谷

代表取締役

そういうことです!しかも、土壌改善効果もあって収量アップにつながる場合もある。環境と食料安全保障を同時に解決できる可能性がある技術なんです。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

なるほど、それはたしかに国家プロジェクトで支援する価値がありますね。
室谷

室谷

代表取締役

NEDOが2026年4月21日に更新した情報によると、今回は「高機能バイオ炭等製造実証に関する事業者を追加的に公募」するということなんです。JAぎふが岐阜市に設置した高効率イネもみ殻バイオ炭製造装置という先行事業の成果を活かし、次のプレイヤーを広く募っているんですよ。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

じゃあ、先行事例があるから採択されやすいかもしれないですね!
室谷

室谷

代表取締役

そうなんです。先行事業者の技術的知見が共有されているので、ゼロから研究するより現実的なプロポーザルを書きやすいんです。今まさに、実証段階に入る絶好のタイミングと言えます。

バイオ炭のCO2固定メカニズム

バイオマス(もみ殻・木材廃材等)→ 炭化処理(高温・低酸素) → バイオ炭生成 → 農地に施用 → 土壌中で安定固定(数百年規模)

この「炭化」プロセスで大気中のCO2が長期間土壌に封じ込められる。製造・散布実証が社会実装のカギ。

事業期間・対象者・基本情報まとめ

佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

実際の制度の概要を教えてもらえますか?どんな人が応募できるんでしょうか。
室谷

室谷

代表取締役

概要をまとめるとこんな感じです!
項目内容
公募期間2026年3月25日〜2026年7月31日(正午)
事業期間(予定)2027年度〜2030年度(4年間)
支援形態NEDO委託事業(原則として研究開発費全額)
対象者企業(団体等を含む)、大学等
対象地域全国
実施機関NEDO フロンティア部 GI農水チーム
プロジェクトコードP21032
申請窓口Jグランツ(電子申請のみ)
公式ページNEDO公募ページ
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

委託事業って補助金と何が違うんですか?
室谷

室谷

代表取締役

大きな違いは自己負担の有無です!補助金は経費の一部(例えば2/3)を補助する形式ですが、NEDO委託事業は原則として研究開発費を全額負担します。ただし成果物の知的財産の取り扱いなど、委託契約特有の条件があります。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

全額!それはありがたいですね。財務的なリスクなく研究に集中できる。
室谷

室谷

代表取締役

そうです。大型研究開発案件を抱えている大学・研究機関にとって、これは相当大きな魅力です。特にバイオ炭製造装置のような設備投資が必要な実証研究では、全額支援の効果がてきめんに出ます。

誰が応募できる?対象者と必要な要件

佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

具体的にどんな機関が応募できるんですか?ベンチャーでも大丈夫ですか?
室谷

室谷

代表取締役

基本的には「企業(団体等を含む)」と「大学等」が対象です。ただし単独よりもコンソーシアム(複数機関の連合体)での応募が強く推奨されています!
対象カテゴリ具体例
大学・国立研究機関農学部、環境科学系研究室、農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)など
農林水産関連企業農業機械メーカー、肥料メーカー、バイオマス処理業者
専門技術企業バイオテクノロジー企業、環境測定・分析企業
スタートアップ農業技術系ベンチャー(コンソーシアム参加での参入が現実的)
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

コンソーシアムって、どうやって作ればいいですか?
室谷

室谷

代表取締役

自分たちで声をかけてチームを作るんです。たとえば大学の農学部が基礎研究を担当して、農業機械メーカーが製造技術を担当して、農業法人が実証フィールドを提供する、みたいな形で組みます。産学官連携の体制が審査で高く評価される傾向があります!
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

なるほど、それぞれの強みを持ち寄るんですね。うちの地域の農協なんかも巻き込めそうですね。
室谷

室谷

代表取締役

そうです!JAぎふが先行事業に参加している事例を見てもわかるように、農協や自治体を巻き込んだ体制は非常に評価されます。

単独応募は慎重に!

本事業はバイオマス調達→炭化処理→農地施用→環境価値農産物販売という多段階のサプライチェーンをカバーする必要があります。一つの機関だけで全工程をカバーするのは困難なため、複数機関でのコンソーシアム形成を前提に検討してください。

対象経費と使えないお金

佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

実際にどんな経費に使えるんですか?NEDO委託事業ならではの特徴はありますか?
室谷

室谷

代表取締役

委託事業なので経費の種類はかなり多様です。主要な経費をテーブルにまとめました!
経費カテゴリ具体的な使途
人件費研究者・技術者・プロジェクト管理者の人件費
設備費研究用設備・装置の購入費、実証用炭化炉等
材料費・消耗品費バイオマス原料、試薬・薬品、消耗品
旅費国内出張(フィールド調査)、国際会議・先進事例調査
外注費分析・試験の外注、データ収集・加工の委託
その他経費論文投稿費、知的財産関連費用、報告書作成費
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

逆に使えない経費は?
室谷

室谷

代表取締役

よくある落とし穴は不動産と汎用機器ですね。建物・土地の取得費は対象外です。一般的なPCも「汎用性が高い」として認められない場合があります。あと飲食費・接待費、他の事業で計上済みの経費も当然ダメです!
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

間接経費はどうですか?
室谷

室谷

代表取締役

間接経費も認められますが上限があります。詳細はNEDOの公募要領(グリーンイノベーション基金事業費補助金交付規程)に記載されています。必ず公募要領を精読した上で積算してください

申請の流れ — ステップバイステップ

佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

じゃあ、実際どうやって申請すればいいんでしょうか?初めて申請する場合、何から始めればいいですか?
室谷

室谷

代表取締役

順を追って説明しますね!

バイオ炭事業の申請フロー
バイオ炭事業の申請フロー
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

GビズIDって、用意するのに時間かかるんですよね?
室谷

室谷

代表取締役

そうなんです!GビズIDの取得は数週間かかるので、今すぐ申請しておくことを強くおすすめします。公募締切直前に「GビズIDがない!」と慌てるケースが毎回あるんですよね…!
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

わかりました、これは早めに動かないとですね。ところで、炭化炉見学会というのがあると聞きました。それはどういうものですか?
室谷

室谷

代表取締役

NEDO公式サイトによると、先行事業者がJAぎふに設置した高効率イネもみ殻バイオ炭製造装置を直接見学できる会です。場所は岐阜県岐阜市安食6丁目5のJAぎふ方県カントリーエレベーターで、2026年4月30日と2026年5月18日の2回開催予定です。応募を検討している方は、リアルな設備を見ておくと提案書の説得力が全然違いますよ!

審査に通るための攻略法

佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

審査はどういう基準で見られるんですか?通りやすい提案書のポイントを教えてください!
室谷

室谷

代表取締役

採択をつかむための重要ポイントをまとめるとこんな感じです!

採択提案書の4つの条件

  1. CO2削減効果の定量化: 研究開発が成功した場合のCO2削減・吸収量を具体的な数値で示すこと。LCA(ライフサイクルアセスメント)的な視点で「製造から施用まで」のトータルの炭素収支を計算する

  2. 現場課題に根ざした実証計画: 実際の農地・農業現場でのフィールド実証計画を含めること。机上の研究だけでなく、農家や農協との連携体制が見えると説得力が増す

  3. 環境価値農産物の社会実装ビジョン: バイオ炭農地で育てた農産物に「カーボンフットプリント削減」の付加価値をつけて販売するビジネスモデルまで描くこと。NEDOは社会実装を強く意識した提案を求めている

  4. 産学官連携体制: 大学・研究機関の基礎研究力、企業の製造・販売技術、農協や行政の現場知見をバランスよく組み合わせたコンソーシアム体制を示すこと

佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

CO2削減量の計算って、素人にはなかなか難しそうですが…
室谷

室谷

代表取締役

そこは大学や専門研究機関の力を借りるのが正攻法です。農研機構(農業・食品産業技術総合研究機構)や各地の農業試験場との連携を検討してみてください。また、NEDOの公募期間中に「事前相談」を受け付けている場合があるので、公募要領の問い合わせ先(フロンティア部 GI農水チーム: gi-agri@nedo.go.jp)に確認してみることをお勧めします!
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

事前相談が使えるなら積極的に活用したいですね。
室谷

室谷

代表取締役

ただし審査に関わる具体的なアドバイスはもらえません。あくまで手続きや要件確認のための相談です。それでも不安を解消できることは多いので、遠慮なく連絡してみてください。

国際競争力の視点も盛り込もう!

グリーンイノベーション基金事業は「日本発の技術で世界に展開」という視座が評価されます。バイオ炭技術は東南アジアの農業国でも活用可能性が高く、将来的な海外展開のビジョンを提案書に盛り込むと付加価値が高まります。

他の補助金・助成金との組み合わせ

佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

この事業を採択されたら、他の補助金も一緒に受けられますか?
室谷

室谷

代表取締役

同じテーマ・同じ経費での重複受給は基本的にNGです。ただし、フェーズを分けることで組み合わせが可能な場合があります!
組み合わせパターン概要
みどりの食料システム戦略(農林水産省)本事業で開発した技術の社会実装フェーズで活用可
CO2削減関連補助金(環境省)異なる経費・フェーズなら組み合わせ検討可
科学研究費助成事業(科研費)基礎研究は科研費、応用・実証はNEDO事業という棲み分けが一般的
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

科研費との組み合わせという話は面白いですね。
室谷

室谷

代表取締役

そうなんです。基礎研究は科研費で継続しながら、実証・社会実装フェーズをNEDO事業で進める使い分けをしている研究者は多いです。ただし経費の二重計上だけは絶対に避けてください。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

関連する国のプロジェクトについてもう少し詳しく知りたいですね。
室谷

室谷

代表取締役

NEDO先導研究プログラムも面白いですよ。GI基金事業の前段として先導研究で基礎技術を確立してから応募するという戦略も有効です。関連する補助金・研究支援制度をまとめます!
名称特徴リンク
NEDOエネルギー・環境新技術先導研究プログラムGI基金の前段として基礎研究をサポート。研究開発の萌芽期に活用詳細
NEDOフロンティア育成事業ハイリスク・ハイインパクトな研究開発の入口として活用可能詳細
みどりの食料システム戦略関連補助金(農林水産省)本事業で開発した技術の社会実装フェーズで組み合わせ可能農林水産省公式サイト参照

よくある質問

佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

最後に、応募を検討している方が気になる疑問をいくつかまとめてもらえますか?
室谷

室谷

代表取締役

もちろん!よく出る質問をまとめますね。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

支援期間はどのくらいですか?
室谷

室谷

代表取締役

今回の公募は事業期間が2027年度〜2030年度の4年間です。グリーンイノベーション基金事業全体としては最長10年間の支援が特徴ですが、個別プロジェクトの期間は内容によって異なります。中間評価の結果によって継続・見直し・中止が判断されます。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

農業関連企業でも応募できますか?
室谷

室谷

代表取締役

はい!農業機械メーカー、肥料メーカー、農業技術ベンチャー等の企業も応募できます。ただし単独よりも大学・研究機関とのコンソーシアム形成が推奨されています。企業の実用化技術と研究機関の基礎研究力を組み合わせた提案が高く評価される傾向があります。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

委託事業と補助事業の違いは何ですか?
室谷

室谷

代表取締役

委託事業はNEDOが発注者として研究開発を委託し、原則として経費全額を負担します。一方、補助事業は事業者自らの研究開発に対して経費の一部(通常2/3等)を助成します。本公募はNEDOの委託・補助両方の形態がありますので、公募要領で確認してください。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

海外の研究機関と共同で応募できますか?
室谷

室谷

代表取締役

国内機関が代表機関となることが前提ですが、海外機関を共同研究先や再委託先として含めることは可能な場合があります。農林水産分野のCO2削減技術では、東南アジアや欧州の先進事例との連携が有効です。詳細は公募要領で確認してください!
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

小規模な研究室でも採択の可能性はありますか?
室谷

室谷

代表取締役

単独での採択は難しい面がありますが、強みを持つ技術領域でコンソーシアムに参画することで十分に可能性はあります!GI基金事業は多様な専門性の結集を重視しているため、ニッチだが重要な技術を持つ小規模研究室は大規模プロジェクトの一翼を担う形での参加が現実的です。
佐藤

佐藤

補助金エージェント編集長

ここまで詳しく教えてもらえて、だいぶイメージが具体的になりました!最後に、応募する上で絶対に押さえておくべきことを一言でまとめてもらえますか?
室谷

室谷

代表取締役

そうですね、一番大事なのは「締切の2026年7月31日まで時間は十分あるが、コンソーシアム形成とGビズID取得は今すぐ始めるべき」ということです!提案書の品質を高めるには少なくとも2〜3ヶ月かかります。今から動けば、農林水産業のCO2削減という社会的に意義ある研究に2027年度から本格着手できますよ!

公式情報・問い合わせ先

公式情報・問い合わせ先

項目内容
公式ページNEDO公募ページ
Jグランツ申請ページhttps://www.jgrants-portal.go.jp/subsidy/a0WJ200000CDXoQMAX
問い合わせ先NEDO フロンティア部 GI農水チーム
担当者井鳥、横江、中川、西野
メールアドレスgi-agri@nedo.go.jp
公募期間2026年3月25日〜2026年7月31日(正午)
室谷

室谷

代表取締役

都道府県別の補助金・助成金情報は東京都の補助金一覧大阪府の補助金一覧でも確認いただけます。全国の補助金情報は補助金データベースからご覧ください。