高額介護合算療養費ってそもそも何ですか?

佐藤
編集長
室谷さん、「高額介護合算療養費」って聞いたことはあるんですが、読み方も難しくて…これって一体どんな制度なんですか?

室谷
代表取締役
読み方は「こうがくかいごがっさんりょうようひ」です!ざっくり言うと、医療費と介護費の両方を払い続けている世帯に対して、「払いすぎた分を返してあげるよ」という制度ですね。

佐藤
編集長
払いすぎた分!?ということは、上限を超えたらお金が戻ってくるんですか?

室谷
代表取締役
そうなんです。国民健康保険に加入していて、毎年8月1日から翌年7月31日の1年間に支払った医療費と介護サービス費の自己負担額を合算して、その合計が所得に応じた年間限度額を超えると、超過分が給付されます。

佐藤
編集長
なるほど!医療費だけじゃなくて、介護費も一緒に合算して計算するんですね。それがすごいところですね!

室谷
代表取締役
そこがポイントです!高額療養費だと医療費だけ、高額介護サービス費だと介護費だけで計算しますよね。でも「高額介護合算療養費」は両方を足し合わせるので、それぞれ単独では限度額に届かなくても、合算すると超える場合に使えるんです。

佐藤
編集長
えっ、それってかなり使えそう!対象になる人が増えますね?

室谷
代表取締役
まさにそうです。お父さんが入院して医療費がかかり、お母さんが介護施設に入っている、そういった世帯でも合算できますし、同じ方が医療も介護も使っている場合も対象になります。
この制度のポイント3つ
- 医療費(国民健康保険の自己負担分)+介護サービス費(介護保険の自己負担分)を合算して計算
- 1年間(毎年8月1日〜翌年7月31日)の自己負担合計が限度額を超えた分が戻ってくる
- 支給が見込まれる世帯には市から申請書が自動的に郵送される
年間限度額はいくら?所得区分で変わります


佐藤
編集長
限度額は所得によって違うんですか?具体的にどのくらいの金額なんですか?

室谷
代表取締役
70歳未満の方と70歳から74歳の方で区分が違います。まず70歳未満の方から見てみましょう。
| 所得区分(総所得金額) | 年間限度額 |
|---|---|
| 上位所得2(901万円超) | 212万円 |
| 上位所得1(600万円超〜901万円以下) | 141万円 |
| 一般2(210万円超〜600万円以下) | 67万円 |
| 一般1(210万円以下) | 60万円 |
| 市民税非課税 | 34万円 |

佐藤
編集長
市民税非課税の方だと年間34万円が上限なんですね。でも現役並みの高収入の方だと212万円か…それはさすがに超えないかもしれないですね。

室谷
代表取締役
そうですね。実際に超えやすいのは市民税非課税の方や一般の所得区分の方が多いです。次に70歳から74歳の方の限度額も確認しておきましょう。
| 所得区分(課税所得) | 年間限度額 |
|---|---|
| 現役並み所得者(690万円以上) | 212万円 |
| 現役並み所得者(380万円以上690万円未満) | 141万円 |
| 現役並み所得者(145万円以上380万円未満) | 67万円 |
| 一般(課税所得145万円未満) | 56万円 |
| 低所得者2(市民税非課税) | 31万円 |
| 低所得者1(所得が0円になる世帯) | 19万円 |

佐藤
編集長
70歳以上になると低所得者1で19万円というのもあるんですね。これはかなり手厚いですね!

室谷
代表取締役
低所得者1というのは、世帯主と国保加入者全員が市民税非課税で、かつ各所得が控除を差し引いたときに0円になる方のことです。年金収入が少ない高齢世帯だと、この区分に当てはまることがあります。

佐藤
編集長
じゃあ自分の所得区分が何になるか確認するのが大事そうですね。申請方法の話に移りましょうか?
申請方法と手続きの流れ


佐藤
編集長
で、申請はどうやってするんですか?自分で計算して役所に行くんですか?

室谷
代表取締役
それが、支給が見込まれる世帯には市から申請書が郵送されてきます!自分で計算して申告しに行く必要はないんですよ。

佐藤
編集長
えっ!!それは楽ですね!市がちゃんと計算してくれるんですか?

室谷
代表取締役
そうなんです。市(国保年金課)が医療と介護の両方の支払データをもとに対象世帯を特定して、申請書などの案内を郵送します。届いたら必要事項を記入して提出するだけです!
1毎年8月1日から翌年7月31日までの期間、医療保険と介護保険のサービスを利用する
2自己負担の合計が年間限度額を超えた見込みがある場合、市から申請書と案内が郵送される
3案内に同封された申請書に必要事項を記入する
4申請書を国保年金課に提出する(郵送可能か確認を)
5審査が完了すると、超過分が口座に振込まれる

佐藤
編集長
ちなみに案内が届かなかった場合は、どうすればいいんですか?

室谷
代表取締役
対象になりそうだと思うのに案内が届かない場合は、国保年金課に直接問い合わせてみてください。医療費と介護費の記録を集計して確認できますよ。

佐藤
編集長
問い合わせは電話でできますか?

室谷
代表取締役
福島市の場合は国保年金課(電話番号: 024-525-3773)に相談できます。なお、これは国民健康保険に加入している方向けの制度なので、後期高齢者医療制度に加入の方(75歳以上、または一定の障害がある65歳以上の方)は別途、後期高齢者医療担当窓口に確認してください。
後期高齢者医療制度に加入の方へ
この国保の「高額介護合算療養費」は、国民健康保険の加入者向けです。後期高齢者医療制度(75歳以上の方等)に加入している方は、後期高齢者医療制度においても同様の制度がありますので、後期高齢者医療担当窓口に個別にご確認ください。
計算期間は「8月〜翌7月」!年度とは違う

佐藤
編集長
この制度、気になったんですが計算期間が4月〜3月の年度じゃないんですよね?

室谷
代表取締役
そうなんです!これが多くの方が見落とすポイントです。高額介護合算療養費の計算期間は毎年8月1日から翌年7月31日の1年間です。介護保険の限度額管理が8月スタートなので、それに合わせています。

佐藤
編集長
4月〜3月じゃなくて8月〜7月なんですね。それは知らなかった!申告漏れしそうです…

室谷
代表取締役
「今年度(令和8年4月〜令和9年3月)」とは違う区切りなので、注意が必要です。例えば2025年8月〜2026年7月の自己負担を合算して、2026年秋ごろに案内が届くというイメージですね。
計算期間の落とし穴
- 計算期間: 毎年8月1日から翌年7月31日まで(介護保険の区切りに合わせた1年間)
- 年度(4月〜3月)とは異なるため、「今年度はいくら払ったか」という感覚で計算すると誤差が出る
- 医療費と介護費それぞれの高額給付を受け取った後の残額が合算の計算対象となる

佐藤
編集長
「それぞれの高額給付を受け取った後の残額」というのは?

室谷
代表取締役
高額療養費や高額介護サービス費を先に受け取った後の、まだ自己負担として残っている金額を合算して計算します。両方の制度を使ったうえでまだ負担が重い場合に、この合算制度がカバーするイメージです。

佐藤
編集長
重ねてお得になる仕組みなんですね!自分が対象かどうかの確認方法も教えてもらえますか?
自分が対象かどうか判断フロー

佐藤
編集長
自分や家族が対象なのか、どう判断すればいいですか?

室谷
代表取締役
簡単なフローで確認してみましょう。まず「国民健康保険に加入していますか?」から始めます。
| チェック項目 | 判定 |
|---|---|
| 国民健康保険に加入している | 必須条件 |
| 同じ世帯に介護保険の利用者がいる(または本人が介護保険を利用) | 必須条件 |
| 2025年8月〜2026年7月の医療費と介護費の自己負担合計が所得区分の限度額を超える見込み | 超えると支給対象 |

佐藤
編集長
なるほど。健康保険(会社員)の方は対象じゃないんですか?

室谷
代表取締役
協会けんぽや組合健保に加入している会社員の方も、各医療保険者(健保組合等)から別途案内が届く場合があります。窓口が違うだけで、同様の合算制度は存在しています。

佐藤
編集長
じゃあ国保じゃなくても相談できるということですね!この記事は国保の福島市のケースが対象なので、次に問い合わせ先を確認しましょう。
問い合わせ先・基本情報まとめ

佐藤
編集長
制度の全体像がわかってきました。最後に基本情報をまとめて教えてもらえますか?

室谷
代表取締役
はい!一覧にしましょう。
問い合わせ先・基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象者 | 福島市国民健康保険の加入世帯で医療と介護の両方を利用している世帯 |
| 給付額 | 年間自己負担限度額を超えた分(限度額は所得区分により19万円〜212万円) |
| 対象期間 | 毎年8月1日から翌年7月31日までの1年間 |
| 申請方法 | 市から郵送される申請書に記入して提出 |
| 問い合わせ先 | 福島市 市民・文化スポーツ部 国保年金課 総務給付係 |
| 電話番号 | 024-525-3773 |
| 公式ページ | 福島市公式ホームページ |

佐藤
編集長
申請書が届かない場合は自分から問い合わせるのが大事ですね!

室谷
代表取締役
そうです!案内が来なかった場合も、「もしかしたら対象かも」と思ったら迷わず国保年金課に電話してください。気づかないうちに申請期限を過ぎてしまうともったいないですからね。
給付金詐欺にご注意ください
「高額介護合算療養費が受け取れます」という電話がかかってきても、ATMを操作したり口座番号や暗証番号を教えることは絶対にありません。市役所の職員が電話でこうした情報を聞くことはありません。不審な電話があった場合は、すぐに福島市または警察に相談してください。
よくある質問

佐藤
編集長
この制度でよくある疑問ってどんなことですか?

室谷
代表取締役
問い合わせが多い質問をまとめておきますね!
よくある疑問3つ
- 「申請書が届かなかったけど対象になれる?」→ 国保年金課に問い合わせてください。手計算で対象かどうか確認できます
- 「医療費の領収書は必要?」→ 市が保有するデータで計算するため通常は不要。ただし申請書に記入内容がある場合は確認を
- 「後期高齢者医療に移行したら?」→ 後期高齢者医療制度の高額介護合算療養費に切り替わります。市の後期高齢者医療担当窓口へ

佐藤
編集長
手続きが楽なのがありがたいですね!関連する制度も他にありますか?

室谷
代表取締役
はい、合わせて使える制度があります。高額介護(介護予防)サービス費は介護費単独の上限制度、高額医療合算介護サービス費は介護保険の視点からの合算制度、介護保険負担限度額認定(居住費・食費の軽減)は施設サービスの負担を下げる制度です。組み合わせて活用するとより負担を減らせますよ!

佐藤
編集長
なるほど!医療と介護で複数の制度を組み合わせることが大事なんですね。ありがとうございました!

室谷
代表取締役
福島県内の給付金・支援制度をまとめてチェックしたい方は福島県の給付金一覧もご覧ください。