室谷さん、2024年の能登半島地震で富山市内でも液状化被害が結構あったって聞いたんですが、市が復旧費用を補助してくれる制度があるんですよね?
そうなんです!ほんとに被害が大きかったんですよ。富山市では「宅地液状化等復旧支援事業」という補助制度を設けていて、液状化で被害を受けた宅地の所有者が復旧工事をする際に費用の一部を補助してくれます。
えっ、宅地の復旧って具体的にどんな工事が対象になるんですか?
宅地が液状化すると、地盤が沈んだり傾いたり、のり面が崩れたりしますよね。そういった被害に対応する工事が対象です。具体的には、のり面の復旧工事、擁壁の復旧工事(排水施設設置含む)、地盤の復旧工事、さらに液状化の再発を防ぐための地盤改良工事や住宅基礎の傾斜修復工事まで、全部で5種類の工事がカバーされています!
なるほど!住宅の壁とかじゃなくて、あくまで土地(宅地)の工事が対象なんですね。
まさにそこがポイントです。住宅本体の修繕は別の制度「富山市被災住宅沈下傾斜復旧支援事業」があるので、宅地と住宅で被害がある場合は複数の制度を併用できる可能性があります。事前に住宅政策課に相談してみてください!
- のり面の復旧工事
- 擁壁の復旧工事(旧擁壁の撤去・排水施設設置工事を含む)
- 地盤の復旧工事(陥没に対応する工事を含む)
- 液状化の再度災害防止のための地盤改良工事
- 住宅基礎の傾斜修復工事
補助金額計算方法の図解
補助金額は、液状化等復旧工事にかかる費用の**3分の2(最大766万6千円)**です。ただしちょっとした計算式があって、工事費からまず50万円を控除してから3分の2を計算するという仕組みになっています!
えっ、控除が先にあるんですか。ということは全額の3分の2ではないってことですよね?
そうなんです!たとえば工事費が1,200万円かかったとして計算してみると、(1,200万円 − 50万円)× 2/3 = 766万6千円になって、ちょうど上限に達します。上限の766万6千円をもらえるのは工事費が約1,200万円以上のケースですね。
計算すると(500万円 − 50万円)× 2/3 = 300万円になります。工事費が低い場合は、その分補助額も少なくなりますが、それでも自己負担が大幅に減るのはありがたいですよね!
| 工事費の例 | 計算式 | 補助金額 |
|---|
| 300万円 | (300万 − 50万)× 2/3 | 約166万7千円 |
| 500万円 | (500万 − 50万)× 2/3 | 300万円 |
| 800万円 | (800万 − 50万)× 2/3 | 500万円 |
| 1,200万円以上 | (1,200万 − 50万)× 2/3 | 766万6千円(上限) |
液状化の復旧工事って高額になりがちと聞いてましたが、これだけ補助が出るなら助かりますね!
本当にそうです。液状化の復旧は地盤改良が必要になることも多くて、数百万から1,000万円超になることもあります。最大766万6千円の補助はかなり大きいですよ。なお、令和8年度(2026年度)は4月1日から申請受付を開始していて、予算額の範囲内で受付を行います。予算がなくなると受付終了になるので、早めの相談をおすすめします!
令和6年(2024年)7月1日以降に着手する工事については、工事契約前に補助金交付の手続きが必要です。工事を始めてから申請しても受け付けてもらえない場合があります。まず住宅政策課に相談してから工事業者と契約しましょう。
対象者の要件はどんな感じですか?自分が当てはまるかどうか気になります。
まず大前提として、令和6年(2024年)能登半島地震によって液状化被害を受けた宅地が対象です。次に、その宅地が被害を受けた時点で住宅として使われていた土地であることが必要です。駐車場や農地だったという場合は対象外になります。
はい!罹災証明書で「一部損壊以上」の判定を受けた住宅が存在する宅地の所有者等であることが条件です。ただし、一部損壊の場合は住宅の壁または柱に1/100以上の傾斜が認められるものなどに限定されているので注意が必要です!
1/100の傾斜って、どのくらいの傾き具合ですか?
ざっくりいうと、1メートルの長さで1センチ傾いている状態です。肉眼でも気づきにくいくらいの傾斜ですが、測定器で確認する必要があります。自信がない場合は住宅政策課に相談してみてください!
- 令和6年(2024年)能登半島地震による液状化被害を受けた宅地であること
- 被害を受けた時点で住宅として使用されていた宅地であること
- 罹災証明書で「一部損壊以上」の判定を受けた住宅が存在する宅地の所有者等であること(一部損壊の場合は壁・柱の1/100以上の傾斜が条件)
傾斜の確認など、申請前にやることが結構あるんですね。早速どうすれば申請できるか教えてもらえますか?
申請フロー図解
はい!まず工事の前に必ず住宅政策課に事前相談することから始まります。相談なしで工事を始めてしまうと補助の対象外になるリスクがあるので、絶対に最初に相談してください!
工事前に申請して、完了後に実績報告という流れですね。工事の完了期限はあるんですか?
交付決定を受けた年度の2月末までに工事を完了させる必要があります!令和8年度に申請した場合は、令和9年(2027年)2月末が目安ですね。もし2月末までに完了できない場合は別途相談することができるとのことです。
必要書類が多そうで心配なんですが、何を揃えればいいんでしょう?
申請書類は少し多いですが、一つひとつ確認すれば大丈夫です!事前相談で持参する書類と、実際の交付申請書類が分かれています。
| 段階 | 必要書類 |
|---|
| 事前相談時 | 罹災証明書(一部損壊以上)、宅地の概要書類、復旧工法に関する資料(あれば) |
| 交付申請時 | 申請書・事業計画書・収支予算書、工事設計図書、見積書・工事費内訳書、被災状況写真(工事前)、登記全部事項証明書・公図、罹災証明書の写し、市税の納税証明書・非課税証明書 |
| 実績報告時 | 実績報告書・事業実績書・収支決算書、工事請負契約書の写し、完成図書、領収書等の写し、工事中・完了後の写真 |
そうです!滞納があると申請できない可能性があるので、市税は必ず納付しておきましょう。申請書への押印は不要なので、その点は楽になりました!様式集はWordデータで市のウェブサイトからダウンロードできます。
できる場合があります!富山市には住宅本体の傾斜を直す「被災住宅沈下傾斜復旧支援事業」や木造住宅の耐震改修を支援する制度もあります。宅地と住宅の両方で被害がある場合は、複数の制度を組み合わせて活用できる可能性があるので、事前に住宅政策課に確認することをおすすめします!
申請を検討している方がよく抱く疑問ってどんなことがありますか?
まず「罹災証明書はどこで取得するの?」という質問をよく受けます。罹災証明書は、住宅の所在地の市区町村に申請して取得します。被害調査の申請を行い、調査員による現地調査を経て発行される仕組みです!
宅地の液状化と住宅本体の被害は別々に判定されるんですか?
そうなんですよ!液状化による宅地の被害と、住宅本体の被害は別に評価されます。「住宅はそれほど損壊してないけど宅地が沈下した」というケースもあるので、必ず両方の被害について申請・相談してみてください!
はい、基本的には自分で選べます!ただし、補助金交付決定を受ける前に工事契約をしてしまうと補助対象外になります。必ず交付決定後に工事契約することが絶対条件なので、業者への相談はOKですが、契約は待ちましょう!
能登半島地震の復旧支援に便乗した悪質な業者が存在します。「補助金を確実に受け取れる」「工事費を全額補助できる」などと勧誘する業者には注意が必要です。ATMや電話で個人情報・口座情報を求めることは絶対にありません。不審に感じたら市の住宅政策課(076-443-2112)に直接確認してください。富山市も悪質リフォームの注意喚起ページを公開しています。
| 項目 | 内容 |
|---|
| 制度名 | 富山市宅地液状化等復旧支援事業 |
| 対象者 | 令和6年(2024年)能登半島地震で宅地に液状化被害を受け、罹災証明書で一部損壊以上の認定を受けた方 |
| 補助金額 | 工事費から50万円を控除した額の3分の2(最大766万6千円) |
| 対象工事 | のり面・擁壁・地盤の復旧工事、地盤改良工事、住宅基礎の傾斜修復工事 |
| 申請期間 | 令和8年度(2026年度)4月1日受付開始(予算範囲内) |
| 工事完了期限 | 交付決定年度の2月末まで |
| 申請先 | 富山市住宅政策課(〒930-8510 富山市新桜町7番38号) |
| 電話 | 076-443-2112 |
| 公式ページ | 富山市公式ウェブサイト |
わかりました!早めに住宅政策課に相談することが一番大事ですね。
まさに!工事業者から見積もりをもらう前に、まず市役所に相談するのがベストです。令和8年度は予算の範囲内での受付なので、早めに動くことをおすすめします。被災された方の生活再建の一助になれば嬉しいです!
同じ富山市でも、他にも活用できる制度はありますか?
いろんな制度を組み合わせるのが大事なんですね。富山県内の給付金情報は
富山県の給付金一覧でも確認できますね。
そうです!ぜひ活用してください。被災からの復旧は一人で抱え込まずに、利用できる制度は全部使っていきましょう!