室谷さん、香川県で「未来への投資を応援する総合補助金」っていうのがあったんですよね。設備投資に使える補助金って、どんな内容だったんですか?
そうです、「香川県事業者の未来への投資を応援する総合補助金」ですね。正式には「未来投資応援補助金」と呼ばれていて、国の「物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金」を活用した制度です。香川県内の事業者が設備投資して稼ぐ力を強化していこう、というのが大きな狙いでした!
物価高騰対応ですか。それは香川県内の事業者なら誰でも使えたんですか?
大まかに言うと、香川県内に本社がある中小企業等か、県内に主たる事務所がある医療法人・農業法人・NPO法人等の法人、または県内に住所がある個人事業者が対象でした。かなり幅広いですよね!
えっ、法人だけじゃなくて個人事業者も使えたんですか!
そうなんです!それが結構ポイントで、個人事業者の方も対象に入っていたんです。ただし、「香川県内に本社がある」っていうのが条件なので、県内に主たる事業所を置いて事業を続けている方でないといけませんでした。
未来への投資を応援する補助金の補助率と対象経費
これが非常にお得な設計になっていて、補助率は補助対象経費合計額の4分の3(75%)でした!補助限度額は原則100万円。ただし、直近の売上高が10億円以上の事業者については、上限が500万円に引き上げられていたんです。
4分の3って、かなり手厚い!補助率2分の1とかよく見る気がするので、75%はすごいですね。
ほんとに!通常の補助金が50〜60%の補助率が多い中で、75%というのはインパクトありましたね。ただし、補助対象経費の合計額が25万円(税抜)以上であることが前提でした。少額の設備投資には使えなかったということです。
なるほど。上限100万円として75%補助なら、133万円超の設備投資から使えるわけですね。
そういう計算になりますね。133万円(税抜)以上の設備投資で補助率75%、最大100万円の補助が受けられるイメージです。売上10億円以上の事業者なら最大500万円ということは、667万円超の設備投資が対象になる計算になりますね。
- 補助率: 補助対象経費合計額の 4分の3(75%)
- 補助限度額(中小企業等): 100万円
- 補助限度額(直近売上10億円以上): 500万円
- 補助対象経費の最低額: 25万円(税抜)以上
| 企業区分 | 補助率 | 補助限度額 | 最低対象経費(目安) |
|---|
| 中小企業・個人事業者等 | 4分の3(75%) | 100万円 | 133万円(税抜) |
| 直近売上10億円以上の事業者 | 4分の3(75%) | 500万円 | 667万円(税抜) |
設備投資といっても、何でもOKだったんですか?どんな事業が対象だったんでしょう?
大きく2種類の取組が対象でした。1つが「新事業展開・事業分野拡大に必要な設備投資」、もう1つが「生産性向上につながる設備投資」です。どちらかに該当すれば申請できました。
例えば、機械設備を導入することで付加価値額が増えること、というのが要件になっていました。付加価値額というのは「営業利益+人件費+減価償却費」で計算されます。機械を入れて効率が上がり、利益や賃金が増える、という流れを見ていたわけです。それとあわせて、継続的な賃上げに取り組むことも要件に含まれていました。
賃上げが条件に入っていたんですか!それは事前に知っておかないと困りますね。
そうなんです。設備投資して生産性を上げた分、従業員への還元もしてね、という趣旨が込められていた制度でした。香川県内の賃上げを後押しする側面もあったんです!
対象経費として認められていたのは4種類です。「機械装置等費」「運搬費」「設備処分費(上限あり)」「外注費」でした。いずれも、補助事業の遂行に必要なものと明確に特定できる経費で、かつ令和7年10月1日から令和8年9月30日までの期間中に発生し支払が完了したものが対象でした。
大事なポイントです!「令和7年10月1日〜令和8年9月30日」の間に発生して支払いが完了した経費のみが対象でした。この期間外のものはいくら設備投資に関連していても補助対象外になるので注意が必要です。
| 対象経費の種類 | 内容 |
|---|
| 機械装置等費 | 設備導入の機械・装置類の購入費 |
| 運搬費 | 設備の搬入・据付に関わる運搬費用 |
| 設備処分費 | 古い設備の処分費用(上限あり) |
| 外注費 | 設備導入に必要な外部業者への委託費 |
対象経費は 令和7年10月1日(水)から令和8年9月30日(水)まで の期間中に発生・支払が完了したものに限ります。この期間外の経費はいくら補助事業に関連していても対象外です。
申請から補助金受取までの流れ
申請から補助金を受け取るまでの流れを教えてもらえますか?
ちょっと長くなりますが、流れを追って説明しますね!まず公募要領をダウンロードして内容を確認するところからスタートです。申請方法は郵送受付のみで、持参での申請はできませんでした。締切日当日の消印が有効でした。
1公募要領を香川県産業政策課のWebページからダウンロードし、補助対象要件と審査基準を確認する
2補助対象経費の見積書を取得し、事業計画書(取組内容・補助効果等)を作成する
3申請書・事業計画書・見積書・登記簿謄本(または開業届)・決算書等の必要書類を揃える
4簡易書留など送達が確認できる方法で「未来投資応援補助金事務局」へ郵送する
6採択後に補助事業を実施し、完了後に実績報告書を提出する
少し驚きですよね!事務局への持参も香川県庁への持参もできず、必ず郵送でした。送料も申請者負担で、差出人の住所・氏名を封筒に記載する必要がありました。なお、提出書類は返却されないので、原本を送る場合は手元にコピーを取っておくことが重要です。
主な必要書類は、申請書(様式1)、事業計画書(別紙1)、誓約書(別紙2)、チェックリスト、見積書、それから事業実態の確認書類です。個人事業者の場合は追加で住民票と確定申告書の写しが必要でした。ただしどちらもマイナンバーの記載がないものでないといけないというのが重要なポイントでした!
マイナンバーなしの住民票って、取得時に指定が必要ですよね。
そうです、意識して申請しないとマイナンバー記載のものが発行されてしまうこともあります。住民票を取得するときに「マイナンバー不要」と窓口やコンビニで指定する必要があります。記載があるものを提出してしまった場合は返却されて再提出になるので、注意が必要でしたね!
- 住民票(原本): マイナンバーの記載がないものに限る
- 確定申告書の写し: 別表1の個人番号欄に印字がないことを確認
- 注意: マイナンバー記載のものは受理不可。取得時に「マイナンバー不要」と明示すること
今回の募集(令和7年度分)は、令和8年2月12日(木曜日)から令和8年3月23日(月曜日)までの約40日間でした。なお、令和8年3月23日をもって申請受付は終了しています。
今回の公募は終了しています。ただ、こうした制度は翌年度も継続されることが多いので、次の公募に備えて内容を把握しておくことは大切です。香川県産業政策課のページをブックマークしておいて、新しい公募情報が出たらすぐに確認できるようにしておくといいですよ!
事業計画書の作成が一番時間がかかるんです。補助対象経費の見積書を集めたり、設備投資による付加価値額の増加や賃上げ計画を数字で示す書類を準備したりと、けっこう手間がかかります。早めに準備を始めることをおすすめします。
| 項目 | 内容 |
|---|
| 募集期間 | 令和8年2月12日〜令和8年3月23日(終了済み) |
| 申請方法 | 郵送受付のみ(締切当日消印有効) |
| 送付先 | 〒760-0017 高松市番町一丁目2-26 トキワ番町ビル2階 未来投資応援補助金事務局 |
| 問い合わせ | 未来投資応援補助金事務局コールセンター(087-802-1901) |
| 受付時間 | 9時から17時30分まで(土日祝除く) |
未来投資応援補助金事務局コールセンター
電話: 087-802-1901
受付時間: 9時から17時30分まで(土日祝除く)
郵送先: 〒760-0017 高松市番町一丁目2-26 トキワ番町ビル2階 未来投資応援補助金事務局
いくつかあります。まず、他の補助金との重複受給は基本的にNGです。同一事業者が同一内容で国や県などの他の補助事業・委託事業に採択されている場合、この補助金では採択されません。ただし、市町が実施する補助制度で「本補助制度との併用を想定した制度」であれば、各市町への確認が必要ですが使える可能性があります。
原則そうです。あと、審査があるので必ず採択されるわけではありません。書類審査で問題があれば不採択になることもありますし、採択されても交付決定の際に補助対象外経費が含まれていたり、予算の都合で申請金額から減額されることもあります。
そうなんですよ。だから補助金ありきで事業計画を立てすぎると、もし減額になった場合に困ることになります。補助金がなくても成立する計画をベースに置いておくほうが安全です!
補助金の申請に関して、公的機関や補助金事務局を名乗った詐欺が発生しています。
- 香川県や事務局がATMでの操作を求めることはありません
- 電話で銀行口座番号や暗証番号を聞くことはありません
- 採択前に「手数料」や「準備金」を求めることはありません
不審な連絡があった場合は、必ず公式の問い合わせ先(087-802-1901)に確認してください。
整理しますね。対象者から金額・申請先まで、一覧で確認できるようにまとめました!
| 項目 | 内容 |
|---|
| 正式名称 | 香川県事業者の未来への投資を応援する総合補助金(未来投資応援補助金) |
| 対象者 | 香川県内に本社がある中小企業等・医療法人・農業法人・NPO法人等、または県内住所の個人事業者 |
| 対象事業 | 新事業展開・事業分野拡大への設備投資、生産性向上につながる設備投資 |
| 補助率 | 補助対象経費の4分の3(75%) |
| 上限額 | 100万円(売上10億円以上は500万円) |
| 最低対象経費 | 25万円(税抜)以上 |
| 申請方法 | 郵送受付のみ(令和8年3月23日 締切・終了済み) |
| 問い合わせ | 未来投資応援補助金事務局コールセンター 087-802-1901 |
| 公式ページ | 香川県産業政策課 |
香川県内の事業者が利用できる、他の補助金や支援制度はありますか?
香川県内の事業者向けには、さまざまな支援制度があります。設備投資やDX推進系の補助金のほか、建設業・医療分野での支援、ICT活用推進など幅広い制度が用意されていますよ。
どんな制度があるか知っておくと、いざというときに役立ちますよね!
定期的に香川県の産業政策課のページをチェックするほうがいいですね。新しい公募が出たときに素早く動けるよう、書類の準備や事業計画の骨格を常に持っておくことが大切です。香川県内のほかの補助金・給付金情報もまとめていますのでご参考に。
ぜひ次の公募も見逃さないようにしたいですね!室谷さん、今日は詳しくありがとうございました。
こちらこそ!香川県の事業者の方はぜひ香川県産業政策課の情報をこまめにチェックして、次の公募に備えてください。設備投資が事業の成長につながること、心から応援しています!
ちなみに、香川県内の他の支援制度としてはどんなものがありますか?
香川県は事業者向けにいろんな支援がある県なんですね。