千葉県の教育支援 補助金・給付金 制度比較
子どもが高校に進学したんですけど、学費がけっこうきつくて。千葉県で使える教育支援の制度って、どんなものがあるんですか?
千葉県は個人向けの給付金制度がかなり手厚いですよ。大きく分けると「個人・世帯向けの給付金・減免制度」と「企業向けの人材育成補助金」の2つがあって、読者さんの状況によってどちらを見るかが変わります。
へえ、企業向けもあるんですね。私は子どものためのものを探してたんですが。
そうでしたら個人向けが中心になりますね。千葉県の場合、私立高校生の保護者向けに奨学給付金と授業料減免制度の2本立てで支援があります。それに国の制度と市区町村の制度を組み合わせると、かなりの支援が受けられるんですよ。
例えば住民税非課税世帯で私立の全日制高校に通っているなら、千葉県の奨学給付金だけで年額152,000円が受け取れます。それに加えて授業料減免も使えるので、実質的な負担はかなり減らせますよ。
もう少し詳しく教えてもらえますか?私立高校の支援制度が特に気になります。
まず「千葉県私立高等学校等奨学のための給付金」、通称「高校生等奨学給付金」ですね。これは授業料以外の教育費負担を軽減するための給付で、返済不要です。
2025年7月1日時点で住民税が非課税の世帯か、生活保護の生業扶助を受給している世帯が対象です。支給額は生活保護世帯なら年額52,600円、非課税世帯の全日制・定時制は年額152,000円、通信制・専攻科なら年額52,100円という形になってます。
そうなんです。通信制は全日制より授業料が低い場合が多いので、給付額も違います。申請は令和7年9月19日が原則の期限で、最終期限は12月19日まで受け付けてます。
一緒に「授業料減免制度」も聞きたいんですが、これは別の制度ですか?
別制度ですね。授業料減免は私立高校が授業料を直接減免してくれる制度で、県がその費用を学校に補助するしくみです。年収640万円未満程度(算定基準額175,500円未満)の世帯が2号の対象で、年収750万円未満程度の世帯は3号として一部免除が受けられます。
つまり給付金と授業料減免は両方もらえる可能性があるということですか?
基本的には別の制度なので両方申請できます。ただし奨学給付金のほうは「授業料以外」の費用向けなので、教科書代や修学旅行費などの負担軽減に使えると考えると整理しやすいですよ。
- 千葉県私立高校奨学給付金: 非課税世帯・年額最大152,000円(全日制)、生活保護世帯・年額52,600円
- 千葉県私立高校授業料減免: 年収640万円未満で月額授業料の全額または一部を免除
- 千葉県公立高校授業料免除: 生活保護世帯・災害被害世帯は全額免除、一定所得以下は半額免除
- 就学援助制度: 小中学生の給食費・学用品費・修学旅行費などを市区町村が援助
公立は「授業料免除制度」という制度があって、1号(災害)・2号(生活保護)は全額免除。3号・4号は世帯の所得が認定基準額の1.0倍以下なら全額免除、1.0倍超〜1.2倍以下なら半額免除になります。
小中学生には「就学援助制度」があります。学用品費・給食費・修学旅行費・通学費などを市区町村が援助する制度で、船橋市だと小学校入学時に1人2,000円、中学校入学時に5,000円の援助金も別途あります。大きい金額ではないですが、入学時のコスト軽減になりますよ。
そうです!就学援助は市区町村が実施するので、金額や申請方法が自治体によって異なります。いすみ市なら奨学資金として高校生は月2万円まで、大学生は月4万円まで無利息で貸し付けてくれる制度もありますよ。
高校だけじゃなくて、大学進学のための支援もあるんですか?
ありますよ。国の制度で「高等教育の修学支援新制度」というのがあって、これは大学・短大・高専・専門学校への進学時に授業料・入学金の減免と日本学生支援機構(JASSO)の給付型奨学金がセットで受けられます。
そうです。昔は「借りるもの」のイメージが強かった奨学金ですが、2020年度から給付型奨学金が大幅に拡充されました。家計基準を満たせば毎月一定額がもらえて、返済義務はありません。
支援区分や在学する学校の種別によって金額が変わります。最も支援が手厚い第一区分(住民税非課税世帯)だと、自宅通学の国公立大生でざっくり年間2〜3万円台の月額給付になります。私立大学だと自宅外通学でかなり大きい金額になりますよ(笑)。
千葉県内の大学に通う場合でも国の制度が使えるということですね。
制度として確認(機関要件確認)を受けた学校なら使えます。千葉県機関要件確認として制度の適用対象となっている大学・専門学校が県内にも多くあります。
ちなみに、家計が急変した場合はどうすればいいんですか?
JASSOには「家計急変採用」という制度もあって、リストラや親の病気などで急に収入が減った場合でも年度途中から申請できます。在学する学校に相談すると手続きを案内してもらえます。
- 給付型奨学金(在学採用): 毎年春と秋に採用が行われる。高校3年の春が定期採用の申込時期
- 家計急変採用: 急変後すぐに学校に相談すること。月単位で支援開始が変わる
- 授業料等減免: 給付型奨学金と連動しているため、奨学金申請と一緒に手続きが必要
ここからは事業者向けの話に移りたいんですけど、千葉県で社員の研修費や教育費に使える補助金ってあるんですか?
ありますよ!企業が従業員を教育・育成するための補助金は複数あります。まず千葉市にある中小企業向けの制度から紹介しますね。金額は小さいものから大きいものまでバラバラですが(笑)。
「千葉市中小企業人材育成・能力開発推進支援補助金」という制度で、業務に必要な技術や知識の習得研修、資格取得のための学習・受験に補助が出ます。補助率は1/2または1/4で、上限10万円という設定です。
そうなんです。大規模な補助金に比べると金額は小さいですが、使い勝手はいいですよ。専門家謝金、旅費、資料購入費、受験料・受講料が対象経費になってます。令和7年度の申請期間は2025年4月1日から2026年3月31日でした。
毎年継続されている制度なので、令和8年度も実施される可能性が高いです。ただし正式な公募が出てから確認が必要ですね。
規模の大きいものがいくつかあります。経済産業省の「地域デジタル人材育成・確保推進事業費補助金」は
補助上限5,600万〜6,800万円、補助率4/5以内という大型制度です。地域企業のDXを担う人材を実践的なケーススタディ教育で育成する事業者が対象です。詳細は
地域デジタル人材育成・確保推進事業費補助金のページで確認できます。
5,600万円はかなり大きいですね!対象になれる企業はどんなところですか?
情報通信業や教育・学習支援業の企業・団体が対象で、教育プログラムの企画・運営を行う事業者向けです。一般の中小企業というより、教育サービスを提供する事業者が活用する制度ですね。
「高等教育機関における共同講座創造支援事業費補助金」というのがあって、企業が大学や高専と連携して共同講座を設置・運営する費用を支援します。補助率は1/3または1/2で、
上限3,000万円です。デジタルやグリーンなど急激な産業変化への対応人材育成が目的です。
共同講座創造支援事業費補助金の要件はこちらでまとめています。
大学と組まないといけないんですか?それは中小企業には難しそう…
確かにハードルは高めですね。大学や高専と正式に連携協定を結んで、カリキュラムを設計する必要があります。ただ地域の大学と関係が深い企業なら十分狙えますよ。
| 制度名 | 対象 | 補助額 | 補助率 | 対象者 |
|---|
| 千葉県私立高校奨学給付金 | 個人 | 年額最大152,000円 | 給付 | 住民税非課税世帯(全日・定時制) |
| 千葉県私立高校授業料減免 | 個人 | 月額授業料全額〜一部 | 免除 | 年収640万円未満世帯 |
| 高等教育修学支援新制度 | 個人 | 授業料減免+給付型奨学金 | 給付 | 住民税非課税〜低所得世帯 |
| 就学援助 | 個人 | 学用品費・給食費等 | 給付 | 生活困難世帯の小中学生 |
| 千葉市中小企業人材育成補助 | 事業者 | 上限10万円 | 1/2・1/4 | 千葉市内中小企業 |
| デジタル人材育成補助金 | 事業者 | 上限5,600万円 | 4/5以内 | 教育・情報通信業 |
| 共同講座創造支援事業補助 | 事業者 | 上限3,000万円 | 1/3または1/2 | 大学連携企業 |
| 地域デジタル人材育成補助 | 事業者 | 上限6,800万円 | 4/5以内 | 教育プログラム企画事業者 |
まったく違います(笑)。個人向けは「家計の教育費負担を軽減する」という福祉的な目的、事業者向けは「企業の人材育成力を高めて産業競争力を上げる」という経済政策的な目的です。なので申請する前に「自分はどちらの立場なのか」を整理してから制度を選ぶのが大事ですね。
教育支援制度の申請フロー
実際に申請するとき、気をつけることってありますか?
いくつかポイントがあります。まず個人向け給付金は「申請期限を絶対に守ること」です。特に奨学給付金は期限内に申請しないと支給されないので、スケジュール確認が最優先です。
マイナンバーが必要な制度が多いですね。奨学給付金だとマイナンバーカードか通知カードの写し、住民票、課税証明書などが必要です。特に税が未申告の場合はマイナンバーでの照会ができないので、課税証明書を直接提出する必要があります。
制度は使えますが、別途書類が増えます。給付金を受け取りたい場合は事前に確定申告をしっかり済ませておくのがポイントですよ。
利用したい制度を確認する(個人向け vs 事業者向けを明確に)
マイナンバー関連書類を事前に準備する(課税証明書、住民票等)
制度によって窓口が違います。千葉県の奨学給付金や授業料減免は在学している学校が窓口になることが多いです。就学援助は住んでいる市区町村の教育委員会が窓口です。国の高等教育修学支援新制度は在学する学校に相談するのが一番早いですよ。
- 千葉県奨学給付金・授業料減免: 千葉県総務部学事課(私学振興班)電話 043-223-2155
- 生活福祉資金(教育支援資金): 千葉県社会福祉協議会 電話 043-245-1101
- 国の教育ローン: 日本政策金融公庫 教育ローンコールセンター 電話 0570-008656
- JASSO奨学金: 在学する学校の奨学金担当窓口
- 就学援助: 各市区町村の教育委員会
一覧にしてもらうと分かりやすいですね。ありがとうございます!
最後に一つ大事なことを言っておくと、これらの制度は組み合わせて活用できる場合が多いです。奨学給付金をもらいながら授業料減免も申請できますし、国のJASSO奨学金と地方の給付金を同時に受けられるケースもあります。一つの制度だけ見て諦めるんじゃなくて、複数の制度を組み合わせて検討してみてください。
なるほど、いくつか重ねて使えるかもしれないってことですね。まずは学校や市役所に相談してみます!