兵庫県 雇用系補助金4分類
室谷さん、うちの会社も人手不足が深刻で、採用費がどんどん増えてるんですよ。補助金で何かカバーできるものってあります?
ありますよ!兵庫県だと雇用系の補助金・助成金が相当充実してます。ざっくり4種類に分けると整理しやすいですね。
採用・正規化系、職場環境整備系、両立支援系、それと設備投資と雇用を組み合わせた大型の賃上げ・省力化系です。
中小企業だと採用・正規化系のキャリアアップ助成金がダントツで多いですね。でも実は職場環境整備系もかなり見逃されてて、受給できるのにそもそも知らないって会社が多い印象です。
そうなんですよ。せっかく兵庫労働局のハローワーク助成金デスクが神戸の三宮に専用窓口を持ってるんで、まずそこに相談してみるのが一番早いんです。
- ハローワーク助成金デスク: 神戸市中央区浜辺通2-1-30 三宮国際ビル5階 TEL 078-221-5440
- ひょうご仕事と生活センター: テレワーク・育児介護両立支援の専門相談。無料
- 神戸・姫路商工会議所: 省力化投資・設備補助金の事業計画相談
はい。非正規を正社員に転換するときに一番よく使われるのがキャリアアップ助成金(正社員化コース)です。有期雇用や派遣社員を正規転換すると、1人につき中小企業で最大80万円もらえます。
でも注意点があって、転換する前にキャリアアップ計画書を届け出ないと受給資格がなくなるんですよ。「転換したあとに制度を知った」っていう会社がすごく多くて、それだと対象外になってしまいます(笑)
まさに(笑)。だから転換を検討した瞬間にハローワークに行くのが鉄則です。転換後6ヵ月分の賃金を支払い終えてから支給申請できる、という流れで進みます。
| 補助金名 | 対象 | 補助額 | 補助率 |
|---|
| キャリアアップ助成金(正社員化コース) | 有期→正規転換の中小企業 | 最大80万円/人 | 定額 |
| 特定求職者雇用開発助成金 | 障害者・高齢者・就職困難者の採用 | 最大240万円 | 定額 |
| トライアル雇用助成金 | 就職困難者の試行雇用 | 月4万円×3ヵ月 | 定額 |
はい。兵庫県は障害者雇用率が全国的に見ても高い地域なんで、特定求職者雇用開発助成金の活用実績も多いですよ。播磨地域の製造業では重度障害者を長期雇用するケースで最大240万円まで受給できた例もあります。
播磨の製造業といえば、省力化投資と雇用を組み合わせた大型補助金の話も聞きたいですね。
じゃあ設備投資・賃上げ系のところも先に触れておきましょうか。
兵庫県 雇用系助成金 申請の流れ
一番インパクトが大きいのは
省力化等の大規模成長投資補助金で、上限がなんと50億円です。補助率は1/3ですが、設備投資で生産性を上げながら賃上げも実現するっていう計画があれば申請できます。
実は中堅・中小企業も対象なんですよ。姫路の機械メーカーとか加古川の化学会社がロボット自動化ラインを入れるときに使えます。ただ、事業計画の精度が採否を左右するので、商工会議所の専門家と一緒に作るのが現実的です。
計画を作るのが大変そう。もう少し申請しやすい補助金もありますか?
そうなんですよ。兵庫県の中小製造業・物流業だと長時間労働が課題になってるケースが多いので、むしろ積極的に使うべき制度ですね。
働き方改革推進支援助成金 主要コース一覧(令和6年度)
- 労働時間短縮・年休促進支援コース: 上限730万円、補助率3/4
- 勤務間インターバル導入コース: 上限600万円、補助率3/4
- 業種別課題対応コース: 上限1,000万円、補助率3/4
- 団体推進コース: 上限1,000万円(事業主団体向け)
テレワーク系の補助金は兵庫県に特有のものってあります?
ありますよ。ひょうご仕事と生活センターが出してる働き方改革助成コース(テレワーク導入型)が代表例です。テレワーク環境整備に対して対象経費の1/2以内、上限200万円の助成が受けられます。
そうです。ただし「ひょうご仕事と生活の調和推進宣言企業・団体」への登録が前提条件になっています。まず宣言登録をして、それから申請という流れになります。
宣言登録自体は無料で、WLBセンターのウェブサイトから申請できます。登録後は専門コンサルタントの無料相談も受けられるので、制度設計から助成金申請まで伴走してもらえるのが魅力ですね。
それは心強い!女性が少ない職場への職域拡大みたいな取り組みも補助してもらえると聞きましたが。
まさに、働き方改革助成コース(環境整備型)ですね。女性や高齢者の職域拡大のための設備整備、例えばトイレや更衣室の整備、あるいはキッズスペースの設置なんかも対象になります。対象経費の1/2以内で上限200万円です。
| 助成金名(ひょうご仕事と生活センター) | 対象取組 | 助成額 | 条件 |
|---|
| テレワーク導入型 | テレワーク環境整備・コワーキングスペース借上 | 1/2以内・上限200万円 | 従業員300人以下 |
| 環境整備型 | 女性・高齢者職域拡大設備整備 | 1/2以内・上限200万円 | 従業員300人以下 |
| 代替要員確保助成コース(休業型) | 育児・介護休業中の代替要員雇用 | 1/2・月額上限10万円 | 従業員300人以下 |
結構充実してますね。全部使えたらかなりの額になりそう(笑)
同じ経費への重複申請はできないんですけど、取り組みが別であれば並行して複数の助成金を受給できることはあります。例えばテレワーク導入型と代替要員確保助成コースを同じ年度に使った、みたいなケースはあります。
育児中の従業員が多い会社向けの制度も教えてください。
兵庫労働局の両立支援等助成金がメインですね。育児休業取得促進・介護離職防止・育休復帰支援など複数のコースがあります。
育児休業等支援コースが多いですね。育休取得促進、職場復帰後の支援、代替要員確保にそれぞれ助成が付きます。特に中小企業が男性育休取得を後押しする制度として最近注目が高まってます。
そうなんです。兵庫県は製造業・物流業に男性が多い産業構造なので、男性育休の取得促進は会社のブランディング上もメリットがあって。採用で「うちは男性も育休取ってます」って言えるのは強いですよ。
両立支援系の国の助成金はハローワーク助成金デスクに相談してください。兵庫県独自のWLBセンターの助成金はひょうご仕事と生活センターが窓口です。どちらに行けばいいか迷ったら、ハローワークにまず相談すると振り分けてもらえます。
- 育児・介護休業規程が就業規則に明記されているか
- 対象者の雇用保険加入が確認できるか
- 育休取得の「実績」が受給要件のコースが多い(計画だけでは不可)
兵庫県って地域によって産業構造が全然違いますよね。地域ごとに使える補助金も違うんですか?
大きく言うと、播磨地域と神戸市と但馬・丹波地域で少し状況が違います。
播磨(姫路・加古川)は鉄鋼・化学・機械の大規模製造業が集積していて、省力化投資と雇用維持のセット型補助金ニーズが高い。神戸はポートアイランドのバイオ・IT系企業が多くて、高度人材の採用・定着に関わる助成金需要が大きい。但馬・丹波は農業関連事業者や中山間地域の中小企業向けに地域雇用開発助成金の活用余地がありますね。
雇用が特に不足している地域で採用・設備投資を組み合わせて実施すると支給される国の制度です。雇い入れた人数と設備投資額に応じて助成される仕組みで、但馬地域はその対象エリアになることがあります。
あります。
働き方改革推進支援助成金(団体推進コース)の関連で、外国人労働者の就労環境整備(多言語での就業規則整備・相談窓口設置など)に助成が出るコースもあります。兵庫県は工場系の外国人労働者比率が高い地域なので、規程整備と合わせて活用している会社が増えてますね。
| 制度名 | 主な対象地域 | 補助金 | ポイント |
|---|
| 省力化等大規模成長投資補助金 | 播磨(製造業) | 最大50億円・1/3 | 事業計画の精度が採否を左右 |
| キャリアアップ助成金 | 全域共通 | 最大80万円/人 | 転換前の事前届出が必須 |
| 地域雇用開発助成金 | 但馬・丹波 | 定額(人数・設備規模次第) | 雇用機会不足地域が対象 |
| WLB両立支援助成コース | 兵庫県全域 | 月額上限10万円 | 宣言登録が前提 |
播磨の製造業から神戸のバイオまで、ほんとに多様ですね!どこから手をつければいいかわかりやすくまとめてもらえますか?
そうですね。次のセクションで申請のポイントを整理しましょう。
1まずハローワーク助成金デスクに電話で予約する(TEL 078-221-5440)。面談で自社の状況を話すと、使える助成金の組み合わせを提案してもらえます。
2就業規則・雇用契約書の整備を先に確認する。多くの助成金で規程整備が前提条件になっています。雇用保険加入も必須です。
3キャリアアップ計画書・事業計画を事前提出する。採用・転換を実施する前に届け出ることが受給の前提。実施後の申請は不可です。
4取り組みを実施する(転換・設備投資・制度整備等)。
5支給申請書類を揃えて申請する。転換後6ヵ月の賃金支払い完了後が申請タイミングとなる制度が多いです。
事前届出が何度も出てきますね。これ忘れると本当にもらえないんですか?
もらえないです。キャリアアップ助成金で一番多い失敗がまさにこれで、「正社員にしてから申請を調べた」っていうパターン。実施前に動くのが絶対条件です。
書類は多いですが、ハローワークが様式を用意してくれてるし、ひょうご仕事と生活センターはWLB系の助成金なら書類作成まで伴走してくれます。社労士に依頼するのも有効で、成功報酬型の社労士なら受給できた金額のうち一定割合を支払う形なので初期費用もかからないです。
社労士への依頼もありですね(笑)。最後に一言アドバイスをもらえますか?
兵庫県の雇用系補助金は、国の制度だけで常時20件以上、WLBセンターの独自助成金や地域特有の制度を含めると60件以上の選択肢があります。全部調べるのは大変なので、「今自社が解決したい課題は何か」を1つ絞ってハローワークに相談する、そこから始めると話が早いですよ。
- Step1: ハローワーク助成金デスク(神戸三宮)に電話予約。自社課題を話すだけでOK
- Step2: ひょうご仕事と生活センターのウェブサイトで宣言登録(無料)
- Step3: 商工会議所・商工会の補助金無料相談で大型補助金の事業計画相談