重工業県・兵庫の脱炭素補助の全体像
兵庫県は神戸製鋼・川崎重工・住友電工・三菱電機など重工業・素材産業が集積する全国屈指の製造業県だ。CO2排出量でも全国上位に位置するため、国の脱炭素政策は兵庫の産業構造に直撃する形で設計されている。
特に注目すべきは「排出削減が困難な産業(ハードトゥアベイト産業)」向け補助だ。鉄鋼・化学・紙パルプなど既存の省エネ技術では削減限界がある業種を対象に、製造プロセスそのものの転換を支援する。予算規模は1,179億円と国内最大級で、兵庫の大手製造業が正面から活用できる補助金といえる。
一方で阪神工業地帯には中小製造業も数多く存在する。こちらには事業再構築補助金のGX進出類型(最大1.5億円)やSHIFT事業など、工場・事業所単位の省エネ・GX転換補助が対応する。規模と業種によって使うべき補助金が明確に分かれるのが兵庫の特徴だ。