岩手県の設備投資・IT導入補助金ってどこから調べればいい?

佐藤
編集長
室谷さん、うちの地元が岩手なんですけど、設備買い替えとかITシステム入れるときに使える補助金って、どこから調べるのが一番ですか?

室谷
代表取締役
あー、岩手は産業構成が面白いんですよ!製造業・農業・林業・水産加工が混在してるから、補助金の選択肢も業種によって全然違う。最初に「自分の投資は設備(機械・ロボット)なのか、ITシステムなのか」を整理してから補助金を選ぶのが一番の近道ですね。

佐藤
編集長
ハードとソフトで使う補助金が違うってこと?

室谷
代表取締役
そうそう!物理的な機械・設備なら「省力化投資補助金」か「ものづくり補助金」、クラウドやSaaS系のITツールなら「IT導入補助金」、大きな設備更新なら「大規模成長投資補助金」って感じで使い分ける。岩手県独自の補助金も令和8年度は賃上げ補助金2.0が動いてるので、それとの組み合わせもアリです。

佐藤
編集長
全部で何種類くらいあるんですか?

室谷
代表取締役
国の主要なやつだけで4〜5本、岩手県の独自制度が2〜3本、さらに市町村レベルを含めると20本以上ありますよ!ぜんぶ一気に把握しようとしなくていい。今日はそのうち必ず知っておくべき10本以上を業種別・投資目的別で整理しましょう。
【事業者向け】岩手県で使える主要な補助金・助成金の全体像


佐藤
編集長
じゃあまず全体像から教えてください。

室谷
代表取締役
大きく3つのカテゴリに分けると整理しやすいですよ。まず「ハード系設備投資」、次に「IT・DX系」、そして「岩手県独自の上乗せ補助」の3つです。
| カテゴリ | 代表的な補助金 | 補助上限 | 補助率 |
|---|---|---|---|
| ハード系設備 | 省力化投資補助金(カタログ型) | 最大1,500万円 | 1/2 |
| ハード系設備 | ものづくり補助金(23次締切) | 最大4,000万円 | 1/2〜2/3 |
| ハード系設備 | 大規模成長投資補助金 | 最大50億円 | 1/3 |
| IT・DX系 | IT導入補助金2026(通常枠) | 最大450万円 | 1/2〜2/3 |
| IT・DX系 | デジタル化・AI導入補助金(中小機構) | 最大150万円 | 1/2〜2/3 |
| 岩手県独自 | 賃上げ補助金2.0(通常枠) | 最大200万円 | 2/3 |
| 岩手県独自 | 賃上げ補助金2.0(デジタル活用枠) | 最大100万円 | 1/2 |
| 岩手県独自 | 賃上げ補助金2.0(複数事業者連携枠) | 最大200万円 | 2/3 |

佐藤
編集長
省力化投資補助金の1,500万円って、会社の規模で違うんですか?

室谷
代表取締役
そうです。従業員数で変わります。5名以下は通常200万円(賃上げ達成で300万円)、6〜20名は500万円(750万円)、21名以上は1,000万円(1,500万円)。2026年3月に制度改定があって、この数字になってます。カタログ型なので、登録されたロボットや自動機械から選んで申請する仕組みですね。

佐藤
編集長
岩手の農家さんとか牧場を経営してる人にも使える?

室谷
代表取締役
使えます(笑)!岩手県は前沢牛で有名な畜産の産地だし、搾乳ロボットや自動給餌機もカタログ型省力化補助金の対象製品に入ってますよ。水産加工もそう。三陸の加工業者が自動計量・選別装置を入れる場合もこの補助金は使えます。
国の補助金① 中小企業省力化投資補助金(カタログ型・一般型)

佐藤
編集長
省力化投資補助金って具体的にどう使えばいいんですか?

室谷
代表取締役
カタログ型と一般型の2つがあって、使い方が違うんです。カタログ型は中小機構が認定したカタログ製品から機器を選んで申請する。手続きが比較的シンプルで、製品の導入実績・安全性も確認済みだから採択されやすい傾向がある。一般型は自社の現場に合わせた独自の設備構成で申請できて自由度が高い分、計画書の作り込みが必要です。

佐藤
編集長
岩手で使いやすいのはどっちですか?

室谷
代表取締役
農業・畜産・水産加工は畜産向けロボット・農機の自動化製品がカタログに豊富だからカタログ型が向いてる。製造業(自動車部品・半導体関連)は工程専用の設備を組み合わせるケースが多いので一般型が合うことも多い。北上市の工業団地の企業では協働ロボット導入を一般型で申請するケースが見られます。

佐藤
編集長
申請の前にやっておくことって何がありますか?

室谷
代表取締役
まずGビズIDプライムアカウントの取得が必須です。これが2〜3週間かかるから、申請締切の1ヶ月前には動いておかないとギリギリになる。それから、カタログ型なら登録販売事業者(機器のメーカー・代理店)と連携が必要。販売事業者が申請書類のサポートをしてくれるケースもあるので、まず製品の選定→販売事業者への連絡の順で進めるといいです。詳細は省力化等の大規模成長投資補助金のページも参考になります。
国の補助金② ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金(23次締切)


佐藤
編集長
ものづくり補助金って設備投資の定番ですよね。今どんな状況ですか?

室谷
代表取締役
23次締切が2026年5月8日17時締切なんですよ、今日です(笑)。次は24次以降になります。岩手の製造業ではこの補助金の採択実績が多くて、CNC設備・食品加工機械・農産加工ラインへの投資で活用されてます。補助率は1/2か2/3で、上限は通常750万円、成長・DX枠などで最大4,000万円まで。省力化・DX枠で認定経営革新等支援機関の確認書が必要です。

佐藤
編集長
採択率ってどのくらいなんですか?

室谷
代表取締役
直近の19次〜22次で見ると枠によって30〜37%台が多いですね。以前は50%近い時期もありましたが、近年は申請の質が上がって競争が激しい。岩手だと製造業・食品加工業の採択実績が多くて、成功の鍵は「この投資で生産性がどう上がるか」を数値で書くこと。「自動化により人工(にんく)が年間◯時間削減」「不良率が◯%から◯%に改善」って具体的に書けた事業計画は強いですよ。

佐藤
編集長
ものづくり補助金で岩手ならではのポイントありますか?

室谷
代表取締役
岩手は農産加工・食品加工が多いんですけど、農業機械の導入はものづくり補助金の対象になる場合とならない場合がある。農業生産そのものより「加工・販売に使う設備」のほうが対象になりやすいです。6次産業化を目指す農業法人が農産加工ラインを導入するのはかなりフィットするケースがある。認定支援機関(盛岡商工会議所・商工会・金融機関)に早めに相談を。詳細はものづくり補助金のページをご覧ください。
国の補助金③ IT導入補助金2026(デジタル化・AI導入補助金)

佐藤
編集長
IT導入補助金ってどう変わったんですか?

室谷
代表取締役
2026年から「デジタル化・AI導入補助金」として中小機構が実施する形になって、通常枠・複数社連携IT導入類型で分かれてます。通常枠の補助率は1/2、上限は1プロセス以上で5万円〜150万円未満、4プロセス以上で150万円〜450万円。低賃金従業員が30%以上いる場合は2/3に上がる。SaaS・クラウドサービス(在庫管理・勤怠管理・受発注システム等)が主な対象で、PC・タブレットのハードも一定範囲で対象になります。

佐藤
編集長
岩手で使いやすいケースって?

室谷
代表取締役
飲食店・小売店・宿泊業でレジシステムや予約管理、POSシステムを入れるのが典型的な使い方。農業ではスマート農業の管理アプリや農業IoTシステムも対象になるケースがある。岩手の中小企業でまだ紙の受発注や手書き台帳を使ってる会社には特にフィットします。IT導入支援事業者(認定ベンダー)を通じた申請が必須なので、まずベンダーを探すのが入り口ですね。

佐藤
編集長
ものづくり補助金とIT導入補助金、どっちを選べばいいか迷ったとき?

室谷
代表取締役
機械・ロボット・物理設備の購入→ものづくり補助金か省力化投資補助金。クラウドサービス・SaaS・管理システム→IT導入補助金。両方組み合わせる「ハード+ソフト」の投資なら両補助金をうまく分けて申請する会社もある。ただし同一経費への重複申請は禁止なので、対象経費を分けて計画するのが大事ですよ。IT導入補助金の過去制度はIT導入補助金2023のページも参考に。
国の補助金④ 大規模成長投資補助金(10億円超の大型投資向け)

佐藤
編集長
10億円以上って、岩手でそんな大きな投資する会社ってあるんですか?

室谷
代表取締役
あります(笑)!北上市や花巻市の工業集積地には自動車部品・半導体関連の工場があって、設備更新規模が大きい。あと東北復興文脈での設備立地もある。補助上限は最大50億円、補助率1/3と大型で、中堅・中小企業が工場の拠点新設や大規模設備更新を行う場合が対象です。10億円以上の投資計画がある企業向けで、小規模事業者には向かないですが、知っておくといい制度ですね。

佐藤
編集長
申請の難易度は高そう…

室谷
代表取締役
高いです(笑)!認定経営革新等支援機関との連携、賃上げ計画の数値コミット、事業計画書の精度が問われる。ただし採択されれば国からの資金調達として破格の規模なので、設備投資の大きな局面では検討する価値がある。岩手は地方創生の観点でも加点されやすい地域だと思いますよ。詳細は大規模成長投資補助金のページをご覧ください。
岩手県独自 賃上げ補助金2.0(令和8年度)

佐藤
編集長
岩手県独自の補助金ってどんなものがありますか?

室谷
代表取締役
令和8年度に動いてる岩手県独自の主力が「中小企業者等賃上げ環境整備緊急支援事業費補助金」、通称「賃上げ補助金2.0」です。3つの枠があって、通常枠は設備投資・人材育成・販路開拓に使える補助上限200万円・補助率2/3。経営革新計画の承認とパートナーシップ構築宣言が前提条件です。

佐藤
編集長
パートナーシップ構築宣言って何ですか?

室谷
代表取締役
取引先への適切な価格転嫁に取り組む宣言をWEBサイトに公表するやつです。内閣府の「パートナーシップ構築推進サイト」から宣言できる。補助金申請の前に宣言を完了させておく必要があるので、これも早めにやっておきたいですね。

佐藤
編集長
デジタル活用枠って?

室谷
代表取締役
通常枠より要件を緩くした枠で、商工会・商工会議所の支援を受けながら経営計画を作って申請する。補助上限は100万円で補助率は1/2。GビズIDや経営革新計画の承認がなくても申請しやすい設計になってる。ITツールや省力化設備の導入に使えて、小規模な会社でも取り組みやすいです。

佐藤
編集長
申請受付はいつまで?

室谷
代表取締役
令和8年度の申請受付は通常枠・デジタル活用枠が令和8年5月27日17時まで。複数事業者連携枠は令和8年6月10日17時までです。採択決定は6〜7月上旬の予定。問い合わせ先は岩手県商工労働観光部か各商工会・商工会議所です。
申請期限が迫っています
- 通常枠・デジタル活用枠: 令和8年5月27日(水曜)17時まで
- 複数事業者連携枠: 令和8年6月10日(水曜)17時まで
- パートナーシップ構築宣言と(通常枠の場合)経営革新計画承認が事前に必要
岩手県賃上げ補助金2.0 申請・相談窓口
- 岩手県商工労働観光部 経営支援課: TEL 019-629-5544
- 各地商工会・商工会議所: 盛岡・花巻・北上・一関等
岩手県の産業別・補助金活用のポイント

佐藤
編集長
農業・製造業・水産加工で、それぞれどの補助金が向いてますか?

室谷
代表取締役
整理しましょうか。農業ならまず省力化投資補助金カタログ型で農機の自動化や収量管理センサーを入れる。それに加えてIT導入補助金でスマート農業アプリを入れると相性がいい。水産加工(三陸沿岸)は自動選別機・計量器の導入で省力化投資補助金とものづくり補助金が使いやすい。6次産業化なら事業再構築補助金も選択肢に入ります。

佐藤
編集長
製造業は?

室谷
代表取締役
岩手の製造業は自動車部品・半導体関連が多くて、協働ロボット・生産ライン自動化の需要が高い。ものづくり補助金(省力化枠・デジタル枠)で上限750万〜4,000万円が一番の本命。大きな設備投資なら大規模成長投資補助金。IT系のERP・生産管理システム導入はIT導入補助金と組み合わせる。岩手県賃上げ補助金2.0を上乗せで使うと自己負担をさらに削れます。

佐藤
編集長
建設業はどうですか?

室谷
代表取締役
建設業はDX補助金文脈が強くて、工事書類のデジタル化・見積もりシステム・バックオフィスIT化でIT導入補助金が活用されてます。盛岡商工会議所がデジタル化・AI導入補助金の申請サポートをやっているので相談窓口として有効ですね。
業種別 最適補助金ガイド(岩手県)
- 農業・畜産: 省力化投資補助金(カタログ型)+ IT導入補助金(農業アプリ)
- 水産加工(三陸): 省力化投資補助金+ものづくり補助金(加工設備)
- 製造業(北上・花巻工業団地): ものづくり補助金+大規模成長投資補助金
- 建設業: IT導入補助金(バックオフィスDX)
- 飲食・小売: IT導入補助金(POS・予約管理)
- 全業種共通: 岩手県賃上げ補助金2.0を上乗せ検討
複数の補助金を組み合わせる戦略

佐藤
編集長
複数の補助金って同時に使えるんですか?

室谷
代表取締役
使えます。ただし同じ経費に重複して申請は禁止なので、「機器費はA補助金、設置工事費はB補助金」のように対象経費を分けるのが正しいやり方。岩手の製造業で実際によくある組み合わせは「ものづくり補助金で設備本体+岩手県賃上げ補助金2.0で付帯工事・人材育成費」のパターンです。

佐藤
編集長
タイミングが難しそうですね。

室谷
代表取締役
そうなんですよ。補助金Aの申請締切が先にあって、補助金Bの公募がまだ始まってないケースもある。だから年間スケジュールを把握して、どの補助金を先に申請するか計画的に動く必要がある。認定支援機関(商工会議所・金融機関・税理士)に「この設備投資、どの補助金の組み合わせが最適か」を相談するのが一番確実ですよ。

佐藤
編集長
岩手で相談窓口はどこがいいですか?

室谷
代表取締役
いわて産業振興センターが総合的な窓口で、補助金相談・事業計画書のレビューまで無料でやってくれます。あと各地の商工会議所(盛岡・花巻・北上・一関等)も認定支援機関として使えます。岩手県よろず支援拠点も中小企業の経営全般の無料相談を受け付けてます。
申請のよくある失敗と対策

佐藤
編集長
岩手の事業者さんが補助金申請で失敗しやすいポイントって何ですか?

室谷
代表取締役
一番多いのはGビズIDの取得が遅れて申請期限に間に合わないパターンです。本当によくある(笑)。GビズIDは申請から取得まで2〜3週間かかるし、書類不備があるとさらに遅れる。「補助金を申請しよう」と思ったらすぐにGビズIDの取得を始めることが大前提です。

佐藤
編集長
ほかは?

室谷
代表取締役
事業計画書の具体性不足。「生産性が上がります」だけじゃ通らなくて、「この機械を入れると◯工程を自動化でき、1人あたりの生産量が月◯個から◯個に増える」みたいに数値で示す必要がある。岩手の農家さんで「搾乳時間を毎日4時間→0.5時間に削減、浮いた時間でブランド管理に集中」って書いた計画書は採択されやすいですよ。

佐藤
編集長
申請後の注意事項はありますか?

室谷
代表取締役
補助金は後払いが基本なんですよね。交付決定後に機器を購入・設置して、実績報告書を提出して検査が通ってから振り込まれる。つまり先に自分たちのお金を立て替えないといけない。大規模な投資だと資金繰りが厳しくなるケースもあるので、銀行の制度融資(政策公庫や商工中金のブリッジ融資等)との組み合わせも考えておくといいです。
1GビズIDプライムアカウントを取得する(2〜3週間かかるため最優先)
2投資内容を「設備系か IT・ソフト系か」で整理する
3いわて産業振興センター or 商工会議所に無料相談→対象補助金の選定
4認定支援機関と事業計画書を作成する(定量的な効果を必ず数値で書く)
5申請システム(jGrants or 各補助金ポータル)から申請
6交付決定後に設備発注・設置・支払い(先払いが必要なため資金繰り確認)
7実績報告書を提出→補助金交付
岩手県の支援機関・相談窓口

佐藤
編集長
まとめると、まず何をしたらいいですか?

室谷
代表取締役
自分の投資が「設備系か ITシステム系か」を整理して、「GビズIDの取得」を今すぐ始める!それが終わったらいわて産業振興センターに電話して「こういう投資をしたい、使える補助金は?」と聞く。たいていの場合は1回の相談で対象補助金の絞り込みができます。補助金は先取り有利なので、とにかく早めに動いてほしいですね。

佐藤
編集長
よろず支援拠点と産業振興センターの違いは?

室谷
代表取締役
よろず支援拠点(岩手県版はいわて産業振興センター内に設置)は経営全般の相談で、補助金以外の売上改善・コスト削減・財務も含む。産業振興センターは補助金・設備投資の専門性が高い。どちらも無料なので両方に相談してもいいですよ。盛岡以外のエリアは各地の商工会・商工会議所が身近な窓口になります。岩手県内の設備投資・IT導入補助金の詳細な絞り込みは岩手県の補助金一覧からも確認できます。