佐藤

佐藤

編集長

室谷さん、岩手県でエアコンや空調設備を導入するときに使える補助金ってあるんですか? 冬の暖房費が気になってて、省エネのエアコンに替えたいんです。
室谷

室谷

代表取締役

佐藤さん、良い質問ですね。岩手県内で空調関連の補助金を探すと、実は県独自のものより、国が全国向けに実施している制度のほうが充実しています。今回は、岩手県内の事業者や施設でも申請できる全国対象の補助金を中心にご紹介します。
佐藤

佐藤

編集長

なるほど、全国制度でも岩手県で使えるんですね。具体的にはどんなものがありますか?
室谷

室谷

代表取締役

大きく分けて3つのグループがあります。1つ目は、熱中症対策として注目される「クーリングシェルター」向けの高効率空調導入支援事業。2つ目は、災害時に停電でも動く天然ガス利用設備(停電対応型GHPエアコンなど)の導入支援。3つ目は、データセンターの空調更新など大型案件向けの補助金です。それぞれ詳しく見ていきましょう。

クーリングシェルター向け高効率空調導入支援

佐藤

佐藤

編集長

クーリングシェルターって、涼み処のことですよね? あれにエアコンを設置する補助金があるんですか?
室谷

室谷

代表取締役

そうです。環境省が実施している二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(クーリングシェルターの普及に向けた高効率空調導入支援事業)です。補助率は1/3、上限1,000万円。既存建築物に高効率空調を導入して、指定暑熱避難施設(クーリングシェルター)として開放する場合に使えます。
佐藤

佐藤

編集長

どんな施設が対象になるんですか? 例えば公民館とか商店とか?
室谷

室谷

代表取締役

対象は既存建築物であれば、事務所、店舗、工場、学校、病院、公共施設など、幅広い用途が想定されています。ただし、申請にあたっては自治体と協定を結んでクーリングシェルターとして指定を受ける必要があります。岩手県内でも、熱中症対策として公共施設や民間施設への導入が期待されています。
佐藤

佐藤

編集長

この事業には複数回の公募があるようですが、今からでも間に合いますか?
室谷

室谷

代表取締役

はい、令和6年度補正の一次公募は2025年5月9日締切でしたが、二次公募(id:383)が2025年7月25日、三次公募(id:320)が2025年9月26日まで受け付けています。岩手県内で夏場の暑さ対策を考えている施設管理者は、ぜひ検討してみてください。
佐藤

佐藤

編集長

賃貸住宅に住んでいる個人ですが、クーリングシェルター制度って個人でも申請できますか?
室谷

室谷

代表取締役

この補助金は原則として建物の所有者や管理者が対象で、個人住宅はあまり想定されていません。むしろ、事業者や自治体、NPOなどが施設を開放するケースが中心です。個人向けの補助金については、岩手県内の市区町村独自の制度がある場合もありますが、今回はその詳細まではお伝えできません。各市区町村の窓口で確認してみてください。

災害に強い天然ガス利用設備導入支援

佐藤

佐藤

編集長

次は、災害時に強い天然ガス利用設備というのは?
室谷

室谷

代表取締役

地震や台風で停電しても、ガス管が生きていれば発電と空調を継続できる設備です。具体的には、停電対応型のガスエンジンヒートポンプエアコン(GHP)やコージェネレーションシステムが対象で、経済産業省の補助金「災害時の強靱性向上に資する天然ガス利用設備導入支援事業費補助金」があります。補助率は中小企業等が1/2、大企業が1/3、上限額は最大3億6,000万円と大規模です。避難所や防災拠点として活用できる施設が主な対象です。
佐藤

佐藤

編集長

岩手県でも、避難所になる学校や公民館なんかに導入できるんですね。でも上限が3.6億円って大きくて、個人の家庭にはオーバースペックですよね。
室谷

室谷

代表取締役

おっしゃる通り、この補助金は主に事業者向けで、家庭用(個人住宅)は対象外です。補助対象は「家庭用需要を除く全業種」で、病院、社会福祉施設、商業施設、工場、オフィスビルなどです。また、この制度は非常に多くの公募が行われており、最新の三次公募(id:401)は2025年11月6日締切、令和6年度補正三次公募(id:402)は2025年10月31日締切です。さらに、過去の公募も多数あり、令和5年度補正の四次(id:1072)や五次(id:1071)なども参考になりますが、現在は締切済みです。
佐藤

佐藤

編集長

たくさん公募があってややこしいですね。どうやって選べばいいですか?
室谷

室谷

代表取締役

基本的には、最新の公募(令和7年度三次や令和6年度補正三次)を狙うのが良いです。ただし、予算の残り状況によっては早期締切になることもあるので、公式サイトでこまめに確認してください。また、補助率や上限額は公募ごとに微妙に異なる場合があるので、必ず公募要領を確認しましょう。
佐藤

佐藤

編集長

この天然ガス設備、冬の暖房にも使えるんですよね? 岩手県は冬が長いので、暖房費削減にも貢献しそうです。
室谷

室谷

代表取締役

はい、GHPは暖房も冷房も高効率で運転できます。特に岩手県のような寒冷地では、電気式ヒートポンプより外気温に影響されにくいガスエンジン方式が有利な場合もあります。ただし、導入には都市ガスまたはLPガスの供給が必要で、中圧導管または耐震性を向上させた低圧導管の引き込みが必要です。岩手県内の都市ガスエリアかどうか、事前にガス事業者に確認してください。

データセンターの空調更新にも使える大型補助金

佐藤

佐藤

編集長

データセンター向けの補助金もあるんですね? 一般のビルには関係ないでしょうか?
室谷

室谷

代表取締役

データセンター向けと銘打っていますが、空調設備の更新が対象になるケースもあります。令和6年度補正・令和7年度の「データセンターのゼロエミッション化・レジリエンス強化促進事業」では、既存データセンターへの省CO2型空調設備導入が補助対象です。補助率は公募要領参照で、上限額は明記されていませんが、大規模投資を想定しています。二次公募(id:2135)が2025年7月29日締切です。岩手県内にもデータセンターはありますので、関係する事業者には有益でしょう。
佐藤

佐藤

編集長

他に、環境省の「地域共生を目指したデータセンター脱炭素化設備導入支援事業」(id:1889)というのもありますね。上限100,000,000,000万円って、ものすごい桁ですが?
室谷

室谷

代表取締役

あれは上限額に実質的な制限がないという意味で、巨大プロジェクト向けです。一般の中小企業にはハードルが高いですが、岩手県で大規模なデータセンター計画がある場合は視野に入れて良いでしょう。ただし、締切が2025年12月15日と迫っています。

まとめと確認のポイント

佐藤

佐藤

編集長

室谷さん、いろいろ教えていただきありがとうございます。最後に、岩手県で補助金を探すときのポイントを教えてください。
室谷

室谷

代表取締役

まず、補助金の対象者は事業者・施設管理者が中心で、個人住宅向けはほとんどありません。個人の方は、岩手県内の市区町村が実施するエアコン設置支援事業などを確認すると良いでしょう(今回は詳述できませんが)。次に、補助金の申請には建物の状況や事業計画書などが必要です。特にクーリングシェルターや天然ガス設備は、自治体との事前協議や協定締結が必要な場合があります。早めに情報収集を始めてください。最後に、複数の補助金を組み合わせられる場合もありますが、重複補助の制限があるので注意しましょう。
佐藤

佐藤

編集長

ありがとうございました。これから各制度の詳細を調べてみます。