令和3年度補正予算 災害時の強靱性向上に資する天然ガス利用設備導入支援事業費補助金
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
最大3億6,000万円の大型補助
補助上限額は最大3億6,000万円と、設備導入系の補助金としては非常に大きな規模です。補助率は1/2または1/3で、設備の種類や規模に応じた詳細は交付規程に定められています。大規模な設備投資にも対応できるため、病院や大型公共施設等への導入に適しています。
停電対応型の設備に特化
対象設備は系統電力の停電時に発電または空調を開始・継続できる機能を持つことが必須条件です。通常のコージェネレーションシステムやGHP(ガスヒートポンプ)ではなく、停電対応機能を備えた機種に限定されています。これにより、災害時の電力供給途絶リスクに確実に対応できます。
中圧導管または耐震性向上低圧導管によるガス供給
ガス供給は中圧導管、または耐震性を向上させた低圧導管等による供給を受けることが条件です。中圧導管は大地震でも被害を受けにくく、災害時のガス供給継続性が高いため、設備の停電対応機能と合わせて二重の災害対策となります。
防災拠点・避難所限定の公共性
導入先は災害時に地域住民に空間・物資・情報等を提供可能な施設に限られます。防災計画指定の避難所、防災上中核となる施設、または自治体と防災協定を締結した施設のいずれかに該当する必要があり、地域貢献度の高い事業が対象です。
ポイント
対象者・申請資格
業種要件
- 家庭用需要を除く全業種が対象
- 法人格の種類は問わない(株式会社、学校法人、医療法人、社会福祉法人等)
設備要件
- 天然ガスを主原料とするガスを燃料とした設備であること
- 停電対応型コージェネレーションシステム(ガスエンジン、ガスタービン、燃料電池)
- 停電対応型ガスエンジン・ヒートポンプ・エアコン
- 系統電力の停電時に発電または空調を開始・継続できること
- 運転状況確認用の専用計測装置を取り付けること
ガス供給要件
- 中圧導管によるガス供給を受けていること
- または耐震性を向上させた低圧導管等による供給を受けていること
施設要件(いずれかに該当)
- 防災計画指定の避難所等として活用される施設
- 防災上中核となる施設として活用される施設
- 自治体と防災協定を締結している(見込み含む)施設
- 災害時に地域住民に空間・物資・情報等を提供可能であること
- ZEB(正味エネルギー消費量おおむねゼロの建築物)は対象外
ポイント
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申請ガイド
ステップ1:交付規程・公募要領の確認
都市ガス振興センターのウェブサイトから交付規程と公募要領を入手し、詳細な補助対象要件・補助率・補助上限額を確認します。公募説明会(オンライン)も開催されるため、参加することを推奨します。
ステップ2:設備・ガス供給の適格性確認
導入予定の設備が停電対応型であること、ガス供給が中圧導管または耐震性向上低圧導管であることを、ガス事業者や設備メーカーに確認します。
ステップ3:施設の防災拠点要件の確認
対象施設が防災計画指定施設・防災中核施設・防災協定締結施設のいずれかに該当するか確認します。該当しない場合は、自治体と防災協定を締結する手続きを進めます。
ステップ4:申請書類の作成・提出
GビズIDを取得し、Jグランツから申請します。公募期間は令和4年3月8日〜4月22日です。設備の仕様書、ガス供給の証明書類、防災拠点としての位置づけを示す書類等を準備します。
ポイント
審査と成功のコツ
災害時の貢献効果を具体的に示す
平時の環境対策効果もアピール
公募説明会への参加と事前相談
ガス事業者との連携を明確に
ポイント
対象経費
対象となる経費
設備購入費(3件)
- 停電対応型コージェネレーションシステム(ガスエンジン・ガスタービン・燃料電池)
- 停電対応型ガスエンジン・ヒートポンプ・エアコン
- 停電対応に必要な制御装置・付帯設備
設置工事費(3件)
- 設備の据付・配管工事費
- 電気配線工事費
- 基礎工事費
計測装置費(2件)
- 運転状況確認用の専用計測装置
- データ収集・通信装置
設計費(2件)
- 設備導入に係る設計費
- 系統連系に関する設計費
ガス供給設備費(2件)
- ガス導管の敷設・接続工事費
- ガスメーター等の設置費
対象外の経費
対象外の経費一覧(7件)
- ZEB(正味エネルギー消費量おおむねゼロの建築物)への設備導入
- 建物の建設・改修費用(設備設置に直接関係しない部分)
- 家庭用需要向けの設備
- 系統電力停電時に発電・空調を継続できない設備
- 既に他の補助金で補助を受けている経費
- 補助事業期間外に発生した費用
- 土地の取得に係る費用
よくある質問
QZEB(ゼロエネルギービル)が対象外なのはなぜですか?
ZEBは平均でエネルギー消費量が正味おおむねゼロ以下となる建築物であり、既に高い省エネ性能を実現しています。本補助金は「災害時の強靱性向上」を主目的としており、ZEBは別途の補助制度(環境省のZEB関連補助金等)でカバーされるため、対象から除外されています。ZEBに該当しない建築物でも、本補助金で停電対応型設備を導入することで災害対応力と環境性能の向上が図れます。
Q中圧導管と低圧導管の違いは何ですか?
ガス導管は供給圧力によって分類されます。中圧導管は0.1〜1MPa程度の圧力で供給され、主に大口需要家やビル等に接続されています。大地震でも損傷しにくい耐震性が特徴です。低圧導管は一般家庭向けの低い圧力で供給されます。本補助金では中圧導管、または「耐震性を向上させた低圧導管等」が条件となっており、災害時のガス供給継続性が重視されています。自施設のガス供給形態は都市ガス事業者に確認してください。
Q防災協定を締結していない施設は対象外ですか?
現時点で防災協定を締結していなくても、「締結見込み」があれば申請可能です。つまり、本補助金の申請に合わせて自治体と防災協定の締結を進めることができます。病院、大型商業施設、スポーツ施設等で避難所としての活用が想定できる施設は、自治体の防災担当部署に相談して協定締結を検討してください。
Qコージェネレーションシステムの停電対応型とはどのような機能ですか?
通常のコージェネレーションシステムは系統電力と連系して運転するため、停電時には安全装置が作動して停止します。停電対応型は、停電検知後に自動的に自立運転モードに切り替わり、ガスさえ供給されていれば独立して発電・熱供給を継続できる機能を備えています。切り替えにかかる時間は機種によりますが、数秒〜数十秒程度です。設備選定時にメーカーに停電対応機能の仕様を確認してください。
Q計測装置の取り付けは何のために必要ですか?
補助事業で導入した設備の運転状況を確認するために、専用の計測装置の取り付けが義務付けられています。これは、補助金交付後の設備の稼働状況や省エネ効果を検証するためのデータ収集が目的です。運転データは事業報告等で提出が求められる場合があります。計測装置の費用も補助対象経費に含まれるため、追加コストの心配は不要です。
Q公募説明会に参加しないと申請できませんか?
公募説明会への参加は申請の必須条件ではありません。しかし、本補助金は設備要件・ガス供給要件・施設要件と条件が多岐にわたるため、説明会に参加して制度の詳細を正確に理解することを強く推奨します。説明会はZoomによるオンライン開催(3月16日・18日)で、都市ガス振興センターのウェブサイトから事前登録が必要です。個別の質問も受け付けているため、自施設の該当性について直接確認できる貴重な機会です。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本補助金は経済産業省所管の令和3年度補正予算に基づく事業です。同一経費について他の国庫補助金との重複受給はできません。ただし、設備導入と建物改修を分離できる場合は、建物部分について環境省の「ZEB実現に向けた先進的省エネルギー建築物実証事業」等の活用が考えられます(ただし本補助金はZEBを対象外としているため、ZEB化部分と停電対応設備部分の明確な切り分けが必要です)。また、自治体独自のBCP対策支援事業や、中小企業向けの設備投資補助金(ものづくり補助金等)との併用も、経費の重複がなければ検討可能です。併用の際は必ず都市ガス振興センターおよび関連補助金の事務局に事前確認してください。
詳細説明
事業の概要
本補助金は、令和3年度補正予算に基づき、災害時の停電にも対応可能な天然ガス利用設備の導入を支援する制度です。停電対応型コージェネレーションシステム(ガスエンジン、ガスタービン、燃料電池)および停電対応型ガスエンジン・ヒートポンプ・エアコンの導入に対して、設備費・工事費等の一部を補助します。
補助率と補助上限額
補助率は1/2または1/3で、設備の種類や規模によって異なります。補助額の上限は最大3億6,000万円です。詳細な補助率と上限額は交付規程に定められています。
対象設備
以下の設備が対象となります。いずれも系統電力の停電時に発電または空調を開始・継続できる機能を備えていることが必須です。
- 停電対応型コージェネレーションシステム:ガスエンジン、ガスタービン、燃料電池
- 停電対応型ガスエンジン・ヒートポンプ・エアコン
ガス供給の要件
天然ガスを主原料とするガスを燃料とし、以下のいずれかのガス供給を受けることが条件です。
- 中圧導管によるガス供給
- 耐震性を向上させた低圧導管等による供給
中圧導管は大規模地震でも被害を受けにくい特性があり、災害時のガス供給継続性を確保するための要件です。
対象施設
以下のいずれかに該当し、災害時に地域住民に空間・物資・情報等を提供可能な施設に限られます。ZEBは対象外です。
- 国や地方公共団体の防災計画指定の避難所等
- 防災上中核となる施設(活動拠点等)
- 自治体と防災協定を締結している施設(見込みも含む)
公募スケジュール
公募期間は令和4年3月8日〜4月22日です。オンライン公募説明会が3月16日(水)と3月18日(金)に開催され、都市ガス振興センターのウェブサイトから事前登録できます。
問い合わせ先
一般社団法人都市ガス振興センター(TEL:03-6435-7692)が事業全般の窓口です。GビズIDの取得はgbiz-id.go.jpから手続きできます。
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