2026年度「二国間クレジット制度(JCM)等を活用した低炭素技術普及促進事業/定量化促進事業/JCMクレジット化支援調査事業」の公募
基本情報
この補助金のまとめ
この補助金の特徴
JCM(二国間クレジット制度)の仕組みを活用する
JCMは日本政府が途上国との間で締結した二国間協定に基づく制度で、日本企業が途上国に温室効果ガス削減技術を導入し、その削減量を日本の温暖化対策目標に計上できます。本事業はこのJCMのクレジット化プロセスを支援する調査活動を委託するものであり、気候変動対策と海外ビジネス展開を結びつける独自の価値があります。
NEDO委託事業としての性格
本事業はNEDOが公募する委託事業です。補助金(費用の一部を国が補助)とは異なり、委託費として事業実施費用の全額または大部分が支払われる場合があります。委託事業のため、事業成果(報告書等)はNEDOに帰属することがある点に注意が必要です。契約形態の詳細は公募要領で確認してください。
対象は学術研究・専門技術サービス業
申請対象者は学術研究機関(大学・研究機関等)および専門・技術サービス業者(コンサルティング会社、エンジニアリング会社等)です。製造業や一般企業が直接申請できない場合があるため、業種区分の確認が必要です。連携事業体(コンソーシアム)での申請が認められる場合もあります。
クレジット化方法論の策定・登録が含まれる可能性
JCMでクレジットを発行するためには、技術別の方法論(削減量の計算・測定・報告ルール)をJCM合同委員会に登録する必要があります。本調査事業には、この方法論の策定・登録プロセスの支援が含まれる可能性があり、技術的専門性の高い事業者が有利です。
申請期間は約40日間(2026年4月8日〜5月18日)
申請受付期間は約40日間です。NEDO委託事業の公募は書類量が多く、技術提案書・事業計画書・費用見積書等の作成に相応の時間が必要です。早期に公募要領を入手し、社内検討を開始することを推奨します。
ポイント
対象者・申請資格
申請者要件
- 学術研究機関(大学、国立研究開発法人、民間研究所等)
- 専門・技術サービス業者(コンサルティング会社、エンジニアリング会社、環境アドバイザリー等)
- 日本法人であること(または日本に事業拠点を有すること)
- JCM対象国での事業実施が可能な体制を有すること、または構築可能であること
技術・専門性要件
- 低炭素技術・脱炭素技術に関する専門知識を有すること
- JCM制度の仕組みに関する知識または習得可能な体制があること
- 温室効果ガス削減量の計測・報告・検証(MRV)に関する知識があること(望ましい)
- 対象国の言語・ビジネス慣習への対応能力があること(望ましい)
事業実施要件
- NEDOとの委託契約を締結できること
- 調査成果を期限内に報告書等としてNEDOに提出できること
- 事業費の適正な管理・精算が可能な経理体制を有すること
- NEDOの検査・監査に対応できること
ポイント
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申請ガイド
Step 1:公募要領の入手と事業内容の確認
NEDOのウェブサイト(https://www.nedo.go.jp/)から本事業の公募要領・応募様式を入手します。委託事業の対象範囲(調査テーマ、対象国、クレジット化の対象技術等)を確認し、自社・自機関の専門性との適合性を判断します。
Step 2:実施体制の検討
単独申請かコンソーシアム申請かを検討します。JCM対象国でのネットワーク、低炭素技術の専門家、方法論策定の経験者等を社内外から確保します。連携先(大学、商社、現地パートナー等)との覚書・合意を形成します。
Step 3:技術提案書・事業計画書の作成
NEDO委託事業の公募では技術提案書の質が採択の鍵を握ります。JCMクレジット化の対象技術と削減ポテンシャル、調査の具体的手法、実施スケジュール、期待される成果(クレジット量・方法論登録見込み等)を具体的に記述します。
Step 4:費用積算書・見積書の作成
委託費の積算は人件費・旅費・機材費・外注費等を費目別に積算します。NEDOの委託費算定基準に沿った積算が求められるため、過去のNEDO公募要領の経費算定基準を参考にします。
Step 5:応募書類の提出(〜2026年5月18日)
所定の提出方法(電子申請システム等)で期限内に提出します。NEDOはe-RADや独自システムを使用する場合があるため、アカウント登録等の準備を事前に完了させてください。
Step 6:審査・採択・契約締結
書類審査・ヒアリング審査を経て採択が決定します。採択後はNEDOと委託契約を締結し、調査業務を開始します。
ポイント
審査と成功のコツ
JCM対象国の選定を戦略的に行う
クレジット化方法論の既存活用または新規策定の検討
実績のある事業体とのコンソーシアム形成
NEDOとの事前コミュニケーション
ポイント
対象経費
対象となる経費
人件費(3件)
- 調査担当者の人件費(研究員・技術者等)
- 事業管理担当者の人件費
- 通訳・翻訳担当者の人件費(現地調査時)
旅費・交通費(3件)
- 現地調査のための渡航費(航空券・宿泊費)
- 国内移動費(打合せ・セミナー等)
- 現地交通費(調査先への移動)
外注費・委託費(3件)
- 現地調査の現地パートナーへの委託費
- 方法論策定の専門家への外注費
- 現地語翻訳・通訳サービス費用
機材・設備費(2件)
- 現地計測機器の購入・レンタル費
- 調査用機材・備品費(按分)
その他調査経費(4件)
- 報告書作成費(印刷・製本等)
- セミナー・ワークショップ開催費
- データ購入費・情報収集費
- JCM申請関連費用(方法論登録等)
対象外の経費
対象外の経費一覧(7件)
- 国内通常業務に係る経費(委託事業と無関係な業務)
- 設備・機器の購入費(耐用年数按分外の部分)
- 消費税(課税事業者の場合)
- NEDOが別途定める対象外経費(公募要領で確認)
- 事業完了後の維持管理・運営費
- コンソーシアム構成員間の利益移転に該当する取引
- NEDO委託費の適正使用基準を満たさない経費
よくある質問
QJCMとはどのような制度ですか?
JCM(Joint Crediting Mechanism、二国間クレジット制度)は、日本政府が途上国・新興国と締結した二国間協定に基づく制度です。日本企業が途上国に優れた低炭素・脱炭素技術を導入し、その温室効果ガス削減量をJCMクレジットとして発行して、日本と相手国双方のパリ協定上の削減目標(NDC)に計上できます。2025年時点でモンゴル、インドネシア、バングラデシュ、ベトナム等29か国との間でJCMが締結されており、エネルギー・廃棄物・農業・運輸等の幅広い分野での技術移転が実施されています。
Q本事業はNEDO委託事業ですが、補助金との違いは何ですか?
補助金は事業費の一部(補助率に応じた割合)を国が補助する制度ですが、委託事業はNEDOが事業目的を設定し、その実施を事業者に委託するスキームです。委託事業の場合、事業費の大部分または全額がNEDOから委託費として支払われます。ただし、調査成果(報告書・データ等)はNEDOに帰属する場合があり、事業の方向性もNEDOの指示に沿って実施する必要があります。補助金より資金調達の観点では有利ですが、成果物の知的財産権や事業裁量の制約があります。
QJCMの経験がない企業でも申請できますか?
申請自体は可能ですが、JCM制度の知識・低炭素技術の専門性・海外展開実績が採択評価の重要な要素となります。JCMの経験がない事業者は、既存のJCM実施者(商社、エネルギー企業、環境コンサルティング会社等)とコンソーシアムを組むことで採択可能性を高めることができます。自社の強み(特定技術の専門性、対象国のネットワーク等)を明確にし、補完関係にある連携先を選定することが重要です。
Q対象となる低炭素技術の種類に制限はありますか?
公募要領で具体的な対象技術が定められている場合があります。一般的にJCMで対象となる技術分野は、省エネ設備(高効率空調・ボイラー等)、再生可能エネルギー(太陽光・風力等)、廃棄物処理・リサイクル、農業・林業分野の削減技術等です。ただし本公募で特定の技術分野が指定されている場合もあるため、公募要領の確認が必須です。
Qどの国を対象とした調査でも申請できますか?
対象国はJCM協定締結国(2025年時点で29か国)に限られます。また本公募で特定の国・地域が指定されている場合や、優先技術・優先国が示されている場合があります。採択可能性の観点からは、JCM合同委員会が積極的に推進している技術分野・国を選定すること、および自社が現地ネットワークを持つ国を選定することが採択率向上につながります。
Q採択後の調査期間はどのくらいですか?
調査期間は公募要領に定められており、一般的にNEDO委託事業は単年度または複数年度で設計されています。JCMの調査事業は現地渡航を含む実地調査が必要なため、通常6か月〜1年程度の調査期間が設定されることが多いです。ただし本公募の具体的な調査期間については、公募要領を確認してください。
Qコンソーシアム(複数機関の連名)での申請は可能ですか?
NEDO委託事業ではコンソーシアム(共同体)での申請が認められることが多く、JCMのような複合的な専門性(技術・現地調査・方法論策定等)が求められる事業では特に有効です。コンソーシアム申請の場合、代表機関(幹事機関)と参加機関の役割・経費分担を明確にした組織体制書が必要です。代表機関の業種が対象者要件を満たすことが前提となります。
Q他の補助金・助成金と併用できますか?
本事業はNEDO委託事業であるため、補助金との関係は通常の補助金間の併用ルールとは異なります。 **環境省のJCM補助金との関係**:環境省も独自のJCM補助金(設備補助等)を実施しており、本NEDO委託事業(調査フェーズ)と環境省の実証・設備補助(実施フェーズ)は対象フェーズが異なるため、一般的には組み合わせが可能です。調査(NEDO委託)→実証・設備導入(環境省補助)という段階的な活用が典型的な活用パターンです。 **経済産業省・JICAとの関係**:JICAの技術協力スキームや中小企業海外展開支援事業等と目的が一部重複する場合がありますが、同一経費への重複支給は禁止されます。異なる事業フェーズ・経費への適用であれば組み合わせが可能な場合があります。 **民間融資・投資との関係**:NEDO委託事業の成果(調査報告書・方法論等)を活用して、次フェーズの実証事業への民間投資・融資を調達することは可能です。むしろJCM事業の典型的な資金調達ルートです。 **二重受給の禁止**:同一の調査活動・経費に対して複数の補助金・委託費を受け取ることは禁止されています。他の補助事業と経費が重複する場合は、費目を明確に区分して管理することが必要です。
詳細説明
JCM(二国間クレジット制度)とは
JCM(Joint Crediting Mechanism)は、日本政府が途上国・新興国との間で締結した二国間協定に基づく制度です。日本企業が途上国に優れた低炭素・脱炭素技術を導入し、その温室効果ガス削減量を日本と相手国双方のパリ協定上の削減目標(NDC)に計上できる仕組みです。2025年時点で29か国との間でJCMが締結されており、エネルギー・廃棄物・農業・運輸等の幅広い分野での技術移転が実施されています。
本事業の目的と位置づけ
JCMクレジット化支援調査事業は、日本の優れた低炭素技術をJCM対象国で展開し、温室効果ガス削減量をJCMクレジットとして発行・登録するための調査活動を支援します。具体的には以下のような活動が調査の対象となります:
- JCM対象国における技術導入の実現可能性調査(FS)
- 削減量の計測・報告・検証(MRV)方法の検討
- JCM登録済み方法論の適用可能性の検討または新規方法論の策定
- 現地パートナーとの協議・合意形成
- JCMプロジェクト設計書(PDD)の作成準備
NEDOとは、委託事業とは
NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)は経済産業省所管の国立研究開発法人で、エネルギー・環境分野の技術開発・実証を推進する機関です。委託事業とは、NEDOが事業目的を設定し、それを実施できる事業者を公募・採択して事業費を委託するスキームです。補助金とは異なり、事業費の大部分(または全額)がNEDOから委託費として支払われます。ただし、調査成果(報告書・データ等)はNEDOに帰属する場合があります。
対象者について
本事業の対象者は学術研究機関および専門・技術サービス業者に限定されています。具体的には以下が想定されます:
- 大学・国立研究開発法人・民間研究所(学術研究機関)
- 環境コンサルティング会社・エンジニアリング会社(専門・技術サービス業)
- 気候変動・脱炭素に特化したシンクタンク
- 上記機関を含むコンソーシアム
製造業や総合商社が単独で申請できるかは公募要領で確認が必要です。コンソーシアム形成の場合、代表機関の業種が要件を満たすことが一般的です。
申請スケジュール
- 申請受付開始:2026年4月8日
- 申請受付締切:2026年5月18日(約40日間)
- 審査・採択通知:公募終了後数か月(NEDOの審査スケジュールによる)
- 委託契約締結・業務開始:採択通知後
JCMクレジット化の事業ステップ
本調査事業は、JCMクレジット発行までの全体プロセスの「調査・準備フェーズ」に位置します。全体の流れは以下の通りです:
- 調査フェーズ(本事業):FS実施、方法論検討、現地協議
- 設計フェーズ:プロジェクト設計書(PDD)の作成・登録
- 実施フェーズ:技術導入・設備設置(環境省補助金等を活用)
- クレジット発行:削減量の計測・検証・JCMクレジット発行・登録
採択のために重要なポイント
NEDOの委託事業審査では技術提案書の質が最重要評価項目となります:
- 対象技術の温室効果ガス削減ポテンシャルの大きさ
- JCMクレジット化の技術的実現可能性
- 実施体制の確実性(人材・ネットワーク・過去実績)
- 費用対効果(委託費に見合った成果が期待できるか)
- 対象国・技術分野の戦略的意義
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